ヴィータ ストーリー リンレイ
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1過去の恋
(雲上の辺境、花畑、新暦680年) | ||
モモ | うわっ、また雨だ。雨ってじめじめしてヤだにゃ~。 | |
リンレイ | ふふっ、私は好きよ。雨上がりに虹が見える時があるでしょう?それがとても綺麗だもの。 | |
でも一番好きなのは、暖炉の傍でお酒を飲みながら雨音を聞くことね。雨上がりの虹は…姉妹を思い出すから。 | ||
モモ | へぇ、リンレイって姉妹いたんだ。う~ん。でもボクはお酒より焼肉の方がいいな……ニキは? | |
ニキ | (ぼんやりと空を見上げて)お姉ちゃん…。 | |
モモ | ニキ! | |
ニキ | えっ!? | |
モモ | 今日のニキ、なんだか変だよ?ずっとボーっとしちゃって。 | |
ニキ | そ、そうかな……急にお姉ちゃんのこと思い出しちゃって……。 | |
モモ | そっか…そうだね。マーベル大陸に来てからだいぶ経つもんね。ユウ、今ごろなにしてるかな? | |
リンレイ | ユウって優しそうな名前ね……ニキのお姉さん? | |
ニキ | うん。そういえば、リンレイとお姉ちゃんってと少し似てるなぁ。優しくて、頼りがいがあって、面倒見が良くて…リンレイってお姉さんタイプだよね! | |
リンレイ | そうかしら。そう言われるとなんだか嬉しいわね。でも、残念ながら私に実の姉妹はいないの…妹は空から降ってきたのよ。 | |
ニキ | えっ、空から? | |
モモ | その顔、なんか訳ありって感じ! | |
リンレイ | ふふっ。そうね、話が聞きたいなら一杯付き合わない?雨雲も近づいてきたし、どこかお店に入りまいょう。(※原文ママ) |
2立ち込める暗雲
リンレイ | ニキ、モモ、9日間戦争は知ってるわよね? |
ニキ | ポポから聞いたことがある。嵯耶王の遺産を巡る七国間戦争だっけ?世界最高レベルのコーデバトルで、伝説に残るコーデが登場したんだよね。 |
リンレイ | ええ…そう聞くと穏やかな戦いみたいだけれど、実際は泥沼。必勝コーデを手に入れようとどの国も必死で、生地やデザイン図の強奪事件が起きていたの。 |
一番酷いときには、コーデバトルで負けると街中の生地やデザイン図が根こそぎ奪われたものよ。 | |
ニキ | そんなの酷すぎる…でも戦争が終われば、そんな事もなくなったんだよね? |
リンレイ | …悲しいことにその悪習は今でもノーザンの軍部に引き継がれているの。コーデバトルを名目に小さな辺境の町を襲い、包囲することもあるのよ。 |
あれは数年前、私がチーフデザイナーとしてリオン城で修行してた時……。 | |
(リンレイの話で過去に導かれる) | |
(5年前、新暦675年) | |
ノーザン兵 | 雲上の臆病者め、後に隠れてないで出て来い! |
ヒビってんだろ。雲上の腰抜けどもめが。武器も設計できないくせに、戦争しようってのか! | |
さっさとデザインズと傷 | |
リンレイ | 城主、美を重んじる雲上のデザイナーは武器の設計が苦手です。奴らはその弱味を突き、卑怯にも自分たちが得意な武器コーデで挑んでくるのです! |
城主 | ……ふう、これもまた運命だ。武器か……。リオン城はこの運命から逃れられるだろうか? |
リンレイ | 城主、諦めるにはまだ早すぎます! |
城主 | ……リンレイよ、ノーザン軍に囲まれて怖くはないのか? |
リンレイ | 我が雲上のデザイナーに臆病者などおりません。 |
城主 | さすがは私が見込んだ娘だ。こうなったら一か八か……リンレイついて来なさい。 |
4 禁断のデザイン図
リンレイ | 城主…ここは?なんだか寒気が… |
城主 | ここはリオン城の中だ。あわてるな。じきに着く。 |
(暗闇に二人の足音だけが響く) | |
城主 | リンレイ、君が辺境のリオン城でチーフデザイナーとなったのも、きっとなにかの縁だろう。君は古書に出てくるあの方にそっくりだからね……。 |
リンレイ | えっ、それはどういう……? |
選択肢(上) | 「古書に記載されるっているあの人」って誰? |
