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URバーエピソード

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UR食霊ストーリー

B-52

B-52ブラウニーは、睡眠不足は人々の思考を遅らせ、発達を妨げ、エネルギー不足を引き起こし、免疫力を低下させ、さらには体を弱める可能性があると語っていた。」

B-52「夜は遅い、あなたはもう休まないといけません。」

御侍「私……今日だけだよ、これが終われば絶対寝るから!」

B-52「あなたの手にある小説はまだ446ページあります。」

B-52「1ページあたり110秒の頻度に基づくと、読み終えるまでに14時間掛かります。」

御侍「……」

御侍「わかったよ!も、もう読まないから。」

B-52「君が向かっている方向に寝室はありません。」

御侍「…………ブラウニーは君に何を教えたんだ!」

御侍「B-52……次から……」

御侍「窓から飛んで入らないで!」

B-52「じゃあ……」

御侍「屋根もダメ!」

B-52「……わかった。」

B-52「ではバイクで来ます。」

御侍「???」

御侍「B-52!君もここにいたんだ。」

B-52「たまたまバーを見つけたので……」

御侍「うーん、席がないみたいね。」

B-52「ここに。」

御侍「えっ、良いの?」

B-52「うん。」

御侍「ありがとう!ちなみに、この酒の味はどう?」

B-52「甘い……」

御侍「えっと……それだけです……」

B-52「もっと欲しいです……」

御侍「へへっ!それは良い!今日は私が奢るよ!」

御侍「あれ……どうして厨房はこんなに暑いんだ……誰かが物を燃やしているのか?」

御侍「B-52、厨房で何をしてるの?」

B-52「消毒をしています。」

御侍「……???」

B-52ブラウニーが、キッチンは消毒する必要があると言った……そうしなければ、病気になると。」

御侍「その通りだけど……だけど……」

御侍「誰も燃やして消毒してって言ってないよ!」

B-52「パーツが熱くなっています……冷却する必要があります……クッ……」

御侍「B-52?どうした?気分が悪いの?」

B-52「パーツが損傷し……身体機能が低下しました……」

B-52「原因不明な波動要因を検測しました。」

御侍「え?!深刻そうだけど?!」

B-52「原因不明の……眩暈が……」

御侍「B、B-52……君……酔ってる?」

御侍「ねぇちょっと!どどど、どうして私に寄り掛かってるの……」

B-52「力が足りません……着陸をしました……」

御侍「まっ……!まぁ、いいや、少しだけ肩を貸してあげる。」

御侍「B-52ーー!」

B-52「出前ですか、それとも機械修理ですか?」

御侍「……いや、前にロボットをくれた事で礼を言いに来たんだ!」

御侍「ロボットのおかげで、料理の提供が更に便利になったよ!」

B-52「……」

B-52「それ用ではないです。」

御侍「えっ?!じゃあ何に使う用なの……」

B-52「それは……忘れてください……あなたの好きなように使ってください。」

御侍「話し方も君にそっくり!まぁ、お客さんと話が続かない時もあるけど……」

B-52「僕がいない時に……あなたの傍に居てくれればいい……」

御侍「大きな問題はないよ!うん?なんか言った?」

B-52「……何でもありません。」

B-52「温度上昇……眩暈が酷くなっています……」

御侍「B、B-52……?また酔ったの?!」

B-52「セーフティ機能が作動しています……攻撃を開始できません……」

御侍「えっ、私の事?……いや、B-52どこに行くんだ!」

B-52「すぐに冷却する必要があります……すぐに冷却する必要があります……」

御侍「ねぇ!自分の体に氷をぶつけないで!」

B-52「すぐに冷却する必要があります……すぐに冷却する必要があります……」

御侍「待って……!氷が入ったバケツに体ごと突っ込むなーー!」

御侍「B-52どうして……アンドレを抱きしめてるの……」

B-52「……酔っているから。」

御侍「???」

B-52「……ウォッカに飲まされました。」

御侍「???酔っぱらってアンドレにまで手を出したの?!」

御侍「B-52は大丈夫?!待って……翼はどうしたの?!」

B-52「……ない。」

B-52「転びました……」

御侍「B-52……一つだけお願いできるかな……」

B-52「勿論です。」

御侍「テイクアウトの注文があって……君にお願いするかもしれない……」

B-52「承知。」

御侍「話を全部聞いてから答えて。桜の島に届けなきゃいけないんだ……もし面倒なら……他の方法を考えるよ。」

