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【アナデン】シエル Story

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浮遊街ニルヴァの楽団に所属するソブラノの歌い手。ハーブの名手でもあり、奏でられる音楽とその歌声には魅了の魔法がかかっていると称えられるほど。上に5人の姉がいる末っ子のせいか甘えん坊なところがある。


頼れるお兄ちゃん

街で泣いている女の子。話を聞くと女の子の兄とその友達が探検に行って帰って来ていないらしい……。



頼れるお兄ちゃん



「うえぇ~ん!」


「あれっ 何だろう? 今、何か聞こえなかった?」

「え? 聞こえたって……何が?」

「なんだか子供の泣き声のような……。よく耳を澄ませてみて?」


「誰か、誰かぁ!! お兄ちゃんたちを助けてぇ!!」


「ほんとだ女の子の泣き声だ!」

「もしかして何か事件!? 大変!!」

「声はどっちから聞こえた!?」

「ええっと……あっ! あっちにいるみたい!」


「うぅっ……!! うぇええええ~っん!!!」


「よし! 急いで向かうぞ!」


 ***


「うぇえええ~ん!! うぇえええ~ん!!」」

「ど、どうしたのキミ! 何かあったの!?」

「お兄ちゃんたちが探検から帰ってこないの! 魔物に食べられちゃう~!」

「ま、魔物が出るところまで子供だけで?」

「うん。友達と度胸試しだーって……。

リーダーなんだって張り切って……! でも全然帰って来ないの! どうしよう!」

「落ち着いて……。お兄さん達がどこへ行ったかわかる?」

「ぐすっ……。たしか、はい…きょ? に行くって……。」

「……もしかして工業都市廃墟か? だとしたらまずいな。危なすぎる……。」

「子供だけで行くにはちょっと無理があるよね……。

……ボクも姉がいるから心配する気持ちは痛いほどわかるよ。

アルドさん! 早く助けに行かなきゃ!」

「ほんと!? 助けに行ってくれるの!?」

「ああ、任せてくれ! 必ず見つけて助けてみせる!」


 ***


「あっ、アルドさん! あそこ!」


「こわいよ……おかあさん……」

「ばか、泣くなよ! 敵に見つかったらどうするんだ!」

「ひっく、ひっく……。もう帰りたいよ……。」


「君たち! 大丈夫!?」

「きゃああああっ!! み、み、見つかった!」

「くっ、くそーっ合成人間め! リーダーを返せ!!」

「落ち着けオレたちは敵じゃない! 君たちを探しに来たんだ!」

「えっ! 本当だ! 人間だ! よ、よかった助かったんだ! こわかったよぉ~!」

「無事でよかった……。いや一人少ない……?」

「リーダーがリーダーが連れて行かれちゃったの!!」

「うん……! ぼくたちを逃がそうとして捕まっちゃって……!」

「よりにもよって合成人間に見つかったのか……。」

「安心して! ボクたちが必ず助ける!

だからキミたちは先に街に帰って家族を安心させてあげて……いいね?」

「ありがとうお兄ちゃんたち!」


「合成人間が出てくるなんて……。」

「あぁ……メチャクチャまずい! 急ぐぞシエル!!」


 ***


「はなせっ! はなせよーっ!!」

「ちっ大人しくしろ! まったくこんなガキに……。」


「やめろ! その子を離せ!」

「ん? このガキの連れか? まさか人間ごときがかかってくるつもりか!」

「……暴走してエネルギーを増加させてるの……!?」

「なんてパワーだ……!

あいつの攻撃はオレが引き受ける! その隙にシェルは攻撃してくれ!」

「アルドさん……! 分かりました! ボク頑張ります!」

「愚かな人間どもめ! ガキもろとも消し炭にしてやる!」


 ***


「あ、ありがとう……! おれ、おれ、こわかった……!」

「うん……よくがんばったね。大丈夫だからね……。」

「まったく……無茶をしたもんだ。」

「お、おれ妹にかっこいいとこ見せたかったんだよ……。

大人も行かないあぶない所から帰ってこれたらかっこいいと思って……。」

「そうか……。でもそれじゃダメだ。

いい兄貴っていうのは妹に心配をかけたりはしないんだ。」

「……ごめんなさい。」

「すぐに帰って妹さんに元気な顔を見せてあげようね。」

「……うん!!」


 ***


「お兄ちゃん!! お兄ちゃーーっんっ!!!

もうお兄ちゃんのバカ! すっごくすっごくすっごく心配したんだから!」

「ずずっ……ごめんなごめんな……。兄ちゃんもう無理しないから……。」


「ぐすっ……よかったね……。本当によかった……!」

「本当にありがとうとっても優しいお兄さん、お姉さん!」



「お姉さんだって……。

ボク男なんだけどなぁ。ふふっ。」

「えっ!? そ、そうだったのか? オレはてっきり……」

「やだなぁアルドさんまでそんなこと言って。」

「いやいや! 聞いてないぞ!?」

「だって聞かれなかったし? ふふ。それにボクが男でも困るわけじゃないでしょ?」

「まぁたしかにそれはそうだけど……。」

(あれ……? 段々よくわからなくなってきたぞ?)

「それにしてもアルドさん頼れるお兄ちゃんって感じでとってもかっこよかった!」

「そ、そうか? そう褒められると照れるな……。

……オレも妹がいるから重なっちゃうっていうかさ。」

「えっ……ボクが妹さんと?」

「いやオレも昔はああいうムチャしたなーって。」

「……あぁっ! そっち! だ、だよね! ボクってば恥ずかしい……!

でも悪くないかも……。」


「……あのアルドさん?

ボクも……アルドさんのことお兄ちゃんって呼んでもいい?」

「えっ? いやまあ、かまわないけど…………。」

「やったあ! ボクずっと頼れるお兄ちゃんが欲しかったから!

ふふっお兄ちゃんかぁ……! とっても素敵な響きっ!」




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