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【白猫】覇戦のレガリア Story2

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最終更新者:にゃん


2019/06/27



目次


Story10 タイカンの霊獣

Story11 信じるもの

Story12 お守りします

Story13 全力の解禁

Story14 闇歓喜

Story15 ワレラノ、リョウイキ

Story16 一騎打ち

Story17 王の振る舞い



登場人物



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story10 タイカンの霊獣



これより先が雷獄山となります。皆様は隊の後方に同行を。

リーランは?

騎馬隊を率います。私も隊の後方に。

騎馬も一緒に、山を越えるんですね。

<練気>により兵とひとつになった騎馬はドラゴンより力強く、疾風のように駆けます。急峻な道も耐えましょう。

便利ね、<練気>ってのは。でも<練気>ってなによ。

練気とはソウルを練り、己に纏う鎧として、ソウルを操る力を向上させる術です。

しかし自らにあるソウルをそのまま使ったとしても、人の領域を超越できません。

練気とは文字通りソウルを練り上げ、丹田にて<気>として活性化させる術なのです。

便利そうっちゃ便利そうね。

そうでもないですよ。

練気に使用できるのは、練り上げたソウルのみです。燃料のように、使えば消費します。

再びソウルを練らなければ、練気は使えなくなるのです。

ゆえに<練気>は使い所が肝要だ。

……ケンセイ様。

長丁場の戦ではソウルを練り直す暇はない。溜めた気は使うべき時のみ使う。

逆手に取れば、力をより多く温存することも可能だ。

練気、<消>。

「「「応!」」」

みんなの気配が――

目をつむったら、この場にいないみたいだわ!

<練気>の扱い方次第では、気配を消すこともできます。

<消>は狩りや隠密に適します。これで魔物にも気取られづらくなりましょう。

魔物には遭遇しないほうがいいもんね!

とか言ってる時に限って、急に現れたりするけどね!

何かの気配が……!

<主人公の遥か頭上、岩肌の切り立つ崖の上より、一行を見下ろす存在がいた――>

あれは……

おお……

縁起のいい……

あれは、大丈夫なの?

ご安心ください。タイカンの島の霊獣、麒麟です。

人に姿を見せることは滅多にありませんが、その姿を見ることは古来より吉兆とされています。

…………

行っちゃったわね……

麒麟が人に手を貸すなんて、聞いたこともないがな。まあ、士気の足しにはなっただろ。

……風情のない言葉ですね。…

聞こえてるぞ。

風情のないお言葉です。

言い直すなよ……




雷獄山

>まったくケンセイ様は……


>雷獄山に登ったことが?

>なぜそう思う。

>なんとなく、そう思いました。

>ああ、大昔にな。

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story11 信じるもの




ぎにゃー!今、雷おちたわ!近くに!

さすがに大変ね。みんなは大丈夫かな?

……揺れが強くなっているな。

進路を西へ取れ。

「「「応!」」」

噴火の予兆がある。半刻後には岩場を越えるぞ。そこで休憩だ。

(隊の疲労を気にしつつ、自然の流れを読み――)

……順調ですね。何事もなければ、ですが。

そうですねぇ……

何者……!!

少し、お眠りなさい。


…………

……


ここで休憩だ。半刻休む。

「「「応!」」」

ケンセイ様。

どうした?

……お聞きしたいことがあります。

……なんだよ。

ケンセイ様は、オードの大王ゴーマと。お知り合いでございますか?

しかもただの知り合いではなく、大王ゴーマの奴隷であったと……

……どこで聞いた?

あの残虐な大王ゴーマと、タイカン統一の誓いを立てられたとは……

失望しました。

まさか覇王よ、オードを救うという甘い言葉は、ただの私情ですか?

……あ?

そのような私情で、あなたを信じる臣下を、振り回すのですか?

…………

殺してください。

大王ゴーマを殺してください。迷いなど不要です。オードが闇であろうと、殺すしかないのです。

なら、お前が死ね。


これはこれは……躊躇なく部下を殺そうとするとは。恐ろしい……

誰だ、お前。

わたくしは、オード軍に属する、闇の軍師、シンラでございます。

リーランはどこだ?

