中華フェス・ストーリー・サブⅣ
Ⅳ花灯会
ちまきはどこへ
物語 ちまきの行方
餃子「ねぇ湯圓、あれ……ちまきじゃない? おーい、ちまきー! こっちだよー!」
湯圓「良かった、やっと見つけた~♪」
松鼠桂魚「ん? あの人、知り合いなの?」
餃子「うん。ある意味では、オイラたちの保護者かな、へへ~。」
餃子「っと! 湯圓、そんなに早く走ったら危ないよ! ここは人がいっぱいいるからね。」
湯圓「う~! ちまきが行っちゃうよぅ……! 餃子、早くっ!」
松鼠桂魚「うん。あたしもキミたちの友達と仲良くなりたいな! みんな一緒に花灯会を回ろう!」
――十分後。
松鼠桂魚「人が増えてきてる……もう遠くの方に行っちゃってるかも。」
餃子「う~ん……。」
餃子「見間違いかもと思って。ちまきは月餅と一緒にアイスクリームたちを探しに行ったじゃない?」
湯圓「そうだね……もしアイスクリームたちを見つけたら、みんなで一緒にいるはずだし。」
松鼠桂魚「もしかしてちまき、みんなとはぐれちゃったのかな。」
松鼠桂魚「大人でも迷子になっちゃうことはあるからねぇ……見物しながらのんびり探そうよ。そのうちきっと会えるよ。だって、同じ場所にいるんだからね!」
餃子「そうだね! 松鼠桂魚の言う通り! きっとすぐ会えるよ!」
湯圓「そうだね。早くみんなと合流したいな~♪」
竹飯の失敗
物語 すれ違えば、もう会えない人もいる
町は灯に照らされて、たくさんの人で溢れている。竹飯は一人で屋根の上に立って、不機嫌な様子で人々を見下ろしていた。
竹飯「あいつ――この近くで見回りをしてるって言ってたのに……なんで見つからないんだよ? まさか、一人でどっかに遊びに行ったんじゃないだろうな!」
竹飯「誰だ?!」
驚いた竹飯は、振り返って刀を構えた。しかし、そこにいたのが麻婆豆腐だと気づき、刀を収める。麻婆豆腐は竹飯のそんな態度を意に介さず、太郎と次郎に挨拶をした。
竹飯「お前か、麻婆豆腐。まったく、いきなり背後を取るなよ。」
麻婆豆腐「下から声をかけたけど、気づかなかったのはそっちでしょ。それで? アンタ、こんなところで何やってんの?」
麻婆豆腐「叫化鶏? この近くで見回りをしていると、佛跳牆が言ってたよ。」
竹飯「もうかなり探したけど見つからないんだ。きっと、見回りの任務を放っぽり出して遊びに行っちまったに違いない! ずるいぞ、自分ばっかり……! 俺だって遊びたいのに……!」
麻婆豆腐「あらまぁ……。」
麻婆豆腐「そういえばアンタ、ここに来ること、叫化鶏に伝えてあるんだよね?」
竹飯「……え?」
麻婆豆腐「え、ってまさか――」
竹飯「はしゃぎすぎてすっかり忘れてた……。」
麻婆豆腐「アンタらしいわ、竹飯。ま、この辺にいるでしょ。良かったら一緒に探してあげようか? きっと近くにいるでしょ。」
麻婆豆腐「……ん?」
竹飯「どこだ? ……おお! 見えたぞ! ありがとな、麻婆豆腐!」
麻婆豆腐「相変わらずの破天荒ね……ま、とにかく二人が合流できてよかったわ。」
提灯の問い
物語 それが答えとは限らない
少年「う~ん……! なんだろうな、これ……。」
商人「焦る必要はないぞ、坊や。ゆっくり考えるといい。」
少年「誰が坊やだ! 今考えてるから話しかけないで!」
魚香肉糸「「朝は車の蓋、昼は皿、遠のけば寒くて近づけば熱い」……これって『灯謎(とうめい)』?」
