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【アナデン】セティー Story

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エルジオンの司法組織で働くエージェント。確固たる信念を持って悪を憎む正義漢。頭のキレる人物で得意のデータ解析を駆使して捜査を進める。二体のポットを同行させており捜査中は常に賑やか。黒いポットのクロックは情報処理を得意とする。白いポットのレトロには何か特別な役割かあるようだ

正義のエージェント

セティーがエルジオンの司政官から汚職警官の捜査を命じられた。協力して犯人を追い詰めよう。


正義は消えた

司政官から再び捜査の命令を受けた。逃げた犯罪者たちが残した痕跡を追って犯罪の全容を突き止めよう。



story1 正義のエージェント


「すまないアルド。少し司政官と話がしたいんだがいいか?」

「司政官と?別にいいけど。」


 ***


「失礼いたします。定期報告を持ってきました。」

「ごくろうセティー。通信でもよかったんだが……。いやちょうどよかったか。

君に頼みたい案件があるんだが。」

「……聞きましょう。」

「司政官汚職捜査官の摘発だ。」

「なるほど……俺向きですね。」

「恥ずかしい話だが一部の捜査官が汚職に手を出している。

彼らは犯罪者を勝手に釈放して逃亡にも手を貸しているようだ。」

「……逃亡の幇助もですか。だいぶひどいようですね。

……俺は捜査官と犯罪者その両方を捕えればいいんですね。」

「話が早くて助かるよ。EGPDでは情報漏れの危険がある。君にしか頼めない。

必要な情報はクロックに転送しておく。

何か追加で必要な情報があれば連絡してくれ。よろしく頼むよ。」


 ***


「ええと……犯罪捜査ってことだよな?でもなんでセティーが?」

「ああ。俺はCOAのエージェントだからな。」

「COA?ってなんだ?捜査官のことか?」

「いや司政官直属でEGPDとは別系統の捜査機関だ。」

「へぇ……。司政官から直接命令されるなんてすごいな!」

「EGPDとは別系統だからこういう捜査には適任なのさ。

……さてというわけで旅に同行するのは少し中断だ。」

「いや、よければオレも手伝うよ。悪い奴らを見逃しておけない。

しかもそいつら本当なら悪い奴らを捕まえる側なんだろ?絶対に許せないよ。」

「だが……。

……いや確かに人手が増えるのはありがたいな。

でも危なくなったら無理をしないで離脱してくれ。頼んだぞ。」

「ああわかった。

まずはどこで何をすればいい?」

「そうだな……。まずはエアポートに行こう。シップの端末にアクセスして渡航記録を調べるんだ。

汚職捜査官と犯罪者両者が手を組んでいる証拠を掴もう。」

「渡航記録を調べるだけで証拠になるのか?」

「たぶんな。とりあえず行ってみよう。」


 ***


「よしここでいい。クロックデータ解析を頼む。」

『承知しました。アクセス開始。』

「渡航記録を調べているんだよな?」

「そうだ。司政官から貰った犯罪者の住民登録情報と渡航情報をクロス検索している。

と言っても本当の登録情報じゃなくて偽造された番号だけどな。」

『終了。複数回のシップ利用を確認。』

「……これじゃあ犯罪者がシップを使ったことしかわからないんじゃ?」

「そうここからが重要だ。このシップは臨時運行をしていた。誰かが通常の運行に変更を加えたんだ。

クロックシップの運行を変更した人物の情報を抜き出せ。」

『承知いたしました。』

「そんなことができるのか!」


『できるできるよーっ!

普通はできないけどセティーとクロックならお茶の子サイサイ!』

「うわっ!?お前そんなふうに人間っぽく喋れるのか!?」

『もっちろーん!なんてったって特別製だからね!

