【黒ウィズ】智慧を宿す森 Story
2016/03/07 |
バロンから急な呼び出しを受けた君たちは、指定された場所へとやって来た。
「おお、よく来たな。待っていたぞ。」
バロンは、君たちを上機嫌で出迎える。
「オマエ、腹は減ってないか?なにかご馳走してやらんでもないぞ!」
(なんだか君が悪いにゃ……。きっと面倒な仕事を押し付けられるにゃ……)
肩の上で囁くウィズに苦笑して、君はバロンから用件を聞くことにした。
「オマエに朗報だ。最近、ギルドに所属する魔道士が増えてきたのは知っているな?」
君は頷く。確かに最近、町で依頼を受けていても、多くの魔道士を見かけるようになった。
「そこで、魔道士ギルドの方で効率的に修行出来る場を用意することになったのだ。」
修行の場? 君はさらに説明を求める。
「そうだ。この人里離れた森には、クエス=アリアスの魔法生物を集めてある。
どれも、契約した精霊を鍛えたり、魔道士自身の鍛錬をしたりするのに最適な種ばかりだ。」
(なんだか物騒な話にゃ……)
君も少しだけ不安を覚えるが、バロンはそれを察したのか、さらに饒舌に語り始める。
「考えてみろ? 今まで目的に応じて色々な相手を探していた手間が省けるのだぞ。
どうだ? 素晴らしいとは思わんか?」
確かにバロンの言うとおり、ここに来れば効率的に鍛錬することができそうだ。
今度からはここを利用することにしよう。
君はそんな風に考えて、ここへ呼んでくれたバロンに例を言う。
「そうだろうそうだろう。では、早速やってみるか?」
いきなり? いや今日は別に……。
君はバロンの誘いを断るが――。
「実は、少々魔法生物を集めすぎてしまってな……。それで、お前を呼んだのだ。」
(やっぱり裏があったにゃ!)
仕方ない。君はカードを準備して、森の中へと入っていった。