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【白猫】オーバードライブ紅蓮3 Story2

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開催期間:2018/09/28 16:00 ~ 10/31 15:59


目次


Story6 テンパりボーイ

Story7 それぞれの事情

Story8 猟犬

Story9 爪牙

Story10 手がかりをもとめて

Story11 ルナティック

Story12 宵闇に腐る






story6 テンパりボーイ




…………

…………

あ、その、自己紹介、まだだったよね。

僕はレクト。レクト・ラロ。

キアラ……



(隠れようと思ってホテルに入ったはいいけど、まさかダブルの部屋しか残ってなかったなんて……

なんだこれは? どういう状況なんだ? 僕の人生において女の子と二人きりで泊まる出来事が起こるなんてありえない。

いや、下心なんてないよ!そんなの、この子にも失礼だ。だからこそ心配だ。

僕と一緒に泊まったなんて噂が立てば、この子の迷惑になるかもしれない)


えっと、僕はベランダで寝るよ。

……ベランダ? ないと思う。

あ、本当だ。じゃあ、外で寝るよ。

窓から落ちるつもり?

ぼ、僕はどうしたらいい? だって、いくらなんでも、ダメだと思うんだ!

僕なんかみたいな人間と君が同じ部屋で泊まるなんて!

なにを言ってるの?

下心はないよ! 絶対にない! そんなものを抱く資格すら僕にはないんだから!

……よくわからないけど、あなた、めんどくさい。

ご、ごめん。

でも、助けてもらったことには感謝する。

ありがとう。

いや、その、えっと……感謝されるほどのことでも……君にケガをさせちゃったし。

そうだよ、ケガ! ケガは大丈夫なの?

もう治った。

え、でも、血がいっぱい出てたし。

確認してみる?

いや、大丈夫! 大丈夫だから! 本当に!!

…………

そ、そ、そうだ! 服! 服買ってくるよ! その服だと目立つと思うし! 行ってくるから、待っててね!


……変な人。



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story7 それぞれの事情



着替えたから、もう、目、開けていい。


…………

(はあ、女の子の服を男が買うのは本当に大変だった……)

それで、本当にいいの?

なにが!? もう、なんかいろいろなにが!?

あなた、セロに狙われると思う。

セロって、あの危ない人のこと?あの人、君のなんなの?

……よく知らないけど、兄みたいなものだって聞いてる。

……どうして追われてたの?

たぶん、セロの仕事だから。施設を抜け出した私を連れ戻すつもりだと思う。

無意味なことなのに……

(……ものすごく危ないことに首をつっこんでしまった気がする。

……でも、後悔はない。リネアだったら絶対、助けてたと思うし)

――それで、君はどうするつもりなの?

私、花畑を探してるの。

観光名所の?

この写真の場所。

(この写真、どこかで……)

これ、観光名所の花畑だよ。ほら、この雑誌にも似た写真が……

ほんとだ。場所、わかる?

うん、だいたいは。でも、今は事件のせいで、入園禁止になってるみたいで……

場所だけ教えて。行くから。

場所は雑誌に書かれてるけど……通り魔もいるし、君のお兄さんだって……

どうしたの?

(嫌な予感が……

なんだ、この感覚……どうして、外のことまでわかるんだ?)

レクトくん?

ごめん……たぶん警察に囲まれた。

警察?

僕、追われてるんだ。その、殺人犯に間違えられてて……

(どうしよう? 自首するべきかな? 話せばわかってもらえるかもしれないし……

でも、僕が捕まれば、キアラは一人になる。そしたら、セロって人に……)

<キアラがレクトの手を握ってきた>

外にいる人たち、たぶん、レクトくんを殺すつもりだと思う。

え? どういうこと?

なんとなくわかるから。レクトくんに触れてると、調子がいいみたい。触れてなくても、いろいろわかる。

ー緒に逃げたほうがいい。ついてきて。




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story8 猟犬


いたぞ、こっちだ!


ほんとに撃ってきた!?

レクトくん、レクトくん、向こうからも人の気配がたくさん。このままだと囲まれるよ?

そんな……

そんなレクトくんに提案。今なら私が人質になります。ヨカッタネ。

あの人たち、私を気にしてるみたい。様子をうかがってるし。私を人質だと誤解してるかも?

だから、こうして……

キャー、タスケテー!

くっ! 人質を放せ!