商人「そうだ。ハハッ、子どもたち用に作ったものだ。お嬢ちゃんもやってみるか? 正解したら、お嬢ちゃんに似合う灯彩を差し上げよう。」
北京ダック「これがいいんじゃないでしょうか?」
商人「お、目が鋭いな旦那。この八角灯彩(はっかくとうさい)に描かれたのは花団錦簇(かだんきんそう)で、シルクの絹で表装しているんだ。お嬢さんのような別嬪さんにはぴったりだ。」
魚香肉糸「これはあなたのお気に入りなんじゃない?」
北京ダック「それは誤解ですよ、魚香肉糸。吾は心から素直に、この灯彩がそなたに似合うと思ったので進めたのです。」
魚香肉糸「……私には、そんな華やかな灯彩より、吉祥如意の灯彩が合ってるわ。」 魚香肉糸は選んだ灯彩の後ろに貼られた紙切れを読む。
魚香肉糸「は、はぁ……。」
北京ダック「おや、これは偶然ですね。」
少年「店主! わかったぞ! 太陽だろう!」
商人「ハハッ、正解だ。ほれ、もってけ。」
少年「ふふん、簡単だぜ。このお姉さんの灯謎はなに?」
少年「「蝋燭の前で意中の人を想う」……わあ、難しい。おじちゃん、これさ、情詩みたいだね。きっと答えは、照れくさい台詞だろ?」
商人「人の邪魔をするな。お前はもう当てたんだ、もうどこか他に行ってくれ。」
少年「気になるんだよ。ねぇお兄さん、答えわかったのかい?」
北京ダック「このお姉さんに教えてもらうとよいですよ。」
魚香肉糸は仕方なく北京ダックを睨み、手にした紙切れを少年に見せる。
魚香肉糸「ほら、蝋燭は「火」、思い人は「人」を「火」にいれて「因」になる。」
少年「わかった、「烟」だ! どうやらお姉さんの「想い人」は烟の中にいるんだね!」
商人「大人をからかうんじゃないよ。」
少年「あははっ! じゃあね、お姉さん、お兄さん! 花灯会、楽しんでってー!」
魚香肉糸の憂鬱
物語 何事もちょうどよく
魚香肉糸「北京ダック、貴方、本気で佛跳牆のことに関わるつもりですか?」
北京ダック「少し手伝ってあげるだけですよ。どうしたんですか? もしや、吾のことが心配だったりしますか?」
魚香肉糸「あなたが佛跳牆と交わした取引には二つの意味があるわ。表面上は、年獣を誘き出すのに協力するだけ。けれど、その真意は――」
北京ダック「『彼の手伝いをして、承天会と敵対するため』ですね。」
魚香肉糸「……年獣が承天会と関わっているとわかった時点で身を引くべきだったわ。」
北京ダック「佛跳牆の商売は大陸に広がっています。もし彼が邪教の根絶に力を貸してくれれるのなら、協力するくらいお安いものです。」
北京ダック「安心してください、作戦はあります。そなたらを危険に巻き込むつもりはありませんから。」
北京ダック「承天会は食霊を捕まえて実験をしています。それを聞いて、放っておけるはずないですよね?」
魚香肉糸「……やっぱりそうなのですね。でもあの人はとても気性が荒いわ。彼をうまく扱えるの?」
北京ダック「扱う必要などありませんよ。適当なタイミング、適当な場所で現れてもらえればそれで十分です。」
それを聞いて、魚香肉糸はため息をついて肩を落とした。
魚香肉糸「貴方って危険なことが好きよね。らしいっていえばらしいけど。」
北京ダック「この話はここまでにしましょう。あそこに灯謎の露店がある、見に行ってみましょう。」
能ある鷹は…
物語 しかし実際は?
