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竜王女争奪オープン ~電撃ニュース!編~ Story【白猫テニス】

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最終更新者:にゃん

ストーリーまとめ


2017/00/00


目次


Story1

Story2

Story3

Story4

Story5

最終話


主な登場人物




story1



古き竜族との親交を結び、盟約にとって繁栄を維持する地……<竜の国>。

竜とともに生き、戦う騎士<ドラグナー>にして、この国の王女、エクセリア。


G姫様、お時間です。



はじまってしまうのね……

アタシたちにできることはもう……


――この国でいま、何が起ころうとしているのか。話は数日前に遡る――


 ***


Xみなさん、こんにちは!

やっほー、エクセリア!

 あら……なんだかかしこまったカッコじゃない!

Xええ、今は公務で諸国の外遊中なんです。

公務って、王女の仕事? なんだか大変そうねぇ。

X仕事と言っても、テニスの視察なんです。楽しいですよ♪

テニスの視察……?

X私の国にもスタジアムができたんです! それで――

はじめての大会を開催するにあたって、各地の試合を観てまわっているんです。

わあ!〈竜の国〉にもスタジアムができたんですね!

アンタの国でもテニスは盛り上がってるのねぇ。

Xはい!竜騎士団の訓練にもテニスを取り入れましたし――

 この子もボール拾いのお手伝いをしてくれるんです!

 もー、かわいくって!

相変わらず、竜たちにべったりなのねぇ。

X今回、竜専用コートも作りたかったのですが、お父様に反対されまして……

まあ……賢明な判断だと思うわ……

Xだって、せっかく<竜の国>に来ていただいたんですもの!

かわいい竜の姿をみなさんにも見て欲しいと思いまして!


竜と人との懸け橋となるべく熱く弁を振るう王女――

自国で開催する大会に自らの運命を委ねる事を彼女はまだ知らない。



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story2




X――それでですね、大会中には竜とのふれあいコーナーも……

ストップ! も、もう十分伝わったわ……

 いつもなら、ゲオルグが途中で止めてくれるから……タイミングを失ったわ。

そういえば……今日はゲオルグさんはご一緒じゃないんですか?

Xはい、ゲオルグはスタジアム警備の準備で、国を離れられないのです。

竜騎士団の警備なんて頼もしいですね!

アンタは、国にいなくて大丈夫なの?

X視察も重要な公務だから、とお父様に言われたんです。

見聞を広めるのも、王女様の仕事ってコトね。

ねえ、エクセリアさん、せっかくだから一緒にテニスしていきませんか?

そうよ、このコートも視察していかないと!

Xふふ、そうですね♪ それじゃあ、少しだけ……


アイリスとテニスを始めるエクセリア。


「なんとも穏やかなラリーだ。凪いだ海原を思わせる。

 だが、この静けさはやがて訪れる嵐の前兆にすぎない。

 先にしかけるのはどちらのレディかな?」


このキザな言い回し! ……ライフォードね!

目を離してはいけないぞ、賢い小さなレディ。

 永遠に続くかと錯覚する安寧は……簡単に終わりを迎える。

 戯れて過ぎ行く時間は、失われてしまう。

えーと……テニスの話よね?

そう、すべてテニスの話だ。一国の命運をも揺るがす、テニスのな。



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story3



ライフォードさん、いらしてたんですね。

ああ、今回の冒険も実り多き旅であった。

アンタの言う冒険ってテニスの事よね?

そうとも。 小さき戦場で一球を追い求めるもまた、冒険のひとつだ。

紹介するわね、こっちはライフォード。騎士で――

今の俺は、ただの冒険家に過ぎん。

 肩書きなど、全て置いてきた。

ふーん、ま、いいけど。こっちはエクセリア。<竜の国>の王女様よ。

Xはじめまして! エクセリアといいます。この子はラピュセルです。

お目にかかれて光栄に存じます、姫。

 気高き純白の君にも、ご挨拶を……

Xご、ごめんなさい。この子ったら、恥ずかしがり屋で……!

見知らぬ者を警戒するは高き知恵たる所以。

 誇りこそすれ、姫が謝る必要などございません。

Xそうなんです! この子ったら、とってもお利口さんで!

竜の話がはじまると長くなるわ! 止めないと!

