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光の巨神と闇の騎神 Story

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最終更新者:にゃん
開催期間:2015/09/12 ~ 10/04





異界の歪みに妙な動きがあると伝え聞き、君は境界騎士団の砦に駆けつけた。

すでに多くの魔道士たちが集まっている。

異界の歪みの影響か、空には暗雲が渦巻いている。

そんな空を見上げていると、まるで季節外れの雪のように、白い羽が舞い落ちてきた。

そのひとつひとつがわずかに燐光を帯びており、ありきたりな言葉だが……。

幻想的な光景だった。

「何が起こってるにゃ?」


舞い落ちてくる白い羽の先に人影が見える。その輪郭は、人の、女の子のようにも見えた。

ただ一点違うのは、彼女には大きな翼があるのだ。

その少女は君の前に舞い降りると、やさしく笑った。



「あなた、知り合いのお人好しさんに雰囲気がとっても似ています。

私はルシエラ。天界の使いです。私のお仕事を手伝ってくれませんか?」


君はルシエラという名の少女の話を詳しく訊いてみた。

彼女の話は、これから異界の歪みを通ってやってくる敵を討つ手伝いをしてほしいということだった。


「とても簡単なお仕事ですから、すぐに終わらせることができますよ。」

「異界の歪みを通ってやってくる敵がそんな簡単に倒せるとは思えないにゃ。」

君は、ウィズの言うことも一理あるな、と思う。

本当に?と白い翼の少女に確かめてみた。

「ええ、本当です。だから騙されたと思って手伝ってください。」

彼女の言葉は悪びれる様子もなかった。本気でそう信じているのかもしれない。

「じゃないと世界が滅びちゃいますよ。」

「にゃッ!」

これまでの会話からとんでもなく飛躍したその言葉に、君をウィズは一緒になって驚いた。

ど、どういうこと?と君はルシエラに訊ねた。

どうやら彼女が追いかけている敵は別の異界をひとつ壊滅させるほどの敵らしい。

「それを早く言ってほしいにゃ……。」

彼女の言葉を聞いた誰もが戦いは不可避なものであると悟った。

その様子を見て、ルシエラは白い翼を羽ばたかせ飛びはねる。

「やった! 騙されてくれるんですね!」

いや、騙されてはいないけどね……。と君はやんわりと訂正した。

「はーい。なんでもいいでーす。

とりあえず歪みを通ってくる敵を倒してみましょうか。よろしくお願いしますね。」


 ***


「やりましたね! この調子でどんどん行きましょう。これからやってくるエルデステリオという巨人も皆さんなら楽勝です!」

でも世界を壊滅させているんだよね、と君はもう一度念押しして訊ねてみた。

「そういうこともありましたけど、気にしたら負けです。大丈夫ですよ!」

「……根拠はなさそうにゃ。気をつけて挑んだ方がいいにゃ。」

とウィズは呆れた様子で君を戒める言葉をささやいた。

強大な敵の存在を知らされた君は固く拳を握りしめ、決意を新たにした。


「あ、そうだ。

彼の近くにいるタウルケンドという魔族は、私の協力者だった人です。

もしかしたら皆さんに向かってくるかもしれないけど、ガツンとやっちゃえば大人しくなります。」

説得はしてくれないの?と君が言うと、彼女は不思議そうな顔をした。

「ガツンとやった方が早いですよ?」

「こっちを説得する方が難しそうにゃ……。」

「目が覚めたらタウルケンドさんも皆さんの力になってくれます。

仲間になってもらうためにも、皆さんの力を見せた方が話が早いですよ。」

「やれやれにゃ。……ともかく。」

ウィズは緩んだ空気を再び引き締めるように、君につぶやいた。


「クエス=アリアスを守るためにゃ。細かいことは抜きにしてガツンと敵を倒すにゃ。」


成り行きはともかく戦いの重さは変わらない。

君を含む魔道士たちは強敵の襲来に備え、戦いの準備を始めた。




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