佛跳牆「叫化鶏、西と南は君に任せた。怪しい人物を見たら躊躇うな、打ちのめして我々の商会に連れてこい。」
叫化鶏「へいへい、わっかりましたぁ。まったく、せっかくの楽しいお祭りだってのに、見回りさせられるなんてよぅ……。」
佛跳牆「花灯会はまだ数日続く。できるだけ早くそいつらを捕まえろ。そうしたら、のんびり遊べばいいさ。」
叫化鶏「そいつら、どっから来た? 松鼠桂魚とは何の関係がある?」
松鼠桂魚「松鼠桂魚はかつて何者かに囚われたことがある。お前も知っているだろう?」
叫化鶏「それがそいつらなのか! なァるほど! そりゃあ松鼠桂魚に関わって欲しくないわけだよなァ。あいつを麻婆豆腐のとこに行かせたのもそのためか!」
佛跳牆「北京ダックの助力を得られた。彼女たちを巻き込まなくて済む。」
佛跳牆「ふん、承天会の奴らは、そろそろ我々の商会に手を出すと思っていた。まさか直接乗り込んで来るとは思わなかったがな。私の縄張りで、仲間に手を出すとは誰であろうが絶対に許さん。」
叫化鶏「……自分の縄張りを荒らされてるのが気に入らないだけだろ。」
佛跳牆「何か言ったか? もう一度言ってみろ。」
叫化鶏「冗談冗談! オラ、見回りに行ってくるぞ!」
佛跳牆(承天会の奴らの計画は、年獣を使って私を牽制、武昌魚に手を貸す余裕を無くすためだろう……)
佛跳牆(武昌魚のに出した手紙の返事は未だ来ず……俺の予想が当たったな。承天会は武昌魚をターゲットに、事を起こすつもりに違いない。武昌魚、暫し耐えてくれ)
武昌魚からの手紙
物語 手紙の内容が真実に
佛跳牆「獅子頭、麻婆豆腐たちと一緒に打鉄花を見に行かなかったのか?」
獅子頭「うん……実はさ、年獣について、佛跳牆に確認したい事があって。」
佛跳牆「年獣が承天会と関係があるかどうか――か?」
獅子頭「なっ! なんで知ってるんだよ!」
佛跳牆「顔を見たらわかる。どれだけ一緒にいると思っている?」
獅子頭「海神祭りの時さ、変な二人組を見かけたんだよね。あとから思い出したんだけど、僕が承天会に松鼠桂魚を助けに行った時、見かけた奴だったんだ。」
佛跳牆「ハハッ! お前に顔を知られている者を送り込むとは、承天会の奴ら、大概の馬鹿だな。」
獅子頭「実はあの時は逃げるのが精一杯で、よく見えなかったんだけどさ……」
獅子頭「って、ちょっと待って! その言い方、まさか本当に承天会が関わってるのか?!」
佛跳牆「お前の予想通り。年獣は奴らがこの町に誘き寄せた。」
獅子頭「どうしてわかったんだ?」
佛跳牆「武昌魚から、情報提供があった。何者かが年獣を利用して我々商会を破壊しようとしている――とな。年獣の角や容姿ついても触れてあったが、そこまで踏み込んだ内容ではなかった。そのせいで、敵に隙をつかれてしまった。」
獅子頭「話してくれてよかったのに。佛跳牆が麻婆豆腐を巻き込みたくないって思ってるのは知ってるけどさ。でも、僕と松鼠桂魚は?」
佛跳牆「……。」
獅子頭「黒幕が承天会だってわかったら、僕と松鼠桂魚が感情的になると思った?」
佛跳牆「そうじゃない。ただここ数日、お前たちは麻婆豆腐の傍にいたからな。お前たちに教えて麻婆豆腐に知られる可能性を防ぎたかっただけだ。」
獅子頭「へへん! まぁ、そういうことにしといてやるよ! それで? 今回承天会は何人送り込んできたんだ?」
佛跳牆「――二人だ。」
獅子頭「え? たった二人? 食霊?」
佛跳牆「今回は年獣と俺の共倒れを狙った作戦のようだからな。食霊はいないだろう。」
獅子頭「年獣と承天会の関係なんて、武昌魚からのリークがなかったらわからなかったよな。」
佛跳牆「ああ、『持つべきものは友』だな。」
獅子頭「でも、奴らはなんで海神祭りの時期にこんなことを? 祭りの邪魔をしたかったのか?」
佛跳牆「多分な。海神祭りの最中なら、俺の商会が忙しいことがわかっていたのだろう。」
佛跳牆(承天会の奴らは、俺だけじゃない……武昌魚にも手を出すつもりだ。私が武昌魚の逃亡を助けられないように、わざわざ海神祭りに合わせて来たんだろう)
佛跳牆(武昌魚のことも心配だが、まずは目の前のことを片付けてからだな)
佛跳牆「奴らは今夜また動くはずだ。承天会のことを教えてやったんだ、この後は俺と一緒に行動しろ。」
獅子頭「ああ、わかった!」
亀苓膏の玉杯
物語 ワンタンは何をした?