安心なされよ。お休み頂いているだけのことです……

覇王ケンセイ。わたくしの問いに、お答えを。

あなた様は私情で、このように多くの者を振り回すのですか?

ああ。

……ほう!万民のためではないと?

バカが。俺のやりたいことが、バカが。俺のやりたいことが、すべて万民のためとなる。

王とは己の欲望を、すべての憧憬とともに振り回す我が儘な者。それが、全てを統べる王だ。

オホホホホ!なんという独善!気に入りました!

……ではついでに。どうして、わたくしの変装を、見破れたのでしょう?

どうして俺が臣下の言葉を、間違うと思う?

失策だったなシンラ。リーランなら真逆を言うぞ。

臣下に全幅の信頼を置くとは……わたくし、失笑……

あなたのことを大王ゴーマは、いたく気にしておりますので、見定めるつもりでしたが……

どうやらとんだ見込み外れ……

お前が黒幕だろ?ゴーマの指示みてえに、言ってるんじゃねえよ。

いえいえ大王ゴーマは、私が仕えるべき大王ですよ……

それでは覇王。戦場でお会いしましょう。あなたが絶望する様が見られることを、楽しみにしております……


ケンセイ様、曲者です!!申し訳ございません。気を失い――

――もう片付いた。

休憩は終わりだ。一気に山頂まで登るぞ。

ですが!! すっごいあやしいガイコツの――

だったら不意なんざ打たれるな。気を引き締めろ。

す、すみません……

…………


 そしていつの日か、タイカンに平和を!


……チッ。



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story12 お守りします



全員、今日をよく乗り切った。今宵は存分に、英気を養え。


これだけの人数が一緒になると、大宴会ね!

そうだね。みんな楽しそう。

よし、今度はお前の番だ!

飲め飲めッ!

樽ごといくぞ!

飲んでるな、お前たち。

お、ケンセイ様!

よろしければ一杯どうでしょう?

自分たち、誰が一番飲めるか、競ってるんです。

戦働きも得意ですが、酒もちょっとした自信があるってもんですよ!

ほう。面白い。ならば俺も混ざるぞ。

おお! ケンセイ様も!

そいつはいい! どうぞこちらへ!!

全員、杯を持て! 俺よりも飲めたやつは、一生困らん量の酒をやる!

「「「おおおおおお!!!」」」



「「「zZZ……zZZ……」」」

「まったく飲み散らかして……!いったい誰が掃除をすると思ってるんだか……!

「別にお前がやる必要はねえだろ。

「他にやる人がいませんからね。

…………

「なんだよ。

「こっちの台詞です。どうかされたんですか?

らしくないですよ。なんか、表情が辛気臭いです。珍しく、悩むことでも?私でよければ聞きますよ。

「……表情で読むな。気持ち悪い。

「なんですかその言い草は。後ろから剌しますよ。

「今回の戦。私情のみでお前たちを振り回しているかもしれん。それでいいのか、少し、悩んだ。……

「はぁ?

何をいまさら。いつものことじゃないですか。あなたが義に生きる王だとでも、考えていると思いますか?

ケンセイ様、この際だから、はっきり申し上げます。

あなたは乱世を終わらせる王なのです。私はあなたが描く平和に、夢を見ているのです。

振り回して頂いて結構です。己の思う覇道を存分に。リーランが背中をお守りします。

「……お前、バカだな。

「やっぱり背中を斬ります。

「「!」」

「霊獣、麒麟……二度も人の前に姿を表すとは……!!!

<麒麟の視線が、大国オードのある方向に、向けられる……>

「…………

「私たちに進め、と言っているのでしょうか?

「かもしれねえな。



八合目

もうすぐ頂上です。


>…………

>どうした。

>昨晩のことは忘れてください。

>俺の背中に夢を見ていることか?

>あああ!! さいあくです!!


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story13 全力の解禁



ここが七彩大圏谷……

ついに到着しましたね、兄様。

そうだね。ここからが本当の戦だ。

はい……

ルーンの力が、ぴょんぴょんしてやがる。

七彩大圏谷にはグレイスルーンが存在すると言われてますからね。

ジャッキー将軍! ハオ将軍! 前方、砂煙が!

敵の軍団が近づいております!

