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糖葫芦・物語

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最終更新者:皮蛋納豆丼

一 竹馬の友・壱

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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糖葫芦

「わわ! ○○、これ…重いよ!」


糖葫芦

「なに?きみも手一杯だって?

 ううう…腕が疲れた!首が痛い!」


糖葫芦

「まあね、最初に手伝うって言ったのはわたしだけど!

 でもそれはここに住んでたわたしの方が、道がわかるから!」


糖葫芦

「あ、ここ、昔よく友達と一緒に遊んだ場所…だいぶ変わったなぁ!

 昔ここは空き地で、ジャスミンがいっぱい生えてたんだよ。咲いたときは、まるでここだけに雪が降ったみたいだったよ――」


糖葫芦

「あれ?」


糖葫芦は突然驚きの声を上げた。その視線の前方にある階段には、一人の老人が座っている。


年寄

「……」


糖葫芦

「灰色の目と、まぶたにあるほくろ…まさか――」


糖葫芦

「阿童?」


糖葫芦は小さな声で呼んだ。しかし、老人は二人の存在に気付かなかった。

彼の眼は、まるで石でできているかのように、ただまっすぐと前を見ている。

【選択肢】

・知り合いなの?

・機嫌が良くなさそうな顔してるけど

選択肢

知り合いなの?

糖葫芦

「うん!かれはわたしがここにいた時の大親友だよ!

 でも、その時は、かれもまだわたしと同じくらいに小さかったけどね!」


糖葫芦

「機嫌がよくなさそうな顔――

 彼は不機嫌なときはこの表情だよ!」


機嫌が良くなさそうな顔してるけど

糖葫芦

「そう、まさにこの顔!」


糖葫芦

「え、誰だって?かれはわたしがここにいた時の大親友だよ!もうこんなに長い時間が経ったんだね、彼…おじいちゃんになったんだ!」

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糖葫芦は近づこうとするが、老人は立ち上がり、杖を突きながら、車に乗ってしまった――


糖葫芦

「わわ、まってよ!」


糖葫芦

「――!」


糖葫芦

「うわわ!しまった、食材…全部こぼしちゃった!」






鍋包肉

「……」


糖葫芦

「……」


鍋包肉

「それで、あなた達は仕入れた食材をなくしたんですか?」


糖葫芦

「しょ、しょうがないじゃん!トマトと卵は一回落ちたら拾えないもん!」


糖葫芦

「ですが、落とさない選択肢だってありますよね?」


糖葫芦

「ひぃい!郭お兄さん、そんな顔しないでよ!怖い!」






糖葫芦

「結局、なんで○○もわたしと一緒に庭掃除をするの?」


糖葫芦

「え? 郭お兄さんは、○○にも責任があるって言ったの?割れやすいトマトと卵じゃなくて、割れにくい唐辛子やキャベツを持たせるべきだったって?それって…」


糖葫芦

「ふん!庭の草も刈らなきゃいけないし、いやだいやだ!」


糖葫芦がハサミを振るい、カチャカチャと茂みを刈り始めた。

しかし、その様子もなんだか上の空だ。


糖葫芦

「左をきって、右を切って、上を切って、下を切って…!」

【選択肢】

・やらせて

・糖葫芦、ぼんやりしてるね

選択肢

やらせて

糖葫芦

「大丈夫大丈夫!

 あんなに重い食材もわたしは持ち歩けるんだから、このハサミもちゃんと持てるって!」


糖葫芦

「何?食材をこぼしたって?

 そそそれはその…を追いかけて、ぼんやりしてたからでしょ?」


糖葫芦

「今もぼんやりしている?この前の友達?ないない――

 よく見ててね!わたしはこの茂みを郭兄さんみたいな髪型に整えてみせるよ!」


糖葫芦、ぼんやりしてるね

糖葫芦

「ぼんやり…?さっきの友達を思っているって?」


糖葫芦

「ないない! わたしは一心不乱に草刈りしてるよ! ○○、よく見てね!

 わたしはこの茂みを郭兄さんみたいな髪型に整えてみせるよ!」

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糖葫芦

「切る切る切る、カットカットカット…!」


糖葫芦

「うわーっ!!」


しばらくすると、驚きの声が上がった。満開の細くて白い花が、誤って鋭いハサミで刈り取られてしまったのだ。


花畑で水やりをする庭師たちがそれを聞きつけ、すぐに走ってきた――


春巻

「ああ!わたしのお花!葫蘆ちゃん、何をしているのですか?

 どうしてわたしのお花を粗末に扱うんですか!」


糖葫芦

「わわ、わたしはわざとやってないよ!あれ?こ、これってジャスミン?」


春巻

「あなた…どうしてそんなにぼんやりとしているんですか?