B-52「……」

B-52「問題ない。」

御侍「でも……」

B-52「……どこでも構いません。」

御侍「良かった!君が帰ってきたら、君の翼の修繕費用を負担するよ!」

B-52「……」

B-52「どう……されましたか?」

御侍「あぁ、実は厨房の機械が止まっちゃって……」

B-52「……状況を確認して来ます。」

御侍「君が修理できる事を忘れていたよ……ありがとう、B-52!」

B-52「……修理が完了しました。」

御侍「流石!君がいてよかったよ……あれ、君の髪にクモの巣がついてる……」

B-52「……」

御侍「動かないで、私が取ってあげるから。」

B-52「近……過ぎます……」

御侍「よし!もういいよ……」

御侍「B-52!ど、どうして煙が出てるの?!どうかした?!」

シャンパン

シャンパン「どうして機嫌が悪いんだ?」

御侍「さっきどこからか堕神が出てきて、お客さんが逃げちゃった……今日のお酒はまだ全然売れてない……はぁ……」

御侍「この調子だと今日はもう売れないな……はぁ……」

シャンパン「怪我はしなかったか?」

御侍「大丈夫だよ……通りすがりのローストターキーエッグノッグが倒してくれたから。」

シャンパン「明日から、一番良い守衛をよこす。」

御侍「?!いいえそこまでしなくても!めったに起きない事だから、本当に大丈夫!」

シャンパン「お前に拒否権はない、あとーー」

シャンパン「残りの酒は全部買い取ろう。」

シャンパン「御侍、この酒を味わってみよ。」

御侍「わぁ、美味しい!シャンパンが作ったの?」

シャンパン「流石に見る目はあるようだな、あいつよりはましのようだ。」

御侍「あいつって……もしかしてフォンダントケーキ?」

御侍「ちゃんと仕事をしてないって彼女が言ってたけど……まさか……あっ、何も言ってません!」

シャンパン「……そんな事を言ってたのか?」

御侍「そ、そう言ってたけど……決して否定している訳じゃないですよ!」

シャンパン「ハッ、なら認めさせてやるまでだ。」

シャンパン「数日ここに滞在する、異論はないな。」

御侍「いえいえ!どうぞどうぞ……!(なんか違う気がする……)」

シャンパン「マスター、一番良い酒を出してくれ。」

御侍「シャンパン?また来てたの?」

シャンパン「御侍、お前か。」

御侍「もうそんなに飲んだの?!」

シャンパン「喜ばしい事があってな。」

御侍「喜ばしい事?聞かせてくれない?」

シャンパン「勿論。提携が決まってな、相手も協力的だ。」

御侍「それは確かに喜ばしいね。」

シャンパン「そうだ、近い将来完全に俺たちの物になる。」

御侍「それは提携とは言えないんじゃ?!」

御侍「このテーブルとイス……どうしたの……」

シャンパン「やっと気付いたか。」

御侍「これは……シャンパンの仕業……?」

御侍「これ……いつの間に金になったの?!」

シャンパン「昨日酒を飲みに来た時、壊れてるのを見てな。」

シャンパン「人を呼んで取り換えてやった、何か問題でも?」

御侍「…………」

シャンパン「それとも……ダイヤモンドの方が好きか?なら次は……」

御侍「???!!!いや結構です!今のままで良いです……とても好きです……」

シャンパン「ここがお前のバーか、悪くはない。」

御侍「ヘヘッ、お褒めの言葉感謝します陛下。」

シャンパン「俺の所にも……こんなバーがあればな。」

御侍「だけど陛下の国には……バーは足りてるよね……」

シャンパン「ここには及ばない。」

御侍「えっ……」

シャンパン「しかし……隣国には良い土地があるらしい。」

シャンパン「買い取ってやるから、もう一つバーを開くのはどうだ?」

御侍「?」

シャンパン「素敵な休日だというのに、どうしてここで働いている?」

シャンパン「俺と一緒に来い、忘れられない旅をさせてやる。」

御侍「……ダメ、私をここに留まらせているのはキラキラと光る金貨だ。」

御侍「ついていったら……それとすれ違ってしまう……!」

シャンパン「そこまでして手に入れたいのか?」

御侍「……」

御侍「どうして君に話さなければならないんだ……」

シャンパン「いくら欲しいんだ?プレゼントしてやる。」

シャンパン「それなら、俺と共に行けるだろう?」

シャンパン「レベルの低い酒は、ここにあってはいけない。」

御侍「えっ……じゃあ他のを持ってくるよ!」

シャンパン「お前は普段……こういった物を飲んでいるのか。」

御侍「私は……こだわりはないから……あはは……」

シャンパン「はい……」

御侍「陛下手を止めてください!美味しくはないけど、私が自分のお金で買ってきたんです!それらにはそれらの独特の良さがあります!お願いですから叩き潰さないでください!」