海神祭りの話を聞き、亀苓膏とワンタンは景安まで二人で遊びに来ていた。賑やかな町中で、二人は肩を並べて花灯会を楽しんでいた。
ワンタン「きれいな花灯だな、一つ忘憂舎に持ち帰りたくなったぞ。だが、謎は苦手だ。」
亀苓膏「謎を解かなくても、金で買えばいいだろう。」
ワンタン「風情がないな、君は。灯謎を解いて手に入れるからいいんじゃないか。」
亀苓膏「……。」
空になった自分の手をひらひらさせて、ワンタンは無邪気な笑顔で首を傾げる。
そのポーズに、よもや財布を落とされるとは思っていなかった亀苓膏は、頭が痛くなった。亀苓膏は眉を寄せて、まぶたを抑える。そして投げやりな様子で、服についた玉佩を手に取った。
ワンタン「それは君のお気に入りの玉佩じゃないか!」
亀苓膏「そうだな、。だが君が私の財布を落としてしまったから、帰りの旅費どころか、盧山たちへのお土産も買えない。これを売ってお金を作るしか……」
ワンタン「ちょっと待て! ……まったく、冗談も通じないんだからな。飩魂(こんとん)!」
その声に、飩魂が財布を持って現れた。二人に揶揄われたとわかった亀苓膏は、ワンタンを強く睨んだ。
ワンタン「なんて顔してるんだ。せっかくの海神祭りなのに、もっと楽しそうな顔をしたらどうだ?」
亀苓膏「は、はぁ……。」
ワンタン「よしよし、きれいな花灯を買ってあげるから、機嫌を直してくれ。」
亀苓膏「……誰のせいだ。」
ワンタン「冗談だって言ったじゃないか。ほら、笑ってくれ。じゃないと、気まずいじゃないか。」
ワンタン「ゲッ……! この声は――」
ワンタン「逃げるぞ。彼女に捕まったら最後、延々麻雀に付き合わされてしまうぞ。私はまだ、花灯会を楽しみたいんだ!」
ワンタンは亀苓膏の手を引いて、人混みに紛れていく。迷わず逃げたおかげで、無事二人は、麻雀マニアの火鍋から逃げ果せることに成功した。
火鍋「え? なんで逃げちゃうの! あたい、麻婆豆腐のこと聞きたかったのにぃ!」
火鍋「しゃーない! 自分で探すかぁ……! 麻婆豆腐、どこにおるんー?」
謎の影の計画4
物語 二兎追うもの
謎の人物甲「クック! まさかこんなところにこーんなおっきい溶炉があるとはな。してやったりって感じだぜ、佛跳牆!」
謎の人物乙「おい、何やってんだ? 早くこいつを縛るのを手伝え!」
謎の人物甲「ふん……、この工匠一人に準備させるとは。こいつ、随分と信頼されてるんだな。」
謎の人物乙「おい! 聞いてるのか!? 手伝えって言ってるだろ!」
謎の人物甲「うるせぇな。こっちはどうやって、年獣に打鉄花の恐ろしさを思い知らせてやるのか考えんのに忙しいんだよ!」
謎の人物乙「堕神ってやつは、食霊なんかよりよっぽど面倒な手合いみたいだな。年獣を閉じ込めていた承天会の牢屋はかなり大きかったよな。」
謎の人物甲「でも結局、年獣は逃げ出した……さすが堕神ってところか。どっちにしろ、このまま放置するのは、承天会のプライドが許さねぇ。」
謎の人物乙「だからこそ佛跳牆への牽制に年獣を使うことにしたんだろう? どっちも承天会にとっては目の上のたんこぶだ。」
