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【黒ウィズ】アイドルωキャッツ!! Story6

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最終更新者:にゃん

story チミチミのささやき



きゃっつ……検索っと。……3万9300件か……少ないな。

そうか? ワタシはけっこう多いと思うぞ。

全然。ロディなんて500万件近いんだよ。

12倍か……。

120倍だ、小娘。だいたいの雰囲気はつかめているが全然違うぞ。

ちなみに3万9300件というのは、どんなものと同じくらいなのでしょうか?

なんだろうね……あ、チミチャンガだね。

yチミチャンガってなに?

カロリーがもの凄そうなフライ料理です! 前にわからないこと会議で議題になりました!

yへえ、料理なんだ。変わった名前だね。

ええ、初めて聞いた時は竜かと思いました。

わたくしは古の拳法家チャン・ガーが生んだ暗殺拳「胆題魁魅拳」で行われる恐るべき荒行のことだと思いました。

私はテーマパークのキャラクターだと思いました! チミチミー! っていうようなキャラクターです。

前も思ったけど、そのキャラクターってどんなキャラクター? ちょっと気になる。

アイラさん、古の拳法家チャン・ガーは気にならないんですか?

うん、全然気にならない。

私の中のチミチャンガは、チミチミー! チミチミー! といって歩くんです!

お腹は星たぬきみたいにぷくっと丸くて、手足は短くて、顔はちょっとぶちゃいくでかわいいです!

へえ、ちょっとかわいいかも。

マジ? そんなキャラクターかわいい?

かわいいです!

リリーの元気な声に合わせて、ペオルタン芸能事務所の扉が開く。

wチミ、チミ。チミたちどうせ、暇ニャ? それならまたバイトしてほしいニャ。

ん? なんニャ、チミたち。アタイの顔に何かついているかニャ?

リリーさん。あれがチミチャンガですね。

違います!

wバカやってないで、店に来て、お酒のボトルに水を足すバイトをしてほしいニャ。

それって……あまり良くないことではありませんか?

w違うニャ。アタイはお客さんの体を守っているニャよ。嘘じゃないニャ。

なるほどー。守っていらっしゃるのですねー。それはいいことです。

足した水は慈悲の心というわけですね。

そんなわけあるか。



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story Z☆O☆B☆A



のり……しゃけ……唐……ミックス……エビフライです!

でも、ミックスに唐揚げとエビフライ入ってるから、バランス悪いよ。

あー、その観点はなかったです。でもミックスは欲しいです。ちょっと豪華な感じがします!

じゃ、これはどうだ? のり……しゃけ……唐……豚しょうが……唐の、ミックス!

今日もペオルタン芸能事務所では、アイドルたちの暇を持て余したおしゃべりが始まっていた。

(お弁当のローテーションの話かな?)

いやいや、ここは、のり、しゃけ、唐、唐、ぞばでどうでしょうか?

(ぞば? おそばのことかな?)

唐揚げが多いですよ。のり、さば、唐、ぞば、カレー。はどうですか?

(ぞば残ってる……。あと、さばとぞばまぎらわしい)

その議論は次第に広がっていく。

y私はちょっと違うかな。さば、のり、唐、ぞば、そば、がいい。

(もっとまぎらわしいのが来た……。そばとぞば違うんだ)

わたしは、さば……のり……ぞば……そば……ぞば、です。いかがでしょうか?

(ぞば増えてない?)

もっと大雑把でいいんじやない?ぞば、さば、ぞば、そば、ぞば! とか。

(ぞば増えてるよね!)

ならばここは……ぞば、ぞば……からの、ぞば、ぞば、ぞば!

(全部ぞばになってるよね!!)

yということは、つまり、それって……!

「「「「「ぞばぞばぞばぞばぞばぞばぞばぞばぞばぞばー!」」」」」

(もう! みんな! かわいい!!)

暇を持て余したアイドルたちのおしゃべりは、基本的にはノリ以外何もなかった。


ところで、ぞばって何ですか?

