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創世日祭典・ストーリー・サブ氷涙湖カーニバル

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氷涙湖カーニバル

3-1目を覚ませ、臆病者!

 人混みで、スフレは地面に落ちた人形を拾う。

スフレ「ん……? なんだここは……。」

 騒がしい中、スフレは、壇上で歌っているゼリーの歌声が聞こえてきた。

スフレ「つまらねぇ歌だ。これならオペラの歌の方がマシだな。」

オムライス「今、何と言いました!?」

スフレ「(なんだこいつは……? くそ、あの弱虫め! なんでこんなところに来やがった……!?)」

オムライス「あっ! この人形、素敵ですね! もしや、手作りですか!? 貴殿が作ったんですか?」

スフレ「まあな。」

オムライス「!」

オムライス「素晴らしい! この技術で、是非ゼリッチの人形も作ってほしいです!」

スフレ「……別に。」

オムライス「ははぁ……貴殿は、まだゼリッチの魅力に気づいていませんね? いいでしょう! このオムライスが、ゼリッチファンを代表して彼女の良さを教えてあげましょう!!」

 ――十分後。

スフレ「(くそっ! こいつ、いつまで喋り続けるつもりだ……!! 起きろ、弱虫! もう帰って寝るぞ!!)」

 これは、スフレの【裏】人格が初めてスフレの【表】人格を求めた瞬間の出来事である。


3-2同じくらい可愛い!

 オレンジジュースはサングラスをかけて、観衆を気取ってゼリッチが歌っている舞台を見ていた。

 そんなとき、通りすがりの人にゼリッチについて語っているオムライスを見かけ、近づいていく。

 オムライスは口がからからになって、やっと話すのをやめた。そんな彼と目が合ったので、オレンジジュースは手を振る。

 するとオムライスは、先ほどまで話していた者と別れ、オレンジジュースの傍に近づいてきた。

オレンジジース「お疲れ様、オムライス。」

オムライス「あ、オレンジジュースさん! 聞いてください! 今隣にいた人にゼリッチのおすすめポイントを語っていたのですが……!」

オムライス「小生は口下手で、ゼリッチの良さをどう伝えたらいいかわかりませんでした……! 小生、ゼリッチファンクラブ会長として誠に不甲斐ない想いでございます!」

 オレンジジュースはそんなオムライスを見て、顔を綻ばせた。

オレンジジュース「ゼリッチのいいところ? 『アイドルの良さを一生懸命語ってた』君と同じ……努力して頑張ってる姿よね? 違って?」

オムライス「え、えぇ……!? 拙者、こういうとき、とんな顔をしたらいいかわからないでございます~!!」


3-3お面の祝福

 その日の公演は無事終了した。プリンはゼリッチと共にゲスト休憩室に戻った。

プリン「お疲れ様でした、ゼリー。」

ゼリー「ゼリッチは全然疲れてないよ! 今日のショーはいっぱいお客さんが来てて、みんな喜んでくれてたから、ゼリッチも楽しかったよー!」

 ゼリーはファンからもらったプレゼントを見ながら、はにかんで目を細めた。

ゼリー「ほら、出店で買えるものがいっぱい! 今日一日、お祭り会場を歩いて買ってきたみたい! みんなに感謝しなくちゃ~!」

 その言葉に、プリンはお面を手に取ってゼリッチに渡す。

プリン「『みたい』ではなく、貴方は本当にこのような一日を持つべきです。」

ゼリー「それは……ゼリッチには無理だよ、ファンの人に見つかっちゃうよ……。」

プリン「このお面をつければ、一般人に紛れ込んで、祭りを楽しむことができるでしょう。」

 プリンゼリーの頭をそっと撫でる。そして大きく頷いた。

プリン「少しの時間ですが、お祭りを楽しみましょう。大丈夫、私が傍にいますから。」

ゼリープリン! ありがとう……! このお面で、ゼリッチは夢を叶えるよ……!」


3-4平凡が一番!

