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糯米八宝鴨・物語

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一 願わば叶う・壱

◆主人公【女性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)



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空桑餮庁にとってはありきたりの朝だ。一人目の客すらまだ来ていない。暁の光は半開きの窓からゆっくりと差し込み、部屋中に浅い金色の静謐なる紗を掛けた。


鵠羹

「若様、準備が整いました。開店しましょう――」


喧しい足音が響き、振動で紗が静かに滑り落ちる。


臘八粥

「は、八八八、八宝っ!近寄るな!拙者に近寄らないでくれえええええ!」


糯米八宝鴨

「ん?臘八は『八八八八宝』さんに「近づくな」って言ったよね。僕は『八宝』だから、遠慮なく近づかせてもらうね~?」

「臘八、臘八!この話知ってるー?キョンシーがね、たまに田んぼの畔に隠れて、月の光が暗い夜に飛び出して人のお尻を噛むんだって!」


臘八粥

「うわー!聞こえない、聞こえない!○○、助けてくれぇ!」


鵠羹

「あなたたち、若の周りをぐるぐる回って何をしているんでしょう?ひょっとして四喜を真似て、二人で『輪踊り』の練習ですか?若を困らせてはいけませんよ。」


【選択肢】

・S・T・O・P!ここから先は通行禁止!

・君たちはメリーゴーランドのコスプレでもしてるの?

選択肢

S・T・O・P!ここから先は通行禁止!

糯米八宝鴨

「交通安全は人間が守るものでしょ!キョンシーには不要だよ。今の八宝はキョンシーだもん~」


君たちはメリーゴーランドのコスプレでもしてるの?

糯米八宝鴨

「違うよ。八宝と臘八はキョンシーごっこをしてるんだよ。八宝がキョンシーなんだ~♪」


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臘八粥

「うわああ!離してくれぇ!」


糯米八宝鴨

「シシシッ!臘八、捕まえたーっ!キョンシーに捕まったら、キョンシーの怪談話を一日中聞くのがルールだよ!」


臘八粥

「なっ、何だと?そんな遊びに参加した覚えはないぞ!」


糯米八宝鴨

「それはね、キョンシーの八宝が貴方の脳髄を吸い切ったからさ。貴方はこれまでのことをぜーんぶ忘れちゃったんだよ~♪」


臘八粥

「おいおいおい!そんな盲言、拙者が信じないぞ!拙者はな――呪符を貼り付けられそうになった可哀想な桂くんを助けるため、貴方を止めたから、こうして今、絡まれてるんだ!」


臭桂魚

「ら、臘八兄さん!それは誤解です!」


臘八粥

「桂くん?」


臭桂魚

「桂は八宝兄さんと遊んでたんです。桂がキョンシーで、彼が道士の役で……でも桂の演技が微妙なせいで、臘八兄さんの誤解を招いてしまって……」


臘八粥

「え?それはむしろ桂くんの演技がうますぎで、拙者が誤解したんだよ……って、違う!そういうことじゃない!」

「すまない、八宝!拙者の誤解だった!」


糯米八宝鴨

「シシシッ!別にいいよ。八宝は怒ってないよ。臘八がルールをきちんと守ってくれればね~♪」


臘八粥

「拙者は……ええい、とにかくだ!拙者が勘違いしたのが悪い!此度は命をかけて、八宝に付き合うぞ!」


臭桂魚

「けっ、桂にも責任があります!桂がちゃんと説明できなかったから……桂も臘八兄さんと一緒に怪談話を聞きますよ!」


【選択肢】

・怪談会になっちゃったか!

・仲間に入れてよ!

選択肢

怪談会になっちゃったか!

糯米八宝鴨

「あれ~?なんかすっごく期待されちゃってるカモ?だったら、もっともっと頑張ちゃうぞ~♪」

「今度は絶対、全員青褪めさせてやる~。それで、夜一人でトイレにも行けなくさせちゃうぞ!」


仲間に入れてよ!