シャンパン「……倉庫にある物を全て持ってこよう。」

御侍「……???」

シャンパン「気に入らないか?」

御侍「いいえ!ただここには……本当に……そんなに貴重な物を置けないです……」

御侍「シャンパン来たんだ、さっきまでフォンダントケーキが探してたよ。」

御侍「急用みたいだったから、伝えてこようか……」

シャンパン「……必要ない。」

御侍「えっ……でも……」

シャンパン「わかるだろう、俺は忙しいんだ。」

シャンパン「彼女に会う暇はない。」

御侍「だけど……彼女はもうこっちをみてるよ……」

シャンパン「……御侍、あそこに向かって歩けーーそう、その通りだ。」

御侍「……」

御侍「逃げる姿勢も堂々としているなんて、流石は陛下だ。」

シャンパン「ん?この酒の味は……独特だな。」

シャンパン「俺が味わった事のない酒か?」

御侍「へへっーーこれは独自に配合したお酒だよ、ここにしかないよー」

シャンパン「確かに才能はあるようだなーー」

シャンパン「ーー俺も……作れるのか?」

御侍「えっ……お酒を調合したいって事?」

御侍「こういう事は私に任せれば……」

シャンパン「お前は俺が自ら酒を調合するに値する。」

シャンパン「この理由では足りないのか?」

お屠蘇

お屠蘇「御侍!いつもの酒を頼む!」

御侍「いらっしゃい……あれ……お屠蘇、手に持っている黒い物は何?」

お屠蘇「あぁ、これはよもぎ団子から貰った丸薬だ。」

お屠蘇「酒に加えて飲むと少しは健康的になるそうだ、試して欲しいと頼まれた。」

御侍「君が素直に了承するとはね、だけど……この丸薬……本当に食べられるの?」

お屠蘇「御侍が味見してみたらわかるだろうーー」

御侍「待って!言いながらそれを私の酒に入れるな!」

御侍「お屠蘇、遠くからでも楽しそうに笑ってるのが見えたよ。」

御侍「楽しい事があったんなら良かったら教えて?」

お屠蘇「楽しそう?そうか?!」

御侍「まぁ……机が揺れているしね。」

お屠蘇「御侍にもワンタンの顔を見せたかったハハハッーー!」

御侍「彼はどうかしたの……」

お屠蘇ワンタンは今日、私に庭の雑草を抜くように頼んできた、だけどまさかーー」

お屠蘇「それは全部亀苓膏の薬草だったんだ!奴が私たちを見た時、顔は奴の服よりも黒くなってた。」

お屠蘇ワンタン亀苓膏にこっぴどく叱られたさハハハッ!やっと怒られるのは私だけじゃなくなった!」

御侍「合ってるけど、なんか違うような……」

お屠蘇「御侍!なんでも良いから酒を貰えるか?」

お屠蘇「もう三日は酒を飲んでない……」

御侍「三日?らしくないね……」

御侍「どうしたの、酒を控えようと思ったの?」

お屠蘇ワンタンの奴が、私は絶対三日も禁酒出来ないと賭けてきてな。」

お屠蘇廬山雲霧茶と二日茶を飲んできたが、今日はもう我慢出来ずに出てきてしまった。」

御侍「ぷはっ!流石はお屠蘇。」

お屠蘇「茶を飲むのはつまらない。」

お屠蘇ワンタンに今日ここに来た事を言わないでくれ、そうすれば私の勝ちだ!」

御侍「そうなんだーー聞こえた?ワンタン?」

お屠蘇「?!先に失礼する!」

御侍「ぷははっ!嘘だよ!」

お屠蘇「御侍、酒をくれ!」

御侍「お屠蘇、ご機嫌だね?」

お屠蘇「なんでもない、たださっきまた堕神を倒してきただけだ。」

御侍「確かに、それは喜ばしい事だ。」

御侍「今日は私の奢りだよ!」

お屠蘇「じゃあ遠慮せず頂こう!まぁ本当はこの件だけじゃないが。」

御侍「じゃあ……誰かがお礼として君に酒を奢ったとか?」

お屠蘇「ヤンチャな子どもたちが、私が堕神を退治しているのを見て、師匠になってくれと頼んできた。」

御侍「ぷっーーそして?」

