越家陣営
越家陣営
2 城を守るパトロール
はは、緊張するな。新兵がすぐに戦闘に出ることなんてない。
だが、自分が凌雲城のために戦っているということは忘れるな。
お前の成長を楽しみにしているぞ。
ああ、そうだ。越家の軍歌はしっかり覚えろよ。
氷虎の気勢防ぎ難く、生死顧みず雲上を守る~♪
景梓 | 凌雲城はもうないけれど、受けた屈辱は決して忘れない。 |
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景梓 | ノーザン軍は様子を伺っていて、いつまた攻め込んでくるか分からない。任務を受けて城壁の上にいる警備隊は常に警戒するように。できるね。 |
私 | 以前は控えめな性格だったのに、将軍になったら性格まで変わっちゃうのね……。 |
景梓 | 見た感じ武術は出来なさそうだね。時間があったら越家の若旦那に教えてもらったらどう?達人の域に達しなくても自分の身を守ることはできると思うよ。 |
景梓 | 越家陣営で彼を見つけられなければ、きっと冥家陣営の方へ行ったんだ。技をいくつか教えてもらったことがあるけど、以前とは全く違うよ。 |
私 | (小声で)本当?見た感じ、以前と同じみたいだけれど……。 |
景梓 | 何をブツブツ言ってるの?ほら、ウジウジしてないで戦いの皆に着替えて僕と城壁に上がって。 |