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【白猫】不思議な城のエシリア Story

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最終更新者:にゃん

目次


Story1 扉の先は

Story2 大悪魔登場?

Story3 星たぬきジャンプ!

Story4 妖精?精霊?

最終話 星たぬきの正体は





story1 扉の先は



ふう~、今日もひと仕事終わって疲れたわ……

わたしもお腹すいちゃった……すぐご飯にするね。

<主人公たちが飛行島のアジトの扉を開けると…………>

……え?

……な!こ、ここどこよ!?

わ、わたしたち、飛行島にいたはずなのに……

<アジトの扉を開けると、見たこともない場所へとつながっていた……!>

あれれ~? なんでチェシャたちがここにいるの~?

エシリアちゃん!?

チェシャじゃなくてキャトラ! アンタこそ、なにしてるのよ?

エシリアはタイクツだったから、<扉のルーン>を使って冒険の旅に出ようとしていたのだ!

……つまり、わたしたち、<扉のルーン>の力が宿った扉を開けちゃったってこと?

もう~、そんなことにアジトの扉を使わないでよ! とっとと帰りま……え!?

<主人公たちが通った扉は、すでにただの扉にもどっていた……>

ちょっと、もう一度、エシリア! <扉のルーン>を使ってアタシたちを飛行島に帰してよ!

え~、無理だよ~、ソウルがたまるまでは<扉のルーン>使えないもん。

な、なんてことなの……完全に巻き込まれ損じゃない……!

それにしてもここ、どこかしら? お城の中みたいだけど……

薄暗くて気味が悪いわね。早くここから出ないと……

「…………


わあ! 星たぬき、み~つけ! おーい、待ってよ~!

あ、エシリアちゃん!一人じゃ危ないよ!

こら、待ちなさい! もう~! みんな、追いかけるわよ!



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story


r!……………………………………………………!……………だ………………だれ?

リーゼロッテちゃん!? どうしてここに……

kぬう、吾輩ともあろう者が、よもやこのような幻に囚われようとは……

わあ~! このぬいぐるみ、しゃべってる~!すご~い!

kぎゃあ!な、なにをする貴様ー! 口を引っ張るでない! あががが……さ、裂ける……

アンタたち、こんなところでなにをしているの?

kぬう、それはこちらの台詞だ。ここがどこか知らない貴様らが、なぜここいるのだ。

ま、まあ、その、いろいろあって……

kここは旅人を惑わす幻の古城。その昔、悪魔が建築したとされる、正真正銘の魔境であるぞ!

この城に囚われれば最後、生きて帰ることは叶わないだろう……

う、うそ~……そんなヤバイ場所だったなんて……てか、アンタたちはなんでここに?

k悪魔ゆかりのこの城であれば、吾輩の力を取り戻す手がかりがあると思ってな! クックック!

rで、も……迷った……ぜ……んぶ……クマロンの…………

kこ、こら! リーゼロッテ! 余計なことを言うでないわ!

へえ~、なんかおもしろそう!

kなに?

エシリア、悪魔見てみたい! よ~し、もっと奥まで行ってみよ~!

kな、なんだあの小娘は……恐れというものを知らんのか?

……ま、そういう子なのよ、エシリアは。

ね~ね~、早く行こうよ~!チェシャ~、マカロン~!

チェシャじゃなくてキャトラだってば!

kマカロンではない! クマロン様と呼べ!

rう…………ま…………まって…………

主人公、エシリアちゃんを追いかけないと!



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story3



<主人公たちが、魔城の最奥に辿り着くと……>


この大きな水晶はなにかしら……?

kこれは……この城にかけられた幻術の儀式装置だな。

じゃあ、これを壊せば、この城から脱出でき……ん? <巨大水晶のそばにあるテーブルに、とてもおいしそうなケーキが置かれている……>

……なにあれ。なーんかいかにも罠っぽいけど……ま、触らないほうがいいわ……

わ~、おいしそ~なケーキ! いただきま~す!ぱくっ!

触るどころか食べてるし!


<エシリアがケーキを食べた瞬間……>


……およ?

え……えええええ!

エ、エシリアちゃんが……星たぬきに……!

おおお~! エシリア、わ~い! 星たぬきになった~! おもしろ~い!

遊んでる場合じゃないでしょー! あーん、どうしよう~! エシリアが~!

それ~! 星たぬきジャ~ンプ! ドッカ~~~ン!

<興奮したエシリア星たぬきが、巨大水晶に突っ込み、こなごなに粉砕した!>

kああーー!貴重な悪魔の遺産がー!<巨大水晶が壊れると、城内の禍々しい空気が薄れていくように感じた……>

……あれ?

エシリアちゃん! よかった……もとに戻ったのね!