糯米八宝鴨

「あれ~?若も仲間に入るの?」

「若を怖がらせるのは結構難しそうだよね。今回はとっておきの手を使おっと!」

「次は絶対皆をブルブル震えさせて、夜一人でトイレにも行けなくさせちゃうぞ!」


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臘八粥

「八宝、そんなに頑張る必要はない……いやむしろ、頼むからそんなに頑張らないでくれ!」


???

「……。」


鵠羹

「皆さん、お静かに。お客さんが来たようですよ。」


???

「ははは!『人生の何処かで、必ず出会う』とはよく言ったものだ。まさかここでお前に会えるとはな!」


糯米八宝鴨

「あれ?」


???

「なんだ!このろくでなし!俺の声もわからなくなったか!」


扉から五十路の漢が入ってきた。顔は痩せぎすだが、その瞳は星のように輝き、背筋が青松の如くビシッと伸びており、背中にある桃木の剣は八宝が持っている物とソックリである……


糯米八宝鴨

「九叔だ!九叔が来てくれた!」

「九叔、九叔!八宝は、貴方に会いたかったよ~!」


九叔

「八宝、離せぇ!師匠を絞め殺す気か!

「さっきまで俺に気づいてなかったよな?てっきりキョンシーに頭でも噛まれて、師匠の俺を忘れちまったのかと思ったぜ……。」


臭桂魚

「あれ?もしかしてこの方、八宝兄さんのお師匠さん……?」


臘八粥

「まさか八宝の口癖も、この師匠から学んだものなのか!?それってつまり、彼の師匠も怪談話を語るのが趣味なんじゃ……?」


糯米八宝鴨

「シシシッ♪」


九叔

「そういえば八宝、お前はこの店で何やってんだ?」


九叔の話を聞いて、八宝は○○の前に駆け寄り、彼女を強く抱きしめた――


糯米八宝鴨

「九叔!今ね、八宝はこの『若様』と一緒に住んでるんだ!ここにいる皆は、全員八宝の友達なんだよ!」


体の任意の位置に触れる

触れ合い

頭に触れる

糯米八宝鴨

「シシシッ!若様の手、すっごくあったか~い!八宝の脳髄が溶けちゃいそうだよ~。」


体に触れる

糯米八宝鴨

「シシシッ!若様はどっちが強く抱きしめられるか、八宝と勝負する気?忘れないでね、今の八宝はキョンシーなんだよ?だったら当然、強く抱きしめられるのは八宝の方だよね~♪」


手に触れる

糯米八宝鴨

「若様、八宝と一緒に手を前に伸ばしてみて。そう、それで手を揺らしながら師匠様の前まで跳ねて、彼を驚かせよう!」

「あれ?やらないの?」


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九叔

「はははは!友よ、お前らの仲の良さは十分伝わったぞ!ならば、今日俺は八宝の師匠として、君たちと思う存分話をしたい!」



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二 願わば叶う・弐

◆主人公【女性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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臭桂魚

「初めまして、桂と申します。八宝兄さんにはずっとお世話になってます……彼のお師匠様でしたら、これを是非……受け取ってください……」


臘八粥

「九叔殿、お初にお目にかかります。拙者、臘八と申す!貴方とはほぼ同業です。拙者はよく八宝と共に呪符で邪鬼を追い払っています!彼は本当に素晴らしいです。特にキョンシー退治において、その腕は抜群です!」