クロックももっと人間っぽく話せるよーっ!』

『ポンコツ静粛に願います。ノイズにより解析が遅れます。』

『くすん。邪魔者扱いされた……。』


「安心しろレトロ。お前にはお前にしかできないことがある。」

『それだって汚れ役だもん。あーあやんなっちゃうなー。』


「な、なんだか賑やかだな。捜査ってもっと隠れて静かにやるものだと思っていたよ。」

『賑やかなのはポンコツが絡んだときだけです。』

「そうだな。」

『ムードメーカー!』

『ノイズメーカーです。』

『ががーん……。』


『解析終了。運行の変更はエルジオンの行政スタッフが出していました。』

「……どんな奴だ?」

『個人情報が機密指定されています。』

「ただの民間人が?」

『使用IDは証人保護プログラム用のものでした。』

「証人保護……なるほど。」

「なんだそれ?」

「重大犯罪の証人は犯人から狙われやすい。

だから別の人間にしたてあげて保護をすることがある。

ただこのIDを発行できるのは捜査関係者のみ……。」

『該当IDの申請者が判明。マークしていた捜査官です。』

「犯罪者逃亡の手助けをしたのは例の汚職捜査官で間違いないようだ。」

「じゃあ、あとは逮捕するだけか。」

『捜査官の勤務表にアクセス。容疑者は本日非番のようです。』

「……EGPDの連中が馴染みにしてる酒場で居場所を聞いてみるか。」


 ***


「いらっしゃい。何か飲むかい?」

「すまない。客じゃないんだ。

COAのセティーだ。ちょっと話を聞かせてほしい。」

「し、COA!?う、うちはまっとうな店だぞ?何か問題でも……?」


「マスターすごい慌てちゃってるけど……。」

『そりゃあそうだよ。』

『COAは一般の犯罪者のみならずEGPDなども監視している組織です。』

『要するにもっともっとえらい強力な組織なんだ。』

『一部の優秀な人物しか採用しない組織でもあります。』

「そっかセティーってすごい奴だったんだな。」


「……マスター安心してくれ。店を調べにきたわけじゃない。

ここに出入りしている客について尋ねたいことがあるんだ。

クロック手伝ってくれ。」

『承知いたしました。画像データ読み込み……表示。』

「この捜査官なんだが今日は来ていないか?」

「ああっ、このひとか。

普段なら飲みに来ているけど今日は見かけてないね。」

「……わかった。協力に感謝する。」

「いやいや。また何かあったら聞いてください。」


 ***


「…………。」

「どうしたんだ?」

「もしかすると捜査に勘付いたのかも。こういう連中ってのは勘が利くからな。

クロック各地のポットに検問処置を取らせろ。容疑者の移動を察知したらすぐに報せてほしい。」

『承知いたしました。……報告。設置直後の検問で容疑者のIDを検知。』

「さっそくか。ホシはどこにいる?」

『廃道ルート99方面へ移動中です。』

「よし現場へ急行!……だよな?」

『合点承知のスケ!』

「急ごう。絶対に逃がさん。」


 ***



「……アルドあそこだ。」


「おいっいったいどうなってる!?

予定の時間は過ぎている。シップはまだ来ないのか!?」

「協力者に確かに依頼したんだが……。」


『いくら待ってもシップなんて来ないよーっ!』

『シップ発着場においてチャーター便の出発をロック。』

「これでもう逃げられないぞ。」

「な、何者だ!」


「COAのセティーだ。」

「……COA!?待ってくれ!

俺はただ非番中にこいつを見かけて取り押さえただけだ。」

「な、なあっ!?」

「応援は呼んである。油断させるために味方のふりをしてたんだ。」

『ダウトダウトダウトーッ!!嘘つきは犯罪の始まりだーっ!!』

『あなたがその人物の逃亡を幇助していたことは判明しています。

証拠となるデータはすでに本部へ送信済みです。

あなたには司法妨害公文書偽造犯罪者隠匿犯罪幇助の容疑がかかっています。』

「証拠は揃っている。大人しく投降しろ。」

「……けっ!黙って逮捕されろってか?冗談じゃねえ!」

「ああ!COAだかなんだか知らねえがただの若造だ!

来い!」

「こいつは……!」

「公務執行妨害も追加だ。」

『記録します。』

「現行犯逮捕する!」


 ***


『容疑者確保ーっ!もうひとりは!?』

「こいつを囮にして逃げた!」

『エ業都市廃墟へ逃亡中。』

「追走する!その男は応援の警官に任せよう。」


 ***


「クロック都市の端末にアクセスして奴の場所を絞り込めないか?」









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story2


「今日も情報収集に来たのか?」

「いや今日は非番だ。

マスターに世話になったし一度飲みに来ようと思っていたんだ。」

「お役に立てて光栄です。鼻が高いですよ。」

「こちらこそご協力に感謝します。」

『非番非番非番ーっ!今日は飲むぞーっ!!』

『私たちにアルコールの摂取は不可能です。またその必要もありません。』

『クロックは空気が読めないなー!ワビサビってヤツだよ!』

「お前たちあまり騒ぐな。店に迷惑だ。」

『承知いたしました。』

『しーっしーっ。』

「ははは。」


「……すまない連絡だ。クロック。」

『クロック司政官からの通信です。お繋ぎします。』

”……非番中にすまない。

「いえ至急の用件ですね?