ええ! そんな~! エシリア、もっと星たぬきごっごしたかったよ~!

kさきほどの変身も幻術の一種だったのだろう。

城にかけられた幻術は解かれた。これで城の出口も問題なく見つけることができよう。Eえ~、もう帰るの~? 悪魔は~? 悪魔はどこ~?

kふっ、愚かな小娘よ。悪魔ならすでに貴様の目の前に……

アンタ、エシリアにいじられ倒されたいの?

kう!ぐぬぬぬ……! ふん、ここは見逃してやる。ありがたく思うがいい!

r………………チ……キン…………

ところでエシリア、<扉のルーン>のソウルはたまったの?

rん~、まだまだっぽい~。

……仕方ないわね。自力でこの城を出るわよ。

あ! さっきの星たぬき! また会った~! わ~い!

あの白い星たぬき……いったいなんなのかしら?

そんなことより、エシリアまた勝手に行っちゃったわ!

あはは~! 持て持て~!




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story



「…………

見てよ、シルフィー、こんなところに星たぬきがいるよ。

sもう~、ミシェル! そんなことよりも、早く出口を探さないと!

わあ~! 妖精!妖精がいる~! 珍しい~!カワイイ~!

sひゃあ! だ、誰よあなた! や、やめて! 羽とれちゃう~!

シルフィー! ちょっと、君! シルフィーから手を離して……

ん~、もうちょっとだけ~! お、ね、が、い~!

え!あ、うん……

sうん、じゃないでしょ~! ミシェルの裏切り者ー!

こらあ! エシリア! 人様に迷惑かけてるんじゃなーい!

シルフィーさん、大丈夫?

sうう、なんなのよもう~……変な城に迷い込んだと思ったら、今度は変な子にイジられるし……<主人公たちは、ミシェルたちに事情を説明した。>

s幻術……なるほどね。どうりで出口が見つからなかったわけね……

今はもうただの城だから、探せばどこかにあるはずよ。

みんなで一緒に探しましょう!

sええ、そうね!あ~、これでやっとここから出られるわね、ミシェル!

そうだね、シルフィー! みなさん、あらためて、よろしくお願いします!

わ~い、妖精さん、よろしくね~!

s私は妖精じゃなくて、精霊それに、シルフィーって名前がちゃんとあるの!!

それじゃあ、妖精さん! いっしょにレッツゴー!

sおーい! 私の話、ちゃんと聞いてたー?

……あ、あれ? 僕は?

まあ……あの子、珍しいモノを見ると、周りが見えなくなるタイプだから……

がーん……なんだか微妙にショックだよ……

「…………

あ! さっきの白い星たぬき! 待って……むぎゅ!

は~い、少しは落ち着きましょうねぇ~。

kあの星たぬき何某、ずっと吾輩たちの周りをウロチョロしておるな。

……もしかしてわたしたちになにかを伝えようとしてるんじゃ……?

「…………

あ、行っちゃった……

う~ん、出口のアテもないし、追いかけてみましょうか。

追いかけっこだ~! エシリア、負けないぞ~!

だから少しは落ち着きなさいってば~!


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story



見て、あそこ……!

<白い星たぬきは、まるで一行を待っていたかのように門の前に立っていた。>

もしかして、ここが出口なのかな?

「…………

<主人公が、門に手をかけ、力を込めて開くと……>

……外だ! 外だよ、シルフィー!

sや、やっと出られたあ~! もうクタクタよ~……

r…………や……っと…………………………帰れ……る…………

kよくやったぞ、下僕ども!まあ、貴様らの助けなど、本当は必要なかったがな!

あの白い星たぬき、ほんとにアタシたちを出口まで案内してたのね。

おお~、えらいぞ~! よ~しよしよし~……

……あれ?

……えっと……あのさ、なんか……透けてない? この子……

「…………

<白い星たぬきは、外の光に吸い込まれるように、すぅーっと消えていった……>

え……え?な、なに……今の……

……もしかして、あの子、ゆう……

幽霊だ~~!

すごーい! ホンモノだ! ホンモノの幽霊!

まさか幽霊が見られるなんて~! 今日の冒険は<アタリ>だった~!わ~い、わ~い!

エシリア……アンタって子は……

……ああっ!

わあ! 今度はなに!?

……わたしたち、どうやって飛行島に帰ればいいのかしら……?

そりゃあ、来たときみたいにエシリアの<扉のルーン>で……

<扉のルーン>は、行き先、決められないよ~?

え?

うん……その話、わたしも今思い出したわ……

し……しまったわ!ど、どうしよう~……

よ~し! 次の目的地は飛行島だ~!

エシリアたちの冒険は、まだまだ終わらないよ~!

も、もうカンベンして~!





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