 まさか惚けるつもりじゃないですよね?わたし…本当に怒りますよ!」


糖葫芦は、泥に汚れた花を持ち上げて、ただ、それを見つめて、言葉も出せなかった。

何か言おうとすると、春巻は顔を真っ赤にして、走り去ってしまった――


糖葫芦

「ジャスミン、ジャスミンなのか…」


糖葫芦

「○○、少し出かける!わたしの代わりに、春巻に謝ってて!」





春巻

「葫蘆ちゃん~葫蘆ちゃん~」


春巻

「葫蘆ちゃんはどこに行ったのですか?」


春巻

「うう!まさか今朝のことで、わたしが言い過ぎたせいで、傷つけてしまったんじゃないですか?」


春巻

「え?若様、葫蘆ちゃんは自分が悪かったと分かっていて、代わりに謝るって?」


春巻

「では、○○に免じて…

 うん、許します!実はもう怒っていないんですよ!」


春巻

「では、○○も葫蘆ちゃんの行き先が分かりますよね?

 え?これから行くつもりですか――」


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二 竹馬の友・弐

◆主人公【男性】の場合◆

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たどり着いたとき、老人はビルの陰に座って、どこかを眺めてぼんやりとしていた。

太陽が照らす場所に、糖葫芦はひとりでしゃがみ、童謡を歌いながら「石蹴り」用の枠を描いていく。

光と影が、はっきりと二人を分けた――


糖葫芦

「もしもしかめよ、かめさんよ~♪」

【選択肢】

・目を隠す

・後ろからチョークを取る

選択肢

目を隠す

糖葫芦

「あ!誰――誰なの!?」

「まさか、誘拐? ○○、助けて、誘拐されちゃうよ!」

「ううん、この匂い…」

後ろからチョークを取る

糖葫芦

「誰?誰がわたしのチョークを?ふふふ!いい度胸だね!」


驚いた糖葫芦が振り返るとき、僕はまた反対側へ移動する――


糖葫芦

「あれ?誰もいないなぁ。まさか小鳥が咥えていったの?それとも野良猫がとっちゃったの?」

「わわ!真昼間からお化けって出ないよね――!?」

「だれ、誰が笑ってるの? あれ?この笑い声、ちょっと懐かしい…」

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糖葫芦

「○○? きみだったんだ、びっくりした! ど、どうしてここに来たの?」

【選択肢】

・一人じゃつまらないでしょう

・遊ぶなら連れてってよ

選択肢

一人じゃつまらないでしょう

糖葫芦

「うぅ……」

「だね! ○○の言うとおり! 1人は本当につまらなかったよ。でもわたしは――」

「なに?もう知ってたの? まあ、もうバレバレだもんね…わざわざ隠すつもりはないけど。ただ…ただ…」

「うわーっ!!」


その泣きそうな顔は見ていられなくて、彼に「手を出した」――


糖葫芦

「あ!よくもわたしをこうげきしたな!ならきみのことくすぐっちゃうから!こちょこちょこちょ――」


糖葫芦の反撃を受け、2人は一緒にコロコロと転がる。

遊ぶなら連れてってよ

糖葫芦

「ごめんごめん、わたしが悪かった! ○○は怒らないでね! わ……わたし……」

「わわ!全然怒ってないじゃん!笑ったのが見えたよ! ふん!じゃあとことん笑わせちゃうもんね!こちょこちょこちょこちょ――」


糖葫芦に反撃をし、2人はコロコロと転がる。

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糖葫芦

「ハハハハ! 負けないぞ、ほら!!」


???

「ふたりとも…わしも、一緒に遊んでいいかの?」


糖葫芦

「――!!」


年を取ってしわがれた声が聞こえて、2人は一緒に振り返った。そこに座っていたはずの老人が、いつの間にか2人の後ろに立っていた。

その、石のような灰色の瞳の中は、なぜか、奇妙な光が輝いている。


糖葫芦

「……」

「いいよいいよ!もちろん!おじいちゃんは何で遊びたい? こちょこちょはさすがに…はは!」

「えっとねー? ここには、ビー玉と綾取り、ゴムパッチン、砂袋、…それとシャボン玉があるよ!」

【選択肢】

・出た。四次元ポケットだ!

・よく全部持っているね

選択肢

出た。四次元ポケットだ!

