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【白猫】伝説を築く者たち Story

最終更新日時 :
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最終更新者:にゃん

2015/04/06




目次


Story1 基礎工事

Story2 建てつけ工事

Story3 飯だっしゃおらー!!

Story4 目を見張る出来栄え

Story5 襲撃を告げる鐘

最終話 騎士よ、ハンマーを取れ



登場人物


リアム
己の腕だけで騎士の座を手にした少年。伝説をめざし我流の剣技を磨く。
ブランシュ
ステキな建物を創るお姫様。平和を築くために奮闘中。


story1 基礎工事


ヘイヘイヘイ!ついにこのリアム様が、この村にやってきたぜ!

俺様の伝説、よおーくその目に焼き付けやがれ!

皆様初めまして、私、ブランシュと申します。

二人とも、誰に向かって自己紹介しているのよ。

で、姫さんよ、俺の相手はとこだ!?ここは魔物がウジャウジャいるんだろ?

そうですね。まずは村の周りの壁を修復いたしましょう。

それから村役場と倉庫と教会の建築ですね。

建築……?いやいや、なにいってんだよ。

はやく現場作業を終わらせないと、開拓村の皆様が困ってしまいます。

だから何だってんだよ。俺たちは魔物を討伐に来たんだろうがよ。

いいえ。開拓村の皆様をお助けするために来たのです。

確かに依頼内容は『開拓村の発展に力を貸してほしい』だったわね。

みんなの役に立つなら私はいいと思います。

村の方々にもお話は通してあります。さあ、参りましょう。


…………

……


っしゃおらー!!

<ブランシュは、ハンマーで地面に杭を打ち込んでいる。>

このお姫様、大工だったのか……

地面が揺れてるわ!?さすがにスゴイパワーね!

<リアムはトンカチを叩き、壁板に釘をうっている。>

えーい、こうなったらヤケだ!とっとと終わらせるぜ!

<主人公はカンナをつかって木材を削っている。>

……二人とも、大工仕事慣れてるのね。

主人公は大工たぬきさんのお手伝いもしてるからね。

リアム、アンタはなんで慣れてるわけ?

大工仕事ができねえ傭兵なんか、いるわけねえだろ。

塹壕掘ったり、テントを設営したり、この手の仕事はしょっちゅうなんだ。

<その時、村の見張り台に設えられた鐘が鳴った。周囲に緊張が走る。>

な、なになに!?

……魔物が出たんだって。

魔物ですか。現場の邪魔をするものは、容赦しません!

魔物ォ!?よっしゃいくぜええ!なにしろ俺は大工じゃなくて騎士だからな!



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story2 建てつけ工事



えーいくそおお!この俺がなんでこんなことしてるんだ!

<リアムは、懸命にノコギリを引いている……>

常にクールで、さりげないカッコよさをまとったこの俺が!

自分でいっちゃうところがアンタのダメなところね。

俺にゃあこう見えて、カッケえ二つ名とかあるからな?

たとえば『混沌の世に舞い降りた漆黒の……

大工。

大工じゃねえ!

カッコいいです。リアムさん!

私は働く男性って、カッコいいと思います!

俺はそういうイメージじゃねえ!

だいたい主人公のほうが大工にむいてるだろうが!

見ろよそこの建てつけの繊細な仕事!こいつこそ大工だろうが!

たしかに彼には才能があります。でもリアムさんの堅実な仕事も現場には欠かせません。

二人それぞれに良さがあるんですね。

堅実って……ふだんチャラぶってるのにねえ。

本当はしっかりしているんですね。

実はがり勉タイプ?

ンなわけねーだろおおお!!……俺はがり勉でも大工でもねえ!

<――その時、鐘が鳴った。

魔物の襲来を告げる鐘が。>

はあ……待ちくたびれた、ぜ。

ド三流の三下ども、今日の俺様は血に飢えてる。並の地獄で終わると思うなよ!

<リアムは、ノコギリを構えた!>

そっちじゃないでしょ!



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story3 飯だっしゃおらー!!



役場の設計も決まったことだし、さっそく作業をすすめましょう。

フン、この設計なら強度もばっちりってわけか……

そのとおりです。これが我が国に伝わる伝統の工法です。

なるほど、な……さすが<荒れ野の国>の建築技術ってことかい。

リアム、なんか発言が大工っぽいわ。ハアァ!?ぜ、ぜんぜん大工じゃねえし!

たしかに、厳しいことをいえばリアムさんはー人前にはまだまだです。

そういわれっと、ちょっとムカつくな……

でも、リアムさんは大工には欠かせないすぐれた目があります。

現場作業は、わずかな手抜きが大きな問題になることがありますから。

やっぱり細かいのね。意外と繊細なのかしら?

私は昔から細かいことが苦手だったので、うらやましいです。

細かいところは、細かいヤツにまかせたら?