さっそくか。

私たちのお役目は、ケンセイ様のご到着まで、敵をこの圏谷に留めておくこと。

ですよね、兄様。

うん、そうだよ。防御に徹し、敵を引きつけよう。

敵の数は?

敵兵、およそ8万……!

……8万!

我が軍の数は

万。2倍の数……

兵法において数の多い敵との戦闘はできるだけ避けるぺきです。

我ら、本当に勝てるのでしょうか?

温いこと言ってんじゃねえ。

敵が多いのは承知の上。今さら怖気づいたって、数は変わらん。

……ハッ!

聞け! 猛虎騎兵よ!

前からオートの兵隊が向かってきやがる!

気合いれろッ!全力を出すことを解禁する!!

「「「オオオオオオオオオオオ!!!」」」


全力……!?では、猛虎騎兵は力を温存していたのですか!?

ああ。いい機会だねメイリン。猛虎騎兵の真の力、ちゃんと見ておくんだよ!


猛虎騎兵! 軍歌! 斉唱!

こんにちは、猛虎!君はなにに乗るの?

「「「じごくの☆おうまさんー!

こんにちは、猛虎!君はなにをするの?

「「「やつざき☆ふるぼっこー!

そう! だからー!わたしたちの熱いハートを見せてあげるのー!

「「「ぴょーん!!!

ぴょーん!!

「「「ぴょーん!!!

ぴょーん!!!!ぜんりょく☆きらきらしょーたい!!!

練気、解ッ!!

「「「オオオオオオオオオオ!!!!」」」



…………

最初の歌、いらないんじゃ……

兄様! すごいです!アレこそが兵法の真髄ですね!

……違うかもしれない。

ええ!?


全軍、突撃ィィィ!!敵を皆殺しにしろぉおおお!!

「「「ヒャーハー!!




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story闇歓喜



<剣戟の火花が散り、大地が揺れる。粉塵舞う中、戦場の炎はその大きさを増していく――

数多の意思を抱え挑むライゴウ。そして――>


<オード軍、本陣。>


フハハハハハ!!殺すのです!もっと激しく!よりグチャグチャに!

死をッ!闇に従わぬ愚者に死をッ!

命の炎が刻一刻と消え……戦場は次第に恐怖と絶望に……

闇、歓喜ッ!

……死は喜ぶものではない。口を慎め、シンラよ。

いえ! 喜ぶものですッ!なぜなら闇の糧ですから!

……ふん。ならばその闇で、薙ぎ払え。

ふふふ、容赦のない!承知しました!

魔術兵に大魔術の用意をさせよう!


<ライゴウ軍、本陣。>


右翼、押されてます!

方陣を堅持するように伝令を。今はまだ耐える時です。

将軍!

敵、魔術陣形の動きあり!

魔術士で陣形を組み、連携して行う大魔術か!

練気にて応じる!将軍、防御の陣形を!

ふん! 言われるまでもねえッ!



攻撃魔術陣形ッ!

「「「

……いや、違うな。

闇の力を借りる一撃としては、インパクトに欠ける……


そうだ……!1000人ほど、死ねばよいのだッ!

「「「!?」」」

闇に命を捧げよ――

<&%$O■*×!…………>(ノクス テレブラス インヲカト!)

フハハハ! 力が集まるッ!

では参ろう!

気は風に散り墜ち、腐敗せし水は停滞する。其れ即ち破滅の標――放たれよ――

……絶気焦壊砲!




敵、大魔術、来ます!

盾に気を集中しろ!超密集、かめさん陣形だ!

「「「応!

敵のデケえ攻撃が来るぞッ!練気、解ッ!!

漢は黙った耐えろッ!!気合だァアアアッ!!



絶気焦壊砲、阻まれましたか……!

アレを練気で防ぐとは、ライゴウ軍、狂ってますねえ……

ど、どうされますか?

もう一発いこう!

次は1500人捧げる!

ですが、そんなことをすれば、士気に影響が!

心配ご無用!こんな時のために、催眠魔術があるのだ!

で、ですがシンラ様!

やかましい! 燃えよ!

へ?

ぎゃああああ!!!

ふふふ、燃えてくる!

フハハハ! うまいッ!



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story15 ワレラノ、リョウイキ




……おかしいですね。

順調じゃない。どうして心配そうなの?

