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【白猫】パイレーツシンフォニア Story3

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最終更新者:にゃん

開催日:2019/03/15




登場人物




うっ……ここ……は?

よお、大丈夫そうだな。

レオンさん!?

クラウディア、逃げ――

そのケガ……

ケガじゃねーよ。気合汁があふれ出ただけだ。

本当になに考えてるんですか?そんなケガまでして……

いや、助けられたんだからここは素直にありがとうでいーんだよ。

むぅ……ありがとうございました。

おう、気にすんな!

灯りのルーン割れなくてよかったですね。真っ暗だったら大変でしたよ……

治療するから見せてください。

…………

……レオンさんは、なにも聞かないんですね。

なんのことだ?

私の血筋のこととか……いろいろと……

仲間でも話してーことと、話したくねーことはあんだろ。なんか、言いたくなさそうだったしな。

……空気を読むのか読まないのかよくわかんない人ですね。

気にならねーってわけじゃねーぞ。俺だって知りてーさ。俺の夢に近づくかもしれねーからな。

でも、俺の夢のために仲間を傷つけるのは違うたろ?

…………

……私には父がいました。その父が海賊大王の子供だったそうです。

私の歌はママに教えてもらったんですけど、ママに歌を教えたのは、父でした。

父は、あなたみたいなバカな夢をよく語ってました。ママが死んでも戻ってきませんでしたけど……

……本当、どうして、あの時、あなたの手をつかんじゃったんだろ。

そんなこともわかんねーのか?お前は俺と一緒に来たかっただけだよ。

その根拠のない自信はどこから来るんですかね、まったく……はい、応急処置は終わりましたよ。

ありがとよ!さて、一仕事すっか!

なにしてるんですか!?

道が崩れちまったからな。こじ開けるしかねーだろ?

殴ったってダメですよ!副長さんじゃないんだから岩を壊せるわけないじゃないですか!

そりゃあ、今までの俺ならできねーよ!けどな!

俺はいつだって自分の限界、超えてーんだ!でねーと、自分で自分に飽きちまう!

ここでなにもできねー俺とできる俺だったらよ、できる俺のほうがおもしれーだろ?

…………

俺はよ、俺を一番楽しみてー。俺すげーっていつだって思っててー。だから、お前も力を貸せ!

言ってること、無茶苦茶ですよ。

お前のあの歌、歌ってくれよ!めちゃくちゃ燃えるあの歌をさ!

そしたらよ、なんかできる気がするんだよ!ただの勘だけどなっ!

はあ……本当にこの人は……

でも、たしかに、どうせここで終わるなら面白いほうがいいかもですね……


そうそう!これだ!この力だよ!胸の奥から気合汁の燃える感じか!

って、熱っ!これが熱いのか!?

ハッハッハ!いいぜ!やる気が出てきた!できるできる!俺ならできる!

海賊大王は!自分が手にいれたもん!全部!捨ててきた!

海賊大王が全部捨てたんなら!俺は逆を張る!全部拾い上げて!追いついてみせる!

俺に限界なんてねー!仲間をここでくたばらせるような!そんなクソみてーな!船長じゃねー!

俺は海賊大王を超える男だぁぁっ!

本当に壊しちゃった……

ほらな、お前らの船長はすげーんだよ。

そうですね。本当に無茶苦茶な人……

でも、おもしろい人ですよね、レオンさんって……


…………

……


うるさい!

ぎにゃー!ヤナギさん、正気に戻ってー!!

dちくしょう!なんでだ!どうしてこんなことになっちまったんだ!

ひいっ!

<ソウルをまとった黒ヤナギがディードの前に立つ。>

ダメだ!黒ヤナギさん!

邪魔だ!

レオン!クラウディア!

あとは俺に任せな!!

さっき言ったとおり、俺が勝ったら仲間になれよ、ヤナギさん!

おらおらおらぁぁぁっ!

がっ!

邪魔だ!

ちょっとちょっと!このままじゃあ、レオンまでやられちゃうじゃないの!

あの太鼓さえどうにかできればね……

待て。

dひっ!な、なんだ!?この野郎!やってやろうじゃ――

ひいっ!

あの太鼓はなんだ?どういう理屈でソウルを操ってるんだ?

dし、知らねーよ!どうせ、なんかルーンの力だろ!

クラウディア!

はい、クラウディアです。

君の歌は俺の<壊れルーン>の暴走を止めてくれた!あの太鼓の力がルーンによるものなら、君の歌で暴走を止められるかもしれない!

わかりました!やってみます!


はあ、はあ、はあ……やっぱお前の歌は最高だな、クラウディア!

えへへへ……

どうなってんだい!?どうして、まだ鳴り続けてんだよ!?

なんだ、あれは!?ぐっ……吸い込まれ……!

ソウルの流れが……!あれは危険です!

クラウディア、歌え!

なんで効果が出ないんだい!?

ヤナギさんが吸い込まれた!待つんだ、ヤナギさん!

二人とも吸い込まれちゃったの!?

おい、副長、あとは頼む。

なにを言ってるんだ!?

俺はよー、ー度拾ったもんは絶対、捨てる気ねーんだわ。

レオン!おい!!このバカ船長ぉぉぉぉぉぉっ!


ここはどこだ!?

…………

わからん!

俺も知らん!!

助けに来たぜ!行くぞっ!