九叔

「ははは!ありがとう!八宝と仲良くしてくれて!」


【選択肢】

・八宝が可愛い子だから

・八宝が良い子だから

選択肢

八宝が可愛い子だから

糯米八宝鴨

「シシッ!若も可愛いよ~♪」

「パクッと食べちゃいたいけど、勿体無いって思っちゃうくらい可愛いよね~♪」


九叔

「わかった、わかった!お前、そんな気持ち悪いセリフも言えたんだな!」


八宝が良い子だから

糯米八宝鴨

「シシッ!若様に『良い子』だって褒められた~♪」


九叔

「おや?キョンシーの真似をして人を驚かせる癖はもうやめたのか?」


糯米八宝鴨

「シシッ!今朝やったばっかりだよ~!」


九叔

「ハハハ!キョンシーの真似をするような奴は『良い子』とは言わんな。このお嬢ちゃんは、お前を可愛がっているから褒めたんだろうよ!」


糯米八宝鴨

「そんなのどうでもいいじゃん。若がそう言ったんだから、八宝は良い子だ~♪」


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鵠羹

「九叔、お酒のつまみになるお菓子を用意しました。どうぞ召し上がってください。」


糯米八宝鴨

「鵠羹のお菓子は美味しいよ。舌を噛んでしまうかもしれないから、気をつけてね~。」


九叔

「フン!このろくでなしめ!たまには為になることをしろっ!」

「そうだ、お師匠様の酒がそろそろ切れるぞ。新しいのを持って来い!」


鵠羹

「九叔、お酒なら私が取ってきましょう。どんなお酒が好みですか?」


九叔

「はははは!それなら、八宝も連れてって、手伝わせてやってくれ!」


そう言って九叔は鵠羹に目配せをした。

鵠羹はその意図を察し、八宝を連れてその場から離れた……


九叔

「ははは!俺は今、すげぇ嬉しいんだ。八宝に会えただけじゃなく、お前たちにも会えたからな!」

「お嬢ちゃん。八宝があんな風にお前たちを『友達』と呼んでるのを見て、正直、俺はビックリしたよ!」

「あいつは昔もよくキョンシーや人間のことを友達だと言っていたんだがな。だが、お前たちを見る目は、まるで違っていた……うむ!うまい!」

「……。」

「今日はうまいお酒もいっぱい飲ませてくれてありがとう。お礼に、ちょっとした話を語ってやろう!」


臘八粥

「今、なんと?やっぱり怪談話が始まるのか!?いやいや、ちょっと待ってください!」


九叔

「おう、心配は無用だ!語るのは、俺が江湖を旅していた以来だ。刺激的な話ではあるが、怖くはない!」

「大昔、近くの町にひとりの変わったキョンシーがいた。そいつは糯米も呪符も怖がらないらしくてな、この話を聞いたある道人は奇妙に思い、様子を見にいった――」


九叔の話を聞いていたら、強い眠気がしてきた。

その後、次第に視界が朧気になり、体が空に浮かんだようになった……





風がまるで感じられず、一輪の月が冷たく哀れな白い光が地に注ぐ。この光に包まれていると、昼の豊かな田んぼでもうら寂しい砂漠のように見えてしまう。

ほど近い場所から、微かな足音が聞こえてきた。田んぼの真ん中で一人の少年が踊っていた。

真夜中に田んぼで踊る少年……これだけでも十分奇妙な景色だ。更によく見ると、それ以上に奇妙なのは――少年の相手がカカシであること、そして少年の服からはみ出した浅い紫色の肌だった。

そして彼は突然踊りをやめ、こちらに振り返った――


少年

「シシシシ~♪そこで見ている貴方、もしかして僕と一緒に踊りたいのカモ?」

「それなら、早くこっちにおいで~♪その血と脳髄を吸い干して、干からびた体の中に藁を入れて、カカシにしてあげるから。そうすれば私と一緒に踊れるようになるよ~♪」


???

「はははは!実に残念だが、おじさんは踊れないんだ!」


草むらの中から明るい笑い声が聞こえ、その声と共に一人の道士が姿を現した。少年は首を傾けて、少し驚いた表情を見せた。


少年

「あれ?貴方、怖がらないんだね。僕はこの付近じゃそこそこ有名な、


凶暴キョンシーなんだよ~?貴方の首を折って、血を吸い干して、(ここで途切れている)


