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アナザーエデン Story1

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「今年はミグランス王国建国300周年のめでたき年じゃ。村の皆も喜んでおろう。
しかしおまえとフィーネがこの家に来て今日でもう16年にもなるか……。時の経つのはあっという間じゃな。」

「ああ、16年前のあの日爺ちゃんが月影の森でオレとフィーネを見つけてくれたんだよな。赤の他人だったオレ達をここまで育ててくれて……爺ちゃんにはほんとに感謝してる。」

「なにをいまさら水くさいことを。わしらはれっきとした家族じゃ。この家がおまえの家でありこのバルオキー村がおまえの故郷じゃろうが。」

「ああ、もちろんだよ!」

「今日はわしらが出会って家族となった記念すべき日じゃ。例年のようにこの日を祝って夜は3人でうまいものでも食うとしようかのう。」

「そうだね。楽しみにしてるよ!」

「アルドお兄ちゃん。お兄ちゃんが警備隊に入るなんて……。わたしお兄ちゃんには危険なことをして欲しくない……。
もちろんお爺ちゃんも大切な家族だけど……世界でほんとの家族はお兄ちゃんだけだから。お兄ちゃんにもし何かあったらわたし……。」

「バカだな。王国の騎士団に入ったわけじゃない。村の警備隊だぞ?おおげさに考えるなよ。心配するなって。そんな危険な事態なんてこの辺りで起きるわけないだろ?安心しろって。」

「うん……そうだね……。わかった。

「よし。じゃまた後でな。」

「あ!そうそうお弁当つくったの。お兄ちゃんが好きなサンドイッチ。またお仕事の合間に食べてね!」


「よし、フィーネ!爺ちゃん!それじゃあ行ってくるよ!」

「いってらっしゃいお兄ちゃん!気をつけてね!」


 ***



 ***




「すまん、ダルニス!うっかり寝坊しちまった。」

「どうせそんなことだろうと思ったよ。おまえが朝に弱いのは今に始まったことじゃないからな。

さあそれじゃとりあえず村のなかをぐるっと見て回ってきてくれ。

ああそれからアシュティアさんの家に寄ってプリズマのことをおさらいしといてもらおうか。バルオキー村のというかこの世界の自然エネルギーの基本だからな。」

「わかった!それじゃ早速行ってくるよ。」

「ああ、よろしく頼んだぞアルド。」


 ***


あら、アルド。警備隊新入りの見回り業務ってわけ?なかなかさまになってるじゃないの?
この村の平和はあなたの手にかかってるわアルド警備隊員殿。しっかりわたし達を守ってね!
「了解。このオレに任せてくれ!大船に乗った気でいてくれって。」

おや、アルド。こんにちは。聞いたわよ。あなた村の警備隊に入隊したんですって?
まだ子供だったあなたと赤ん坊のフィーネが森で見つかった時はちょっとした騒ぎになったものだけど。
そう。あれからもう16年にもなるのねえ。でも本当にどこから来たのかしらねあなた達は?

ようアルド見回りか?そいつぁご苦労なこったな。どうだ警備隊の仕事は?
「ああ。はじめのうちは稽古とかちょっとキツかったけど……今はもうだいぶ慣れたかな。」
「慣れない内はなんだって疲れるもんさ。力の抜きどころがわからねえからなあ。
だがな。どんなこともこつこつ地道にまじめにやってくのが人間一番だぞ。
楽な生き方やあぶく銭の稼ぎ方を覚えたら人間お仕舞いだからな?さあ頑張れよ!」

近頃この辺りでも魔獣がウロチョロするようになってみんなピリピリしてるんだよね。
でも第七代ミグランス王がいて聖剣パルジファルと騎士団がある限りボクの王国は絶対に負けないもんね。
いつかボクも立派な剣士になって魔獣どもをやっつけてやるんだ。向かうところ敵なしなんだぞ!
「そいつは頼もしい限りだな。期待してるぞ未来の勇者!」


 ***


ルッカ(クロノ・トリガー)

「いいアルド?プリズマとは火水土風の4種類の自然エネルギーが結晶化したものなの。

詳しいことはわかってないけれど地中で長い長い時間をかけて形成されると言われてるわ。

わたし達人間が今日まで発展してこられたのもすべてプリズマのおかげといっても過言ではないわね。

だからアルド。プリズマに触れる際は感謝の気持ちと愛をこめてやさし~くさわさわとタッチするのよ。いいわね?

