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セレサ・ラグヌス

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セレサ・ラグヌス CV:
2014/06/15


目次


清霊神の水鏡騎士 2014/06/15

クリスマス 聖なる和平誓う 2014/11/30






清霊神の水鏡騎士



その異界では、魔力を通すことで自在に姿を変えるアクア・マグナと呼ばれる霊水を用いた文明が発展していた。

やがて、人々はより強力なアクア・マグナを求め、戦争を始めた。

戦士たちはアクア・マグナで武装し、熾烈な戦いを繰り広げた。


そんな折――アクア・マグナをたたえる聖なる湖に、ひとりの少女が落とされた。

気高い心と強い魔力を秘めていた彼女は、より優れたアクア・マグナを得るため、湖の清霊神に生贄として捧げられたのだ。

だが、清霊神は生贄など求めていなかった。むしろ、そんなことのために湖に落とされた少女の身をあわれんだ。


「汝を我が眷属として迎えよう――望みあらば言うがよい」

「なら……戦う力を、わたしにください――」


深き湖の底へと落ちながら、少女は答え――カッと眼を見開いた。


「きっとまた、どこかで誰かが生贄にされる。

そんな人たちを救うためにも――わたしは、この馬鹿げた争いを打ち砕きたい!」


「いいだろう――」

大いなる霊水が、少女の魔力に呼応し――美しくきらめく剣と霊に変じた。

「それなるはイリアステル。最も良きアクア・マグナ……すなわち、我が涙なり」

人々の求めてやまない最高の霊水。それは、清霊水のあわれみからこそ生まれるものだった。

「ゆくがいい――我が子よ。剣の道を自ら選びし、我が騎士よ!」


そして、イリアステルの武装を宿した少女は戦場へと向かっていく。

魔力によって凶悪に研ぎ澄まされた、アクア・マグナ武装兵の群れと戦うために。

たったひとり。されど、決して臆することなく。

気高く――そして凛然と!



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クリスマス



霊水を求めての武装軍と女騎士セレサ・ラグヌスの争いは長期化の様相を呈していた。

疲れ切った体を剣で支えながら、セレサは誰とはなしに呟いた。

「こんな馬鹿げた争いをいつまで……」

たった一人、気高く、そして凛然と戦っていた彼女であったが、いつまでも突破口の見えないこの争いに辟易していたのだ。

奇しくもその日は聖夜であった。

蒼き聖衣に身を包んだセレサは、敵陣に一人乗り込み、『クリスマス休戦』を申し出た。


束の間の休暇を得た彼女は、親子の契りを交わした清霊神の元へ相談に訪れる。

「本心を申しますと、私はこんな無意味な戦など止めにしたいのです!」

その願いを聞いた清霊神は、目を閉じたまま答えた。

「やっと気づいたか?」

「それは、どういう意味です!?」

「この戦、結局のところ、勝者はないことは最初から解っていた」

「それならなぜそのように仰らなかったのです?」

「戦というものは、争い合う者自らが、その無意味さに気づかなければ、決して無くなりはせぬ」


休戦から戻ったセレサは、すぐさま敵へ会談を願い出た。

そして硬い意思を悠然と語り出す。

「我々が戦利の品として求めるもの。それはたかが霊水に過ぎません」

『たかが霊水』――その言葉に敵陣営は色めき立った。

しかし、セレサは一切たじろぎもせずに続ける。

「そんな水のために、我々が互いの血を流す必要があるのでしょうか?」

その言葉に、血気盛んな者たちは、動きを止めた。

そしてセレサは、湖の清霊神からの土産――霊水から作られたペンデュラムとクリスタルの星――を差し出す。

「これは、私の父から渡すよう頼まれた“休戦の印”であり、私からのクリスマスプレゼントです」

それを手にした敵陣の者たちは息を飲んでそれを見つめている。

「しかし……」

セレサの重々しく発せられる言葉に一同は振り向いた。

「もしそれが元で新たな争いが起こるようなことがあれば……」

敵兵たちはセレサの次なる言葉に固唾を飲んで聞き入る。

「それらは、儚くも泡と消え去るでしょう」

最も貴き霊水――それは清霊神の憐れみから生まれる涙である。

その憐れみが消えたとき、それらはただの水へと融解してしまうのである。


そして彼女は本題を高らかに宣言した。

「私は願います! 今回のクリスマス休戦が、一時的な『休戦』ではなく、未来永劫続く『終戦』となることを!」

ハニカミながら小指を差し出すセレサ。その顔からは戦士の勇ましさは消え、一人の麗しき少女が現れていた。

「さあ平和への約束をしましょう! よきクリスマスを!」

その笑顔は敵兵たちの心を一瞬にして虜にしてしまった。

会談場所の空には、いつの間にか純白の雪が舞い始めている。



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