【白猫】迷子の妖精シスターズ Story
2014年9月19日
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??? 「主人公、アイリス!ちょっといいかな!
フリージア「ちょいと手伝ってもらいてーコトがあってよ!
アイリス 「手伝ってほしいこと……?何かあったんですか?
コロナリア「妹たちが、キノコを採りに行ったまま、帰ってこないのよ。
フリージア「こいつは何かあったに違いねー!つーわけで、助けに行きてーんだ!
アイリス 「わかりました。主人公、行きましょう!
ダリア 「ありがとう、助かるよ!
キャトラ 「で、いなくなったのは誰なの?
コロナリア「3女のポプラと――
ポプラ 「日々精進です!がんばります!」
フリージア「4女のセロシアと――
セロシア 「す、すみません……私、その……人と話すの、慣れてなくって……」
ダリア 「末っ子のルピナスだよ!
ルピナス 「イケメンいますかぁ~?え?いないの?はあ……がっかりぃ~。マジやってらんな~い……」
キャトラ 「いちばん頼りない3人じゃん!なんでそのメンツで行かせたのよ!
ダリア 「いやぁ~まずポプラ姉さんが、『キノコスープを作ろう!』って思い立って……
フリージア「ルピナスに声かけたんだよな。あいつ、なんだかんだって文句は言うけど、わりと付き合いいいからよー。
コロナリア「そして、そのへんにいたセロシアをついでに回収して行ったようね。
アイリス 「弓と杖と槍の妖精だから、バランスのいいパーティのはずなんですけど……
キャトラ 「……性格的に、不安で仕方ないメンツよね~……
ダリア 「森の奥の洞窟に、いいキノコが生えてるとか言ってたから、たぶんそこに行ったと思うんだ。
フリージア「洞窟にゃ、キャットシャドウとかがわんさかいるからな。ピンチになってるかもしれねー!
コロナリア「早く助けてあげないとね。そのあとは、お説教をして……――割ろうかしら。
キャトラ 「な、なにを?なにを割るのぉっ!?
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セロシア 「うぅ……あうぅ……おうちに帰りたい……
キャトラ 「あっ、いた!セロシア!
セロシア 「キャトラ先生……!た、助けに来てくれたんですね!うう……ありがとうございます……
コロナリア「無事でよかったわ、セロシア。魔物に襲われたりしなかった?
セロシア 「コロナリア姉さま……はい、その……だいじょうぶでした……
私……影、薄いみたいで……魔物にぜんぜん気づかれなくて……
コロナリア「そんな気はしていたわ。他の人は?
セロシア 「その……はぐれちゃって……ど、どうしましょう……。
アイリス 「安心してください、セロシアさん。ダリアさんやフリージアさんが別の場所を探してくれています。
キャトラ 「それに、応援も呼んでおいたしね!
…………
……
ルピナス 「うぅぅぅうう~……どーしてこーなっちゃったのよぉ~……
<ぐったりとしたポプラをおんぶしたルピナスが、洞窟のなかをトボトボと歩いている……>
ポプラ 「ルピナス……私のことはいいから……無理しないで……
ルピナス 「そんなワケにいかないでしょ!このバカ姉えーっ!
妖精がキノコ食べて食あたりとか、ホントどーなのよ!イメージ丸崩れじゃない!?
ポプラ 「ごめん……珍しそうだったから……つい、好奇心がうずいて……
ルピナス 「だからって、あんないかにもヤバげな虹色のキノコ食べる、フツー!?
<ルピナスが叫んだとき――洞窟の奥から、のそり、と巨大なキャットシャドウが姿を現した!>
ルピナス 「げげっ!あ、あわわわわ……
ポプラ 「くっ……、逃げて、ルピナス……!私のことは、いいから……!
ルピナス 「バカ言わないでったら!こ、こうなったら、やってやるぅ!イケメンとの出会いを果たすまで、あたし、死ねないんだからぁーっ!
<ルピナスが覚悟を決めた直後――
鋭い矢が飛来したかと思うと、それを受けたキャットシャドウが地響きを立てて倒れ伏した!>
??? 「お嬢さン……大丈夫かイ……?
ルピナス 「え……?これって――ひょっとして、イケメンとの運命的出会い!?7
は、はいっ、助けていただいて、本当にありが――
白鉄兵 「おット!その角度デ僕ヲ見てしまっテはいけなイ……美しサのあまり、最悪、気を失っテしまウからネ!
ルピナス 「…………
…………
……
ダリア 「……あれ?フリージア姉さん、なんか今、すんごい爆音と悲鳴が聞こえなかった?
フリージア「わりー、ぜんぜん聞いてなかった。お、あっちにも敵がうじゃうじゃいるじゃーん!
ひゃっはー!
<そんなこんなで、無事に見つかった迷子の妖精たちは、コロナリアにキツく説教されたのだった――>
コロナリア「――割るわよ。
キャトラ 「だから、なにをっ!?