お屠蘇「彼らに、基礎が出来てからまた出直して来てと伝えた。」

御侍「子どもたちを拒否したの?」

お屠蘇「やかましいのがまた増えるのが嫌だったから。」

御侍「ちょっと彼らがかわいそうになってきた……」

お屠蘇「御侍!御侍!御侍!」

御侍「お屠蘇?どうした、そんなに慌てて?」

お屠蘇「シーッ!静かに!」

御侍「どうして……?」

お屠蘇亀苓膏がもし追ってきたら、見えなかったと伝えて欲しい!」

御侍「亀苓膏?君は……また彼を怒らせたのか?」

お屠蘇「ただ堕神を追っている時に間違えて他人の酒場を……」

お屠蘇「しかし、店はもう修理したのに、奴はまだうだうだと……」

お屠蘇「とにかく、誤魔化してくれると!」

御侍「逃げ足は速いな……」

お屠蘇「あれ?その目と口は……御侍のようだなっ!」

御侍「……お屠蘇酔ってるね……」

お屠蘇「私が酔う訳ないだろう……」

御侍「帰って休もう、ね?」

お屠蘇「ダメだ!私はまだ飲める!もう一本持ってこいーー!」

御侍「そこはバーカウンター!乗っちゃダメ!」

お屠蘇「おい、どうして亀苓膏みたいにくどくどと……」

お屠蘇「奴といえば、またワンタンと何か忙しくやっているみたいだ……私の酒にも付き合ってくれない……ヒクッ……」

御侍「お屠蘇?何を言ってるの?」

お屠蘇「ヒクッ……御侍も……年末になると捕まらなくなる、年末は忙しいからか……」

御侍「だから一人でここに来たの?確かに最近は少し忙しくて、君のことを蔑ろにしていたかも……」

お屠蘇「奴らに時間が出来たら絶対酒に付き合ってもらう!ヒクッ――」

御侍「……」

お屠蘇「御侍、今日何を発見したと思う?」

御侍「今日は機嫌がいいみたいね、何があったの?」

お屠蘇ワンタンが居ない隙に、飥魂に酒を飲ませた。」

御侍「で?!」

お屠蘇「御侍どうした急に興奮して。」

御侍「私……ただ気になっただけで……」

御侍「その後、何が起きたの?」

お屠蘇「結果、飥魂を捕まえた瞬間、ワンタンは慌てながら急に現れた。」

御侍「見つかっちゃったの?彼は飥魂と通じ合ってるの?」

お屠蘇「それはわからない。あっ!そうだ、次は御侍が飥魂に酒を飲ませな。」

御侍「え?!」

お屠蘇「安心しろ、私が見張っておくから、ワンタンの奴は絶対に入って来れない。」

御侍「えぇ、私はまだやるって言ってないけど!」

お屠蘇「うぅ……柔らかい……温かい……」

お屠蘇「御侍の手みたい……」

御侍「私の手だよ……落ちそうになってたよ……」

お屠蘇「ヒクッ……御侍来たのか。」

御侍「ごめん……こんなに待たせて、店が忙しくて……」

お屠蘇「仕事してる時の御侍も……ヒクッ……可愛い……」

お屠蘇「いや!し、仕事していない時の御侍も……ヒクッ……可愛らしい……」

御侍「ゴホッ……ありがとうお屠蘇……」

お屠蘇「頬を染めて更に可愛くなったな!ヒクッーー」

お屠蘇「御侍!こっちだ!」

御侍「ごめん!遅れちゃって……」

お屠蘇「いや、私が早く来すぎただけだ。」

御侍「お屠蘇は本当にお酒が好きなんだね。」

お屠蘇「酒は良い物だ、さぁ、一杯やろう!」

御侍「うっーー苦くて辛い!」

お屠蘇「悪い!水を出そう!」

お屠蘇「少し良くなったか……?こんなに酒が弱いとは思わなかった……」

御侍「こんなに強いお酒、お屠蘇しか飲めないでしょう。」

お屠蘇「大丈夫だ、何杯か飲めば慣れる、もう一杯試して……うん?御侍、どうしてそんな所に座ってるんだ?」

御侍「……」

お屠蘇「御侍!酒を十本くれ!」

御侍「ごめん、いつも飲んでるお酒はもう売り切れちゃった……。」

お屠蘇「他のでもいい、多めにくれ!」

御侍「お屠蘇、今日はどうしたの……」

御侍「なんか……怒ってる?」