俺は細かくねえ!常に大胆不敵だってえの!

みなさん。お昼御飯ですよ?

あら、もうそんな時間なのね。

それではみなさん、気合をいれてからいただきましょう。

なんだよそりゃ。

っしゃおらー!!

っしゃおらー!!

っしゃおらー!!

<――その時、鐘が鳴った。

のどかなランチタイムに、戦慄が走る。>

フッ……この俺には、どうにも許せないものが二つある。

昼飯を邪魔されることと、昼飯を邪魔する奴だ!



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story4 目を見張る出来栄え



……ようやく村役場ができたな。

いや、ようやくとはいったが……なんかほとんどー瞬でできたような……

これも皆様のおかげです。

主人公もよく頑張ったわ。

(ほとんどブランシュのパワーでできたみたいなもんだけどね?)

……でもなあ、外見はよくできてるかもしれねえが、問題は中身だ。

じゃ、さっそく中に入ってみましょ?

おっ……外見は堅牢だが、中は木の質感が活かされてるじゃねえか!?

はい、こだわりのポイントです。

窓から差し込む光線が、実に和やかな雰囲気をかもし出しているぜ。

……もしかして、何か始まった?

柱回りの、この空気感。クラシックでありながらモダンなテイストだな。

どこでそんな言い回しを……

村の人たちにとって、親しみやすい建物を目指しました。

あらためて外からファサードを伺うと……実に村の外観とマッチしているじゃねえか。

ファサードってなに?

建物を前から見たところよ?

<荒れ野の国>らしい重厚さと人のぬくもりを感じさせるデザインだぜ。

故郷を離れてこの地に移り住んだ人々にとって、第二の故郷を感じさせる極上の建築だな……

アンタのボキャブラリーにびっくりだわ。

<その時、鐘が鳴った――

無機質な音色が鳴り響くたびに、不吉なる予兆が満ちていく……>

ガンガンガンガンうるせえなあ!

えーと、魔物……よね?

だろうな。フン、いい加減コリろってんだよ!



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story5 襲撃を告げる鐘



<平和な村に、鐘が鳴り響く……

重々しい音色は、まさに暗黒の時代の訪れを告げるかのようであった。>

うるせーバカ野郎!!

くそっ、村の連中は役場に逃げ込め!

ど、どうしたの!?

村の中に、魔物がいるなんて……!

うかつだったぜ、連中、村を囲んでいた壁をぶち破ったらしい。

大型のモンスターを中心に、壁の弱いところをー点突破したらしいな。

うかつでした……この私がもっとしっかり修復をしていたら。

アンタの責任じゃねえよ。なにしろ急場ごしらえだ。今までよく保ってくれたってもんよ。

次にもっと立派な壁をつくりゃいい。そうだろ?

リアムさん……

それより問題はこの数だ。おそらく連中、魔物の本隊だぜ。

では、この魔物を撃退できれば……

当面は、ここが魔物に襲われることもないだろうよ。

だったら、がんばりましょ!

フン……俺たちが汗水たらして働いて作ったこの村を!

てめえらの汚い手で、触れさせてたまるか!

神聖な現場に土足で踏み込み、あまつさえ人々の住まいを損なおうとするなど……

このブランシュが許しません!王家の名のもとに叩き潰します!



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最終話 騎士よ、ハンマーを取れ


これでこの村もどうにか助かったな……フン、やれやれ。

でも、私たちの仕事はまだ終わってません。壁を補強しなければ。

ああ、そうだな。開墾地から出た岩を積めば、いい石垣になるだろうよ。

リアムさん、貴方は……

ん、なんだい?姫さん。

貴方はもう、ー人前の大工です。

この俺なんかが……大工を名乗っていいのかい。

薄汚れた人生を歩んできたこの俺がよ……

<大工>の称号は、今のあなたにこそふさわしい。

私はそう思います。さあ、今こそこのハンマーを!

<リアムはハンマーを手に取った。>

おめでとうリアム!

よかったですね、リアムさん。

今日からこの俺は、大工だ!……ってちょっとまった。

なんでだ!なんで俺が大工なんだよ俺は騎士だっつーの!!

いいじゃないの。大工兼騎士で。

よくない!だいたいなんだよハンマーって!

ハンマーは大工の証ですから。

俺の得物は剣だー!!えーいくそっ!魔物はぶっ飛ばしたし、俺は帰るぞ!

だめです。いちはやく壁を修復しなければ。

<ブランシュは、リアムの首根っこをつかんだ!>

俺は騎士だー!

さあ、もうー度気合を入れましょう!

っしゃおらああああー!!

やれやれ、忙しいわね……あれ?主人公?

<主人公は、ー心不乱にカンナを動かしている。>

あの目……匠の目だわ!?

そうなの?







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