 ゼリーのショーが終わり、ファンたちの歓声が騒がしく会場に響き渡る。お屠蘇は腕を組んで、その様子を眺めていた。

臘八粥「聞いてください! お屠蘇、私は決めました。」

お屠蘇「なんだ、急に。どうした?」

臘八粥「アイドルとは、皆に愛されている職業です。私が再び人気者になる手段として良い気がします!」

臘八粥「豊年アイドルの臘八粥……うん、いい響きです!」

お屠蘇「……。」

臘八粥「決めました、私、アイドルになります! 明日からダイエットを始めます! 歌の練習やだんすも習わないといけませんね!」

お屠蘇「ふむ、それはいいな。じゃあ明日の朝から、私とジョギングをしようか。」

臘八粥「えっ?」

お屠蘇「ダイエットするなら、しばらく美味しいデザートも控えないとな?」

臘八粥「ええっ!?」

お屠蘇「有名になったら、こういう祭りにも来れないだろうなぁ……。」

臘八粥「えええっ!? だめです!! 来ます!!!」

お屠蘇「アイドルになるんだよね?」

臘八粥「……改めて検討してみましたが、やはり平凡が一番ですね。お屠蘇、デザートを食べに行きましょう~!」


3-5応援は学問だ

 スフレ【表】は強引に意識を覚醒させられた。ペンライトを持った手を見て、目をぱちぱちさせた。

スフレ「あれ……ここは?」

オムライス「あああ、我を忘れるほどゼリッチの応援に夢中になってしまいましたか!? わかりますぞ、その気持ちっ!」

オムライス「小生もゼリッチの歌を初めて聞いたときは似たような状況に陥りました。ゼリッチの魅力の為せる業でございますっ!」

スフレ「歌……?」

オムライス「そうですとも! ゼリッチの歌は聞く者を虜にします。貴殿もゼリッチファンクラブに入会して、一緒に応援しませんか!?」

スフレ「応援……とは何をするのですか?」

オムライス「応援とは学問なり! ここで会ったのも何かの縁! 特別にやり方を伝授して差し上げましょう!!」

スフレ「え……?」

 ――30分後。

オムライス「はぁ、はぁ……いいですか? 『応援』はアイドルにとって最大の力になります! よく、覚えておいてください……!」

スフレ「はぁ、はぁ……わかりました。この『応援』をしたら、私は、私のアイドル――オペラの力になれるでしょうか……?」

スフレ「(こんな『応援』をしたら、オペラに嫌われるぞ……バカが)」

 そのとき、幻楽歌劇団のリハーサル中だったオペラが、大きなくしゃみをした……。


3-6庶幾伝説

 タピオカミルクティーはペンを手に、道端に備え付けられた石の椅子に座った。そこで、祝典の取材メモの整理をしていた。そのときだった。

通りすがりの人A「バンジージャンプの伝説を知ってるか?」

通りすがりの人A「バンジージャンプで一番高い位置に飛んだとき、願いごとを唱えると願いが叶うらしいよ。」

通りすがりの人B「本当に? それは素敵ね。」

通りすがりの人A「あと、勇敢賞に選ばれると本がもらえるとも聞いた。どんな本だろうな。」

タピオカミルクティー「(貴重な本!)」

 三十分後――バンジージャンプ台の前で、壊れたメガネを持ったタピオカミルクティーは、飛んだ瞬間に思ったことは……。

タピオカミルクティー「長い間手元に置いておきたくなるような良い本が欲しい」というものだった……。


3-7空中コンサート

 アップルパイが祭典会場を歩いていると、すれ違った男女の話が耳をかすめた。

通りすがりの人A「なぁ、フリーフォールの伝説を聞いたか? 一番高い場所で願望を叫んだら、それが実現するって話。」

通りすがりの人A「バンジージャンプだけじゃなくて、フリーフォールでも同じ伝説が囁かれてるんだ。」

通りすがりの人B「へぇ……面白いわね!」

アップルパイ「(願い事が叶う? それってすごくない!?)」

 アップルパイは期待を胸に、フリーフォールの入り口に向かった。

店主「お嬢ちゃん、本当にやるの? これ、結構怖いよ?」

アップルパイ「大丈夫! 私、これでもけっこう勇敢なんだから! それに、私には夢があるしね!」

店主「なるほど。君もあの伝説を聞いて来たのか。だったら、このスピーカーを貸してあげよう!」

アップルパイ「やったあ☆ マスター、サンキュー♪」

 フリーフォールが動き出す。アップルパイは、息を吸って頂点に達するのを舞った。

 そして、フリーフォールが一番高い位置に止まった瞬間、アップルパイは満を持して叫んだ。

アップルパイ「ライブをやりたいよ~!! 世界一の歌手になりたいの~!!」

 アップルパイが願い事を叫んだ瞬間、フリーフォールで音楽が鳴りだす。それに合わせて、アップルパイはスピーカー越しに大きな声で歌った。

アップルパイ「わっふ~!!」

アップルパイ「マスター、スピーカーありがとう! 元気出てきたよ~……ってあれ!? マスター!? なんで倒れてんの!?」

アップルパイ「ま、マスターだけじゃない! 周りの人たち、みんな倒れてる!? な、なんで~!?」

アップルパイ「あたしの歌が原因……だったりしない、よね????」


3-8日常

 ピザチーズのふたりと共に、祭典にやってきたカッサータは、ふと目に入ってきた姿に、眉を顰める。

 気になって、後をつけてきたカッサータは、ふと気づけばフリーフォールまで来ていた。

カッサータ「いない……っていうか、そもそも誰もいねぇな。なんかあったのか?」

カッサータ「(早く戻ろう。ピザチーズが心配だ)」