道人

「お前がキョンシーじゃないことくらい、俺にはわかるんだよ。こちとらキョンシー退治が本業だからな。それに本当のキョンシーだったとしても、お前は舌が回りすぎだ!」


少年

「なるほどね。アドバイスとして覚えておくよ。次から気を付けるよ……シシシシシッ!」


道人

「何を笑っている?」


少年

「あいつらは皆、バカなんだなぁって思って。」


道人

「『あいつら』って誰だ?」


少年

「村の人たちだよ。あいつらは僕を罵って、距離を取って石を投げてくる。どんなに説明してもあいつらは、僕のことをキョンシーだと言い張る。あいつらの命を脅かす化物だと思い込んでるんだ。」

「それでキョンシーの真似をしてやったら、あいつら僕に呪符と糯米を投げて、木剣で切ろうとしたよ。それでも僕が消滅しないから、新たな噂流し始めた。僕が普通のキョンシーより何千百倍も怖いキョンシーだってね。」

「ああ、頑張って説明したんだ。キョンシーの真似だって下手っぴなのにさ……僕がキョンシーじゃないってどうやっても理解できないみたいだった。おかしいと思わない?」


道人

「……。」

「それで、お前はどうしてカカシと一緒に田んぼの中で踊ってるんだ?」


糯米八宝鴨

「シシシシッ!おじさんもバカだね!このカカシは僕の友達なんだ~♪この花冠を見てよ!これ、僕が作った力作なんだよ~♪」


少年の笑い声は金属が摩擦するような、冷たくて硬い何かが込もっていた。

そんな少年の未熟な顔に、道人は胸に突きあげる感情が不意に湧き出した。

少年は道人の感情変化に気付かないまま、変わらず明るい口調で話し続ける。

自分が友達と如何に楽しい時間を一緒に過ごしたかを、

目の前にいる人と分け合おうとしている――


少年

「彼は特に仲良しの友達なんだ。どこまでも私についてきてくれるんだよ~♪彼とは一緒に日の出を眺めたし、山頂で星を数えたこともあるんだ。」

「夜空の月が明るく丸くなると、私たちはさっきみたいに野原で踊るんだ~。シシシッ!彼は私ほど機敏じゃないから、いつも動きが鈍いんだ。でもね、すっごく楽しいんだ~♪」


少年の口元は笑ってはいたが、瑠璃玉みたいな瞳には笑みが少しも見えない。

無機質な冷たい光がそこには宿っていた。


少年

「ねえ!こんなに仲良しな友達がいるなんて、僕、とっても幸せ者だと思わない?」

「シシシッ!間違いないよ、僕はこの世で一番幸せ者だ!バカなやつらから離れて、毎日仲良しな友達と一緒に居られるんだからさ~♪」

「ねえ……どうして黙ってるの?」


答えを得られず、少年の顔に焦りが浮かび始めた。

その顔にこびりついていた笑みが、ぼろぼろと剥がれ落ちていく。


道人

「……。」


少年

「ねぇ、なんでそんな顔するの?どうして僕をそんな目で見るのさ?」

「……おい!」


道人

「いや、おじさんは気になってるだけだ。お前がいつまでそうやって自分を騙し続けるのか、と……!」


少年

「僕が……自分を騙してる?」

「自分を騙してるって……シシシシッ!ぼ、僕がどうしてそんなことをしなくちゃいけない?」

「僕は自分を騙してなんかいないよ!ほら貴方も早く立って!こいつに何か言って!僕には貴方という友達がいると……僕は自分を騙したりなんてしてないって、こいつに思い知らせてよ!」