やさし~くさわさわ~。」

「わかってるってアシュティア姉ちゃん!」

(姉ちゃんに逆らうとあとが怖いからな……)

「よろしい!実際大自然の前では人間なんてちっぽけでたわいないものでしかないんだから。

常にそのことを忘れちゃダメよアルド。決してね!この風のプリズマの息吹でこころと体を浄めてもらうといいわ。


 ***


「アルドお兄ちゃん見~つけた!」

「フィーネか……。なんだ?どうかしたか?」

「じゃじゃん!お仕事の依頼です。お爺ちゃんが村にある水のプリズマを作動させて欲しいんだって。

最近ずっとお天気が続いて空気が乾燥してるから。空気がうるおえばお花や緑も元気になるでしょ?

お花が元気になればお花を見る人のこころも元気になるものね!」

「ああ、そうだな……。わかった。じゃあガンガン行くか!」

「でねわたしもー緒についてっていい?

お兄ちゃんのお仕事してるとこ見てみたいんだ。」

「おかしなヤツだな……。オレは別に構わないけど。」

「わーいやった!じゃあ頑張ってねお兄ちゃん。」

「よし!忘れるな。やさし~くさわさわ~だぞ。」

「やさしく……さわさわ……?」

「ああいや何でもない!さあそれじゃ行くぞ。」

「うん!」


 ***



わしらの暮らしは地中深くから掘り出されるプリズマによって成り立っておる。
実際プリズマなしの生活など今となってはもう想像もつかんじゃろう?
だが天然資源である以上プリズマの尽きる日はいつかきっと来るのじゃ……。
遠い未来と安心してはならん。わしらは皆そのことを肝に銘じておかなくては……。

なあ見ろよアルド。この石像の素晴らしさ!まさに人類の英知と生命の崇高さに感動するね!
なんでもこいつは何万年もの大昔に作られたものらしいんだと。何万年だぞ!信じられるか?
ああどんな偉大な芸術家がどんな想いのありったけをこめてこれを作り上げたんだろう?
「何万年か……。気が遠くなるような歳月で全然想像もつかないよなあ。
いったいどんな人間が何を考えてこいつを作ったのか……。今となってはもう永遠の謎だな。」

アルドあんた知ってた?どうもこの辺りちょっと不思議スポットだったりするのよ。
よく物がなくなったり出てきたり。私にはわかるわ。霊界よ……。霊界への扉が近くにあるんだわ!
あんたも用心した方がいいわよ。妙なものに目を付けられたり引っ張られたりしないようにね。

今年はミグランス王国建国300周年にあたるめでたい年じゃ。
この平和でのどかな日々がいつまでもずっと続いて行くことを共に祈ろうじやないか。のう?
生命が互いに傷つけ合い殺し合うなんてバカげたことはもうたくさんじゃよ。

今年は建国300周年!めでたい時には飲むにかぎる。めでたくなくても飲むがなガハハ!

返事がない……。ただの巻きワラのようだ。
ラッキーダン クロノ・クロス

ねえアルド。ネコのキロスの都市伝説って知ってる?
見た目はフツーのネコなんだけど実は多元的存在で超時空ネコなんだって!
次元の裂け目を通り抜けて時の流れの中をすいすいと自由に泳いで行けちゃうらしいわよ。
まあうわさが本当なのかどうか私にもよくわからないけど……会ってみたいわよねえー度。

 ***



「やった~!全部のプリズマを作動させたからお花も緑も元気いっぱいになるよね。

お疲れさまでしたお兄ちゃん!それからこれ。お爺ちゃんからお小遣いだって。

でねお兄ちゃん。ひとつ相談があるんだけど……?」

「なんだあらたまって?」

「うんお爺ちゃんにね新しい杖を贈ろうと思うんだ。わたし達ふたりの感謝の気持ちをこめて。」

「ああ今使ってるヤツは古くなってかなり傷んできてるからな。うん。そいつはいい考えだな。」

「でしょ!でねココネリカの枝がいいと思うんだ。硬くて丈夫だし模様もきれいだし。」

「ココネリカか……なるほど。わかった。じやあココネリカの枝をとってくるか。」

「うん!ヌアル平原に行けばきっと見つかるよ。それを鍛冶屋さんで加工して杖にしてもらえばいいよ。」

「決まりだな。じゃあ早速行ってくるか!」


 ***



 ***


「ココネリカの枝み~っつけた。」

「あとは鍛冶屋でこいつを杖に加工してもらうだけだな。はやいところ村に戻ろうか。」

「うん!」


 ***


「おうアルドにフィーネ!今日はどうした?悪いがうちは今休業中だぞ。」

「おじさんお願い!大急ぎでこのココネリカの枝を加工して杖を作って欲しいの。」

「杖?なんだってまたおまえ達が杖なんか?若いのに必要ねえだろ?

