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マサキ・アシカガ

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マサキ・アシカガ CV:
2017/00/00


「いや、俺はただこの村には立ち寄っただけで……」


弱った。俺はそう思いつつ引きつった笑いを浮かべた。

ちょっとした旅の途中で立ち寄った村が、まさかこんな状況だなんて。


「お願いします、このままでは娘が生贄として魔物に連れ去られてしまうんです……!」

「だが、生贄を出さんと村が……頼む、あんた魔法使いなんじゃろ……!」


弱った。俺はもう一度そう思い、ため息をついて頭をかく。

魔法が使えるっていったって、俺ができるのは「アイツ」を呼び出すことだけ。

それに、こういうことに首を突っ込むな、って「あの子」に口酸っぱく言われていた。

……けど。


「……困ってる人は、放っておけないよなぁ」


魔物がやってくる朝、俺は赤い太陽を眺めながらグッと背伸びをする。指をパキパキと鳴らし、腰を回して準備運動。格ゲーをやる前だとか、勝負事の前はいつもこうするのが俺の癖だった。

それから、俺は昔のことを思い出す。「あの子」は、「トウキョウ」からこの世界に落ちてきて、右も左も解らない俺を助けてくれた。


あの日から、俺は決めたんだ。困っている人はみんな助けようって。


……やがて地平線に昇る太陽の真ん中に、黒い影がひとつ現れる。あれが村の人達が言っていた魔物ってやつだろう。

「でけぇ……でも、やるしかないんだろ」

足を踏み鳴らし、意識を集中させる。胸の奥にある扉を開くように、俺は手のひらを勢い良く合わせた。

「お前の名前も、探してやらないといけないしな!」

背中に感じる強烈な熱。足元には炎を生む魔法陣が生まれ、俺に覆いかぶさるようにして「アイツ」が現れた。

「……今日はやけに素直じゃんか。人助けは嫌いって言ってたくせに」

『我輩も暴れたい日があるのでな』

相棒の咆吼とともに、俺は駆け出した。遠くから近づく巨大な魔物に向かって。

「それじゃ、存分に暴れてもらうぜ!」

『任せておけ、灰も残さん』

走りながら、俺は名無しの相棒とともに手を伸ばす。

空気と地面を焼き焦がしながら、巨大な炎の剣が相棒の手から伸び、それを掴むと俺は飛んだ。


「行くぜ、ラウンド1、バトルスタートだ!」



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