 ねーねー、アンタも練習しに来たの?

心駆り立てる戦いの果て、遠き国から届いた風が俺を呼んだ。

 ――竜の舞う美しき国での試合に出よ、と。

X私の国の……!?

各地の試合会場でプレーヤーを招待していると聞いております。

へぇ、スカウトされるなんてやるじゃない!

エクセリアさんの視察も出場者探しなんですか?

Xいえ……私には、大会の様子を見よ、とだけ。

…………

? どうしたの?

姫、貴国よりの使者は言っておられました。

 『大会で優勝した者に最高の栄誉を授ける――

 望めば王女との結婚さえも』……と。

ええええええ!! どどど、どーゆーコトよ!

X私の……? そんな……聞いてません!


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story4



Xそんな……結婚だなんて……

大会で優勝したら結婚だなんて、いくらなんでもオーボーすぎるわ!

Xその話、詳しく聞かせてください!

もちろんです、姫。事の起こりは、とある大会の決勝後――


 ***


良い試合だった。また戦いたいものだな。

Mただいまのご活躍、拝見しました。

……貴殿は?

M国王の命にて、<竜の国>より参りました。

 近々、我が国にて開催の大会に参加いただける方を探しております。

それは、光栄の至り。

 しかし、国王が呼びかける程の大会であれば、相応の者がいるはず。

 このような大会に出向いてまで、参加者を集める理由は?

M彗眼恐れ入ります。……実は、この大会、国王の命により……

 王女様のお相手探しも兼ねております。

 『優勝者には最高の栄誉を、望めば王女との結婚さえも』、との仰せに。

どこの馬の骨ともわからぬ輩が優勝したとしても?

M……全ては国王様の仰せのままに。


 ***


Xお父様が……そんな……!

既に、多くの者が貴国に向かったと聞きます。

もしかして、エクセリアさんに各地を回るように伝えたのもこのために……?

帰国する頃には準備が整ってるってコト!?

X急いで国に戻ります! 何が起きているのか、確かめないと!

アタシたちも行くわよ! 王様にビシっと言ってやるんだから!


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story5



Xゲオルグ! 一体、どういう事なの!?

ゲオルグさんは、大会の目的を知っていたんですか?

Gい、いや、自分も、姫様が公務に出られた後に聞いたのです。

テニスの勝負で結婚相手を決めるなんて、乱暴だと思います!

Gう、うむ。一国の未来を委ねるにしてはあまりにも……

X……お父様が勧める縁談を断り続けたからなの……?

 私も大会に出ます!私が優勝すれば、何も問題はありません。

Gな、なりません姫様!

 姫様は、来賓をもてなすべきご身分。出場するなど陛下がお許しになりません。

Xそんな……!

Gどうか……どうかご理解を……

X…………

でしたら……私が出場します!

Xアイリスさん……!

まさか、女性の出場は認めない、だなんてルールはないわよね?

Gああ、招待客の中にも女性プレーヤーは何名か含まれているようだ。

……おかしいわね。それをわかっているのに優勝者と結婚だなんて。

余程自信がおありなのだろう。必ずや望んだ者が勝ち上がる、とな。

 さて、望まれているのは誰だ。この俺か? それとも――


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最終話



スタジアムに続々と入場してくる出場選手たち。


X…………


運命がカードを配った。 だが、そのカードで勝負をするのは我々だ。

 どんな勝負になるか……心が躍るな。

アンタも王女様との結婚が目当てなの?

麗しき竜の姫君に、心動かぬ者などおらぬさ。だが俺は――

 得るのは勝利の栄光のみで構わない。それが我が冒険の目的だからな。

ふふっ、ライフォードさんらしいですね。


 ***


X…………

G姫様、お時間です。

X……お父様を説得できずにこの日を迎えてしまったわ……

G陛下にもお考えがあっての事どうか……

Xでも、こればっかりは受け入れるわけにはいきません!

 もう大会が始まってしまう……私、どうしたら……


 ***


はじまってしまうのね……

アタシたちにできることはもう……

 アイリス、絶対勝つのよ!

……! アイリス、見て!

あれは……!


G……! 姫様! ご覧ください!

X!


一同が目にした出場者とは。そして、国王の企みとは……

波乱に満ちた大会がはじまりの時を告げる――


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その他



相関図



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