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帝国戦旗Ⅱ 序章・連邦 Story 【白猫プロジェクト】

最終更新日時 :

ストーリーまとめ


2017/00/00


目次


Story1 緊急集会

Story2 まどろみ

Story3 講義の時間

Story4 大公は語る

Story5 V.O.X始動

最終話


主な登場人物




story1



<緊急集会は、混迷を極めていた。


「これは連邦に対する重大な背信行為ですぞ!

「わかっておいでなのか、大公殿下!

「引責辞任だけでは済まされんぞ!


「静粛に!」

I…………


<連邦>――多数の加盟国により構成される、国家の集合体。

その議会組織である<連邦議会>は今、一つの問題に直面していた。


「特務機関を組織していたなど……! 我々に対する侮辱だ!

I静粛に、と議長が申しておろう。

「貴殿は腹立たしくないのか!?」

I腹立たしい、というより疑わしい、と思っている。

H同感だ。まずは大公より事の子細をご説明いただかねばなるまい。

「彼女の言い訳を聞けと?

Dそのために集まったんだろうが。

「剣誓の青二才は黙ってろ!

Dんだと……!

H相手にするな、ディーン。所詮は成り上がりの小物議員だ。

「聞こえたぞ、ヘクトル!

「静粛に――!

Iまったく……


「登壇願おう、大公殿下!

「承知いたしました。


<聖王家>の女当主……! とんだ女狐だったとはな!

<嵐のような非難と野次を浴びながら演壇へと登る、一人の女性――>

「アルビオン家御当主、カテリーナ大公よりご説明いただく。


「ごきげんよう、みな様。」



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story2



「くそ……くそおおっ!」

 ――いかなきゃ――

 ――みんなで――


「おまえ……! 俺のダチに、なにをした!」

 ――ユメが、かなう――

 ――わたしたちの、ユメが――

 ――ぬけだすんだ、ここから――

「ちがう、ちがうっ! そいつは、俺たちの味方じゃない!

目を覚ませっ……!」

 ――サイファーとアッシュはこないの?――

 ――いこうよ、いっしょに――

「いっちゃダメだ! ……クソ、なんで体がうごかねえんだ!

サイファー! このままじゃ、あいつらが……!」

 ――こないんだ――

 ――サイファー、こないんだ――

 ――ずっといっしょだって、いったのに――

「やめろ……いくな!」

 ――さようなら――

「いくなあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



『ごめんね』と、誰かが言った。



 ***


「……ファー。サイファー。

サイファーったら!」


「エリス。」

「やっと起きた。」

「寝ちまってたか?」

「寝ちまってたよ。こんな時によくお昼寝できるね。」

「働かせすぎなんだよ、あのバアさん。」

「お茶でもくもうか?」

「お茶よりウイスキーがいいな。」

「やだなあ、のんべぇさんは……」

「あ、ウイスキー風味のキャンディならあるよ?」

「何だそのキャンディ。」

「じゃ、やっぱりお茶にしよう。」

「砂糖は多めだ。」

「わかってるよー。」


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story3



「ねえ、サイファー。よくわからないんだけど。」

「あん?」

「あたし達の存在がばれちゃったのって、そんなにまずいことなの?

おば様、議会で色々いわれてるんでしょ?」

「ああ、今ごろ袋叩きにあってるだろうよ。」

「……どうしてなんだろう? そりゃ、コソコソしてたのはマズかったと思うけど……」

「お前、そういうのにホント疎いよな。」

「だって……難しいんだもん……」

「どっかの国がこっそり……って話なら、そこまで問題にはならなかった。

よくある事だしな。」

「……聖王家だからダメってこと?」

「講義の時間だ。聖王家は、世界でも歴史の古い有力な貴族だって事は知ってるな?」

「うん。」

「中でも特に権力を持つのが、本家である<アルビオン家>。つまり、当主であるバアさんとバアさんの兄弟を中心とする一族だ。

聖王家とは、アルビオン家を指していると思っていい。

バアさんの先祖は、連邦の誕生に一枚噛んでいた。カネもそれなりに提供したはずだぜ。」

「じゃあ、みんなからとっても感謝されたはずだよね。」

「だから聖王家は連邦の中心となった。だが、それはあくまでシンボルとしてだ。」

「ええと、つまり……発言力はないってこと?」

「あくまで貴族であって国じゃないからな。軍事力も政治力も、大国にはとても敵わねえんだ。」

「なるほどね~。」

「だから各国は、いつしか聖王家を甘く見るようになった。『土地と血統だけの道楽貴族』ってな。」

「要するに、影響力なんてないはずだったただの貴族が特務機関をつくって活動してたから、気分を悪くしちゃったってこと?」

「腹ん中がわからなくなって、怯えてるのさ。」

「……あたしたち、どうなっちゃうの?」

「心配すんな。バアさん、ああ見えてツラの皮は厚いからな。」

「女性に対して失礼だよ、サイファー。」

「お茶のおかわりを頼む。」

「はあい。」


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story4



K特務機関<V.0.X>(ヴォックス)は、連邦内外における情報収集を主な活動としております。

……しかし時には、後ろ暗い任務を下してきた事も事実ですわ。

「ほら見ろ!