お屠蘇「次は絶対奴に勝つ!」

御侍「奴?」

お屠蘇「酒豪大会に参加したんだが、人間に負けてしまった。」

お屠蘇「次の勝負を取り付けた、今度こそ絶対に負けない。」

御侍「……」

お屠蘇「だから色んな酒を全部くれ!」


ロンフォンフイ

ロンフォンフイ「御侍御侍ーー質問がある!」

御侍「急にどうした?」

ロンフォンフイ「そんな目をすんな、オレは真剣だ。」

ロンフォンフイ北京ダックと酔っ払いアヒルの作り方を」※醉鸡(酔っ払い鶏、酒漬け料理)のことかと思われる

御侍「?」

ロンフォンフイ「どうしたんだ?普段売ってるもんだろ?」

ロンフォンフイ「あーっ、醤油煮もそのまま蒸すだけでもいいな……へへっ……」

御侍「よだれを一旦拭いて、これ聞いてどうするつもりなの……?」

ロンフォンフイ「勿論、あいつが飼ってるアヒルをどう食ってやろうか考えてんだ。」

御侍「アヒル……?も、もしかして北京ダックの?!」

ロンフォンフイ「……俺は誰かなんて言ってねぇぞ!」

ロンフォンフイ「御侍ーー一杯付き合ってくれねぇか!最近暇すぎてよぉ!」

御侍「だから毎日ここに来てるんだ。どうしたの、龍井の手伝いは?」

ロンフォンフイ「あいつのせいで、町はどんどん平和になっていく。」

ロンフォンフイ「オレはガキ共と一緒にドジョウをすくうみてぇな雑事はごめんだ、せめてチンピラ退治ぐれぇ手ごたえがねぇと。」

御侍「それは良い事じゃない、みんなの生活が良くなった証拠だ。」

ロンフォンフイ「そうだがーーオレはどんどん暇になる。」

御侍「なんかしたいなら、ここの手伝いなんかどうだ?」

ロンフォンフイ「酒と肉くれんのか!あるなら、考えてやってもいい!」

ロンフォンフイ「わっはっはっは!この酒は強い!気に入った!」

ロンフォンフイ「御侍、こっちだ!」

御侍「あれ?一人なの?」

ロンフォンフイ「そうだ。雄黄酒と龍井はここがうるさいってよ、だから一人で来た。」

御侍「光耀大陸以外の酒を飲んだのはもしかして初めて?」

ロンフォンフイ「そうだ。まさか外にはこんな酒もあるとはな!あいつら来ねぇなんて勿体ねぇ事したな。」

ロンフォンフイ「だが誰も飲み過ぎだとくどくど言ってこねぇのはいいもんだ!ははっ!」

御侍「ははっ、なんだか楽しそうだね。」

ロンフォンフイ「そりゃそうだ!ただ自分で来るのは面倒だ……次は佛跳牆の船に乗せてってもらおうか!最近あいついつもこっちに来てるだろ?」

御侍「あーもしかしたら今後光耀大陸でも飲めるようになるかも。」

ロンフォンフイ「おっ?本当か?」

ロンフォンフイ「御侍!いつもの酒を頼む!」

御侍「ロンフォンフイいらっしゃい、なんだか楽しそうね。」

ロンフォンフイ「ははははっ!それは今日ある事が起きてよぉ!」

御侍「なんか良い事でもあったの?」

ロンフォンフイ「今日、龍井は男の子の願いを受け取ったんだ。家の食べ物が『フラーケン』に取られたから、龍井様に取り戻して欲しいそうだ。」

御侍「フ、フラーケン?!」

ロンフォンフイ「ははっ!御侍はオレよりも良い反応をするな!」

御侍「……そこは重要じゃないでしょ、それから?」

ロンフォンフイ「オレらが辿り着いた時はーーはははっ!何を見たと思う?」

ロンフォンフイ「野良猫たちが袋に入った煮干しを分け合ってたんだ!はははっーー!」

御侍「…………」

ロンフォンフイ「凶暴だった、まるで……怒った雄黄酒みてぇだ!煮干しを二袋買ってあいつらに与えてやっとどっかに行ってくれた。あれは化け猫だな!」

御侍「子どもたちの想像力は豊かだね……」

ロンフォンフイ「御侍!バーにいたチンピラ供を追い出してやった!」

ロンフォンフイ「次また同じ事があったら、直接俺に言いな!」