行くってどこにだ!?

あっ!?俺、どこから来たんだっけ?ヤナギさん、知ってるか?

知らん!

ああ、クソ!どうしたらいいんだ!俺にどうこうできるわけないだろ!クソ、もう嫌だ、もう嫌だ!

もう嫌なのに……ちくしょう!わかってるよ!俺がどうにかしなきゃいけないんだろ!

(太鼓についてるルーンは輝いていない……クラウディアの歌は効果を発揮してるということか)

なら、どうして鳴り続けてんだよ!ちくしょう!意味わかんねーよ!

これ、壊れてんじゃないのか!?

おい、光ってるよ!それ、鳴らすのやめな!

いや、鳴らしてない。これ、勝手に……

(あの時、この太鼓は俺の<壊れルーン>のせいで壊れたのか?)

クラウディア!歌を止めろ!この太鼓を俺の<壊れルーン>で完全に壊す!

壊せ、壌せ、壊せ、壊せ、壊せぇぇっ!

どうして壊れないんだよ!!

ああ、この感覚……

もう嫌だぁぁぁっ!


なんか小さくなってる!?

レオンさん!戻ってこないと、この太鼓、捨てちゃいますよ!えいやああああっ!!

<クラウディアが壊れた太鼓を空間の亀裂へと投げ捨てた!>

だから、あなたが拾ってください!


 ***


「レオンさん!戻ってこないと、この太鼓、捨てちゃいますよ!えいやああああっ!!

だから、あなたが拾ってください!」

あそこが出口だあああああっ!行くぞおらあああっ!


<小さくなった亀裂から手が!>

野郎ども!全力で引き上げるよ!

船長ぉぉぉぉぉぉぉっ!お前だけは俺がコロぉぉぉぉす!

勝手にいなくなったら、それって捨てるってことですからね!私、嘘つきは大嫌いです!

<伸びた腕をテオドールとクラウディアがつかむ。>

助かったのか?

…………

はははっ……どうにか生き延びたな。これも、お前ら、仲間のおかげだぜ!

死ねぇぇぇぇっ!

ぎゃああああっ!


一生やってなさいな。


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story



結局、海賊大王の宝、なくなっちゃったわね。

そうですねー。でも、投げ捨てた時は、とてもサッパリしました。

結局、ただ働きか。

ま、そういう時もあるさ。

あら、アンタは満足げね。

そりゃあ、最高の仲間を四人もゲットしたからな。

……仲間になるなんて一言も言ってませんよ。

私は海賊になる気などない!

やらん!!

やらないそうだ!

うるせー!お前らの意見なんて知るか!お前ら、俺の仲問なんだよ!


にぎやかな連中だね。

そうですね。

あっ!そう言えば、風見鶏のティード、どこ行ったのかしら!?

途中から見なかったね。ま、逃げたんだろうさ。


…………

……


dちくしょう!散々だったぜ!

なんとか逃げられましたね。

dさっさとズラかって海軍に連絡だ!海賊レオンとテオドール!それにクラウディア!あいつらを海のお尋ね者にしてやる!

海賊の喧嘩ってのはぁ、腕っ節だけじゃねぇ!こういう頭の使い方も必要なんだよ!がははははは!


d誰だ!?大砲、撃ったの!?

え?撃ってないっすよ?

提督!沖合に船が!

dああっ!どういう……

あ、あ、あ、あ、あの旗は……


ケハハハハ!なんだァ、ずいぶン、おもしれェとこにいるな、ソレユイユよー。

dえ、え、え、え……

エドガルドぉぉぉぉぉっ!

紹介ご苦労さン。さーて、てめェらとはいろいろ因縁があってなァ……

命までは取らねェよ。代わりに、それ以外、全部置いてきな。ケハハハハハハ!

d誰か助けてくれえええええええっ!


…………

……



<――こうして短いようで長かった私の大冒険は終わった>


はあ、疲れた……

飯食って一休みしたら、これからどうするか話し合わねーとな。

あの、私、未だに海賊団の仲間としてカウントされてるんですか?

何度も言っているが、私は軍人にして貴族だ。海賊になどならん!

…………

どうした、ヤナギさん!

ヤナギさんのポスターだ!

そんなに有名人だったんですか?へ~……あれ?これ、お尋ね者用の手配書ですよ。

クラウディアにテオドールもあるぞ!

え!?なんで!?

手配書出てるの、忘れてたぁぁ!しかも、俺だけフルネームだし!

ほう……副長の賞金もあがったな~。イグナシオ海賊団のクルーね~。

ありえない。意味がわからない。父と母にどう説明すれば……

私はもう少し綺麗に描いてほしかったなー。

ヤナギさんの金額が一番高いな!

捨てろ!


貴様ら、悪名高きイグナシオ海賊団だな?

ちがう……

おうよ!雁首そろえて俺たちになにか用か?

とらえろ!

よっしゃあ!野郎ども!全力で逃げるぞ!!

え!?


くったくなく手を差し出された。ゴツゴツして、皮のぶあつい海の男の手。

その所作が、あまりに自然で悪意も善意も見えなくて、私はまたもや反射的に、その手をつかんでしまった。


来い!

私は海賊ではないんだーーーー!


どうやら、私の……

ううん……私たちの冒険はまだまだ続きそうだ。




パイレーツシンフォニア -END-








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