「早く!あ、あなたは私の一番仲良しな友達でしょ?どうして動かない……どうして返事してくれないんだよ?!」


少年は助けを求めるように、傍にいる『友達』を見つめている。

しかしその『友達』は起きることも、彼を慰めることも当然できない。

何故なら、その体を満たしているのは藁(わら)と……彼の寂しみだ。


少年

「――あああああああああああっ!!」

「ああああ!うううっ……ぼ、僕は……確かに自分を騙していた……自分に嘘をついてた!」

「ううううう……うう……ううううううっ!」


そのことを自覚した少年は悲鳴を上げ、地面にうつ伏せになって泣き始めた。

彼は力強く地面の泥を掻き続け、自分の顔も体も汚す。

道人は静かにそんな少年の姿を見守っていた。

それから、どれくらい時間が経過したかわからない。

少年が泣くのを止めたそのとき、彼は再び口を開いた――


道人

「そうだ、泣けるうちに泣いておけ!泣けるということは、お前がまだ壊れていない証拠だ!こっちへ来るんだ、早く立て!そして顔を拭けっ!」


少年

「貴方は……一体何をしに来たの?」


道人

「そうだな……ここに来た理由は、もはやどうでもいい。今聞きたいことはひとつだけだ――坊主、お前……俺の弟子にならないか?」


道人がその言葉を放った瞬間、眼前の景色がすべて虚空の渦に巻き込まれた……




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三 願わば叶う・参

◆主人公【女性】の場合◆

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再び目を開けると、涼しげな木漏れ日が目の前を揺れ、景色は一転していた――


道人

「ははは!坊主、お前の噂はここら中に広まっているな。民を水火の中から救う英雄だとみなが言っていたぞ!」


少年

「英雄なんて……シシシッ!あいつらにそんな風に言われる日が来るとは思わなかったよ。変な感じカモ~♪

師匠、もう行っちゃうの?師匠はキョンシーを退治するとき、キョンシーを弄んじゃダメって、いつも僕に注意するよね。僕、その癖がまだ直ってないよ。だから、行かないでよぉ……。」


道人

「俺にはわかっている。お前は友達が欲しいし、家族も欲しいんだろう?

でも、俺は今までずっと旅人だったんだ。どこかに長く留まることができない。だから、お前の望みも叶えられないんだ。今のお前には、自分で望みを叶えられるだけの実力がついだ。思い切って立ちむかえ!

ははは!俺は信じているよ。お前がいつか心の底から自分を受け入れてくれる場所を見つけることができると。お前を愛し、お前に愛される相手を見つけるんだ。もう真夜中にカカシと踊る必要はないからな!」


少年

「師匠、僕は……」


道人

「早く行け!縁があれば、また会うこともあるだろうよ!」


少年は道人に向かって三回叩頭し、剣を背負って林から離れていく。

道人は両手を背中に回し、遠くへ旅立った弟子の後ろ姿を見届けた。

そして彼は唐突に振り返って、

虚空に向かってニヒルな笑みを浮かべて告げた――


道人

「おじさんはただの道士だからな、世から邪を追い払うことしかできない。しかしこの子に必要なのは、心の邪を追い払える者だ!ハハハ!お嬢ちゃん、任せたぞ……」



???

「…わ…わ…若…。

若、若!早く起きて~!これ以上寝たら、キョンシーに噛まれちゃうぞ~♪」


【選択肢】

・八宝道士が守ってくれるんでしょ!

・噛み返してやる!

・Zzz……

選択肢

八宝道士が守ってくれるんでしょ!

???

「あれ?本当?若はこの八宝道士くんをそんなに信用してくれてるの?」



温かい感触が伝わってくる。

目を開いてわかった。八宝に強く抱きしめられていた……


糯米八宝鴨

「おはよう~若。どうかな?『守られた』って感じしたかな?もし貴方がそんな風に感じてくれたなら、次寝るときも八宝がこうやってて抱きしめてあげるね♪」


噛み返してやる!

???

「あれ!八宝、噛まれちゃったよ!痛い痛い痛いよぉ!」


糯米八宝鴨

「シシシッ!若はバカだなぁ、騙されちゃってる~♪勿論噛んだりしないよ。若も八宝が可愛くって、噛めないでしょ~♪」


Zzz……

???

「本気なの?まだ起きないなんて、話を聞かない子は悪い子なんだぞ~。そういうことなら、キョンシーはもう遠慮しないんだからね~♪どれどれ、どこから食べ始めようかなあ……白い首筋か、可愛い顔からか……」


???