って……ははあそうか。村長へのプレゼントだな?」

「ああそうなんだ。今日は16年前にオレとフィーネが爺ちゃんに見つけられた日なんだ。

「だからお爺ちゃんにわたし達のありがとうの気持ちを伝えたくて。

お休み中のところごめんなさい。でもお願いおじさん!」

「けッ!休みも霞もあるもんか。そういうことならいくらでも引き受けてやる。さあ寄こしな。

ココネリカか……。いいとこに目をつけたな。コイツは頑丈で丈夫だがそれだけ加工が難しいんだ。

だが心配するな。俺様の黄金の右腕に不可能はねえ!すぐに完璧に仕上げてやるぜ。」

「ありがとうおじさん!」

「助かるよ!ありがとうおやじさん。

「いいってことよ。気にすんなって。村長には俺らも普段から世話になってることたしな。

でついでと言っちゃなんだが杖のアタマんとこに何かこうキラッ!と欲しくならねえか?

「……???キラッと……?」

「ああアタマんとこに珍しい石なんか乗っかってるとよゴージャスでいかにも村長!って感じだろ?」

「いかにも村長って……。」

「いいですねキラッは!ロマンです永遠のッ!」

「だろッ?となったら話は早い。村のはずれに涸れ井戸があるだろ。その底の辺りを調べてみな。

あそこには実は横穴があってな。地下洞窟につながってるんだよ。その洞窟の奥を掘ってみねえ。

ここだけの話だが採掘の穴場でな。いい掘り出し物があるかもしれないぜ?」

「わかりました。村はずれの井戸の奥ですね。いいこと教えてもらっちゃいました!

さあすぐ行かないとお兄ちゃん!わたし達を育ててくれたお爺ちゃんのためだよ。」

「キラッと村長って……ほんとに必要なのかそれ?」

「いいから!ほら早く早く!行ってきますおじさん!」


「ああ気をつけて行っといで。戻ってくるまでに杖の加工は終わらせとくからな。」


 ***


「…………。入り口ほんとにあったね。」

「不気味だな……。やっぱり行くのやめるか?」

「なに言ってるの!ロマンに危険はつきものだよ。

さあ行くよ!お兄ちゃん。」


 ***


「やった!これ掘り出し物だよお兄ちゃん。じゃあ早速これを鍛冶屋のおじさんに渡しに行こうよ。」


 ***


「おう戻ったか。こっちの方も出来上がってるぞ。

よし。じゃあそいつを杖に取り付けちまうから貸しな。」

「はいお願いします!」

「おうこいつは上質のミグラドライトだ!ちょっと待ってろよ。すぐ終わる。」


 ***


「よっしゃ出来たぞ!特製のココネリカ村長スペシャルだ。こいつはよく斬れるぜ?」

「よく斬れる……?」

「ああいやなんでもねえ。こまけえこたぁ気にするな。

こいつなら村長もビックリすること間違いなしだぜ。さあ持ってきな!」

「すごぉい!ほんとに素敵な杖をありがとうございました!」

「本当にありがとう。助かったよおやじさん!」

「いいってことよ。村長きっと喜ぶぜ!感動して泣いちゃったりしてな。ハハハ!」


 ***


「いたいた。アルド兄ちゃん!

村はずれの坂の上でヴァルヲが派手なケンカしてるよ。友達のランジェロと。」

「またか!しょうがないヤツだな……。わかった。ちょっと様子を見てみるよ。

知らせてくれてありがとうな。気をつけて遊べよ!」

「アルド兄ちゃんこそ警備隊で張り切りすぎてケガしないようにね!」


「もうヴァルヲったら!またガールフレンドのことでランジェロともめてるのかなあ。」

「よし。じゃあちょっと行って見てくるか。」

「あお兄ちゃん。わたしそろそろお家に帰って晩ご飯の支度しなきゃ。

ヴァルヲを見つけて連れて帰ってきてね。」

「ああ、わかった。じゃあまた後でな。」

「うん!」


 ***


「いたぞ。なんだランジェロとのケンカはもう終わったのか?たしか近所の三毛だったよな。

お一いヴァルヲ。フィーネが飯だって言っ……

あれ……?どこ行ったヴァルヲのヤツ?」

「なんだこれ……?なにかの裂け目みたいだけど……。向こう側になにかあるのか?