御侍「ありがとう、ロンフォンフイ。君が居て助かったよ、そうじゃないとお客さんが逃げちゃってた。」

ロンフォンフイ「あはははっ!安心しろ、もう二度と来る事ねぇよ!」

御侍「うん……まぁ、テーブル二つとイス四つを壊したけど……まぁ……」

ロンフォンフイ「御侍、怒らねぇでくれ!」

御侍「怒ったりしないよ、今日の酒を私の奢りだ!」

ロンフォンフイ「ははははっ!だよな!今度またこういう事があったら、またタダ酒が飲めるな!」

御侍「?」

ロンフォンフイ「御侍!面白れぇもん拾った!」

ロンフォンフイ「早く一本引いてみろ!」

御侍「おっ、大吉だ!良かった……じゃなくて、その籤筒見覚えがあるな……どこで拾ったんだ?」

ロンフォンフイ「バーの近くだ。落ちてたから拾った。」

御侍「どっかの道士が落としたのか……」

ロンフォンフイ「心配すんな、持ち主は探しにくるだろ。」

ロンフォンフイ「オレも一本引いてみるかへへっ!あっ?!なんで凶なんだ!」

ロンフォンフイ「ダメだ、もっかい引いてやるーー大凶?!」

御侍「ぶっははははは!」

ロンフォンフイ「チッ、やめだやめ!つまんねぇ!」

御侍「大人しく受け入れろ。でも、これ本当に誰のだろう……思い出せない……」

ロンフォンフイ「ヒクッーーおっ!御侍ーーここにいたのかーー!」

御侍「……私の頭を撫でないで!禿げる!」

ロンフォンフイ「ヘヘヘッーーオレを叩いてるのは誰だ!ヒクッーー」

御侍「……見た感じ、相当酔っぱらってるな。」

ロンフォンフイ「御侍!あの悪徳商人のアヒルを盗みに行こうかへへっーー!」

御侍「???」

ロンフォンフイ「焼きアヒルはうまいぞーーヒクッーー!」

御侍「?!」

ロンフォンフイ「あと子推饅のウサギもヘヘッーー焼きウサギーー!」

御侍「……他に誰も聞いてないよね。」

ロンフォンフイ「御侍!見ろ!プレゼント持ってきた!」

御侍「これは……木?!」

ロンフォンフイ「良いだろ!小舎から運んでくんの大変だったぜ!」

御侍「どうして木なの?」

ロンフォンフイ「綺麗だから!バーに合ってるし!」

御侍「……」

御侍「でも、土が無いと生きられないって事は考えなかったの?」

ロンフォンフイ「えっと……」

御侍「あと、まずその果物を食べ終わってから話そうか!」

ロンフォンフイ「あー食べるか?甘いぞ?」

御侍「ロンフォンフイーー」

ロンフォンフイ「あっ!御侍か、ビビった。」

御侍「そのリアクションからーーまたなんかやらかしたんでしょ、言ってご覧?」

ロンフォンフイ「……やらかしてねぇ!」

御侍「じゃあ次に言う事を怖がらずに聞いてね。」

ロンフォンフイ「オレは食霊だ、怖いもんはねぇ!」

御侍「雄黄酒、近くにいるみたいなんだ……」

ロンフォンフイ「オレが悪かった、こっそり薬草取って遊んで申し訳ねぇ!」

御侍「そういう姿勢は誠実さが見えて良い。君には二つの選択肢があるーー」

御侍「一つ、泣きながら謝る;二つ、土下座して謝る。」

ロンフォンフイ「三つ目はねぇのか……」

御侍「あー倒れて運ばれるとか?」

ロンフォンフイ「御侍、あと酒十本くれ!」

御侍「ロンフォンフイ?飲み過ぎだ。」

ロンフォンフイ「関係ねぇ!あと十本くれ!」

御侍「ロンフォンフイ……どうしたんだ?」

ロンフォンフイ「なんでもねぇよ!オレの酒はまだか!」

御侍「君……また雄黄酒に怒られたの?」

ロンフォンフイ「フンッ、あいつが俺に怒られたんだ!」

御侍「……また喧嘩したのか。」

ロンフォンフイ「あいつが新薬の開発だとか言って、また飲まず食わず部屋に閉じこもってやがったんだ。オレがあいつを気絶させて引っ張り出したら、薬を作る最適なタイミングを逃したとかなんとかで逆ギレさせた。」

