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華夜の祭礼・ストーリー・第五章~終章

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第五章ー初見

初見の頃。

体が痛い、そして温度も耐えにくい。

鯖の一夜干しはまだ覚えている。自分はまだあの乱戦の中にいる。だが今は昔の頃に戻った。

彼がまだ人類に「人魚」や「妖怪」など呼ばれていた頃。あの空にいる耀かしい丸いものを何度か見たことがある。

彼はここから離れたい。この抑圧された場所から離れ、より広い海に行きたい。

けど、この大陸は落ちた月に呪われた。伝説によると月がない夜は、誰もここから離れない。

また月が登る夜だ。また大きな波にさらわれて陸に帰ってきた。霊力が限界になった。彼を見つけた子どもたちも嫌悪感のために彼を殴る。

彼は災難の象徴である「人魚」だ。

鯖の一夜干し(僕は……まだ死んでは……いけない……)

突然、誰かが月の光を踏んで来た。その目はきれいだが、あまり光がない。

鯖の一夜干し(……助……けて……)

自分の呼びかけが聞こえたのか、その人はゆっくりとゆっくりと自分の前に来て、そっとしゃがんだ。

鯖の一夜干しは目の前の人を見る。この美しい青年が何を言っているのかはっきり聞こえなかった。しかし青年の体から同じ「化け物」の気配を感じた。そのため鯖の一夜干しは震えながら手を伸ばす。

鯖の一夜干し「助けて……お願い……」

純米大吟醸「所詮つまらない世界、なぜまだ生きたいのでありんすか?」

青年が無慈悲な台詞を言う。けど鯖の一夜干しはこの言葉から彼の微妙な気持ちが聞こえた。

彼は本当にこの世界は何も面白くないと思っているのだ。

純米大吟醸「もしかして、頑張ったら何か面白いことがあると思っているでありんすか?或いは他の理由がありんす?教えてくれれば、助けてあげられるかもしれないでありんすよ。」

なぜか、このような目に直面して、鯖の一夜干しは初めて本音を吐いた。

鯖の一夜干し「頑張れば……外に……何があるかわかる。頑張れば……いいことが……」

その青年は長い間何も喋らなかった。鯖の一夜干しは彼が去ったと思った。急にあのきれいな声が再び聞こえた。彼がもう一度顔を上げると、もともとは何の輝きもなかった目が驚くほど光を現した。

純米大吟醸(きれい……)

純米大吟醸「……それなら、頑張りなんし。もし最後まで頑張れたら、是非あちきにいいことがあるか否か教えてくんなまし~」

指先から暖かい力が自分の体に伝わる。崩れそうな霊体も霊力回復のお陰で少し戻った。鯖の一夜干しはやっと立ち上がる力を身につけた。顔を上げてあの自分を救ってくれた人を見たい。しかしもう目の前には、明るくないが、光のやさしい月しかない。


それからずいぶん経った、あの月が急に空から落ちた。二度と現れなかった。鯖の一夜干しも自分の目標を失った。

彼はあてもなく歩いている。突然、あの青年の目を思い出した。

鯖の一夜干し(彼は……どうなったか……)

どうして歌舞伎町に来たのか鯖の一夜干しはわからない。ただいつの間にか歌舞伎町に来ていた。ここでは人間でも「妖怪」でも、ほのかなおしろいの匂いを帯びた柔らかな肢体が情熱的に湧き上がり、濃厚な香気が酒の濃さを混ぜている。全てがこの少し涼しい夜に得体の知れない焦りを与えている。

急に、夜の桜を挟んでいる風がこの来い香りを吹き散らした。声がこの刻に全て止まった。

赤い階段を降りている人は、あの青年だ。鯖の一夜干しが彼の姿をじろじろ見ている。

……彼は、一体何に出会ったのか?今の姿はあの夜の月のように耀かしいが、あの頃よりもっと寂しい。

月見団子「どうです?私は間違っていないでしょう。あの日海から戻った後、彼はまるで別人になった。「人魚」さん?」

鯖の一夜干しは夢から覚めた。体の傷口もさっきの激しい動きのせいで引き裂かれた。痛みのせいか、或いは夢に現れるあの笑顔のせいかわからないが、たくさん生汗が出た。

よく考えれば、歌舞伎町に来たのも、月見団子が村に突然現れた男こそ新たな歌舞伎町の花魁だと言ったからだ。

純米大吟醸に会った後、彼に過去の自分が望んだことを言った。話を聞いた純米大吟醸はこの少し怖い計画を決めた……

自分の意志で純米大吟醸を支えているが、この図られた感じのため、月見団子に対して、鯖の一夜干しは警戒心を持っている。

月見団子「あ、起きましたか?傷はまだ治っていません。そんなに興奮しないでください。」


第六章ー怪我

体の傷口は勲章ですか?

