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イストワーレ・ケイト

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イストワーレ・ケイト 近藤唯
2014/12/29



バックストーリー


え? 私の名前ですか?

イストワーレ・ケイトと申します。神官の見習いです。

趣味は歴史の勉強と古城めぐり、それから古文書の収集です。

あ、それから――。


歴史を司る神殿で働き始めてから早数ヶ月――。

その日、私は綿密に自己紹介の練習をしていたんです。

というのも、親友のメっちゃん。……あ、本名はメティースと言うんですが、神殿で働き始めてすぐに仲良くなった

んですね。

それで、彼女とはたくさんおしゃべりをするようになったんですけど、私まだ、他の人に自己紹介済ませてなかった!

という事に最近気づきましたので。……あれ? クロノワ先輩とは、おしゃべりはよくするんですけど、自己紹介……したかなぁ?


ちなみにメっちゃんなんですけど、とにかくせっかちで早とちりなんです。

だから私のようなじっくりものを考える、しっかり者がそばにいてあげないといけないんですね。

この間も私の思慮深さを「おっとりし過ぎ!」とか早とちってましたし。

ちなみに、あらかじめ申しあげておきますが、私はそんなメっちゃんが大好きです。


それで、その日もですね、私は自己紹介の練習をしつつ、また一つメっちゃんの早とちりをフォローしてあげようと考えていたのです。

それは卜ートという記憶を食べる神獣についてなんですけど、メっちゃんはその飼育係なんですね。

それでメっちゃん、トートに餌あげてないんですよ。

多分卜ートは記憶を食べて大きくなるんだ、って早とちったんだと思うんです。

だけど、トートの小屋の隣で飼っている鳥さんたちの飼育係をしている私は、結構前に気づいたんです。

私があげた鳥さんの豆の減り方が異常に早いという事に……。

その原因を探る為、私はそれから数週間、毎晩毎晩、夜中にこっそり鳥小屋の様子を見に行こう行こうと思い続け、ついに昨日、それを実行したのです!

そしたら何と、トートが鳥さんの豆を食べているではありませんか!


これはしっかり者の私が教えてあげなければ……。

自己紹介の練習をしながら、私がそんな事を考えていた時でした。


「イストワーレ! スっごい大変!」

メっちゃんとクロノワ先輩が私の部屋へやって来たのです。

「あ、クロノワ先輩。そういえば私、先輩に自己紹介してませ――」

「今そんな話どうでもいいから!」

メつちゃんはいつにもましてせっかちに私の言葉を遮りました。

でもいいんです。

私がすべき事はメっちゃんに卜―トの事を教えてあげる事なのですから。

「メっちゃん、あのねトートは豆を――」

「イストワーレ! トートがいなくなっちゃった!」

「……え?」

「それで今から、クロノワ先輩と手分けして探しに行くの!」

「じゃ、俺行くぞ! お前らは2人で行動しろよ! 心配だから」

クロノワ先輩はメっちゃんを私に託すと走り去っていきました。

「っていうかクロノワ先輩から聞いたんだけど、トートって餌食べるんだって! 記憶は別腹なんだって!」

「うん。知ってたよ。実はけっこう前にね――」

「けっこう前!? じゃあなんで教えてくれなかったのよ!」

「あ、それは鳥さんの豆の減り方でね――」

「大体ねぇ! おっとりすぎるのよ! イストワーレは!」


――それから数十分後。私はようやく全てのいきさつをメっちゃんに教えてあげる事が出来ました。


「そうなんだ! じゃあ今度からその鳥の豆、トートの分も用意しなくちゃね」

――何かが違う。思慮深い私は、その時鋭くメっちゃんの早とちりを感じ取りました。

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