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イアデル・セラフィム

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イアデル・セラフィム CV:興津和幸
双方の力が同じであれば、秤が傾くことはない
2014/12/29


バックストーリー


かつて存在していた神界が、結界によって一つに束ねられた7異界から成り立っている事は神話に書かれている通りである。

しかし神界が崩壊してから、過去が歴史となり、そして神話と呼ばれるようになるだけの時が過ぎた今、

その具体的な成り立ちや仕組みを知る者は少ない。


神界を形成する結界は、7異界の頂点に立つ皇界の王によって張られた。

その時、皇界の王は神界が内包していく闇の側面と光の側面を2つの霊石に込め、結界の要石を作った。

そして、『光の要石』は魔界の王に、『闇の要石』は天界の王に託された。

相反する性質の要石を2人の王が持つ事により、結界の環が結ばれ、神界は完成したのだった。

皇界の王は言った――光の要石は神界内にある聖の象徴であり、闇の要石は魔の象徴である。

互いにいくら憎み、いがみ合おうとも、神界内に聖魔が等しく存在する限り、互いの要石を砕く事は出来ず結界は盤石である。

しかし、一方の力が弱まれば、その要石もまた脆くなり、神界は崩壊するだろう。


神話や歴史書にこの2つの要石に関する配述がなされていないのは、

結界を守る理由から皇界の王がその存在を、天界と魔界の王のみ、知らせた為である。


自身の死期を悟った天界の聖王、イアデル・セラフィムは今、その闇の要石をじっと見つめていた――。

以前、まだイザークが幼かった頃、王の間に忍び込んでこの闇の要石をじっと見つめていた事があった。


「その石には神界の魔が、闇が込められている。お前にはそれが怖くないのか?」

「うん………怖くないよ。怖いっていうよりも、なんか………綺麗だ……」


ミカエラとイザークは双子でありながら、その性格は大きく違っていた。

ミカエラは常に優しく、争いごとを望まなかった。

そして闇を恐れた。


一方のイザークは、常に強さを求め、他人にも自分にも厳しい男だった。

そして、陽光よりも月光を好み、闇の持つ静けさ、冷たさに安らぎを覚える節があった。

イザークがそんな風に闇に魁せられるようになったのは、その時が初めてだったのかもしれない。

闇の要石を見つめながら、イアデルはふと、そんな事を考えた。


自分にはもう僅かな時間しか残されていない。

自分が死する時を魔王ブラフモは手ぐすねを引いて待っているだろう――

聖魔の均衡が崩れるその時を、奴は絶対に見逃さない。

自分の死と同時に、ブラフモは自分の手元にある光の要石を砕き、神界の結界を破るはずだ。

もはや、神界の崩壊を止める術はない。それは分かりきっていた。


神界というシステムが崩壊した後、世界には必ず混乱が訪れる。

天界と魔界はこれから新しい時代を迎える。

その混乱の時代に立つ、次期聖王を誰にするか、イアデルは悩んだ。

心優しいミカエラでは、時として味方の犠牲をも厭わない様な決断を強いられる戦乱の世を生き抜く事は難しいだろう。

イザークを聖王に据えれば、ブラフモとの戦いを勝ち抜く事は出来るかもしれない。

しかし、それで魔界がなくなる訳ではない。ブラフモを肘っても新たな魔王は必ず現れる。

戦いはどちらかが滅びるまで、際限なく続いていく。


神界に代わる、聖と魔の均衡を保つ方法を、光と闇を等しく存在させ続ける方法を、イアデルは求めた。

そしてその答えを、双子の子供に見いだした。


ミカエラを次期聖王に据え、イザークに魔界を制させる、という答えを――。

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