エクセリアさん、気にしたら負けですよ。



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story 夜と杖



我だ。魔杖エターナル・ロアだ。我はいま――

「魔杖選手―。オレだってライツーなんだよ。

ベンノリ、オビで、バミってたら、ヘルダーNGで、バラシとかだぜえ。ジーマーでツイキーだぜ。」

ペオルタンにからまれている。

ペオルタンはめんつゆを一定量飲むと、なぜかひどく酔っぱらうことが多かった。

酔っぱらったら、どこぞで覚えた謎の言葉でまくし立てる。

そしてなぜかペオルタンはスナックくろねこに行くときは、我を持っていくことが多い。

酔ったペオルタンの話相手をさせられて、我はジーマーでツイキーだった。

「小娘たちも忙しい中で、昼食を一番楽しみにしているんだ。ここはお前が折れてやれ。」

「ジーマー、リームー。オレのニンカンのローブクもバイヤーだぜ。なんでオレが泣かなきゃいけないんだ? どっかに手のかからねえドルアイやれるアービューのチャンネーいねえかなー。」

「アタイはどうニャ。これでもまだまだメスの盛りニャよ。」

「オメエはロイクーのコーネーじゃねえか。デルモ体型の人型がマストだっての……。」

「酔っぱらいは見る目がないニャ。

それなら、魔杖はどうニャ。前に見た時はデルモ体型だったニャ。」

「我? 我がアイドルをやるのか?」

「なかなかの色男だったニャ。アタイのメスの部分がちょっと荒ぶったニャ。」

「お、いいじゃねえか。男性アイドルのワンチャン探るか~。」

魔杖選手、そこらの卜―シロのM2、ピックアッブからの人型完バケ巻きでシクヨロー。」

我は特にワンチャンを探りたいわけではなかった。

だが、巻きでこの現場を撤収したかったので、ペオルタンに話を合わせることにした。

ペオルタンが言うところの『泣き』である。

「どうだ。ワンチャンあるか?」

「悪くないと思うニャよ。どうニャ、ペオルタン?」

「ちょっとパンチがちゃいちーかなあ……衣装変えっか~。」

ペオルタンはステッキを取り出して、呪文を唱えると、―振り我に向けて振った。

いつもは呪文など唱えないから、恐らく出鱈目だろう。

「バーターバーター・ケツカッチンのテッペンマワリー~!」


「……これは、ワンチャンある格好なのか? どうだ、ペオルタン。偽猫。」

我も鏡で見て、あるいはワンチャンあるかもと思っていた。

そんなとき、店の扉が開いた。


「ピュアの人。また、杖の人持っていったでしょ。うわッ、めんつゆ臭い……。ピュアの人また飲んでるの? ピュアの人はめんつゆミーノーで、テンションカイデーのワクメーだから、マストでNGでフィックスしたでしょ。」

「かてえこというなよ、リルム先生ぇ。そうだ、ちょっとこいつ見てくれ。」

一番見られたくない奴に見られた。

「ヘンタイの人……。なにその格好?」

「これはそのわけがあってな……」

「ヘンタイだからそんな格好してるの? 自己主張の強いヘンタイがいるというのは聞いたことはある。」

「おい。違うぞ! 確かにちょっと見えなくもないけど違うぞ!」

「こいつもアイドル目指してるらしいぜぇ。どうだ~リルム先生、かっこいいと思うか?」

「……アイドル目指してるの?」

「いや、まあ……かも?」

「……私がアイドルだから?」

「あ、それは違うぞ! 断じて違うぞ! 妙なこと想像しているだろ!」

ちょっと抗弁してみたが、小娘は肝心な所はきかないルーギャーである。

「前にも言ったけど、ちょっと距離感おかしいと思う。いま杖の人いないから勘弁してあげるけど、次見かけたら、マストでバッシャーのフットだから。」

と、ぴしゃりと言って、小娘は店を出た。

なんとなく人の姿の我の株がさらに下がった気がした。

小娘の中で、人の姿の我はNG、マストで、フィックスな気がした。

悪人だと思われるのは慣れているが、ヘンタイというのは少し方向性が違うので、なんとかしたいものだ、と少し思う。

幸い、杖の我の印象は、杖でフィツクスされているので、まだ小娘と旅は続けることになりそうだ。

我の人型の印象を変える機会もあるかもしれない。

いや、ないかもしれない。

小娘はどうしようもないアホであった。




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アイドルキャッツ!!


  プロローグ 

1 Heart break Work(初級)

  無防備会議

2 キューリー(中級)

3 物販戦線異状アリ!(上級)

  リアル・ブラウンの弁当

4 アイドル特攻大作戦(封魔級)

5 フルタイム・チケット(絶級)

6 番外編

7 嘘猫は眠らない





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