ロンフォンフイ「あんな薬なんざより体のが大事だろ、本当に意味わかんねぇ!」

御侍「ぷはっ、なるほど。」

ロンフォンフイ「何笑ってんだ、オレなんか変な事言ったか?あっーーやべぇ!雄黄酒に薬の材料を頼まれたんだった、忘れてた!」

ロンフォンフイ「悪い、早く行かねぇと!」

御侍「おいっ!お酒は!」

ロンフォンフイ「やるよ!」


佛跳牆

佛跳牆「御侍、あんたの帳簿は雑過ぎる。」

御侍「?!先に失礼する!どこで見つけたんだ……何日も見つからなかったのに……」

佛跳牆「……あそこの床にあった。」

御侍「なるほど……全部テキトーに書いたものだから、きにしないでハハッ……」

佛跳牆「抜けが多く、どこから指摘したら良いかわからない。」

御侍「…………」

佛跳牆「明日から、会計を何人か呼んでくるから勉強しておけ。」

佛跳牆「俺の御侍として、基本の素養を身に着けてもらわないと。」

御侍「あ?????」

御侍「えっ、今日は商会の人多いね……」

佛跳牆「ヤツらはここが気に入ったようだ。」

御侍「ヘヘッ、みんなに認められて嬉しいよ。」

佛跳牆「当たり前だ。」

御侍「それは君も私を認めているって事でいいのかな?今日は私の奢りだ、好きに飲んで良いよ!」

御侍「えっと、あと……さっきは商会の人たちの事しか言ってなかったけど……君は……どうなんだろう……」

御侍「えっと、つまり……色んな評価を頂いて……もっと良くしたい!」

佛跳牆「俺か?もちろんヤツらと同意見だ。」

佛跳牆「どうした?嬉しくないのか?」

御侍「いや、たださっきの笑顔は前に他の店舗を買い取った時の笑顔と似ていたから……」

佛跳牆「……獅子頭、どうしてここにいる?」

御侍「私は獅子頭じゃないよ……」

佛跳牆「うん……?あぁ、御侍か。すまない、目が眩んでいた。」

御侍「酔ったんじゃない……一人?商会の人を呼んでこようか?」

佛跳牆「いや……まだ意識ははっきりしている……」

御侍「だけどテーブルにある酒瓶、全部君が飲んだの……」

佛跳牆「違う、俺はまだ飲める、北京ダックは?」

御侍「北京ダック?さっき出て行ったよ。」

佛跳牆「ヤツの酒量もこの程度か、今回は俺の勝ちだ。」

御侍「……わかった……おい、まって?!ビジネスをやってる人はみんなお酒を飲むのもそんなに真剣なの?!」

佛跳牆「御侍、今日はバーを貸し切らせてもらう。」

御侍「えっーー???」

佛跳牆「俺の知る限り、バーの営業時間はまだだったな。」

佛跳牆「今日の営業は中止してくれ。」

御侍「どうして急に貸切るの?」

佛跳牆「取引を成功させたから、商会のヤツらを労おうと思ってな。」

御侍「だけど今夜はちょうどパーティーの予約が入ってて……」

佛跳牆「三倍、三倍の金を出してやろう。」