糖葫芦

「よ、じ…げん?四つの団子のこと? わぁ!もしかして、甘く作った四喜団子なの?なんかおいしそう!」

「あ、ポケットの中にたくさんのものが入ってるってこと? えへへ!これは全部わたしの宝物だよ――」

「このビー玉を見て!宝石みたいにきれいでしょ! ううん、もし本物の宝石と交換するか聞かれても、わたしは交換してあげないもん!」

よく全部持っているね

糖葫芦

「これは全部わたしの宝物だから、持ち歩くのは当たり前だよ!」

「この蹴羽根は、不良の鶏のお尻から羽を抜いて作ったんだ!」

「あ、口が滑った! ○○、絶対に符お兄さんに言わないでよ。言っちゃったらわたしが頭叩かれちゃうから!」

「揚州お兄さんが描いてくれたコミックカードと、春巻からもらった砂袋、綺麗な花の刺繍もあるよ!」

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すると、しわしわの手が伸びてきて、蹴羽根を取った。


糖葫芦

「おじいちゃん?」


年寄

「安心してくれ、坊ちゃん。持って帰るつもりはないんじゃ、ちょっと見たくての。よく…見たいんじゃ…!」

「おじいちゃんの家にも、こんな感じの箱があってのぉ。わしも、それは宝物じゃな。ただ、中にある物は、わしと同じく年を取ってしまった。蹴羽根の羽根も、色あせたし脆くなってしまったの」

「じゃが、遊び方ははっきり覚えとるよ!さあ、この蹴羽根で「一鍋底、二鍋蓋、三酒盅、四牙筷、五釘錘、五焼売、七蘭花、八把抓、九上瞼、十打花」を見せてあげよう」


糖葫芦

「わぁ!やってやって!」


年寄

「うっ!腰が――」


糖葫芦

「おじいちゃん!大丈夫?」


年寄

「平気…平気じゃ! それじゃあまずは「回し蹴り」からしてやろうかの!」


三人で午後の時間を過ごした。

日は徐々に暮れ、鮮明だった境界線も次第にぼんやりとしている――


糖葫芦

「あはは!今日は本当にたのしかった!」

「○○、阿…ううん、おじいちゃん、明日は何をやる? 輪回し、コマ回し、それともかくれんぼとか子とり鬼?」


年寄

「ははは!何でもよいぞ!」

「はあ、子供のころはこの辺りに住んでたんじゃが、あっという間に数十年経ち、ここも随分と変わったのぉ。この思い出探しに来たじいちゃんでさえ、わからなくなってしまったな。もし坊ちゃんたちに出会わ」

糖葫芦

「行く?また…どこかへ行っちゃうの?」


年寄

「そうじゃ。今日ここに来るのは、最後から二番目になるかもしれんのぉ。明後日、わしはまたここを離れて、娘と一緒に住むんじゃ」


糖葫芦

「え?」

「じゃあ…お、お願いだから、明日もここに来てね!」




糖葫芦

「○○、ここで待ってて!わたしは春――」


春巻

「葫蘆ちゃん!」


糖葫芦

「うわーっ!!」


春巻

「またわたしの花畑の前でこそこそして何を… あれ?○○もいたのですか?」

「葫蘆ちゃん、この前みたいにわたしのお花を粗末にしちゃダメですよ!」


糖葫芦

「春巻!こないだはわたしが悪かったよ…ごめんなさい!」

「でも、今日は本当に大事なことがあって――もしよかったら、ジャスミンの花束をもらって、お別れのプレゼントとして、友達に贈ってもいい?ジャスミンはわたしたちにとって、特別な意味があるの…」


春巻

「え?友達への贈り物ですか。それに特別な意味が?もしそういうことなら…うん、いいですよ!」


糖葫芦

「わぁ! よかった! ありがとう、春巻! ○○も!」


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三 竹馬の友・参

◆主人公【男性】の場合◆

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翌日




年寄

「はははは!やめじゃ、やめじゃ…一回休憩しよう!

 やっぱり年は年じゃ。体力がもたんのぉ」


糖葫芦は、夕暮の空を見て、急に話し始めた――


糖葫芦

「阿童、もう…いっちゃうの?」


年寄

「おや!もうこんな時間か、気づかんかったわい!」

「しかし、何じゃ?年を取り、耳が遠くなったんかの…

 今、わしの幼名を呼んだか?」



【選択肢】

・痛いと言った

・足を引っ掛ける

選択肢

痛いと言った

糖葫芦はぎょっとして、そして感謝のまなざしを向けてきた――


糖葫芦

「そうそう!

 さっきはね、石にひっかかって、痛いって言ったの!」



足を引っ掛ける

糖葫芦はぎょっとして、

そして引っ掛かったふりをして、こちらにぶつかってきた――


糖葫芦

「え…おっと!いたたた!

