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空戦のドルキマス Story3

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1 ウォラレアル軍への合流

2 資源を求めて

3 遺跡への侵入

4 戦争の橋頭保

5 そびえ立つ大樹

6 戦艦対ドラゴン

7 難攻不落の要塞

8 喰らい尽くすのみ

9 荒ぶる竜たち




story1 ウォラレアル軍への合流



「あ、あなた。ええっと……ライサさんから聞いてるよっ!」

呼び出された場所につくと、少し幼さの残る、優しげな声が聞こえてきた。


「ええっと、私はキャナル。キャナル・エアガイツ。よろしくね、魔法使いさん。」

「すごく元気そうな子が来たにゃ……というか、この殺伐とした場所にそぐわない気がするにゃ。」

「うーん、ライサさん、ちょっと出てるみたい。」

そう、ライサ――ライサ・ナトゥル。彼女が確か、〈ウォラレアル〉を指揮している。

「あの人、とっても気まぐれで、すっごく変わった人だから……。

あ、魔法使いさん、あなたもこの戦争に参加するんだよね?」

こんな子まで戦いに参加させられる、なんてことを考えたくはなかった。

「わたしね、ドラコたちを守らなきゃいけないんだ。そのためにあなたの力を貸してほしいの。」

「……ドラコ、そういえばさっき大きなドラゴンを見たにゃ。」

ここに来る途中、空母と呼ばれていた巨大な船を君は見ていた。

そこには何体ものドラゴンがいて、それはかなり壮観だった。

「さ、ついてきて。ライサさんもきっとすぐ戻るし、ベルク卿もいらっしゃるはずだから。」


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story2 資源を求めて


「あら、あなた来たのね。ふふ、待っていたわよ。」

言葉そのものの柔らかさとは対象的に、殺気のようなものに充ち満ちている。

ライサ・ナトゥルは、指揮官と呼ぶには、あまりにも凶暴な側面を秘めているように見えた。

「あなたが力になってくれて、私は心強いわ。」

「魔法使いさんが怖がっていますよ。」

「キャナル。言っているでしょう。これは生まれ持っての性。潜めることなんてできないのよ。」

「……野蛮な人しかいないにゃ。」


「貴君らは、己が地を取り戻すため、命を賭して、戦わなければならない。」

突如現れたのはディートリヒ・ベルクだった。


「〈イグノビリウム〉は、私がいない間を見計らったかのように、故郷に襲いかかった。

許せない。私がいれば……負けることなんてなかったのに。」


「……実は〈ウォラレアル〉の里は、〈イグノビリウム〉に乗っ取られちゃって。」

と、キャナルは〈ウォラレアル〉についてを教えてくれた。

〈ウォラレアル〉が住まう地へと現れたのは、〈イグノビリウム〉の強大な兵だったという。

それはライサというリーダーが故郷をあけて2日ほど経ってからのことだった。

頭のいない〈ウォラレアル〉は、3割近い人数を失い、あまつさえ拠点を奪われてしまった。

「だけど仕方ない。あのときは気を抜いだ子たちが悪かったのよ。

あなたに力を貸すのは、戦争に勝つため。決して報復をしたいだけの理由ではないわ。」

ディートリヒは、無言でライサの言葉を流し、作戦を口にする。


「これから、4つの拠点を落としてもらう。」

開かれた地図には、拠点の位置に印がつけられていた。

「資源がある地点、それと貴君ら〈ウォラレアル〉の拠点として機能していた地。」

「1度奪われたものを、取り戻す手間を考えてほしいものだわ。」

「奴らに貸していたものだと考えればよい。時期が来たから返還を申し出るのだ。」

ディートリヒは、口元を笑み歪めて答える。

ドラゴンと対峙するよりも、この男ひとりと向き合うほうがずっと緊張する、と君は思った。

「それで、ここを押さえたらいったいどうなるにゃ?」

君はウィズの疑問をそのままキャナルに投げかける。

「空母ほどの高度は出ないけれど、空を飛べるドラゴンも多い……

拠点をおさえれば、そこを軸としてドラゴンたちを飛ばすことができるの。」

「空母という巨大な船がなくても移動が可能になって、敵に対抗できるかもしれないってこと。」

「山を越えれば、かつて最大の造船国であった地もあるわ。

噂によれば、〈イグノビリウム〉が支配しているものの、人間もまだまだ健在みたいね。」

小国……ドルキマスだけでは限界であった戦艦の増強ができる……ということだろうか。

「船があり、人がいれば”どうとても”なる。」

それは、使い捨てることもできるということ。

「では私は行く。貴君らの健闘に期待している。」

ディートリヒが背を向けたのを見て、君は胸を撫で下ろす。

「彼らの戦艦は、通常、我々が使用する攻撃が通らないという話は聞いてるわね?