”ああ……工業都市廃墟はわかるな?

あそこで違法取引があった。EGPDが取引現場を抑えたが主犯を捕らえることに失敗した。

追跡のため現場にあった端末を分析しようとしたのだが……。こちらではできなかったのだ。

すまないが端末を解析して取引の詳細情報を抜き出せないか?

「……恐らくは可能です。

”データ解析に関してキミとクロックの右に出る者はいない。期待している。

「ありがとうございます。

『あーあクロックはいーなー。司政官にも頼ってもらえるんだもん。ボクも頼られたーい!

「いや……敵を吹き飛ばせるレトロも十分頼りがいがあると思うけどな……。

セティー今から向かうのか?

「ああ。なんならアルドたちはここで待っていてくれてもいい。

「いやオレたちも行くよ。早く済ませてまた戻ってこよう。

「ありがとう。さっそく出発しよう。


 ***


「こいつが例の端末だな。クロック。

『承知しました。データ解析開始します。

…………。

『あれあれ珍しくクロックが困ってる?

『ポンコツ静粛に願います。

「クロックサポートは必要か?

『ご心配には及びません。セキュリティが厳重ですが単独で制圧可能です。

本来は非番ですしゆっくりお待ちください。

「わかった頼んだよ。


「休みの日なのに大変だな。

「悪事に休日なんてない。当然それを追う俺にもね。

「すごい覚悟なんだな。

……なんで捜査官になろうと思ったんだ?

「……俺の父親は政治家だったんだ。

でも汚職で失脚してな。

「えっ……!?

「父も政治家だ。清廉潔白だとは言わない。

だが進んで犯罪を犯すようなそんな人間じゃなかった。

……利用されていたんだ。犯してもいない罪を疑われ獄中死さ。

……黒幕は結局捕まらなかった。俺の父はトカゲの尻尾切りさ。

「そうか……お父さんが……セティーはそのあとどうしたんだ?

「父親が失脚してから俺たち家族はスラムで過ごすことになった。

ロクでもない生活だった……。死に物狂いで這い上かって捜査官を目指した。

父の名誉を回復するため……。

そしてあのときの黒幕みたいに権力やお金を使って司法の手を逃れる連中を……。

裁きの場に引きずり出すためにな。

「そうなのか……。

「俺の夢は汚職をなくし犯罪者は犯罪者としてしっかりと裁かれる世だ。

実現は難しいかもしれない。でもじっとはしていられない。休んでる暇なんてないさ。

それで泣くひとが一人でも減るならその方がずっといい……。


『……データ解析終了しました。

『……あれあれクロックまた困ってる?

「どうしたんだクロック。取引の詳細を掴めなかったのか?

『いえ……ですがまずい事態になりつつあります。

「お前が言葉を濁すなんて珍しいな……?

『もうひとつ同型の端末が工業都市廃墟内にあるはずです。

それを調べてから報告したいのですが許可をいただけますか?

「わかった。もうひとつの端末を探そう。


 ***


「こいつで間違いないか?

『探索対象であることを確認。解析開始します。

…………。

『……クロックもしかして怒ってる?

『静粛に願います。

「…………。

「クロックが怒るなんて……いったい何があったんだ……?

『解析完了しました。

「報告しろ。いったい何を見つけた?

『詳細は不明です。ただ……孤児が犯罪に巻き込まれています。

「……!

「孤児って……子供が!?

『隠語を使用していますが文脈から察するに間違いありません。

彼らは孤児を連れて何か取引を行っているようです。

連れ出す直前廃棄された研究施設でなんらかの処置を施しているという記述もあります。

「それはどこでだ。

『いくつか点在しているようですがゼノ・ドメインが最も確実です。

「引き払った形跡は?

『確認できません。現在も事態は進行中です。

「急行するぞ。

アルドすまない。酒場には戻れなくなりそうだ。

「わかってる。急ごう!

「……ありがとう。


 ***


「セティー!この端末はどうだ?

「クロックセキュリティレベルは?調べられるか?

『解析可能レベルです。即時実行いたします。

「頼むぞ。

『……さすがのボクも今回は賑やかに騒ぐ気になれないや。

『解析完了。データに破損があり完全再現はできませんでした。

ですが犯罪者たちが孤児に行っていた処置の記録をー部抽出に成功。

「……ビフォー・アフター?処置前処置後ということか?

