鬼城麻辣鶏・梅影探踪

荷物検査

◆主人公【男性】の場合◆

（逆の場合の差分は募集中）

宮保鶏丁

「鬼城、待ちなさい！　あなたの荷物を検査しますよ」

「その荷物の中に……その……私は……見たような気がします……」

鬼城麻辣鶏

「あぁ、丁じゃねぇか」

「フン、お前に俺様の荷物を検査させたくねぇな。どうしてって？　アレを見たら、お前が耐え切れないだろうと心配してやってるんだよ」

「本当に見たいなら、追いかけてこいよ――」

若

「……？」

鬼城麻辣鶏

「おい、お前。ここで何してる？」

若

「それはこっちが聞きたいことだよ……

　どうしてあなた、突然藪の中から飛び出してきたの？」

鬼城麻辣鶏

「俺様がやりたいと思ったら、お前の布団から出てくることだってできるぜぇ～？」

宮保鶏丁

「あっ、私は緑地帯を踏んでしまったようですね……申し訳ありません。気が急いてしまいました、後で春巻に謝らないと！」

鬼城麻辣鶏

「○○、お前の食魂を見てみろ……　もう踏んじまったあとに、グダグダ言っててマジでイラつかせるぜ！」

若

「『お前の』食魂ってなに？　ハッ！？　まさかあなたも『僕の』食魂？」

鬼城麻辣鶏

「ハッ！　俺様は『お前』じゃねぇが、貴様は『俺様の』で間違いねぇよ！」

若

「なんだと……！」

宮保鶏丁

「若様、どうしてあなたがここに？」

「まさか、鬼城の仲間になりたいとか？　私は絶対に許しませんよ！」

「すぐに風紀審査を受けてください。提出されたものは……空桑にあってはならない本です」

「若様、失礼します！」

若

「待って待って……！　鬼城、引っ張らないで――」

宮保鶏丁

「ハァ……ハァ…止まりなさいっ！」

鬼城麻辣鶏

「○○、ついて来い！」

若

「どうするの？　僕をどこに連れていくつもり？」

鬼城麻辣鶏

「まったく！　物覚えが悪い奴だな――」

「言っただろ。お前は『俺様の』だって。だから今『俺様の』モノを連れていくだけだ……」

「理由なんか、必要ねぇだろ？」

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ケーキ切り分け

◆主人公【男性】の場合◆

（逆の場合の差分は募集中）

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若

「ん？　この部屋、牛乳の甘い香りがしない？」

鶏茸金絲筍

「ハッ！　何もできねぇくせに、鼻だけは利くんだな！」

「これは俺様が頼んで持ってこさせたチーズシフォンケーキだ。みんなで食いな！」

青団子

「いい匂いですね。ちょうどお腹が空いてきたところです～」

蜜汁叉焼

「えへへ～♪　叉焼ちゃん、ケーキ切るね～！」

鬼城麻辣鶏

「待て――動くな！」

誰も気づかないうちに、目の前に冷たい光が乱舞する。鬼城麻辣鶏はふたつの鎌を振り回して、サッとケーキを八つにわけた――

鬼城麻辣鶏

「もういいぜ、食えよ」

蜜汁叉焼

「わぁ～麻辣鶏兄さん、すごい～♪」

鶏茸金絲筍

「お前、ケーキの切り方、乱暴すぎるぞ。まるで気品を感じない！」

選択肢

素晴らしい刀さばきだ！

鬼城麻辣鶏

「勿論！」

「この滑らかな切断面を見てみろ、なんと華麗な刀捌きだ！　ケーキの大きさは全部均等、まるでコピー＆ペーストしたようだ……」

「俺様の刀捌きは、幽冥司ではトップだな。あの白黒無常とかいうケツの青いガキは、俺様の足元にも及ばねぇ！」

若

「白黒無常は刀を使わないもんね……」

鬼城麻辣鶏

「なんですか？」

若

「ううん、何でもない……さ、ケーキを食べようか！」

どうして麻辣鶏が切ると、八つに切れるの？

鬼城麻辣鶏

「八切れじゃないなら、何きれが良かった？　『大卸八塊（八つに分解する）』という酷刑なら、主に人の軀幹を切るが……」

若

「ストップ！　子どもの前でそんな役に立たない知識をひけらかさないで！」

「あなたは、何らかの執念を持っているか、もしくは何らかの美学的なものを受け継いでいて、わざわざものを八つに切ってるとは思ってたけど……」

鬼城麻辣鶏

「美学だと？　爽快感こそ、俺様の美学だ！」

「ケーキ、まだ食うか？　俺様はもう十分食ったからいらねぇ！」

ケーキを切るのに、鎌で切る必要があるのかなぁ！

鬼城麻辣鶏

「俺様は、鎌の腕前がとても素晴らしいからな、鎌を使って彫刻だって容易だ！　明日、鎌で木に彫刻して見せてやるよ！」

若

「いや、結構です……」

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鶏茸金絲筍

「お前ら、いったい何の話をしてるんだ？　話題の中心がどうしてこのビジュアル系の頭に集中しているんだ？　お前たちが食べているこのケーキは――」

「俺様が持ってきたんだ！　わかってるのかー！」

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