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ルカ(WOH2)・思い出

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最終更新者:にゃん


ルカ・フォルティス CV:
愛の女神に仕える守護天使。男気あふれる拳で悪を砕く。


Wings of hearts 2
飛行島の思い出 
友情覚醒画像その他相関図



思い出1



 サタニアスでの事件から、しばしの時が流れたころ……


あっ、守られてる。

キャトラ?

この島、守られてるわ。

そのとおりです!

このわたしが!! お守りしています!!

守られていたのね……!

ルカさん、いらっしゃい。

みなさん、お元気ですか? 風邪などひかれてませんか? 使い込みなどしてませんか?

つまみぐいくらいね。

ねこちゃんですから、しょうがないですね~。

みなさんの冒険を、わたしはいつも見守っております。

そうだったんですね。

それはまさに波乱万丈の旅路。襲いかかる苦難に立ち向かう日々……

そこまでだっけ。

ですがご安心ください。これからもこのわたしが、全力でお守りいたします!

この流れ、覚えてるわ! 『みずごり』ね!

いいえ! ここは! リンボーダンスじゃあ!!

なにそれ。

さあアイリスさん、この棒を持ってください。

わたしが片側をもちますので。

二人で棒を持って向かい合った……?

主人公さん!

この棒を!! 上体をそらしながら、くぐり抜けてください!

ミュージックスタート!!

レッツ!!リンボー!!


がんばって、主人公……!


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思い出2



ナイスリンボーでしたね!

あ……えーっと……おめでとう……

地面すれすれだったね……!

あれだけのリンボーであれば、この島の未来も安秦です!

そろそろお昼ですね。ランチといたしましょう!

つまり午前中いっぱいリンポーを……!

わたしが握り飯でもつくりましょう。 この拳で!

拳で!

拳で……!

vルカさん! みなさん!

あっ、シルヴィアちゃん!

vあの……人助けをしてたら、お礼にこんなものをもらってしまって……

これは、新鮮なお野菜ですね!

vよかったら、みなさんでとうそ。

ちょうどこれからお昼です。シルヴィアちゃんもいかかですか?

vいいんですか?

モチのロンです! ようし! このお野菜を!!

握ったらーい!!

普通にサラダとかにしましょう。

vそれがいいと思います……


 ***


 結果、かっぱ巻きとサラダとラタトゥイユができた……

 ラタトゥイユとは炒めた野菜を香草とワインで煮た素朴な料理のことである……!


vいただきまーす!

美味しそうね♪

他のお野菜も握りたかったです!

かっぱ巻きという妥協点にたどり着いた奇跡をもっと噛み締めなさい。

奇跡のかっぱ巻きですね!



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思い出3



さあ、今日も! 愛と平和を守りますよ!

スローガンが大きいわね。

天使ですので!

さあ何が起こるのかしら。楽しみだわね。

キャトラったら……

「ふぅ……疲れるわねえ。

おばあちゃんが、荷物をもって坂道を上がっている……

あっ、おばあちゃんが道でなんぎをされてます! とぅ!

力強く街を守ってるわ……! 豪腕ね……!

ルカはおばあちゃんを背負った。

だーっ!

ルカは坂道を駆け上がる!

「ああ……天使さまが、お迎えに……?

絵面はそんな感じですか、違いますよ~。末永くお元気で~。

はっ、この気配……罪のない人が苦しんでいる!?


 ***


どうしてこんなとこに来たのかしら。

天使として見過ごせない事態なのです!

私達は、隠れてましょう。


「……うっ……誰だ……


愛の女神様に仕える天使、ルカと申します!

「天使様、この罪人にいかなる報いをお与えになるのですか。

あなたを助けたいんです。

「私の言葉を、信じていただけるのですか……?

