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【白猫】キアラ・王冠の試練 Story

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開催日:2019/06/14



目次


Story1 キアラの試練

Story2 少女とピザ

Story3 レクトくん

Story4 一線を、越える

Story5 キアラ・ソレラ







Story1 キアラの試練



クモの巣に引っかかったおばあさんを助けていたら、すっかり遅くなった……

リネアとレクトくん、もうお店についてるかな?

……はやく、一緒にピザ食べたい。


お前がキアラだな。

なにやつ……

話があって来た。

……どうして私を知ってるの?

王冠が、お前を選んだ。

パス。

お前にとって重要な話だ。聞け。

……ピザが遠のいていく……


<ジュダは精霊の王冠について、キアラに語った。>


話はわかった。試練をのりこえればいいんだね。

そういうことだ。

パスで。

だろうな。

…………

俺も最初は断った。

……だが、試される機会といのも、そう多くはない。

……ちなみに、あなたの試練って?

ひ弱な生き物として生きることを強いられた。

……子犬に変えられてしまってな。

! それで……どうしたの?

地を這い、必死になって生きた。……それだけだ。

…………

ひとつ、言っておこう。精霊に選ばれたということは――

超えなければいけない何かがあるということだ。

ふーん……


<ジュダが差し出した王冠を、キアラは受けとった。>


くーりんぐおふは可能?

誰もお前を待ってはくれない。みんな、向こうから勝手にやってきて、勝手に自分に巣くってしまう――

精霊オウスイの言葉だそうだ。……健闘を祈る。

 ――

……やっぱり、くーりんぐおふりたい。



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story2 少女とピザ


いらっしゃいませ。ピザレストラン<フラワーガーデン>へようこそ。

お席へごあんないします。



マルゲリータ、おまたせしました。

あら。おいしそうね。

ごゆっくりどうぞ。



 ***



キアラ。

店長。おつかれさまです。

ごめんなさいね。急にホール頼んじゃって。

風邪なら、しかたない。でも、ピザをつくれないのは、つらい。

生地をこねこねしたい……くるくる回したい……

あなたは本当にピザが好きね。

ピザのためならどこまでも。

……もう、ここにきて何年になるっけ?

忘れるぐらい長い。たぶん、物心つきたときから。

それはないと思うわ……

……はやく独立して、一人前のピザ職人になりたい。

あなたの夢だものね。でも私としては、有能なスタッフを手放したくはないのよ。

キョーシュクデス。

 ――

いらっしゃいませ。

あの、一人なんですけど……

…………

ひ、一人はだめですか? やっぱりそうですよね。僕みたいな人間が一人で来ちゃだめですよね。すみません! 失礼します!

こちらのお席へどうぞ。


 ***


カプリチョーザ、おまたせしました。

ありがとうございます。

…………

な、なんですか?

ざわざわする。

えっ!?

あなたのことを、知ってる気がする。でも、知らない気もする。

今日が初対面だと思いますけど……ぼ、僕が忘れてたとかだったら、すみません!

……私も、忘れてるのかも。

あの、なんていうか、すみません。食べたらすぐに出ていきますから。

迷惑じゃないけど。

すごくおいしいって評判だから、どうしても来たくなっちゃったんです。

聞いてる?

はい、聞いてます。僕なんかハブラシの歌を歌ってればいいってことですよね。

……よくわからないけど、あなた、めんどくさい。

ご、ごめんなさい。

……どうしたんですか?

前にも、似たようなことを誰かに言った気がする。

……?

……まただ。変な感じ。

変な感じ……?

私はピザ職人になるために生まれた。だから、ここで働いてる。

でも、なにかが足りないと思うときがある。大事なことを忘れてるというか。

そういうときは、すごくさびしくなる。心にぽっかり穴があいたように感じる。

なんで私はピザが好きだったんだろう、って思う。

…………

私の名前。キアラ・ソレラ。……たまに、つぶやいてみたりする。

どうしてかはわからない。でも、ソレラっていうときは、同じように、さびしくなる。

胸が、ざわざわする。

その……キアラさん。なんというか……

……なんで初めて会った人に、こんなこと言ってるんだろ。

 ――

いらっしゃいませ。ピザレストラン<フラワーガーデン>へ――

あ~……やっと見つけましたよ。キアラ……

……?

 ――

……うっ……!

  きゃあぁぁぁ!

  な、なんだ!?

いらっしゃいませ? お前、何してんの?

 ――

あうっ……!

や、やめろ!

うるせえ死ね。

がっ……

……まぁ、なんだっていいです。

……だれ……なの……?

忘れてんじゃねえよ!!

 ――

 ――

……狙いは、私……

 ――

逃げても無駄ですって。



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story3 レクトくん


はあ、はあ、はあ……

どこまでいくんですか、キアラ。

……あなたは、だれ……?

ムカつくから教えませんよ。知らないまま、死ね!


ま……まて!

ん? あなた、なんで死んでないんですか?


……僕が、あいつを引きつける! だから、君は逃げて……!

なんで来たの? あなたこそ逃げて。どうしてかはわからないけど、あいつは私を狙ってる。

このままだと、あなたも殺されちゃう。

……でも、ほっとけない!

ヒーロー気取りですか? ふざけてんじゃねえぞ!

変身!

! (まただ。胸が、ざわざわする……)

おや、違うんですか? ああ、いいですね。のってきました。

死に腐れぇぇぇぇっ!