だけれど、それだけだと勝ち目はないでしょう?」

君は首肯する。

「あの戦艦に乗り込んでしまえば、中にいるのは私たちと同じ人――

言葉が悪いわね。ふふ、人のような何か、よ。」

ライサは何がおかしいのか、頬を緩め笑った。

「〈イグノビリウム〉が持つ戦艦より高い位置から降下して戦うのも、私たちの作戦なんだけど………

ドルキマスは戦艦に戦艦をぶつけて、動きを止めてから乗り込んでいくの。」

それは助監の何たるかについて諌しくない君にとっても、“ぷっ飛んだ”作戦だった。

「ああ! 心が躍るわ。やられた子たちの分も、奪われた里も、必ず取り戻すのよ!

そのためにはあなた――あなたの力が必要不可欠なの。逃けないでちょうだいね、魔法使いさん。」

ライサの不気味な笑みを見て、君は来る場所を間違えてしまったかも……と、思ってしまった。


 ***



「それにしてもすごいね! 魔法の力って! こんな古い船を動かしちゃうんだから!」

「まったく、あの男の持つ運の強さには、いつも驚かされるわ。

この長い泥沼の戦争で、連戦連勝の負け知らず。その上あなたのような逸材に巡り会うのだから。」

「ライサさんだって、戦闘で負けたことないじゃないですか。」

「だけど、里を守ることは出来なかった。」

そういって、ライサは寂しそうに天を仰いだ。

上空には、君を見守るように太隠を背負って航行する〈ウォラレアル〉の船団がある。

4つの拠点に向けて出発してからというもの、ふたりは本隊である船団ではなく、

魔道挺に乗り込み、君と行動を共にしていた。

逃げないように監視するため、ということらしいが、そもそも君にそんな気はない。

右も左もわからない異界を彷徨ったところで元の世界へ戻れる保障は何処にもない。

しかも〈イグノビリウム〉という得体の知れない何かにいつ襲われるとも限らない。

この世界での戦い方を知るディートリヒヤライサたちといる方が遥かに安全だ。

とは言え――。

「ああ! まだ着かないのかしら? 早く実戦であなたとこの船の力を見てみたいわ。」

「また始まったにゃ。」

「ライサさん……また魔法使いさんが怖がってますよ。」

「ちょっと母艦に戻って、航行速度を上げさせてくるわ。」

そう言いながら、ライサは魔道挺の舶先に休ませていたドラゴンに跨って、飛び立っていく。


「……行っちゃったにゃ。」

君は戦いを好む彼女の性格については、まだ慣れることはできない。

「そんなに不安そうな顔しないで大丈夫だよ。」

君の心中が顔に出ていたのだろう。

キャナルが君に微笑む。

「ライサさんはああいう人だけど、戦場で彼女ほど頼りになる人はいないんだから。

それに、ようやく故郷を取り戻せるかもしれないんだもん。

少しはしゃぐくらいは、大目に見てあげてよ。

「はしゃぐとは違う気がするにゃ……。」

君はウィズに頷くが、

「ありがとう。」

彼女はそれを自分に対するものだと勘違いしたようだ。

「魔法使いさんは、わたしたちの希望なんだ。期待してるよ。」


”魔法使いさん、聞こえるかしら?”

魔道挺の通信機を通してライサが君を呼んだ。

聞こえている、と君は答える。

”魔道挺の速度、もっと上げることってできるかしら?”

魔道挺の操作にはもう慣れた。もっと魔力を込めれば、いまより速く進むことも可能だろう。

君はそれをライサに伝える。

”結構。では、全速で目的地に向かうわよ。きつくなったらこの通信機で連絡をちょうだい。”

こうして連絡を取ることが出来るのなら、わざわざ母艦へ戻る必要はなかったのでは?

頭上を追い越していく艦隊を見上げながら、君は思わずそんなことを口にする。

君はひとつため息をついてから、魔道挺に魔力を込めた。




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story3 遺跡への侵入





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story4 戦争の橋頭保



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story5 そびえ立つ大樹



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story6 戦艦対ドラゴン



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story7 難攻不落の要塞



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story8 喰らい尽くすのみ



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story9 荒ぶる竜たち



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分岐




上記のルートを全てクリア後に開放



外伝






~ 白猫プロジェクト ~
登場人物画像ストーリーテニスの話

~ 黒猫のウィズ ~
登場人物イラストストーリー

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