 おじいちゃんの聞き間違いだよ!さっき石にひっかかっちゃってね、

 それで、痛いって言ったの!」



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年寄

「ははは!今どきの若者はひょろっちいのぉ!

 わしが子供のころは、

 靴を履かぬまま外で一日中歩き回っても全然平気じゃったぞ!」

「子供のころ…」

「ああ、あの日坊ちゃんを見た時、子供時代の友人によく似ていると思ったんじゃ。同じ束髪をして、目がくりくりと丸くて、走るときも、飛んだり跳ねたりしとったのう!」


糖葫芦

「全部…覚えてたの?わたしはてっきり…」


年寄

「この思い出わしの宝物だあkらの、忘れるわけがないんじゃ!

 あんたたちはまだ若いから、わしみたいな大人になったらわかるじゃろうよ――」



【選択肢】

・わかります

・今にとっても宝物です

選択肢

わかります

糖葫芦

「〇〇の言う通りだ!

 そんなこと、子供のわたしにだってわかるよ!」

「仲間と一緒に過ごした楽しい日々は、

 わたしにとってかけがえのない大切な思い出だよ。

 この思いは、たとえ百円、千年たっても、わたしは忘れ…忘れないからね!」


年寄

「ははは!急にどうした坊ちゃん?

 本当に百年生きてるような言い方じゃが…」

「百年か…長く感じるが、よう考えたら、わしも大体それくらいの歳じゃ。

 子供のころのことは大昔のことじゃが、昨日のことのように覚えとる…」



今にとっても宝物です

糖葫芦

「〇〇の言う通りだ!

 仲間と一緒に過ごした楽しい日々は、今の私にとっても宝物だ!」

「わたしのビー玉、蹴羽根、フープに縄跳びを合わせたって、

 百倍、千倍も重要だよ!」


年寄

「ははは!子供らしいな!

 いいな、わしもこういう時代があったのぉ…」



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年寄

「前も言ったが、わしは子供時代のほとんどをここで過ごしたんじゃ――」

「当時、わしには何人か仲間がおって、

 一緒に木登りをしたり、釣りをしたり、輪回しをしたり、蹴羽根をしたりした。」

「そのころ、夏が来ると、この土地には真っ白なジャスミンが満開になるからの。

 花を結んで襟元に留めて…あの香りは一生忘れられんのぉ!」


糖葫芦

「そうだよね!ジャスミンはいい香りだよね!

 わたしも、…わたしもジャスミンが大好きだよ!」


年寄

「その後、わしは両親の仕事の都合で、ここを離れることになった。

 別れる前に、皆がくれたプレゼントは、

 わしらが遊んだおもちゃと、ジャスミンの花束じゃ。」

「そして、やがてジャスミンの花束は枯れ落ち、

 一緒におもちゃで遊ぶ相手もおらんかった。

 わしの子供時代は、そこで終わったんじゃ。」


糖葫芦

「……」


ここまで話し、老人はまた糖葫芦をじぃっと見始めた――


年寄

「はぁ、見れば見るほど似ておるの…は、はは。でもあり得ないじゃろ?

 何といっても、もう何十年と前の話だからの。

 わしもあの頃のちびっ子から、しわしわの爺さんになったというのに!」

「…わしの息子も、去年、亡くなった…

 そして、もしもその友達がまだ生きているとしても、

 彼もわしみたいな爺さんになっとるはずじゃ…」

「思い出はまだまだあるが、所詮は思い出…

 子供時代の仲間たちは、もうここにはおらん…もうおらんのじゃ!」

「昔遊んだ仲間も、

 新しい建物が建ち、残ったのはこんなにも小さな空き地だけじゃ。

 一面に咲き誇っとったジャスミンの花も、もうどこに行ったかわからん…」


糖葫芦

「ううん!まだあるよ…まだあるから!」


糖葫芦はむせび泣きながら、箱を胸元に抱きしめている。

それは、彼が老人のために――

いや、阿童のために用意したプレゼントだった。


糖葫芦

「そうだ!おじいちゃん、わたしからおじいちゃんにプレゼントがあるの!」


年寄

「ありがとう、坊ちゃん!