『そのようです。読み上げます。

0032ビフォー記録。

ボクにパパとママはいない。生まれてから会ったことがない。

0032アフター記録。

この写真はボクのパパとママだよ。早く会いたいな。いつ会えるの?

「これだけか?

「なんだかよくわからないな……。成長記録とか?

『いえ日付は同日になっています。

現在も研究セクターにて0267番の処置が施されているようです。

「なにっ!?ただちに急行する!

『合点だ!


 ***


『目的の機材を発見。偽装してあります。

「これか!この機械の中なのか!?

『アルド慌てちゃだめだよ!

『端末にアクセスして正しい手順で装置を終了させます。


「こんなときに!

『で、でたーっ!?

「邪魔はさせない!行くぞ!!


『ポットを停止させます。

「しっかりしろ!無事かっ!?

『バイタル確認。健康状態良好。

「……ここは?

「……よかった。

「……お兄ちゃんだれ?

「……正義の味方だ。もう安心だぞ。

「……パパとママは?パパとママはどこ?

「キミはパパとママと一緒にいたのか?

「…………?……ええと……。

……わからないけどパパとママは……どこ?


『セティーその質問への応答は控えることを推奨します。

「何故だ?

『0617番その子は孤児です。両親はいないはずなのです。


「……パパとママはどこ?ねえどこ?どこなの?

パパ、ママ……うえええん……。

「……ああよしよし……。


「……いないはずの両親。孤児への処置……。

まさか記憶を移植しているのか!?

「移植……?

「聞いたことがある。

孤児に記憶を植え付けて里親に引き渡す……。

まるで元から家族だったように錯覚させるんだ。

そういうことをやる組織の噂を……。まさか本当とは……。

「そんな……そんなのって……。


「やれやれ困ったネズミですね。

せっかくゼノ・ドメインに潜り込んで用意をしたのに。

大規模な出荷を前にこういうことになるとは……。

秘密を知った以上は痕跡を残さずきれいに消えてもらいますよ。

「出荷だって?子供をなんだと思ってるんだ!

「商品ですよ。私にすばらしい利益をもたらしてくれる……ね。

「自分の欲のために子供の記憶を思い出まで奪ったのか。

「孤児として貧しく過ごした記憶など……輝かしい未来には不要なモノでしょう?

「俺が貴様らの未来を奪ってやろう。

鉄格子越しでしか空を見られなくしてやる。


 ***


「ば、はかな……。この力一体なにもの!?

「COAのエージェントセティーだ。貴様を逮捕する!


 ***


「……とんだ休日になっちゃったけど逮捕できてよかったな。

「……いいやまだだ。

司政官には既に伝えたがあの連中はただの駒だ。

連中の情報を洗ったが孤児を手配するルートが見当たらない。

「じゃああいつらに指示を出した奴が別にいるってことか!

「そうだ。エルジオンでは孤児は適切に管理されている。

その孤児を手配できる存在となれば限られてくる。

「こんなことをするなんてどんな悪党なんだ?

「表向きには子供の保護をうたって裏で彼らを引き渡していた奴がいる。

ド汚い黒幕が……悪がいるんだ。人間の風上に置けないような奴が。

「セティー……。

「記憶を弄られ子供たちは犠牲になったことすら覚えてない。

そんな彼らに申し訳なくて歯がゆくてたまらない……。

絶対に黒幕を引きずり出す。……絶対に許さんっ!


「セティー待たせた。

報告書は読んだよ。……ごくろうだった。

「いえ……それよりも司政官俺はこの事件の黒幕を追います。

この捜査に専従させてください。必ず奴らを逮捕してみせます。

「……それには及ばない。捜査はここで打ち切りだ。

「……なんですって?

「本件はこれで終わりとする。

「ばかなっ!?

子供が犠牲になっているんですよ?証拠も揃っています。

なのにどうして!?

「…………。

「……どこかから圧力がかかったんですか?これ以上捜査をするなと……。

司政官に圧力をかけられる大物が絡んでいるということですね。

「セティー。捜査は終わった。

……終わったんだ。

「…………。

「代休が取れるよう手配しておいた。……少し長めの休暇だ。

ゆっくり休んでくれ。頭を気持ちを切り替えるんだ。

「…………。


 ***



「セティー……。

なんて言ったらいいか……。」


「…………。……正義は幻想なのか?

司法の世界において正義は……死んだのか?」



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