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ネウ・ネカロ

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ネウ・ネカロ CV:
2017/00/00

おそらく知らない者は居ないと思うが、この世界には猫という生き物がいる。

軽い身のこなしと気まぐれな態度、そして闇を切り裂く2つの光る目を持つ生き物は、和ノ国では特に「夜の化身」として忌み嫌われていた。

しかし、そんな『夜の化身』を崇拝する者達が居る。


――そう、猫と同じく夜の街を生きる、『忍』という者達だ。


ネウ・ネカロはそんな忍たちの間でも特に価好きで有名な一人だった。

そして同時に、『忍ばない忍』としても。


夜の闇を切り裂き飛びながら、ネウは眼下の街の灯を眺める。

「こんばんは皆さーん! ネウがまた来ましたヨー!」

明るい声と澄んだ鈴の音が響き、街の人々は空を仰いだ。

「おっ、ネウちゃん! 今日も義賊のお仕事かい!」

「精が出るねえ、頑張って盗んでくるんだよ!」

そんな声援を受けながら、ネウは上機嫌に鈴を鳴らす。凛と響くその音色を聞きつけ、岡っ引き連中が慌ててネウを追いかけ始めた。

「やい、こそ泥! ネズミみたいにチョロチョロするんじゃねえや!」

岡っ引きの一人がヤジを飛ばし、ネウに向かって十手を振り回す。

だが、彼女もひとかたの忍。屋根から屋根を飛びまわり、しゃなりと鬼瓦の上へ着地すると、色っぽい流し目を送り岡っ引きたちを挑発した。


「捕まえてごらんなさいな、ネウはそこらのネズミとは位置味違うわヨ?」


眼下で騒ぐ男たちに投げキッスをよこしながら、ネウはにっこりと微笑む。


――こうして、今宵もいくつかの男たちのハートと、ひとつの高級カツオ節が盗み出された。

犯行現場では、澄んだ鈴の音が聞こえていたという。

「犯人は猫だ。それもとびきり美人のな。間違いねえ」

そう言う岡っ引きの顔は、デレデレにゆるんでいたとかなんとか。




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