もちろんです。

「私はタイタス。この国の騎士です。私は今……いわれなき罪で、囚われております。

わけをお話いただけますか。

「数日前、私は王宮の警護をしておりました。

ですがその日、王宮に賊が忍び込みました。賊は我が国の至宝である聖剣を奪い、行方をくらませました。

泥棒ですね。人のものを盗むのは、よくないですね!

「賊の行方も知れずにいたころ、あるものが、王に告げました。

聖剣を盗んだのが、この私であると……!

なんてことを……!

「国の者たちは私を調べました。その結果、私の荷物から聖剣か見つかったと告げられました。

では、あなたは……誰かの陰謀の犠牲になったのですね。

「……お言葉どおりです。

わかりました! このわたしが!

あなたの無実を証明してご覧にいれます!



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思い出4



ルカは、王宮に忍び込んだ……

天使たるもの、悩める人を陰ながらお助けすることもありますゆえ――

時にはこのように、忍び足でお邪魔もするのです!

 「……異常なし。

ふーっ……

「だいぶ大事になりましたな。

「それはそうだろう。あやつは我が国の誇りだ。誇りだった。

「それがどうして?

「今となってはわからぬが、あやつの生まれがそうさせたかもしれぬな……

生まれ……?

「タイタス殿は、我が国の敵国、ルブラムの生まれでしたな。

「結局我らは、やつの心を知らなかったのであろう。

「いかなる沙汰となりましょう?

「本来なれば極刑に処すところだか、今日にいたるまでの功績を鑑み、騎士の位を剥奪し、追放する。

でもみなさん、タイタスさんが聖剣を盗んだと決めつけている。

「ねえ、聞いた?

「聞いたよ……騎士団長になれなかったのが、そんなに悔しかったのかねぇ。

「そうかもね……あたしだって、エアロン様より、タイタスさんのほうが、団長にふさわしいって……

「いうもんじゃないよ。そんなこと……騎士団長様は、ずっと気にされてるんたから。

「タイタス様の妹さんは、どうなるのかしら。

「エアロン様とは、破談ってことになるかもね……

真実とは違う物語が、勝手に一人歩きをしてしまっています……

急がないと……!


 ***


 王宮の大食堂……


「本当だよ! 見たんだ! タイタス様の荷物に、あの方が聖剣を……

「ぼうず、滅多なことをいうもんじゃない……!

「どうしてタイタス様が……こんなの、おかしいよ。

「お前のためなんだ。ぼうず。

……いいえ小さなお子様さん。あなたは間違っていません。

「お姉ちゃん、誰?

真実を告げることが、なにゆえお子様さんの身を危うくするのですか?

「……何もいえん。それが答えだ。

お子様さんを思うあなたの心。わたしにはわかります。

ですが、この偽りを見逃しては、この島から愛が失われてしまうのです!

「あなたは……!

とう!

 天使は、翼を広げ……窓の外に飛び立った!

「天使様……! 天使様だ!

「愛の女神様に仕える、天使様が……

 かと思うと、城の中庭に降り立ち、走っていった!

((飛んでいけばいいのに……))



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思い出5




ただいま戻りました。

おや……この騒ぎは?

大変よ!あのタイタスって人、逃げちゃったわ!

ええっ!?

牢にこんなものが……


 それは、一通の手紙である――

 文面は簡潔だった。

『妹の命が惜しければ、夜明けまでに英雄の山に来い』


これを見てあの騎士さんが、牢屋を……

見張りの人を気絶させて、牢を抜け出したらしいわ。

急ぎましょう。何か……とても嫌な予感がします……!


 ***


この山ね……なんか、嫌な気配がする……

そうですね……これは……悪魔の気配……?

悪魔……?


「どこにいる、賊め! 妹を返せ!


あっ、いらっしゃいました! よかった……

「天使様、どうしてこのような場所に!

すみません。わたしもお手紙を拝見したのです。

妹さんが危ないのよね!?

「そうです。この身に代えてでも、助け出さねば……!

