新風鰻片・手紙

最終更新日時 : 2021/10/13 19:20

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最終更新者：皮蛋納豆丼

半分風雅

主人公名：

久しぶり、僕に会えなくて寂しかった？

ハハハ、心配しなくていいよ。僕はいつものように遠くへ旅しながら、自然の歌声を探してるだけだから。霊感が得られたら戻ってくるよ。その時は、僕の新曲について感想を聞かせてね。

<手紙には、生臭いサメのブローチが添えられている。>

新風鰻片

主人公名：

この間送ったバッジが、生臭かったって聞いたけど？

たぶん手紙を預けた猫に、その費用として小魚をあげたからかも。小魚とブローチを一緒にしちゃだめだって、あれほど言ったのに。

ごめんね。空桑に帰ったら、ここのお土産をあげる。期待の新人サイン入り限定版レコードも、もれなくついてくるよ。

そうそう、桂ちゃんがもっと自信を持てるように、音楽塾を設立したんだ。素晴らしい助手も一人見つけたな。明日から正式に授業を始めるから、お前も絶対見に来てね！

サンキュ～☆

<注：応募者がすごく多かったから、あの一番大きな空き部屋を借りたよ！>

Windy

主人公名：

<机の上に塩魚の形のUSBが置いてある。タブレットに差し込んでみた――>

ハーイ！僕は今、新曲の霊感を探し求めて、有名な海岸都市に来ているところなんだ。評判どおりの美しい風景を、最初にキお前に見せたいと思ったんだ。

でも実は、新曲の霊感を得られたのは、お前のおかげなんだ――

今回は、折り鶴を折る音とか、小豆を煮る音と、僕が大好きな音源を入れて編曲してみたんだ。

これ、ものすごいヒット曲になる予感がする。ああ、はやくこの曲を世界中に届きたくてたまらないよ。

いい知らせを待ってね、○○。この静かで透き通った海のそばで、お前のことを想ってる。

Windy

主人公名：

コホン、一日会わねば千秋の……

いや、やっぱりカッコつけるのはやめた。○○、お前に会ってから、毎日が充実して楽しいよ。

それは、僕をここに住まわせてくれて、最高の舞台を用意してくれたからだけじゃなく、お前は僕に、大切なものを気づかせてくれたからなんだ。お前は僕にとって、もうただのマネージャーじゃないよ……

お前の笑顔に、何度も勇気をもらったんだ。お前の温かさは、僕に永遠に枯れない霊感をくれた。僕の舞台の側は必ずお前がいる、お前こそが僕の最高の原動力なんだ。

今さら遅いかもしれないが、やっぱり伝えたい――これからは、お前のために音楽をつくりたい。

それを僕たちの出会いと未来に捧げるんだ。

これからもヨロシクね。

<注：お前との日々が、僕の心を動かしている。だからお前のことを歌の中に入れて、毎日歌いたい。>

Windy

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