「うわあ、待って!八宝、何するの?!」


糯米八宝鴨

「シシシッ!勿論嘘だよ、八宝が若を食べるわけないじゃんか~。」



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周りを見ると、日は既に落ちていた。

椅子にもたれていた九叔が目を線にして、神秘的な笑みを浮かべている――


九叔

「はははは!お嬢ちゃん、よく眠れたかい?面白い夢でも見たのかな?」


臭桂魚

「若様、昨日のお仕事が大変だったのでしょうか?九叔さんの物語が始まって早々、ソファに寝転がってしまって…」


臘八粥

「そうです!さっき拙者が怖くてあんなに大きな声を出しても、若様は起きな……ゴホン!

九叔殿は夜の野原で二百匹のキョンシーを追いかけたことを話しておりました。刺激が強くてとても面白かったし、なかなか怖……

いやいや、まぁいずれ、語ってあげましょう!」


鵠羹

「若、ようやく目を覚まされましたか。えび餃子と四喜たちは九叔のために晩餐会を開くそうです。準備もそろそろ整ったようですので、一緒に向かいましょう。」



音楽が流れ始め、突然背後から誰かに腰を抱き寄せられた。

振り返ると、そこには八宝の姿があった。

温かい灯の光を映した彼の瞳が、瞬きもせず、こちらを見ている――


糯米八宝鴨

「ああ!まったくもう!九叔ってば飲んだくれだからね。東坡と酢魚のふたりと一緒に、また飲みに行っちゃったよ~。

若、あっち見て!四喜から吉利まで…みーんな踊ってるよ!若も八宝と一緒に踊らない?」


【選択肢】

・いいよいいよ~

・嫌だって言ったら?

選択肢

いいよいいよ~

糯米八宝鴨

「シシシシッ!やったぁ、決まりだね!八宝は若のパートナーで、若は八宝のパートナーだよ!舞踏会が終わるまで踊り続けるよ~♪

ダンスホールへ、レッツゴー!」


嫌だって言ったら?

糯米八宝鴨

「若が断っても、八宝は諦めずに何度でも誘うよ。若が諦めてOKしてくれるまで、何度だって誘い続けるからね!

あれ?若、今笑った?やっぱり八宝のこと、からかってたんだね!本当に若って、悪い子なんだな~!

シシシシッ!罰として、今夜は八宝としか踊っちゃダメだよ!舞踏会が終わるまでずぅっとね~♪

え?そんなのぜんぜん『罰』じゃないって?」


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若は少年の手を取る。そして、ふたりは音楽に乗って踊り始めた……


糯米八宝鴨

「若様は触れるとあったかくて、八宝と喋ってくれる。八宝を抱きしめたり、慰めたりもしてくれる。

八宝にはわかってるんだ。若様の胸に、八宝への愛が満ち溢れてるってこと。その愛のお陰で、八宝の寂しさは春の雪みたいにスーッと溶けたんだ!」


夢で見た、月光の中でカカシと踊っているあの少年の姿が脳内に浮かぶ。

あのときの、瑠璃玉の如く漠然としている彼の瞳や、顔に付いた泥と混ざる熱い涙がまざまざと蘇った……

けれど、その記憶は今、目の前にいる少年の満面の笑みに塗り替えられた。


糯米八宝鴨

「良かったなぁ。八宝はさ、自分の願いが叶ったことに、気づいちゃったんだ~。」


一回、また一回と回転を続けていく。

灯火がひとつひとついつもよりも明るくなっていき、見慣れた景色を夢のような色を染めていった。

だが、二人とも心の中では理解していた――これが決して夢ではないことを。

そして、これよりも美しいものは、この世に存在しないということを……。


九叔

「ああ!酒もいいが……景色も美しいな!八宝、祝福しよう。お前はようやく自分の変えるべき場所を見つけたんだな!はははは!東坡の兄ちゃん、酒のお代わりをくれ!今日は酔っぱらうまで飲もう!」


間違いない、これこそが家族という名の温かさだと実感して……ふたりは破顔するのだった。



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