月見団子「まあ、酷すぎる怪我ではない。人間じゃないんだから、二、三日休めば治る。」

鯖の一夜干しは隣の男を警戒しながら、彼の笑顔を見ると、何回か後ろの武器を持ち出したくなった。

月見団子「人魚ちゃん、怪我はまだ治っていないんだから、興奮しないでください。」

鯖の一夜干し「っチ――」

月見団子「ほら、傷口がまた開いた。でも目が覚めたら、大したことはないはずです。」

純米大吟醸「ご迷惑おかけして申し訳ないでありんすね。」

月見団子「どういたしまして。しかし私がここにいたら、彼はちゃんと休まないと思います。では、失礼。」

純米大吟醸「うん、今度酒を奢る。」

純米大吟醸月見団子を見送った。今の彼の顔は珍しく強張っている、さらに少し怒っているみたい。」

でも次の一秒で、いつもの笑顔に戻った。そのまま鯖の一夜干しを見るが、目に楽しさが見えない。

鯖の一夜干し「……大、大吟醸……?」

純米大吟醸「うん?」

鯖の一夜干し「……あの……怒ってますか?」

純米大吟醸「今は非常に大変がっつり怒っている。」

鯖の一夜干し「……」

鯖の一夜干しは言葉で自分の気持ちを表すことが苦手、純米大吟醸の話を聞いたら、さらに何を言うべきかわからない。

大吟醸は小さな卓と清酒を運んできた。彼は酒杯を鯖の一夜干しの手元に置く。そのニコニコしている様子を見て、鯖の一夜干しは再び生汗が出た。

鯖の一夜干し「僕……」

純米大吟醸「ぬしはあちきのためなら何でもしてくれると言ったでありんしょう。では、この酒を飲みなんし~」

鯖の一夜干し「……グ。」

辛い酒が鯖の一夜干しの喉に流れた、お酒に弱い彼は死ぬほど苦しんでいた。

純米大吟醸「どうしたでありんす?あの頃は侍従としてあちきのそばで支えたいと言っていたでありんしょう。」

鯖の一夜干し「……」

純米大吟醸「ではなぜそんなに死に急ぐ?後悔したでありんすか?」

鯖の一夜干し「そのような考えはございません!ゴホゴホゴホ……」

純米大吟醸「止まるな、飲み続けて~」

鯖の一夜干し「……」

鯖の一夜干しは酒を飲み干した。酔いの調子が乗った彼は立ち上がった大吟醸を引き留める。

鯖の一夜干し「ち……違う……」

大吟醸は不機嫌な顔して、ゆっくりと鯖の一夜干しの前にしゃがみ込んで、彼の顔を力いっぱい押さえつける。

純米大吟醸「あちきが欲しいのは、これくらいのことのために自分の命を賭ける愚か者ではなく、あちきのそばに立って、一緒にもっと面白い世界を見てくれる奴だ。こんなことがまた起こるようなら、あの冷たい海に戻りんしょう。」

