素蒸音声部・伝記

好感度ボイス

デフォルト

衣装「凛音傲骨」

その他のボイスはキャラページに記載しています。

伝記

追憶

　素蒸音声部はかつて唐朝の貴族の宴席に出された「鑑賞用料理」で、唐中宗の時代に化霊し、朝廷内の有名な楽師となった。焼尾宴の衰退と共に、素蒸音声部は次第に消えていき、化霊した食魂もこれによって消えた。しかし、この料理のレシピは蓬莱に迷い込んだ人々の口コミで、蓬莱の上流社会に伝えられ、仙楽の宴で幅広く用いられて、再び化霊することができた。

　並外れた音楽の才能により、素蒸音声部は蓬莱の国主に推薦され、人々を率いて演奏をし、神を楽しませるという重要な任務を引き受けた。しかし、この国主の高慢で冷酷な見た目の裏に、誰も知らない一面が隠されていそうだ……

容姿

　面持ちは涼しげ、振る舞いが優雅というのが、蓬莱国主・素蒸音声部に対するイメージである。国主の地位の象徴として、彼の背後には常に、「宴霊」という名の音楽の使い魔である蓬莱の仙女がいる。それがますます彼を高貴で近づきがたい存在にする。

　素蒸音声部は指揮者として、音律の緻密さと調和を非常に重視し、彼の服装もまた寛大さと厳格さが調和している。シンメトリーでぴったりの燕尾服には、華やかな唐朝の装飾模様が施され、いつも腰につけている鎏金透かし彫りの花鳥球形の銀香袋は、主と唐朝との関係を暗示している。

技能

　素蒸音声部は蓬莱国主として、そばに常に蓬莱仙女のような宴霊がいる。宴霊は彼の守護者であり、彼に仕える戦士でもある。彼が自分の演奏を始めると、宴霊は彼の精神の力により実体化し、彼の最も忠実なしもべとなる。素蒸音声部の指揮が次第に佳境に入ると、音楽もますます激しく高揚し、聴衆の心を揺さぶる。彼の宴霊もその音楽と共に、あらゆる不協和音の要素を消す働きをする。

味

　素蒸音声部は唐の時代の「焼尾宴」における有名な「鑑賞用料理」で、『封氏聞見記』にも記録されている。唐朝において、歌女、楽師は音声人と総称され、音声部はこれら芸術従事者で構成されている。

　素蒸音声部は素食餡の小麦料理で、70人の音声人の姿を形作り、蒸してできたものである。70人の音声人が、ある者は高らかに歌い、ある者はひらりと舞い、生き生きとした様子で、まるで蓬莱仙女のようである。唐朝の飲食文化においては、歌や踊りがなければ宴席は成立しない。宴会に素蒸音声部が並べば、テーブル全体が大いに華やぎ、非常に豪華な雰囲気を醸し出します。

天性の才

　素蒸音声部は、蓬莱国主という、非常に高い地位にいるため、しばしば冷酷で、侵すことのできない厳粛さを周囲に感じさせる。彼が一人でいる時には、もろく、不安定な一面をのぞかせるが、高慢な性格と非常に強い自尊心によって、それをうまく隠しているため、周りの者は気づいていない。自室から外に出ると、いつもの冷酷で落ち着いた、周囲のもの全てを掌握する国主に戻る。

　素蒸音声部は音楽を具現化する強い力を持っている。音楽や芝居を見ている時に、音楽が伝える境地、シーン、事物がリアルに具現化され、まるで夢や幻のように、人をうっとりとさせる。ただ、彼の精神が疲弊すればするほど、具現化される光景も暗い影をまとったものになっていく……

絆

　「今日資料を読んでいる時、『ティンパニ協奏曲』を目にしたのだが、なんと楽章の最後に、ティンパニーの演奏者が、頭から全力でティンパニーに突っ込むことで、このシンフォニーが完成する……この行為は一見すると非常に奇妙だが、その最後の音が楽曲全体と整然と調和している。欠かせないものになっている。本当に不思議だ。今度私の作品でも使ってみよう。

　……

　この空桑の建物、荘園、餐庁、住まいは調和がとれて整然と配置されているが、残念なことに思う存分演奏できるような音楽ホールがない。私がやって来た後、■1%sはすでに建築に着手しているようだ。ここは蓬莱ほどの繁栄ではないが、安心して創作ができる場所だ。今後、私の曲は、神を楽しませるためではなく、私の心の中にある、音楽の美しさのために捧げたい……」

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