第8章 ストーリー
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目次
8-1 元気な少女
モモ | も…もう歩けない!こうなると分かってたら、もっと食べてもっとまるまる太って転がってきたのに…… |
ポポ | その発想はなかったよ…… |
ニキ | モモ、もう少しがんばって。ほら見て、城門のやぐらはもう目の前だよ。 |
モモ | ああ……城門にぶらさがっている炭火の焼肉が見える…… |
通りすがりの少女 | ちがうわよ、ぶたネコ!あれは赤い提灯で、肉じゃないわ。 |
ニキ | こんにちは。あなたは月下城に住んでいるの? |
通りすがりの少女 | きゃははっ、見つかっちゃった!月下城はアタシの家だよ、ふふっ。 |
モモ | この女の子、ちょっと様子がおかしい……? |
通りすがりの少女 | ぶたネコ、気をつけないと閉じ込めちゃうよ? |
ポポ | モモをいじめないで! |
通りすがりの少女 | ブッ…うふふ…おもしろ~い! |
ニキ | ちょっと聞きたいんだけど、月下城にある絹工房ってどこにあるか知ってる? |
通りすがりの少女 | なんだ絹工房に行きたかったの。もちろんいいよ!でもまずは、アタシに勝ってからね~! |
モモ | そうなると思ってたよ…… |
通りすがりの少女 | きゃは!このぶたネコおもしろーい!じゃあ動物の要素の入った服を着ましょ。どっちがカワイイか、勝負よ! |
コーデバトル |
8-2 メイラとの再会
モモ | これがリンレイの絹工房か……って、中がめちゃくちゃじゃないか!強盗でも入ったの!? |
ポポ | こんなに荒らされて……リンレイは?リンレイ!どこ? |
ニキ | あっちに使用人さんがいるみたい。話を聞いてくるね。 |
(数分後) | |
モモ | なんだって? |
ニキ | 少し前に月下城の兵が来て、店にある香料を全てとリンレイを連れていっちゃったんだって。 城主の侍衛だから、みんな歯向かうこともできなかったらしくて…… |
ポポ | それじゃ強盗と同じじゃない!品物を略奪してリンレイをさらっていくなんて! |
ニキ | 何とかしてリンレイを助け出さないと! |
メイラ | あら、いやだわぁ。目障りな連中がこんなところにいるなんて。 |
ニキ | メイラ!なんでここに!?それに、こんなに大勢で…… |
メイラ | (小声で手下に言いつける)もう香料が残っていないか確認してきなさい。決して見落とすんじゃないわよ。 お~ほっほっほ、アンタには関係ないでしょ?私達は、アイリ女王の命とあらばマーベル大陸じゅうどこへでも行くわ。 |
モモ | く~っ!バカにしやがって! |
メイラ | それよりも、前回アンタみたいな小娘に負けたことが納得いかないわ。 もう一度勝負しましょう。セクシーな悪女のセットコーデができなければ、おとなしく負けを認めなさい! |
コーデバトル |
8-3 奇妙な城主
モモ | おかえり!聞き込み、どうだった? |
ニキ | 宿屋のご主人の話では、月下城の城主は昔は政に熱心で民を大事にしていたんだって。 上等な服の材料や、経済的な援助をしたりして、みんなから敬愛される城主だったみたい。 |
ポポ | うん、豆腐屋の女将さんもそう言ってた。女将さんが一番気に入っている瑠璃色の着物は、城主からもらった生地でできてるんだって。 |
ニキ | でも数ヶ月前にアイアンローズの使者が来てから、城主の性格はがらりと変わってしまって、 みんなから貴重なデザイン図や服を狂ったように集めだしたんだって。宝飾品や小物類もひとつ残らず…… |
モモ | それで今回は香料までってこと? |
ポポ | そりゃそうだよ。だって、雲上帝国の名産品である迷花布の材料なんだよ? 香料だって貴重品のうちに入るでしょ。 |
ニキ | なんとか月下城に忍び込んで、リンレイを助けられないかな。 |
ポポ | じゃあまずめだたない雲上帝国の侍女に変装しようよ。忍び込むならその方がいいでしょ? |
コーデバトル |
8-4 将校オーランド
ニキ | きゃっ! |
イケメン将校 | 失礼、お嬢さん。大丈夫か? |
ニキ | あっ……だ……大丈夫です、すみません!急いでいたもので、ぶつかってしまって…… |