ウイスキー「ふむ? 君は……まさか私を探しにきましたか? フフッ、なかなか執念深いですね。」

 聞き覚えのある声に、カッサータは驚いて振り返る。そこには目的の人物――ウイスキーが立っていた。

ウイスキー「それより、貴方はひとりでこの祭典に参加を?」

 カッサータは槍を抜いてウイスキーに向かって構えた。

 しかしウイスキーはまるで慌てる様子を見せずに、ゆっくりと距離を縮めてくる。

ウイスキー「そんなに彼に会わせたくないのでしょうか?」

ウイスキー「でしたら何故、貴方は彼の傍にいますか? そして今、どうして私の後を追いかけてきましたか?」

カッサータ「黙れ!」

ウイスキー「怒ったのですか? その前に……あちらを見た方がいいですよ。」

ピザカッサータ! どこだ、カッサーター!」

ウイスキー「さて、どうしますか? 貴方が私に攻撃を仕掛けるのなら、私は全力で抵抗しますが……それでも良いですか?」

 カッサータは槍を収めて、目の前で笑う男を睨みつけた。

カッサータ「今は引く。だが、必ずこの手で決着をつけてやるからな。」

ウイスキー「……期待しているよ、ナイト君。」

 ウィスキーはそう呟いて、その姿を消した。

ピザ「あ! カッサータ、こんなところにいたのか! なんでいきなり走り出したんだよ?」

カッサータ「ああ。ちょっとな。ここが面白そうだから、見にきたんだ。」

ピザ「ふーん? カッサータって、こういうのに興味があるタイプなんだ? 知らなかったな……。」

カッサータ「それより、チーズはどこだ? 一緒じゃないのか?」

ピザチーズ?! あ……っ!」

カッサータ「しょうがねえな。ったく、俺と一緒にお姫様の罰を受けるしかねぇな……。」


3-9想定内

 赤ワインビーフステーキは、バンジージャンプを見つけたので、試しにやってみることにした。

 高台に立つと、地面がひどく遠く、人がとても小さく見えた。ビーフステーキは思わず生唾を飲み込んだ。

赤ワイン「どうした? まさか怖いのか? お前の鈍感さには脳も痺れるな。」

ビーフステーキ「どういう意味だ?」

赤ワイン「お前がよだれを飲んでいるのを見たぞ? フッ、素直に怖いと言ったらどうだ。」

ビーフステーキ「それは貴様だろう……足もまともに動かせないほど怖がっているんじゃないか?」

赤ワイン「俺様は足でなら、お前を助けてやってもいいと思っているが?」

ビーフステーキ「結構。私は貴様と違って、これくらいの高さ、まるで問題ではないからな。」

 その様子を、ジンジャーブレッドが見ている。相変わらずのふたりに呆れた様子だ。

ジンジャーブレッド「いいからさっさと飛べ。どっちが先に叫ぶかあたしが見届けてやるから――ま、どうせ同時だろうけどな。」

ビーフステーキ「ハッ! 何を言うか、ジンジャーブレッド! 先に声をあげるのは赤ワインだ!」

赤ワイン「相変わらず自信過剰だな。先に声をあげるのはビーフステーキに決まっている。だいたいお前は……」

 言い合いを始めたふたりに、痺れを切らしたジンジャーブレッドは勢いよく足を振り上げた。その勢いで、ふたりは同時にジャンプ台から頬り出される。そして、ジンジャーブレッドの予想通り、声をあげたのは同時だった。

ビーフステーキ「あああー!!!」

赤ワイン「あああー!!!」

3-10意気投合

 天ぷらはバンジージャンプに挑むため、列に並んでいた。そのとき隣にいたトムヤムクンに、同じ魂を感じ取り、ニヤリと笑う。

天ぷら「……少年、お前も挑戦者か?」

トムヤムクン「その言い方……もしやお前もか?」

天ぷら「奇遇だな。どっちが根性あるか、勝負するか?」

トムヤムクン「いいぜ、かかってこいっ!」

 二人は向かい合ってバンジージャンプ台に登っていく。

トムヤムクン「俺はまだまだ上に行くぜ! 目指せ、てっぺん!」

天ぷら「見た目と違って根性あるじゃねぇか。まぁ、俺もてっぺんまで行くけどな。」

トムヤムクン「これじゃあ勝負がつかねぇな……だったら、目を開けてジャンプするのはどうだ?」

天ぷら「ハッ! いいぜ! あとで泣いても知らねぇからなっ!」

 天ぷらトムヤムクンは一瞬目を交差させたあと、同時に空に向かって飛び込んだ。

ふたりは、落ちながらも目を見開いて、相手の表情のすべてをその目に収めた。その様子はさながら、一つのパントマイムのように見えた。

天ぷら「……。」

トムヤムクン「……。」

 ――数十秒後。バンジージャンプを終えたふたりは、向かい合って立っていた。『もう言葉はいらない』……二人はどちらからともなくハイタッチする。

天ぷら「これからは俺たちが親友だ! 俺の名は天ぷら! よろしくな、少年!」

トムヤムクン「俺はトムヤムクン! よろしくな! 兄弟!」


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ゲーム情報
タイトル FOOD FANTASY フードファンタジー
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2018/10/11
    • Android
    • リリース日:2018/10/11
カテゴリ
ゲーム概要 美食擬人化RPG物語+経営シミュレーションゲーム

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