お心あたりはあるのですか?

「私は騎士として、多くの戦いに身を投じて参りました。

知らぬうちに、誰かの恨みを買っていたのかもしれません。

――あなたのご存知の方ではないのですか。

「ありえません。誰が私を恨むというのです。

それに、我が国の人々は、善良で公正です。悪意などあろうはすが――


「……タイタス。」

「エアロン! お前まで、どうしてここに……」

「つくづくお前はおめでたいな……」

「何をいってるんだ、エアロン。いや、そんなことよりも、俺の妹が……」

「ラヴィニアをさらったのは俺だ。」

「――冗談はやめろ。」

「……兄さん!」

「ラヴィニア!」

「聖剣を盗んだのも俺だ。お前に罪を着せるために。」

「何故だ……何故そんな……! どうしてお前が……!」

「わからないのか? 本当にわからないのか?」

「わかるわけかないだろう!」

「……そうだったな。お前に……わかるわけはなかったな……!

剣を抜けタイタス。俺の恨みを刻んでやる。」


騎士様はとても強い方。優しい方……でも……

気づいてあげられなかった……人の心の弱さを……



 誰かがいる――――この場に、もうひとり。

 このままではダメだ――! やるしかない!


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思い出6 (友情覚醒)



ルーンの光……これは……! 愛と平和の輝き!

見えました……わたしの、なすべきことが!


「どうした! 戦え! タイタス!!

汚らわしいルブラム人が!」

「――――」

「お前を殺したら、ラヴィニアにも後を追わせてやる!」

「エアロン……!」


「死ね!! 俺の前から消えろ!!」


 タイタスの剣が、エアロンの剣を跳ね飛ばした!


「はぁ……はぁ……」

「……やはり……お前にはかなわないか……」

「君は悪魔に取り憑かれていたんだ……そうなんだろう?」

「……悪魔か……ククク。お前こそ、天使の声でも聞こえるんじゃないか?」

「何かの間違いなんだろう、これは……!」

「間違いなものか。殺せ。俺は生きている限り、お前と妹に仇をなすぞ。」

「この……悪魔憑きが!!」



いけません!

「我が友は悪魔に憑かれているのです……救ってやらなければ!」

何故わからないんですか! この方の苦しみが!

「苦しみ……

この方はずっと、あなたへの恨みを抱えてきた……!

「そんなことが……!


「……戦でも、剣技でも、俺はずっと二番手だった……

認められるのは常にお前だ。お前は英雄で、俺はお前の添え物にすぎない。

お前がずっと嫌いだった……俺の恨みを理解しないお前が。

「……だったら俺は……どうすればよかったのだ!

あなたはいつも正しかった。それは素晴らしいことです。

でも!!

正しいよりも!! 優しいほうが!! 強いんだぁ!!

「……!!

弱さを責めるより、赦しましょう。そこから始めませんか。

「いまさら、何を始めろと……!

もうお二人は、友達ではないかもしれません。

だから! 今日からライバルだ! ぶつかりあいなから、お互いを高めあえ!

というわけで!! 今から腕立て伏せで勝負だ!


 ***



レインが昼食をもってきた。

……できたぞ。

わー! 豪華!!

黙って食え。

レインは食卓に料理を並べる……

……ふん、面白くねえ。結局有耶無耶かよ。

聖剣が消えたことも、女神が民人を試すための試練であった――

ルカはそう人々に告げた。人々が心に負った傷はまだ癒えてはいない。

タイタスは旅に出たという。弱さを許す心を身につけるために。

強さも弱さも抱えていくのが、生きていくってことだろ!

あらためてわかったぜ。オレは悪魔だ。オメーら天使とは、根底から違う。

愛だって?どいつもこいつも、自分のことだけだろうか。

完全なものなんてない。だから愛があるんだ!

……いってろ、クソ天使。

さあ、ご飯を食べたら! もう一守りしてきますか!





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