モモ | あ!ニキ、その人軍服を着てるよ。ニーズヘッグが酔雲湖で言ってたパテール連邦の客人じゃない? |
ポポ | あ、思い出した!とても紳士的な軍人で、人目で分かるって! |
モモ | そうそう、首相がヤキモチ焼いてたよね! |
オーランド | 私はオーランド、確かにパテール連邦の将校だ。君たちはニーズヘッグ首相の友人かな? |
ニキ | あ、はい!はじめまして、ニキといいます。こちらはモモとポポ。 急いで友達を助けないとなんです。月下城の城主のことをご存知ですか? |
オーランド | ニキ、どうやら我々の目的は部分的に一致しているようだ。 だが先に君の実力を見せてくれないか。それから今後のことを相談しよう。 |
ニキ | 分かりました。リンレイの救出を手伝ってくださるなら! |
オーランド | テーマは簡単。私が着ているパテール連邦のスーツだ。 |
コーデバトル |
8-5 陰謀の可能性
オーランド | はっはっは、思い出したぞ。サクラ嬢がウェンツで天才スタイリストの少女と知り合いになったと言っていたが、君のことだな。 あのお嬢さんがあんなに人を高く評価するのは、初めてじゃないかな。 |
ポポ | サクラさんがそんなことを……。 |
モモ | ニキ、顔が赤くなってるよ! |
ニキ | もう、モモ!…それよりオーランドさん、目的が部分的に一致してるってどういうことですか? |
オーランド | ふむ、かいつまんで話そう。 数ヶ月前、アイリ女王が月下城にアイアンローズの使者を送った。その時期を境に、城主は常軌を逸した行動をくり返している。 だからパテール連邦とリリス王国は、その使者が城主の乱心に関係しているんではないかと睨んでいるんだ。 だが、ニーズヘッグ氏はリリス王国の政治の全権を委ねられているから、長い間国を空けるわけにはいかない。 そこで私が調査に来たというわけだ。 |
ニキ | なるほど。それでニーズヘッグさんは、月下城であなたに会うだろうって言ったんですね。 あなたはその陰謀を調査するため、私たちはリンレイを助けるために、月下城へ潜入するってことですね! |
オーランド | その通り、君たちの友人というのはおそらく絹工房の娘さんのことだろう? 城主は彼女の店にある貴重な香料を全て略奪し、彼女を連れ去った。これはきっとアイアンローズの指示に違いない。 |
モモ | なんか珍しくシリアスな展開になってきた気が……じゃなくて、なんて恐ろしいんだ! |
オーランド | ニキ、我々に協力してくれる雲上帝国の女性をモデルに呼んだから、彼女とバトルして変装の練習をしよう。 さあ、草花をテーマにした雲上服でコーデバトルだ。 |
コーデバトル |
8-6 知人の秘密
ポポ | オーランドさんはパテール連邦の将校でサクラさんや首相さまとも知り合いということは、きっといろんな秘密も知ってますよね! |
モモ | またくだらないことでも聞く気? |
オーランド | ははは、君たちは何が知りたいんだい? |
ニキ | その……エリザ支配人は、本当に星の海を盗もうとした怪盗なんですか? 警官隊に連れて行かれるとき、エリザさん、こう言ってたんです。 「あなたには分からないでしょうね。それは裏の話を知らないから。私はただ、やるべきことをやるだけ。」って。 これって一体どういう意味なんでしょう? |
オーランド | リリス王国の政治に関わることなので、私には関われないが…。 だがそんなに知りたいというのならば、ほんの少しだけ話をしよう。 君の言うエリザ支配人は劇場の人間ではない。そして本当の怪盗でもない。あんな下策に出たのは、おそらく計画が変わったからだろう。 |
モモ | 計画? |
オーランド | 彼女は終始命令通りに行動していた。ただ、任務が逮捕から同盟に変わったというだけだ。 そうなると当然、本物の怪盗の替え玉が必要になる。取引がうまくいくように。 |
ポポ | どういうこと?さっぱりわからないよ! |
ニキ | それってまさかリリス政府が…… |
オーランド | おっと、そこまでだ。モノクロのモダンな夜会服を用意した。まずは精紳を集中して戦いに備えるんだ。 |
コーデバトル |
8-7 城主の正体
ニキ | オーランドさんすごいですね。私たちを連れて堂々と月下城に入っていけるなんて! |
オーランド | はは、私はパテール連邦政府の要人だからね。侍衛も私の取り調べなどできないのさ。 |