鯖の一夜干し「僕……」

純米大吟醸「覚えてくんなまし、ぬしはあちきの人だ。死ぬ時でも、あちきのそばで死ぬことしか許さない。こんな小さなことで、ぬしが消えることは決して許さない。」

鯖の一夜干し「……はい!」


第七章ー忠誠心

理解できない忠誠と信頼。

赤い月がなくとも、空は妖しい力で紅葉のような鮮やかな赤色に染まる。夜桜も淡い紅色に輝いている。

人間たちは扉の後ろに隠れる。やんちゃな子でも自分の親に目と口を遮られて、静かにさせられる。

灯の影が重ねられ、下駄が地面を叩き、さくさくとした音を鳴らしている。気品高い神輿から降りた人の袴が長い。そして狐の尾が見える。

全ての人、或いは「妖怪」は華麗な仮面を被っている。

全員異物、筆頭無し、それは強い者が勝者であるため。

強い力を身につける異物たちは人類のように知恵と計略で互いを排斥し合う必要がない。ここでの尊さはただ一つ、力だ。

勝利すると、次の「夜行」までこの主のいない土地を支配できる。

異物こそ、自分の欲望を隠す必要がない。

鯖の一夜干しも自分の「人魚」仮面を被って乱戦に参加した。規定によって、仮面を被らない人を襲うことは禁止されている。

純米大吟醸はゆっくりと酒を池に注ぐ。そして現れた波紋を観察する。

月見団子「彼一人で行かせるなんて、本当に大丈夫ですか?」

純米大吟醸「ぬしもあの小僧一人で行かせたでありんしょう。」

月見団子明太子の生命力は強い、そして雲丹も見守っている。しかし……あの人魚ちゃんがこの乱戦で死んでも、あの計画はまだ続けますか?」

純米大吟醸「あちきは、ありえないことあまり考えたくないでありんすから。」

月見団子「ホオ?そんなに自信をお持ちですか?」

純米大吟醸「あちきのそばにいたいなら、こんな小さなことでは死なないでありんしょう。」

月見団子「小さなこと?……これさえ小さいことなのですね。まだ何か大きなことがあるのですか?」

純米大吟醸「今のこの金魚鉢の中では、見えない会えないなんて当たり前でありんしょう。小さな金魚鉢では、大きなことがないのは当然でありんす。」

月見団子「あなたはいつも私に何を求めていますか?、また……お二人は他人に何を求めていますか?」

特殊な「鰭(ひれ)」で戦場の影、土、壁の中を通り抜ける鯖の一夜干しの姿を純米大吟醸が見ると、手元の酒杯を持ち上げる。この酒杯は精巧であるものの、杯の底に一尾の小さな黒い魚が彫られている。その魚は酒を注がなければ見えない。

純米大吟醸「それは重要なことでありんすか?あ奴はあちきに忠誠を誓う、あちきはあ奴のことを信じる。あちきらの望みは、もっと面白い世界にすぎない。」

月見団子は珍しくあっけにとられていた。手元の酒杯を置いて、疑惑的に純米大吟醸に尋ねる。

月見団子「大吟醸、教えてください、この全ては彼のためですか?自分のためですか?」

純米大吟醸「シー……面白くなるなら、誰のためにもなるでありんす。」

月見団子「ハハハハハ!おっしゃる通りです。計画がうまく行けば、誰のためにもなる!」

月見団子「しかし貴方の人魚ちゃんはずっと僕を狂人だと言っていた。僕に比べ、お二人の方がもっと狂人だと思いますね。」


第八章-鳥籠

鳥籠で構築された世界。

桜の島の歌舞伎町は、夜しかないところだ。

ここの夜はいつも色とりどりのランプに暖かさと曖昧さが映る。だが「百鬼夜行」が始まって以来、ここはかつてのようなにぎわいがなくなった。

「極楽」は例外の店だ。他の店の営業状況が悪化しても、「極楽」だけはまだ大人気だ。

ただ、来店客たちは普通の人ではないようだ。

他の客を見送った後も、月見団子はまだ大吟醸の店に座って酒を飲んでいる。

純米大吟醸「今日はあの小僧は来ないのか?」

月見団子明太子?昨日またタコわさびと喧嘩しましてね、そして僕の収集した絵を汚しました。今は庭で吊られて反省しています。」

純米大吟醸「あ奴はぬしのボスではないでありんすか?」

月見団子「ボスこそ、よい手本を示さなければならない。」

純米大吟醸「ナンバー2のぬしの方が本当に厳しいでありんすね。」

月見団子「人魚ちゃんはどこです?また僕を避けてるんですか?」

純米大吟醸「あ奴には仕事をさせた、しからずばまたぬしを襲い掛かっていた。」

月見団子「やれやれ、昔のことまだ恨みを抱いているんですか?2人は気が合うのに。」

純米大吟醸「このように思い出したように、時々あちきを訪ねてきて酒を飲むのもわざとでありんすよね?」

月見団子「間違えないようにしてください。やっといい飲み仲間を見つけた、だからお邪魔するのです。」

純米大吟醸月見団子の笑顔を見ると、何も言えずに彼に酒を注ぐ。

月見団子が彼を利用していることに対して、彼はあまり気にしていない。

何といっても、ここは歌舞伎町、老若男女誰でも他の人を騙して利用するところだ。逆に……月見団子の策で自分の信頼できる仲間を連れて来てくれたことに対して、少しながら感謝な気持ちが生じていた。