うまくいった。フフッ……

ぼ、僕はさらに罪を重ねてるような気が……

細かいこと気にしない。ここを抜け出すことを考える。明日は明日の風が吹く。

きゃー、そこを開けろってこの人が言ってますー。どかないと殺すって言ってますー!

クソっ……道を開けろ!

ほら、行こう。道は開けたよ、レクトくん。

もっと悪人顔じゃないと、バレる。ほら、叫んで。

そ、そこをどけー!

路地に入ったところで、変身して。そんで、私抱えてジャンプ。たぶん、ついてこれない。

わ、わかったよ。

持て!

化け物だと?


…………

……


空の旅、楽しかった。もう一回。

いや、もう逃げ切れたからいいだろ。

もう一回、もう一回。レクトくんのいいとこ、見てみたい。

だから、ダメだよ。目立つし。

……残念。でも、楽しかったからいいか。うん、いい思い出できた。

はあ……これから、どうしたらいいんだ?

ねえ、ねえ。レクトくん。

どうして自分も大変なのに、私を助けたの?

……一人で逃げるなんてできなかったんだよ。

……自分から面倒ごと背負うなんて変な人。もしかして、バカなの?

それは自覚してるけど、そこまでまっすぐ言われると、僕でも傷つくよ……

ごめんなさい。悪気はないの。定義の仕方がよくわからなくて……

……あ、そっか。いい人ってことなんだ。レクトくんはいい人なの?

さすがに、そうだよって言うほどバカじゃないよ。良くありたいとは思ってるけど……

じゃあ、ほかの表現だと、これかな?

――ヒーロー?

…………

ウェルナー、さん?

jやはり顔見知りだったか、ウェルナー……

殺れ。

……レクト・ラロ。お前に殺人の容疑がかけられている。ベルナルドから奪ったコアを渡せ。

僕はやってません! 本当です! 家に入ったら、もう死んでて!

お前の言葉を信じるに足る証拠はない。

迎撃の準備をしろ。その程度は待ってやる。

ほんとに僕は!!

 ――バンッ!

次は当てる。

っ! 本気、なんですね……

キアラ、ごめん。今だけ、一人で逃げて。

レクトくん……

大丈夫、必ず追いつくから。

……わかった。

――変身――

ジャアアアアアア!



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story9 爪牙



ジャアアアアアア!

(ウェルナーさんは強い! でも、今の僕だって!

<ウェルナーは注射器を取り出し、それを首筋に剌した>

第拾捌術式装填――

聖餐に我が血を捧ぐ――

我は神饌。神代の残滓。然れば、神通ここに開眼す。

術式展開――

――アルバ・フィナーレ。

ジャッ! ジャアア……

第伍術式装填――

熾天の獄。冥宮の檻。双極に黄昏、来たる。嗚呼、何人たりとも忘るるなかれ、絶界の弔鐘を――

術式展開――

――ファルソ・スプレンドーレ。

…………

jバカ! やりすぎだ! 人目をひくぞ!

殺せと言ったはずだ。

j殺せたのか?

それを今から確認する。レジーナ博士、人払いくらいはできるだろ?

j……わかった。


(魔杖銃を依代にして最大限の火力を叩き込んだ。普通なら跡形もなく消えるはずだが……)


ジャア……

(ヴァリアント化の術式さえ、維持されたままか……拾参術式以外、赤いヴァリアントに有効な打撃は与えられないのか?)

レクト・ラロ、そのまま聞け。

お前にはセーラの面倒をみてもらった借りがある。

この場でお前が逃げることには目をつむる。勝手な言い分だと思うだろうが、これで貸し借りはなしだ。

引き続き、俺はお前を追う。次は殺す。

…………

お前が犯人ではないのなら、その証拠を俺に見せろ。それまで俺に捕まるな。

この提案が、最大限の譲歩だ。

……上司を騙す必要がある。俺を殴れ。

やれ。時間がない。

ジャッ!

(……加減したんだろうが、魔術障壁を全部抜いていったな……肋骨を二本、やられた……

しかし、ダメだな……あの姿を見ると、自分を抑えるのが大変だ。

赤いヴァリアント……ああ、会いたいよ……お前に……)


jおい、なにがあったウェルナー!

すまない……奇襲をうけて逃げられた。治癒術式を頼む。

j逃げられただと?