あの峰が雷獄山の頂上です。

雷獄山はバルガ族の領土。彼らは山に入る者を許しません。

なのにここまで、手を出してこなかった……

真っ先に攻撃を仕掛けて来ても、おかしくはないはずですね。

決まってるだろ。意図して戦いを仕掛けて来ないんだよ。

わざと、ですか?つまり、それは……

ケンセイ様。

わかっている。言われるまでもねえ。

タチサレ。

ココハ、ワレラノ、リョウイ。

タチサラヌ、ナラ、コロス。

くっ、いつの間に――!

全方位、囲まれています!

ケンセイ様、いかがしましょう。

…………

ライゴウ、ノ、オウヨ。

ムリ、二、トオル。ミトメナイ。オキテ、マモル。

デキナイ、ナラ、ワレラ、スベテガ、ライゴウノテキ、デアル。

ワレラ、ミカタ、オード、ノ、デ、アル……

お前たちと争うつもりはない。なぜオードの味方をすると、口にするのだ!

……バルガの誇りを捨てて、闇に媚びへつらうか!

チガウ! ダンジテ!チガウ!!

ワレラハ……マモル……ナカマ、ヲ……

……女子供でも人質にとられたか?

! …………

オードめ。卑劣な……

俺たちを通したら、人質が殺されるんだろうな。

…………

ソウダ。タノム。ヒキカエセ。

ライゴウ兵よ、ライゴウの流儀をバルガに教えてやろう。

仰せのままに……!

キサマ……!

悪いなバルガよ。ここは退けん。 




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story16 一騎打ち




……ク!!

もうオシマイか、山岳の戦士よ?

トマレ! ハオウ!

誰だお前。

バルガ、ノ、オサ、デアル。

トオセバ!コドモタチガ……タノム! ヒイテクレ!

…………

ここを通らなきゃ、味方が全滅する。敗北すれば、国が滅ぶ。

止まるわけにはいかねえ。

…………

……ホコリ、ナド、ステタ。……タノム!

断る。

……!

だが、案ずるな。

ナニ……?

この島の民の命はすべて俺が預かるものだ。好き勝手に殺させるつもりなどない。

…………

……お前らの子供も、まとめて助けてやる。だから通せ。

オード、ハ、ヤミ……

コドモナド、ヘイキ、デ、コロス。

ワレラ、タタカッタ。ダガ、カテナイ。

俺たちが勝つ。信じろ。

ハオウ、ライゴウ、ヨイ、クニ、ダ。

ダカラ、オード、ニハ、カテヌ……

…………

ケンセイ様、ここは――

待て。

…………

信じろ。

…………

オサ……

……バルガ、ノ、ユウシ、マエヘ。

バルガ、イチ、センシナリ。

イチゾク、イチバン、ツヨイ、センシ。

ハオウ、コトバ、シンジタイ……ダカラ、チカラ、シメセ……

いいだろう。

リーラン。

ハッ!

私は覇王ケンセイ率いる、ライゴウ軍副官、リーラン・ラムレイ!

いざ! 尋常に!



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story17 王の振る舞い




ハアアアア!!

グッ……

マケ、ダ……

見事な腕でした。

人質にとられた方たちは、必ず助けてみせます。

信じて待ってて……!

…………

…………

ココヲ、ヌケレバ、ダイケンコク、ダ。

……ユケ。

感謝する。行くぞ、お前たち。

「「「オオオオ!!!



……ケンセイ様。

バルガ族の子ども達は、必ず助けます。

ですから、ここは見張りを。もしくは彼らの武具を、預かっておきましょう。

…………

素直に通す、という空気ではありません。

駄目だ。

ケンセイ様。名は捨てて、実を取ってください。

この局面、判断を間違えれば、オードに敗北します。

リーランよ。実を取れば、すべてが正しいってわけじゃねえ。

俺とお前の振る舞いが、ライゴウという国を表す。

……ですが。

信じろ。

……承知しました。

ケンセイ様、リーラン様!

ハオ様から伝書鳩です!書はなく、火急を示す赤い紙が。

どういう意昧なの?

苦戦している。急げってことだ。

行くぞ、ライゴウ兵よ!


…………

…………




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