月見団子「貴方たちが出会ったのは僕の計算の結果。彼が貴方のそばに残ったことも僕の想定内だ。でも、彼が本当に貴方を主様として扱うとは思わなかった。だから僕はずっと気になっていた。あの普通を超えた忠誠心は、一体何なのですか?」

純米大吟醸「シー――ぬしに教えらりんせん、これはあちきにプライバシーだ。」

純米大吟醸はやや得意げに自分の酒杯を回しながら、あの日のことを回想すると、そっと笑った。

鯖の一夜干し「あの、もし、この鳥籠の外に、もっとよい、もっと面白い世界が存在すれば……貴方は、もっと楽しく笑うことができますか??」

純米大吟醸「……そうできるならば、代償がいくらでも、あちきは絶対に鳥籠の外の世界を見にいくでありんしょう。」

鯖の一夜干しは少し驚いて純米大吟醸を見る。この何にも興味がない青年はこんな言葉を言うと思わなかった。青年は手を高く持ち上げる。鯖の一夜干しは青年の指の隙から明るい空が見えた。青年の笑顔は月より明るくなった。

純米大吟醸「もしそんな日が本当に来たら、ぬし……あちきと一緒に見にいかない?」

鯖の一夜干し「……な、何を?」

純米大吟醸「鳥籠の外の世界だ。きっとこの鳥籠より面白いでありんしょう……」



終章ー世界

この世界に面する時に、何を求めるべきだ?

桜の島には、数え切れないほどの伝説がある。

例えば、人類の力を超えた「妖怪」と「化け物」。

例えば、その「妖怪」を支配する「陰陽師」。

例えば……

たまに、空から優しく大陸を照らす「輝夜姫」。

しかし、ある日地に落ちた「輝夜姫」はこの大陸に呪いを残した。

月が再び空に現れた時だけ、この大陸の人たちはここから離れることができる。一方、月と共に現れるのは、大きな風と波だ。

そして離れた人たちは、神様の罰を受けて、二度とこの大陸には戻れない。

全ての人々はこれをただの古い伝説として考えている。

神社の可憐な神鏡が裂けた、その瞬間、暗空から無数の雷が落ちた。土地がバラバラになった。

いくつかの人影がゆっくりと神社を出てきた。彼らの顔は冷ややかだったり、薄い笑みをしている。

純米大吟醸「フー――けっこう疲れたでありんすな、さすが……神様の罰だ。」

月見団子「ええ、これはただの始まり、今から後悔しても遅くはないです。」

純米大吟醸「ヘエ――どうしてぬしはあちきが中途半端な人と思うでありんすか?怒るわよ~」

明らかに月見団子は隣の二人が後悔したとは思っていない。彼はやや仰向けになり、消えた月を見ると、狩衣に潜んでいる手を握り締めた。

月見団子「……これは一個目。」

純米大吟醸「一個目か……」

純米大吟醸も仰向けになって、あの雷から下がって、桜の島のルールを破った人たちを罰する空を見る。

月見団子「どうです、一個目でもやばい奴が出ました。お口に合いますか?」

純米大吟醸「ふふ、こうでなければ。あんまり手を抜いたら、つまらんでありんすね。ここから出られなければ、この籠を壊してしまえばいい。これは鯖が教えてくれたことだ……ねえ?」

純米大吟醸は返事をもらえなかった。彼は振り返って自分の後ろに立っている鯖の一夜干しを見る。

純米大吟醸「……もしもし?鯖?」

鯖の一夜干しは引き裂かれそうな海を見る。あの遠い海で、彼らの見たこともない陸地が現れた。しかし稲妻が落ちた後再び消えてしまった。不思議なことに、眩しい稲妻の中でも彼は目を離さなかった。

鯖の一夜干し「グウ?!」

鯖の一夜干しはやっと純米大吟醸が笑って彼をデコピンしたことに気がついた。

純米大吟醸「もう驚いたか?これから、きっともっと面白いことがぬしを待っているぞ。」

鯖の一夜干し「……はい!」


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ゲーム情報
タイトル FOOD FANTASY フードファンタジー
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2018/10/11
    • Android
    • リリース日:2018/10/11
カテゴリ
ゲーム概要 美食擬人化RPG物語+経営シミュレーションゲーム

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