【お知らせ】【アニメレター vol.3】 2019年4月22日
「消滅都市0.」をご利用いただき、まことにありがとうございます。
アニメ「消滅都市」の裏話を、シリーズディレクタ―の下田から毎話ごとにお届け！
アニメの内容と合わせてお楽しみください。
※ アニメレターには最新話のネタバレが含まれますのでご注意ください
※ アニメレターはアニメ「消滅都市」最終話まで毎週配信予定です
※ アニメレターは随時更新され、過去に配信された内容も読むことができます
過去配信されたアニメレター
第3話「記憶」
シリーズディレクターの下田です。
消滅都市0.プレイヤーのみなさん、
アニメ第３話、お楽しみいただけたでしょうか。
リアルデビューしたSPR5に、エンディングテーマを
歌っていただくことが決まってから
どう演出するべきか、スタッフで話し合いを重ねてきました。
これまで敵でしかなかったタマシイとは何なのかを
象徴的に描くエピソードとしてこの３話を据え、
そこからエンディングテーマをはじめるのは
アニメだからこそできた仕掛けだったと思います。
消滅都市0.では、タマシイと戦うことで
想いを聴き、そして問題を解決していきますが
それはゲームに適した描き方であり、
アニメに適した描き方ではありません。
アニメではどうやってタマシイの声を聴くのか
話し合いを繰り返して、この表現に落ち着きましたが
結果、原作のよさを損なうことなく
一番よい形で描けたのではないかと思っています。
そして、このエンディングテーマは
むしろ今後の話で効いていると思っています。
タマシイの果たせなかった想い
実際には歌えなかった「With Your Breath」の
その歌詞は、今後の物語とも深く共鳴しています。
引きつづき、アニメをお楽しみいただくと共に
このエンディングも聴いていただければ嬉しいです。
劇中でユアが言います。
「チームのためにってやってきたけど
全部裏目、裏目で」
「もうあそこに私の居場所なんか」
そんなユアに向けて、ユキが言う。
「わからないじゃない」
SPR5がアイドルとして活動してきた
その描写に尺が割かれている回ではないですが、
こういった細かなセリフの数々から、
長く活動を続けていくことの大変さと
それでも抱きつづけるべき覚悟の想いが、滲み出ています。
これはユアの声であると同時に、
脚本を書いた入江さんの、長く創作を続けてきての
実感のようなものも込められているような気がしますし、
我々もまた、地道に前を向いて歩いていくことが
何より大事なんだと、改めて思わされます。
また、この話では、少しずつ少しずつ、
車線ひとつずつユアとの距離を詰めるギークが
とても気に入っています。
人と人との距離感を、とても慎重に演出する監督の
「らしさ」が出ているレイアウトだと思います。
ぜひ、こういった部分も楽しんでいただければと。
そして、エンディング後に起きた事件を軸に
物語は大きく動き出していくこととなります。
決して安易な繰り返しには落ちない、今回のシリーズ構成は
何よりこのアニメの、消滅都市らしい部分かもしれません。
ぜひ、この物語の大きな展開も
楽しみに待っていただければうれしいです。
今後とも、よろしくおねがいします。
今後とも「消滅都市0.」をよろしくお願いいたします。