城主 | とはいえここはわらわが統治する雲上の月下城で、そなたの国ではない。あまり思い上がった口を叩くでないぞ。 |
モモ | 何だって!!! |
ポポ | 信じられない!!! |
ニキ | あ…あれは前にコーデバトルをした女の子…… |
モモ | びっくりにゃ…… |
城主 | きゃはは、おぬしらやはり面白いな!何をぐずぐずしておったのじゃ、待ちくたびれたぞ。 ずっとそのメガネの様子を見張っておったが、退屈で退屈で仕方がなかったぞ。 |
オーランド | 失礼ながら城主殿、私もパテール連邦の上級指揮官。口のきき方には注意なさったほうがよろしいのでは? |
モモ | なんかこう、いかにも悪そうなおっさんを想像してたのに、拍子抜けだにゃ…… |
ポポ | 私も……この女の子がリンレイを誘拐して香料を奪ったなんて、信じられない。 |
ニキ | あなたが城主だったんだね。どうしてリンレイを連れていったの?それに、どうしてみんなのデザイン図や服を奪ったりするの? |
城主 | ふむ、またそれか。つまらん!つまらんぞ!ふん、まあいい。 まわらに勝てたら答えてやるかどうか考えよう。 ふふん。さっき現代風男装の普段着を用意してやったのじゃ。さあ、早く遊んでたも! |
コーデバトル |
8-8 疑惑の真相
オーランド | さあ、ニキが勝ったのだから教えてもらおうか。 あなたとアイアンローズとは一体どんな協定を結んだんだ。目的は一体何だ。 |
城主 | はん、うるさいメガネじゃな。今教えてやるから少し静かにせんか。 |
リンレイ | まずは私から説明するわ。 |
ニキ | リンレイ! |
リンレイ | 心配かけてごめんなさいね。 |
モモ | 捕まってたんじゃなかったの!? |
リンレイ | 数ヶ月前、アイリ女王がメイラを月下城に派遣して取引を持ちかけてきたの。 女王の持つカルファの遺産を提供する代わりに、雲上の貴重なデザイン図と材料をすべて渡すように、とね。 |
城主 | そこで聡明で機知に富むわらわは表向き承諾したふりをして 皆の手元にある宝物を集めて月下城の安全な地下室に隠したのじゃ。 あの強欲なアイリ女王が約束を守るとも思えんしな。 そして、絹工房の女将に一見派手だが実はごくごく平凡なデザイン図と服を急いで作らせたのじゃ。 メイラのやつに渡すためにな、きゃはは! |
ニキ | じゃあ、リンレイの家の香料に膨らし粉が混入されたっていうのは? |
城主 | ああ、あれは絹工房の女将にひと芝居打ってもらったのじゃ。 ここの迷花布は全部だめになったと思わせて、メイラに持って行かせないためにな。 ついでだから店に駆けつけたリンレイにも城へ来てもらった。女将のデザインを手伝ってもらおうと思ってな。 |
リンレイ | 私もそこで初めて真相を知って驚いたわ。 |
ポポ | そ、そういうことだったんだ……! |
オーランド | ふむ、私とニーズヘッグ氏の考えは概ね正しかったようだ。アイアンローズの活動は大陸各地でさらに活発になってきているな。 |
城主 | わらわのやり方もただの時間稼ぎにすぎぬ。アイリ女王が次にどんな陰謀を企ててくるか分からん。 |
ニキ | つまり、みんなで力を合わせてアイリ女王に対抗しなきゃいけないってことですね。 |
城主 | ふふん、なかなかよく分かっておるわ。 覚えておけ。無知こそ真の敵。そして予言を実現できなければ、そなたは永遠に元の世界には戻れぬと思え。 |
ニキ | えっ?!なぜそのことを……。 |
城主 | ……な~んてな!きゃはは、面白い顔が見れたわ! カルファの話をしていたら、カルファの妖精の格好がしたくなってきたな。どうせ妖精よりわらわのほうが可愛いがの! |
ポポ | カルファ王国といえば連想されるのは光と闇の妖精だよね。ニキも一緒に着てみなよ! |
コーデバトル |
8-9 リリス城へ
ニキ | 急に色んな話を聞いて、頭が混乱してきちゃいました。 アイリ女王は他の国の宝物を奪ってどうするつもりなんでしょう。この大陸を征服するとか? |
オーランド | それについては、私とニーズヘッグ氏も正確に把握しているとはいえない。良からぬ事を企んでいるには違いないがね。 |
モモ | おじいちゃんのおじいちゃんはこんなキケンな目に遭うなんて、ひと言も言ってなかったにゃ! |
