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エレクトラ・マース

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エレクトラ・マース CV:
2017/00/00

はぐれてしまった……

ま、そうは言っても、お互い迷子になるような歳でもないし、危ない目に会うこともない。

なにより、べつに一人ではないし。


“そんなにあの少年が心配か”

「心配するほどか弱くって可愛げがあればね」

“あの名無しの龍がついているのだ。心配することはない”

「心配してない」

でも今回の事件はあまり悠長に構えているわけにもいかないわね。

“そうだな”

「さっきから……勝手に人の心読まないでくれる」

“読んではいない。我々は魂を共有しているのだ。お前の考えたことは私に流れ込んでくるのだ”

「だったらいちいち茶々を入れないでほしいわ。年頃の娘の考えることを盗み聞きするなんて、あんた武人なんでしょ。誇りはどうした。誇りは」

“これは失礼した。では黙っていることにしよう”

しかし、毎度毎度面倒なことに首を突っ込んでくれるわ、あのバカ。

“毎度毎度手伝ってやるバカもいるのだがな”

「黙っている、って言ったでしょ」

“失敬、失敬”

はあ、ついてない。厄介ことに巻き込まれるし、ひからびた武人には茶化されるし。何が、


――困っている人は、放っておけないよなぁ――

――あの日から、俺は決めたんだ。困っている人はみんな助けようって。――


だったら私を助けなさいよ! すごい困ってるわよ。私、いま、すごい困っているわよ。

超がつくほどの御節介野郎に巻き込まれて、すごい困ってるわよ。その癖に、いつもいつもあの子、あの子って、あの子って誰なのよ!

“本人に直接言えばいいではないか。

「言えるわけないでしょ!」

“ふむ。難しいものだな”

「そうよ。難しいのよ、人間は。って入ってこないでよ」

“俺も人に使役されるようになって長い。人についてはそれなりにわかっているつもりだ。エレクトラ、お前の問題がとても難しいのは重々承知している。だがそれはそれほど悪いことではない”

「どこが悪くないのよ。ずっとあいつのせいでイライラさせられているのよ。これを悪と言わずして、なんと言うのよ」

“ふふふ。お嬢さん、人はそれを恋と呼ぶのだよ”


こいつ、こんなこと、どこで覚えたんだろう……




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