謎の人物甲「よし、こんだけきつく縛れば逃げられねぇだろ。まったく、結局、俺一人にやらせやがって!」
謎の人物乙「終わったなら、早くこの工匠に化けろよ。ここは俺が見張っておく。あの年獣、今度こそ理性を失わせねぇとな。」
謎の人物甲「伝説は当てにならないな。だが、打鉄花なら刺激たっぷりだ。さすがの年獣も、理性がふっ飛ぶだろ。いひひ、我々の計画、今度こそ成功させるぞ!」
その溶炉の入り口には、佛跳牆と獅子頭の姿がある。二人は、承天会の二人を見張っていた。だが若干の距離があったせいで、二人の会話までは聞こえない。
獅子頭「佛跳牆、承天会の奴ら工匠を気絶させたみたいだぞ! まさか、工匠に変装するつもりなのか……?」
佛跳牆「さて、どうかな。どちらにしろ、しっかり見張っていれば問題はない。」
獅子頭「あ! そういえば、佛跳牆。なんで奴らをここに誘き出すことにしたんだ?」
佛跳牆「ここは見通しもいい。それに溶炉を見つければ、絶対に奴らは来るだろうと踏んだ。打鉄花なら、年獣の理性を失わせることが可能だと考えるだろうしな。」
佛跳牆「打鉄花が始まる前に、奴らとケリをつけたい。そうすれば、景安商会のみんなで、打鉄花を楽しめるからな。」
獅子頭「でも打鉄花の工匠は気絶させられちゃったぞ?」
佛跳牆「俺が一般人を巻き込むわけがないだろう? あれは私の部下だ。打鉄花の工匠は保護した。この後、俺が奴らを捕まえる、お前は彼を助けてやってくれ。」
酸梅湯のためいき
物語 大変な仕事
タンフールー「わあ、美味しそうなものがいっぱいだー! 全部食べちゃいたいよぅ!」
焼餅「わかる! あっしも全部食いたいぜ!」
酸梅湯「……君たち。まずその手にある物を食べ終わってからにしなさい。」
タンフールー「これくらいすぐ食べちゃうよー! 全部買って食べてもいいじゃない!」
酸梅湯「……全部って、そんなに持てないだろう?」
焼餅「二人で手が四本、きっと持てるさ!」
タンフールー「例え買いすぎて、手が足りなくなっても……へへ、酸梅湯に手伝ってもらえたら平気だ! そのときはお礼に、酸梅湯にも、食べ物分けてあげるし!」
酸梅湯「安心していい。絶対に手伝わないから。」
タンフールー「えぇ? どうして!?」
焼餅「意味がわからん! 酸梅湯は病気かもしれん。代わりにあっしたちが酸梅湯の分も食ってやらな!」
酸梅湯「……まったく。北京ダックと魚香肉糸の邪魔はしたくなかったから、子どもたちの見張りを勝って出たが失敗だったな。無理やりついてきた火鍋は、町に着いたら、早々どこかに行ってしまったし――」
酸梅湯「フッ……まぁいいでしょう。火鍋までいたら、余計に大変だった筈ですし。今できることに力を注ぎましょう。いつか――報われる日がくる……きっと……、たぶん……そのうち、いつか……信じる者は救われるといいますしね――」
Discord
御侍様同士で交流しましょう。管理人代理が管理するコミュニティサーバーです
参加する