ニキ | 元の世界に戻れなくなるかもしれないって、本当ですか? |
城主 | なんじゃ、気にしておるのか?冗談だと言ったであろう。真に受けるでない。 そんなに気になるならば、あとで占星術師にみてもらえばいいだろう。 |
ニキ | 占星術師…… |
オーランド | さて、月下城の調査任務は完了した。私の目下の急務はドリームコーデグランプリの開催に協力することだな。 |
ポポ | リリス王国で一年に一度開かれるドリームコーデグランプリですか? |
オーランド | そうだ。ニーズヘッグ氏が急いで帰国したのは、コーデグランプリ開催にあたってロイス王子を補佐するためだ。 大陸規模の盛大な大会を、アイリ女王が見過ごすとも思えないしね。 全大陸の優秀なスタイリストが自慢の作品とともに王都に集まるんだ。必ずアイアンローズを派遣してくるだろう。 |
ポポ | リリス国内でそんなこと絶対にさせない!ニキ、絶対に奴らを阻止しないと! ニキの名前でドリームコーデグランプリにエントリーしよう。ニキの実力なら、絶対に奴らをびびらせて撃退できるよ! |
モモ | そうだね!メイラなんてもう2連続でニキに負けてるんだから! |
城主 | おうおう、熱が入ってるのぅ。どれ、わらわはここを離れぬが餞別くらいは用意してやるか。 そなたたち二人で、リリススタイルのドレスを着てみよ!わらわを満足させられたら、リリスまでの旅費は負担してやろう。 |
コーデバトル |
8-SP1 エリザとの再会
モモ | エリザ支配人!!あんた監獄にいるはずじゃ?!! |
ニキ | 本当にエリザさんだ!どうして月下城にいるの?! |
エリザ | あなた達がこの国にいることは知っていたけど、まさかここで会うなんてねぇ。 |
ポポ | もう釈放されたの?! |
エリザ | 知りたがりは身を滅ぼすわよ?お嬢ちゃん。 でもまあ、お約束よね。私に勝てたら教えてあげるわ。 |
モモ | はいはい、そうくると思ったよ。早くバトルのテーマを教えて!ニキはいつでも準備OKだよ! |
ニキ | モモ…… |
エリザ | そうね、女用心棒なんてどう?堂々とこんな格好ができる機会なんてあまりないわよ、フフ。 |
コーデバトル |
8-SP2 清楚な先生
エリザ | もう分かってると思うけど、私は本物の劇場支配人はないわ。私が動くのはリリス政府のためだけ。 |
ポポ | 政府のスパイってやつ?かっこいい! |
モモ | ということは、あの彼氏もカモフラージュのための偽者?エリザさんはフリーってこと? |
ニキ | 注目するところそこなの……? |
エリザ | 元々の目的は、謎の怪盗を調査して『星の海』を守ること。でも、首相と怪盗一族の代表が極秘に手を組んだことで状況が変わったわ。 |
ポポ | えっ、何それ。だって盗賊を捕まえに政府から警官隊まで来てたよね? |
エリザ | それはただのポーズよ。裏で手を組んでいても、表向きには政府の警官隊が盗賊を捕らえたってことにしておかないと。 それで私が怪盗に扮して逮捕され、本物の怪盗が逃げるのを助けたの。 |
モモ | 政府が怪盗と手を組んだなんて、確かに大っぴらには言えないにゃぁ。 |
ニキ | リリス王国は何のために怪盗と手を組んだんですか? |
エリザ | 共通の敵に対抗するためよ。でも、それが誰かは、今は言えないの。 きっとそのうち分かるわ。 |
ポポ | もう、またもったいぶって! |
エリザ | さあ、そろそろお別れね。最後に清純な女教師のコーデに付き合って。次の任務はこの役なの。 |
コーデバトル |
8-SP3 綺麗な舞台ドレス
ニキ | エリザさn行っちゃった…… |
モモ | 次の任務は清純な女教師だって言ってたにゃ~。優しいお姉さんの生徒になりたいぃ~~! |
ポポ | うわ~、ヘンタイっぽい……。 |
モモ | 余計なお世話だよ!ポポにはきれいなお姉さんコーデが無理だからって…… |
ポポ | もう!腹立つー! |
ニキ | はいはい、ケンカはそこまでだよ。 |
ポポ | ニキはちょっと黙ってて! あたしだってねえ!『星の海』みたいな綺麗な舞台ドレスを着れば、そう捨てたもんじゃないんだから!見てなさいよ!? |
コーデバトル |
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