『ジャアアアアア!』


…………

……


ぐ……

レクトくん!(レクト……?)

もう終わり?……なんだよ。

あぐっ……!

やっぱり、ヒーローなんていないじゃないですか……

……ヒーロー……

……ま……だ……!

てめぇはヒーローじゃねえつつってんだろ!

 ――

そうだよ……僕は……ヒーローじゃない……

……はい?

でも……彼女を置いて逃げ出したら……僕は……ただのクズだ。

…………

僕は、クズにはならない!

……ちょっとストップ。

え!?

やっぱり、あなたのことを知ってる気がする。

こんなときに、なに!?

あなたが近くにいると、なぜか安心する。ぽっかりあいた穴が、ふさがっていくよう。

どうしてかな? レクトくん。

クズ同士だからだろうがぁぁぁっ!

違うよ、セロ。

あれ? なんであなたの名前を知ってるんだろう? まあ、いいや。

私はクズかもしれないけど、レクトくんは違うよ。

キ、キアラさん……?

どうしようレクトくん。もう少しなんだけどな。ねえ、なんでもいいから言って。

急にそんなこといわれても……

私を見て、頭に浮かんだこと。なんでもいい。はやく!

え、えっと、えっと……!

――<フラワーガーデン>っていい名前だよね!

…………

ほ、ほら、お店の名前! 意味は……花園?

花畑かな?

 ――

……思い出した。




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story4 一線を、越える



……ぜんぶ、思い出した。

な、なんだ……?

……花畑。いつか見ようって、約束した……

約束……?

……ピザ。レクトくんと一緒に食べた。本当に、おいしかった。

……だから、好きになった。

なんですか、これ? なにをしたんですか?

…………


 ひとつ、言っておこう。
 精霊に選ばれたということは――

 越えなければいけない何かがあるということだ。


……越えなければいけない、なにか……

聞いてんのかよ? あぁ!?

……私がずっと、覚えてたこと…………ピザと、それから……

……名前……

あ、あの、キアラさん――

……は?

なにを……! 危ないから、下がってて!

そうだ。私はもう、ただのキアラじゃないんだ。

さっきからブツブツうるさいですね。さっさと死んで――

あのね、セロ。私、名前に名字をつけたの。

いろいろ悩んだけど、けっきょく、大切な家族の名前をもらうことにした。

キアラ・ソレラ(・・・)。……それが、いまの私の名前。

……もう、いままでの私のままじゃ、ダメなの。

……ふざけんな。ふざけんな! ふざけんなぁ!

てめぇがソレラを名乗ってんじゃねぇ!

……キアラさん! ここはやっぱり、僕が――

お願いレクトくん。今度は、私の番だから。

…………

キアラ・ソレラ? ハァ? てめえが? ソレラ?

ハアァァァァ!?

……救いようのねえバカが! てめえがソレラの代わりになるわけねえだろ!

わかってる。私はソレラじゃない。ソレラにはなれない。

知ったような口きいてんじゃねえよ、クズ!

うっ……!

クソ以下のザコがソレラを語るな! 死ね! 腐って死ね!

――

ぐっ!

……でも、近づくことはできる!

見てて、ソレラ。





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story5 キアラ・ソレラ


は……ははははは……はははははははは! いた! いたよ、ソレラ!

ここに君が!

……あなたを救ったなんて、思ってないから。

は……?

セロはもう、この世にはいない。私が倒したのは、ただの幻。

ああ、そうですよね……僕はどうしたって救われない。でも、それならどうして戦ったんですか?

私と。ソレラのため。

…………

………………!

私も、誰かのヒーローになれるかもしれない。

やっぱり……いた……じゃないですか……ソレ……ラ……



……キアラさん……

レクトくん。

……お腹へった。一緒に、ピザを食べよう。


 ***


……お。


戻ったか。

……ただいま。

……王冠とともに、お前のことを見ていた。

途中で幻だと気づいたな?

セロはもういないから。

得たものはあったか?

……あなたがいってた言葉の意味がわかった。ありがとう、ジュダ。

礼など不要だ。

……お腹へった。はやくレクトくんたちとピザを食べなきゃ。

あなたも一緒にくる?

いや、いい……


 ***


めでたしめでたし。

精霊の試練は、その者が大事にしているものを奪う場合が多い。

こいつの場合は、<つながり>だったわけだ。


大切な人たちの記憶を奪われるなんて……つらかったでしょうに。

俺……祭りを取りあげられたら、生きてく自信、ねえぜ……

でも、ピザ屋の店員スタートだったのは、ラッキーだった。

私も試練を受けることがあったら、おだんご屋スタートがいいな~。

ソレラ……その名を、しっかりと受け継いだようだな、キアラ。

ありがとうヴィシャス。やっぱり、キアラ・アレスにしなくてよかったよネ。

ウム……そうだな……



誰かのヒーローになる、か……

ピザ屋のヒーローとか、いいかもしれない。

……


あなたもやるじゃない、レクト。

えっ? なにが?

……わからないの?


むしろ謝らなきゃいけないと思う。僕なんかが、キアラの幻に出てしまったから。

ごめん、キアラ。なんで僕だったのかはわからないけど、ごめん。

一人でお店におしかけて、ごめん。


レクトくんって、やっぱり変な人だね。

あはは♪








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コメント (キアラ・王冠の試練 Story)

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