ヴァルヲはこの中に入って行ったのか?」


「………!?こ、ここは……!?いったいなんなんだこれ……?」

「ニャ~。」

「ヴァルヲ!」


「ようこそ星の夢見館に。」

「星の夢見館……?」


「そうだ……。ヴァルヲに導かれたようだな。

誰もがこの場所に来られるというわけではないのだよアルド。

ここは天冥の定めを受けし者の交差点。星に運命を導かれた者たちのクロスポイント。

クロノスの石を用いればいつか交差する事象に干渉し新たな仲間と出会うことが可能だ。

夢見

「さあ行くがいいそなたの道を。星の見る夢のまにまに……。時の風に吹かれて……。」



 ***


「く……苦しい……!放せ……!は、放してくれ……!」

「こっちの知りたいことに答えさえすりゃあすぐにでも楽にしてやるさ。」

「16年前に森で見つけられた赤ん坊がいただろう?」

「16年前……赤ん坊……?ア……アルドとフィーネのことか……?」

「アルド……?用があるのは娘の方だ。どこにいる?」

「む……村長だ……ふたりなら村長のとこだ……!こ、答えたぞ……。さあはやく放してくれ……!

ぎゃあッ!!」

「ほらな?すぐに楽になったろ?」


「行くぞヴァレス。」

「はっ!」


 ***


「お爺ちゃんもうちょっと待っててね。お兄ちゃんとヴァルヲが帰ってきたらすぐご飯にするから。今日は腕をふるって作ったからほっぺたが落っこちること間違いなしだよ!

それに後でちょっとしたサプライズがあるから楽しみにしててね!」

「ううむ……?おおお……そうかの。そいつは楽しみじゃよフィーネ。」

「……?どうかしたのお爺ちゃん?なにか心配事?」

「ああいや……先ほど都の方から知らせがあってのう。最近どうも魔獣達の動きがおかしいようでな。魔獣王と呼ばれる者がリーダーになってからー段と団結を強めたらしくてなあ。」

「考えすぎなんじゃないかなあお爺ちゃん……。だいじょうぶだよ。なにも起こらないよきっと。」

「うーむ……そうであればいいのじゃが……。」


「いや……。残念だがもうすでに起こっている。」


「きゃッ!?」

「魔獣!?おまえ達は……!?」

「俺の名はもう知っているようだが?少なくとも爺さんおまえの方は。」

「まさか……魔獣王か!?

ふむ……。おまえが魔獣王か。いったいなんの用じゃ?」

「おまえに用はない。俺の用があるのはその娘だ。」

「えッ!?」

「フィーネじゃと!?なにを言っておる!?」

「爺さんはおとなしく引っ込んでいろ。ヴァレスやれ!」

「承知!」

「いやッ!」

「待て!やめんか!!」


「きゃあッ!!」


 ***


「星の夢見館……。なんだか不思議な場所だったな……。

ひょっとして神隠しとかってこんな感じでどこか別の世界にふっと迷い込んで消えちゃうのかもな。

よしじゃあヴァルヲ。家に帰ろう!

今夜はオレたち家族の記念日だからフィーネがご馳走作って待ってるぞ。」

「ニャ~!」


 ***


「こ、これは……!?爺ちゃん……!?

大丈夫か爺ちゃん!?何があったんだ!?フィーネはどこに……!?」

「う……アルド……。フィーネが魔獣に……連れて行かれた……。すまぬ……。」

「なんだって!?しかし、どうしてフィーネが……?」

「わからぬ……。ヤツらもまだそう遠くへは行ってないはずじゃ……。アルド、フィーネを……!」

「だけど……爺ちゃんをこのまま残しては……!」

「わしなら心配いらん……。しばらく休んでおれば大丈夫じゃ……。さあアルド!」

「わかった!魔獣の後を追うよ。フィーネはきっと助ける!」

「うむ……。気をつけるのじゃぞ!」



 ***



「待てッ魔獣!」

「なんだおまえは?」

「その子の兄だ。大丈夫かフィーネ!?」

「この娘の兄……?お前がアルドか。娘は俺がもらって行く。

この娘の力が必要なのだ。おまえ達人間どもを世界から一掃するためにな。」

「なんだと……!?フィーネの力?いったいなんの話だ?」

「フンおまえが知る必要はない。知ったところでどうせおまえには何もできはしまいよ。」

「なめるなッ!」

「威勢だけはいい。どうやら命が惜しくないらしいな小僧。」


「魔獣王様。こんなヤツの相手など、この俺が……。」

「いや構わん。おまえは下がって娘の様子を見ていろ。」

「はっ。仰せのままに。」


「おまえ達人間は世界の傷みを識り身の程をわきまえるべきだ。だから……。

来い小僧。口先だけでないところを見せてもらおうか。

「フィーネは決しておまえ達に渡しはしない。行くぞッ!