御侍「大丈夫!何が必要?任せて!」

佛跳牆「御侍、俺とビジネスの話をしないか。」

佛跳牆「あんたはきっと興味があると思う。」

御侍「うん?どんな?」

佛跳牆「ここ数日の観察に基づいて、俺らはあんたのバーはここだけだと勿体ないという結論に至った。」

御侍「佛跳牆冗談言わないで、チェーン店にする金も余裕もないよ……待って……俺ら?あと誰がいるの?」

佛跳牆「光耀大陸でのビジネスは俺が保証しよう、土瓶蒸しが桜の島での経営を保証してくれるそうだ。」

御侍「土瓶蒸し?どうして彼の名前が出てくるの?」

佛跳牆「もっと大きな収益を得たいなら、俺に任せろ。」

佛跳牆「これが契約書だ、もし問題がないようだったら、明日から着手する。」

御侍「反論の余地なんてないみたいだね???」

佛跳牆「このバーの立地は悪くない、 客も多いな……」

御侍「佛跳牆!君もここに来たんだ!」

佛跳牆「ああ、このバーは商売が繁盛しているらしいから、 見に来た。」

御侍「そうだね、ここは確かに良い所だ!」

佛跳牆「あぁ……ただ光耀大陸の酒が少ない、勧めてやると良い。」

御侍「なるほど……酒を飲みに来た訳じゃないんだね。」

佛跳牆「これらの酒は自分で手に入れられる、わざわざ高い金を払って飲まなくてもいい。」

御侍「……だけどやっぱりちょっと違うと思うよ、ここに来る人はただ酒を飲みに来るだけじゃないと思う。」

佛跳牆「あんたの言う通りかもしれない、 他の用途も考えられる。」

御侍「……流石商人だ。」

佛跳牆「御侍、今日はどこか上の空だな、それはビジネス的には危険だ。」

佛跳牆「ビジネスの問題なら、俺は何かしら役に立つだろう。」

御侍「うっ……バーの仕入れ先が倒産してしまって……次が見つからないんだ……」

佛跳牆「その程度の事か。」

御侍「その程度?!良い仕入れ先が見つからなければ……客足が鈍る……」

佛跳牆「御侍、目の前にいる人を忘れたようだな。」

御侍「それは……君?!」

佛跳牆「リアクションは悪くない、御侍よーーこのチャンスを掴んだ方が良いのではないか?」

御侍「じゃあ……値切ってもいいかな!」

佛跳牆「……」


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ゲーム情報
タイトル FOOD FANTASY フードファンタジー
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2018/10/11
    • Android
    • リリース日:2018/10/11
カテゴリ
ゲーム概要 美食擬人化RPG物語+経営シミュレーションゲーム

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