 こんな爺さんに別れのプレゼントをくれるなんて、優しいのう。

 なにが入ってるか…見てもええか?」


糖葫芦

「わわ!まだダメだよ!開けちゃダメ!」


年寄

「ははは!わかったよ。じゃあ後で――」


女性

「お父さん、お父さん――どこにいるの?」


年寄

「おっと、別れの時が来てしまったようだ、娘が迎えに来てしもうた。」

「坊ちゃんたち、付き合ってくれてありがとうの。

 友人と遊んどった楽し時間を大切にすることを決して忘れんぞ!」


車に乗った老人は、ちょっと不細工な笑顔が書いてあるプレゼント箱を開けた――


年寄

「これは――」


女性

「お父さん、どうしたの?」


年寄

「あの坊ちゃん、まさか…

 はは!これは夢じゃ、うん。きっと夢じゃ…」


彼は後ろを振り返り――そこにはもうあの男の子の姿はなかった。


箱にあるのは、蹴羽根、ビー玉、コマなどのおもちゃ。

そして…


大きなジャスミンの花束。大きな露が、彼のしわがれた手に落ちた。

その濃厚な香りは、彼の意識を大昔の楽しくて安らかな時間へと引き戻した。


阿童

「蹴羽根の羽根は、当時と同じく鮮やかで。

 花の香りも当時と同じ…」

「そうじゃ、まだあるんじゃ。子供時代のすべては…一度たりとも失くしとらん。

 このジャスミンの香りを覚えている限り、

 彼らはずっとわしの心の中に生きとるんじゃ…」


老人は、子供じみた笑顔を浮かべ、彼の一番好きな詩を読み始めた――


阿童

「『人生には楽しい日がたくさんある。

 祝日宴会の夜に、笑い話をする人と一緒に笑ったことがある。

 くらい雨の日の朝、私はたくさんの面白い詩を吟じました。』」

「『愛する人が、手編みのリースを礼服として首につけた。

 しかし、子供のころに初めて手にした白いジャスミンを思い出し、

 甘い思い出で胸がいっぱいだ』」


心残りがなくなったばかりの糖葫芦は、まだ気が晴れないようだ。

彼はグズグズと後ろを歩き、石ころを蹴っている――


糖葫芦

「あれ?ここには、まだジャスミンが…」

「彼は独り言をこぼして、また口を閉じた。」

「……」



体の任意の位置に触れる

触れ合い

頭に触れる(彼の頭を撫でる)

糖葫芦

「……」

「いつもと違うって?

 そうだね、いつものわたしなら、

 もし〇〇に頭をなでなでされたら、きっとなでなでし返すもんね!」


体に触れる(彼を抱きしめる)

糖葫芦

「わわ、いきなりぎゅーって抱きしめられたら、

 わわわ、わたしは息が詰まっちゃうよ!」

「へ?いつもと違うみたいッて?」

「……」


手に触れる(彼の手を引く)

糖葫芦はぎょっとして、そして僕の手を握った――


糖葫芦

「〇〇の手は温かいね!

 もうちょっと強く握ろ。そうしたら、もう離れることはないから…」

「え?元気がなさそう?」


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糖葫芦

「〇〇、実は私――」


糖葫芦は、微笑んでいる目の前の彼を見て、

ジャスミンを握っていた花が震え出した。

そして、大粒の涙をこぼした――


糖葫芦

「ううう…」

「うわわわ!!」

「ごめんなさい!〇〇…ごめんなさい!

 いつも言いたかったんだけど、

 この前、きみに言わずに阿童を訪ねたのもそれが理由で…」

「阿童を慰めるために、わたしはきれいな言葉ばっかり言ってた!

 忘れない、とか、大事なこと、とか…阿童が行く前にも、

 きみのことや、きみと一緒にいる時間を大切にするって言った…」

「なのに、わたしは〇〇と一緒にいる思い出をなくしてしまった!〇〇はわたしの大事な友達なのに!〇〇と一緒にいる素敵な時間を全部忘れてしまって!全部なくなっちゃった!ううう…っ!」

「きみの…きみの好きな花も、忘れてしまった!」



【選択肢】

・あなたのせいじゃない

・きっと見つけるさ

選択肢

あなたのせいじゃない

糖葫芦

「わわ!」

「〇〇、そんな顔しないで!悲しまないで!わわ、わたしはもう泣かない…

 泣かないんだ!本当だよ、ほら!」


彼は鼻をすすり、泣き止んだ――


糖葫芦

「「変わらない心があれば、きっと取り戻す」?」

「うん、わたしは〇〇と一緒に頑張って取り戻すから!」



きっと見つけるさ

糖葫芦

「「変わらない心があれば、きっと取り戻す」?」


彼は鼻をすすり、涙を拭って笑顔を見せた――


糖葫芦

「うん、わたしは〇〇のことを信じるよ!

 一緒に頑張って、取り戻すって誓うから!」


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糖葫芦

「え、このジャスミンを襟に着けてほしいの?」

「えへへ!いいよ!」


花の香りが漂う。

二人は手を繋ぎ、夕日に向かってまっすぐ前に進んでいった――





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