城主 | 君は「転生」を信じるか? |
選択肢(下) | ここはどこなの? |
城主 | 運命の定めし土地、それがここ。この……リオン城だ。君は「運命」を信じるか? |
城主 | これは、君にしかできない事なのだよ。 |
(突然眩しい光が差し込み、地面に置かれた一対の錆びた剣を照らした) | |
リンレイ | そ……それは……双剣? |
城主 | リンレイ、雲上は武器の設計が不得手な訳ではない。その逆だ。古代にはごこの城には一流の鋳剣師ーーユジン姫がおられた。 |
これはタブーとされるデザイン図で作られた雲翳湧光の双剣だ。姫はこの雲翳の剣だけで敵の大軍からリオン城を守った。 | |
剣が出でし時空一面に虹が広がる。コーデバトルでこれに勝る武器はない。 | |
リンレイ | でも、その雲翳湧光の双剣……。伝説では人間の血肉で作られた禁断の魔剣。血肉を吸わねば剣先が鈍るとか?それが実在するなんて……! |
城主 | その伝説を知っているなら分かるだろう?雲翳湧光の双剣を覚醒させるしか、ノーザン軍に勝つ術はない。魔剣が血肉を求めている…やってくれるか? |
リンレイ | この城を守るためなら、喜んで。 |
(リンレイは腕に傷をつけた。血がゆつくり剣身に滴り落ちると、錆びた剣がきらきらと輝き始め、その光が部屋全体を包み込んだ) |
5 心乱れて
リンレイ | あっ……、血がこんなに。目の前が真っ暗になってき…… |
(光が徐々に消え、長剣2本のうちの1本が真新しく生まれ変わった) | |
城主 | やった、やったぞ!リンレイ、よくやった。次は…… |
ノーザン兵 | うひひっ~!伝説の雲翳湧光の双剣はここにあったのか!奪えっ!! |
城主 | !!!貴様らいつの間に-- |
(ノーザン兵が襲いかかろうとした時、突然長剣の矛先が激しく動き--) | |
ノーザン兵 | うあーー! |
リンレイ | なに……。これ……!? |
選択肢(上) | なぜ突然兵士がここに?| |
(ノーザン兵は剣の気で数メートル先まで吹き飛ばされた。その気を操ったのは……) |
選択肢(下) | 古剣は大丈夫? |
(長剣の凄まじい気が兵士を数メートル先まで吹き飛ばした。) |
(古びた剣が雪のように光り一人の少女が姿を現す) | ||
古代服の少女 | 暮月に何をするのじゃ! | |
兵士 | お、お前は……? | |
古代服の少女 | ふふっ、わらわの名はユジン。何を恐れておる? | |
リンレイ | ユ……ジン……まさか……? | |
ユジン | 暮月、安心するがよい。こんなやつ、すぐに殺してやるわ。 | |
リンレイ | や、やめて!……あ(地面に倒れこむリンレイ) | |
ユジン | 暮月!…顔が真っ青ではないか!かなり出血したみたいじゃ。ふんっ、この虫けらどもが!生意気に! | |
城主 | ユジン様、この者は暮月姫ではありません!彼女は自らの血で雲翳湧光の双剣を覚醒させたのです…リオン城は絶体絶命。どうかお力を…! | |
ユジン | うるさい。黙るのじゃ。 | |
城主 | (謎の力に首を締めつけられた城主はあまりの痛さに倒れこむ)ウッーー! | |
ユジン | リオン城?ふふん、何故わらわが城など守らねばならぬ?わらわにとって、城などどうでもよい。暮月さえ守れれば十分じゃ。 | |
(ユジンはリンレイを抱き、暗闇へと入っていく) | ||
城主 | まさか…。リンレイは本当に暮月姫の生まれ変わりなのか?連れ去られたとなれば、おそらく…。 |
6 無垢な少女
呼び声 | 暮月、暮月……。 |
(遠くから優しく呼ぶ声が聞こえる) | |
リンレイ | うっ……。 |
呼び声 | 暮月、起きて……暮月……。 |
リンレイ | だれ……なの……? |
ユジン | ふふっ、寝たふりなどするでない。わらわに姉上と呼んで欲しいんじゃろ?ほら、姉上~。早く一緒に遊ばぬか! |
リンレイ | (必死に目を開けると、宝剣の化身である先ほどの少女の姿が)あなた… ?こ、ここは? |
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