 パンッ――

…………

j気を抜きすぎじゃないのか? お前がミスをするたび、大事な小娘の寿命が縮むと思え。

……ああ、わかっている。同じミスはしない。次は殺す。



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story10 手がかりをもとめて



(体が……痛い……ウェルナーさんに逃がしてもらえたけど、次は……

怖い……はずなのに……変身してると恐怖を忘れる……

キアラを探さないと……

感覚が広がっていく……この感じ、どこかで?

ロアノク島の禁忌に似てるのか?

みつけた……)


 ***


……やっぱりバカなの?

せっかく助かったんだから一人で逃げればよかったのに。

私、足手まといだよ? セロにもあの黒い人にも、私のこと気にしながら戦ったら、レクトくん、死んじゃうと思う。

……もしかして迷惑だったかな?

……ううん、逆。もし、あの時、セロから助けてもらえなかったら、たぶん死んでた。

花畑のある場所も教えてもらった。だから、たぶん、きっと感謝? してるんだと思う。

ああ、でも、だからなのか。人質役でレクトくんを助けようと思ったのも……

君って、その……少し変わってるね……

レクトくんのほうが変。私は花畑を見ることしか考えてない。余計なことはしてない。

でも、困った。あなたを助けたい気がする。足りるかな、時間……

僕のことは気にしないでいいよ。その、こっちも人に追われてるし、一緒にいると君の迷惑になると思う。

ああ、でも、君も危ないし……どうしたら……

ちょっと手にぎっていい?

え!?

……ウェルナーって人の言うとおり真犯人を見つけよう。たぶん、それが一番いいよ。

私の力なら、犯人、みつけられると思うし。

君はなにを……

私、触ったものの過去の情報がわかるの。だから、レクトくんが嘘ついてないの、わかってるから。

……魔術かなにかってこと?

さあ、よく知らない。そういうのが私のなかにあるから? これ、うまく使えたの、私とソレラだけだったけど。

ほら、行こ。ベルナルドって人が殺された場所に行けば、なにかわかるかもしれない。

う、うん……でも、本当にいいの?

よくないなら、もう一人で行ってるよ。


…………

……


裏から行こっか。

ちょっ!キアラ、待って!

い、いいのかな? 窓ガラス割っちゃったけど……

割ったのは私だから、気にしなくていいよ。


ここだ……

<床には、まだ血痕が残っていた>

調べてみる。

これ!? レクトくん、逃げ――

(なんだ、これ? 魔術的なトラップ? 体が動かない!?

誰か、近づいてくる? 変身して、逃げ……

変身できない?)




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story11 ルナティック


レクト・ラロ?

切り裂きサリム先生?

先生はいいが、切り裂きうんちゃらはやめてくれ。そのあだ名は嫌いなんだ。

どうしてサリムさんが?

ベルナルドに用があってね。彼は俺にとってもいい情報源だった。まあ、ご存知のとおり君に殺されてしまったが。

僕はやってません!

容疑者は誰でもそう言うさ。ところで、そちらの君は、どうして俺のあだ名を?

セロの過去情報で見た。セロと同じ掃除人でしょ?

セロ……君は、まさかクレイドルか?

たぶん、それ。

……なぜ、ここに?

施設から逃げてきた。花畑が見たかったから。

…………

……なるほどな。巷をにぎわせている通り魔はセロか。ベルナルドを殺したのも?

それはわからない。調べようとしたら、魔術トラップ。でも、セロは私を追ってるから違うと思う。

…………

(イングニウム・コードを研究していたベルナルドが殺された……

犯人はレクトじゃないな。殺人を犯した人間の目は、もっと濁る。

真犯人は赤いヴァリアント、もしくは花園やレヴナントの調査員の可能性もある。

セロも動いているとなると厄介だな。俺の<切断>とセロの概念は相性が悪い。勝ち目は薄いな……

たしか彼はヴァリアント化のコードを持ってるはずだ。戦力としては申し分ない。敵対する意味も薄い)

そうだな……こちらの提案を飲んでくれるなら――

なにか来る!? 上から!?

<それは天井をぶち抜いて落ちてきた>

やっと見つけましたよ、キアラ。それと、赤いヒーローさん。

セロ……

サリム先生!? どうしてここに!? 死んだって聞いてましたよ! よかった、生きてたんですね!

セロ、彼女は俺が確保した。君はもう帰っていい。

ハハッ!