 ***


>フン。なんだその太刀筋は?俺に歯向かうからには全力で討って来い!

>ダンスでもしているのか?その程度の技と心の斬撃など痛くもかゆくもないぞ小僧!

>救いようのないバカめ。見ろ。剣とはこう振るうのだ!



 ***


「どうした小僧……もう終わりか?覚悟はいいか?」

「くッ……!」

「なんだこのうなりは……?

むッ!?小僧腰のその剣……!?」

「これは……!?」



「これはまさか……オーガベイン!?バカな……!?どうしてこの剣がこんな所に!?」


「くッ……!主を選ぶという言い伝えは本当だったらしいな。


『さあ来いアルド……時の迷い子よ……

受け継ぐがいい。はるかいにしえの力……

失われし我らオーガ族の心火を!!』


「オーガベイン……それがおまえの名か……?オレを呼ぶのはおまえなのか?」



「ちッ面倒なことになった……。ヴァレス娘を連れて先へ行け!」

「はっ。承知!」

「待てッ!フィーネ!?」

「小僧よそ見は禁物だぞ。おまえの相手は俺だ。伝説の剣を手にしたとて事態はなにも変わらぬ!」

「くッ……!」

「………!?剣が……!?」

「なにッ……!?バカな……!!

アナザーフォースだと!?」


「ちいッ小僧!ふざけた真似を……!!

よかろう。ならば見せてやる。俺の真の力を!」



「バカめ。剣に選ばれようとも使いこなす力がなければ宝の持ち腐れでしかない。」



「今日のところはこれまでだ。オーガベインに免じて命だけは助けてやる。

だが忘れるなよ小僧。次に会った時おまえは確実に死ぬ……。」


 ***


「……アルド!?アルド!だいじょうぶ?ねえアルド!?

「つッ……!」

「あいつら……!くそッちょっと油断しただけだ……。あの剣……オーガベインは!?

元に戻ったのか……?」

「く……!ダメだびくともしない。さっきはどうして抜けたんだ?それにあの声……?

剣が言うことを聞かないならそれでも構わない。ともかく今はフィーネを助けないと……!


「魔獣達なら月影の森の方に向かったみたいだけど……。本当にだいじょうぶなのアルド?」

「ヤツらにフィーネをさらわれた……。ほっとくわけにはいかない!」

「気をつけてね!」

「ああ行ってくる!」


 ***



 ***


「いたな魔獣!フィーネはどこだ?」

「あの娘か?バカめ魔獣王様ならとっくにこの地を去られた。

娘ももうおまえなどの手の届かぬところにいるわ。

俺はあわよくばおまえのような阿呆なエサが追って来ないかと待っていたのさ。」

「くそッ!フィーネをどこに連れて行ったんだ?」

「知りたくば力ずくで吐かせてみろ。行くぞ小僧!!」


>ふん!人間のくせにやるではないか。よかろう!本気の力を見せてやる!


「さあ答えろ!フィーネはどこだ?」

「フッ……ムダだ。おまえの妹は魔獣城で我らの救世主となる。」

「なんだと!?それはどういう……」

「ここで死ぬおまえにそれを知る必要はない。来い!俺のかわいいキマイラよ!」

「こ、こいつは……!?冗談だろ……。」

「では俺はー足先におさらばさせてもらうとしよう。また会おうと言えないのが返すがえすも残念だよアルド。

なにしろおまえの未来は今ここでぷっつりと消えてなくなるのだからな!

フハハ……ワハハハッ……!」



「くッ……まずいぞ……!」


「しまった!挟み撃ちか!

くそッ……どうすりゃいいんだ!?」


「うッ!?こ、これは……!?


この光の穴みたいなのは……向こう側になにか見えるぞ……!どこかにつながってるのか!?

わッ……!うわッ!?す、吸い込まれるッ……!?




こうして僕の冒険の旅は幕を開けた……


時空を超えて未知の世界へ

それはまだ誰も知らない誰も出会ったことのない
不思議な星の見る夢

さあそれでは……



殺された未来を救けに行こう

時の闇の降る前に





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