Kしかしそれも全て、連邦の秩序と平和を維持する為……

決して、利己的な野心や企ての為ではございません。

「そんな出まかせ信じられるか!

K確かに証明は出来かねます。私どもは常に、その活動に際し一切の痕跡を残さぬように努めて参りました。

I相当な精鋭が揃っているらしいな?

K彼らのおかけで、幾つもの陰謀や戦争を阻止する事が出来たのです。

そして、今この瞬間も。必要なら、私どもが有している情報を提供いたしましょうか?

例えば、<灰色の軍靴>による地下資源の密輸ルートなど。

「馬鹿な! 我が国の諜報機関でも掴んでいない情報だぞ!?

Kさらにもう一つ。

時を同じくして密告された、連邦内における非人道的な兵器の存在についてです。

「その兵器についても怪しいな!

同時にリーグされたという事は、聖王家が関わっていると考えても不自然ではない!

そうですね。……確かに、そうかもしれません。

「「「!?」」」

<議場がどよめきに包まれる。>

「静粛に!

K私ども聖王家内での対立はご存じかと思います。


Dん? 俺、知らねーなあ。

Hいわゆるお家騒動だ。アルビオン家内には二つの派閥がある。

当主であるカテリーナ大公を中心とした<主流派>と、彼女の上の弟が率いる<革新派>だ。


K……そもそも、兵器の情報を掴んだのは他でもない。私どもVOXなのです。

Iなるほどな。その情報が漏れたという事は……

K革新派が関わっている可能性がある、という事です。

「……革新派、か。うわさに聞いたが、中々過激な思想を持つ連中らしいじゃないか?

機密情報をすっぱ抜かれるとは、VOXとやらも大した事は無いのではないかね。

K言葉もございません。ゆえに、私にチャンスをいただけませんか?

「チャンス?」

K首謀者を、私どもの手で見つけ出してご覧に入れます。

革新派が糸を引いているのであれば、尚更でございましょう。

H……身内の問題は身内で、か?

Kみな様。……どうか、私を信じては下さいませんか。

一切の責任(・・)は全て、私が……

「……ふむ。

Dあれ? なんか……まとまってる?

「では、可否について採決を行う――



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story5


Kただいま。

Eおかえりなさい、おば様!

S修羅場はどうだったよ?

Kやんなっちゃうわ。もうヘトヘトよ。

エリス、お茶をもらえるかしら!

Eうん!

Sトシ取ったなバアさん。もう引退しちまえよ。

代わりに俺が<OO>(ダブルオー)になってやる。

Kあんたがアルビオンの人間だったら良かったのにねえ。

S……ふん。


Aオールクリア。

Sご苦労さん。バアさんの護衛は疲れるだろ?

A問題ない。

Eはい、おば様! カモミールティーだよ。

Kありがと、エリス。これ、おみやげのアメちゃんね。

Eやったー。

Sで? 議員どもは上手く丸め込んだか?

Kどうにかこうにか、ってカンジだわね。

S兵器と黒幕を見つけりゃいいんだろ?

A俺とサイファーが適任だな。

E…………

S毎度の事だが、行きたそうな顔してるな?

Eだって、あたしもVOXの一員だもん。もっとみんなの役に立ちたいよ。

なんてったって、<01>(ゼロワン)だしね。

Sコードネームなんて、入った順ってだけだろうが。

つーか何で事務員が01なんだよ。

Kバアさんは事務仕事がキライだからよ、<09>(ゼロナイン)。

Aお前はお茶くみエリートだ。胸を張れ。

Eほめてるの? それともけなしてるの?

K……ま、そろそろ行かせてみてもいいかもしれないわね。

Sはあ?

K他の子たちは出払ってるしねえ。この任務、一人でも多い方がいいわ。

A本気か、マム。

Kきっと役に立つわ。……そうよね、エリス?

Eう、うん! ありがとう、おば様!

Kアッシュはここで指揮をとりなさい。

Sおいおい。 VOXの命運がかかってるんだぜ?

K異議はないわね? 話が早くて助かるわ~。

S耳も遠くなっちまったか。ったく、どーしようもねえバアさんだ。


さあ――ブリーフィングを始めるわよ!

「「「イエスマム!」」」




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