あはははははは! この僕に命令!? 時代遅れのロートルが!!

……どうして一人で行動してる? 相棒はどうした?

そういう質問、時間の無駄です。でも、サリム先生だから許します。僕は施設のアホどもを皆殺しにしました。

だって、おかしいでしょ? どうして、あんなクソ無能な連中の命令、聞かないといけないんですか?

(首輪のない狂犬か……最悪の展開だな……)

だいたい、悪者って命令なんて聞かないでしょ? 僕が、そんな小さい型にハマってたから! ソレラは救われなかった!

……ソレラは僕のせいでヒーローになれなかったんです。

でも、ふひっ! いたんですよ。ほら、そこに!

だったら、殺さなきゃ。僕を止めなきゃ。だって僕は悪者だからぁっ!!

あいかわらず、話が通じないな!

レクト、君たちの拘束を解いた! 力を貸してくれ!

は、はい!




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story12 宵闇に腐る



ハハハハハハハ!

ぐっ! 俺に触れたな!

ぐはっ! アハハハハハハ! 痛い、痛い、痛い、痛い、痛い♪

(セロの腕が切り飛ばされた……!!)

腕がもとに戻った!?

ああ、やっぱりいいなぁ。サリム先生は本当にいい。ソレラみたいだ。

お褒めにいただき光栄だが、結果は見えてるだろ? 俺は君より弱い。君の期待には沿えないな。

大事なのは過程ですよ。結果ばかり見てたら人生は総じて無意味だ。だって、みんな! どうせ死ぬんだから!!

神代の廻天は四劫を滅界す。然れど法理は未だ黄昏を知らず。さあ、ここに集え! 滅尽の光芒よ!

この魔術はまずい! レクト! 彼女を守れ!!

術式展開。

ルゥゥチェ・アンニンタァレェエ!


 ***


みんな、死んじゃいましたか? それはつまらないですよ。ヒーローなら、ソレラを超えてくれないと。

ああ、そう。君か~……キアラもサリム先生も守ってくれたのか……本当にヒーローみたいだ。

ちょーし乗ってんじゃねえぞ! おらあああああ!!!

死に腐れやぁぁぁぁ!!

んー……強いんだか弱いんだか……硬いには硬い。でも、遅いなー……

あー、そうか……ビビってんのか、君……あー、そっかそっかそっか……

やっぱりヒーローなんていやしない。

ジャアアア!

ナイフが剌さって驚いてる? 魔術障壁くらい、抜けますよ? 僕も死ぬほど痛ぇけどな!!

てめぇぇはぁぁぁ! ヒーローの器じゃねぇぇぇぇぇ!

こんなに騒げば人が来るぞ。君も引け。

すごいですよね、切断の概念。なんでもぶった切るし、逆転させればなんでも縫合するし♪

その赤いの斬り削る前にサリム先生、バラバラにしますね。どこまで縫合が追いつくか実験しましょう♪

悪いがモルモット扱いは、二度とごめんでね。

ぐぅ……

じゃあ、次はキアラですね。君には期待してるんですよ。だって、最後の妹ですし……

……そっか、ここまでか。

セロ、この人たちは関係ない。私を殺して終わりにして。

うるせい♪

喋んな、バカなんだから。お前がなにくっちゃべろうと殺すよ。殺したい時に。

でないと平均化できないでしょう?

ぐっ……

あ、ひとつだけ疑問があります。どうして逃げたんですか?君だって、あと数日ってところでしょう?

逃げた先になにもありはしない。誰も救っちゃくれない。地獄の底で腐って死ぬだけです。

見たかったから……

ソレラが見たいって言ってた花畑を代わりに……

てめぇがソレラの代わりのわけねえだろ!!!

てめぇみてぇなクズがソレラを語るんじゃねえ! ふざけんな! ふざけんな! ふざけんな! ふざけんなぁぁ!

やめ……ろ……

あ? 誰だ、てめぇ。

今さらヒーロー気取りですか? なら、最初から……

本気で来いや、ボケぇぇぇぇぇっ!

(速い……問に合わない……!クソ……

景色が……止まった?)

ジャアアアアアアア!!


 ***


はあ、はあ、はあ……キアラ!

大丈夫……人より……頑丈だから……

傷が……消えてる?

……逃げるぞ。少しでもこの場から……離れよう。





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