イベント【鐘楼の幻影 追憶の声】 記憶の振り子
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(月明りがニキのドレス姿とピンクのロングヘアを照らしている。ぜんまいの少女が歌を歌い始めたが、鐘楼の下で聞いた歌ではなかった。) (時刻が変わった時、鐘の音が鳴り響いた。) (2階のドアが開き、時計技師が部屋から出てくると、彼はドレス姿のニキに目を奪われた。表情は冷たいままだったが、その手が震えている。) | |
ぜんまいの少女 | |
ご……ご主人、様……! | |
(ぜんまいの少女は全身を軋ませ、辛そうに時計技師の方へと移動していく。しかし、もう少しで手が届くというところで、転んでしまった。) (大きな音で時計技師は我に返ったようだ。転んだぜんまいの少女を抱きかかえ、振り向いてニキを見る。) | |
時計技師 | |
もう一度言う!侵入者よ、直ちに出ていけ! | |
モモ | |
何怒ってるのさ!ボクたちは記憶を取り戻すのを手伝ってあげてるんじゃないか! | |
ぜんまいの少女 | |
ご、ご主人様……その人たちは……ち、違います……。 | |
(時計技師は何も言わずにぜんまいの少女を抱きかかえ、部屋へ去っていく。彼女の体の部品がガチャガチャと音を立てている。) | |
ニキ | |
モモ、行きましょう。 | |
(ニキとモモが鐘楼から出る。門が閉まる瞬間、中から時計技師の声が聞こえてきた。) | |
時計技師 | |
私が直してあげるからね、クリステル。 | |
(ニキとモモは草むらに座り込んで、暫くの間、夢のような体験を思い返していた。) | |
モモ | |
あの時計技師、本当に頭にくる! | |
ニキ | |
ほら、モモ、怒らないで。勝手に鐘楼に入った私たちも悪いのよ。 | |
モモ | |
それはそうだけど……でもあのぜんまいの少女は綺麗だったね。しっかりメンテナンスしていたら、きっと立派な作品になるのに! | |
ニキ | |
そうね、時計技師って本当に器用なのね。 | |
モモ | |
記憶、取り戻せたのかにゃあ? | |
(鐘楼から突然ぜんまいを巻いているような音が聞こえる。誰かが歌を歌い始めた。歌声は透き通り、感動的だ。ニキとモモは鐘楼の方を見る。) (鐘楼の窓際に綺麗な顔つきをした青年がいる。彼の向かいには優雅に踊るぜんまいの少女。その踊りにニキはどこか見覚えがあった。) (風がニキの手をかすめると同時に、少女の髪もかすめ、鐘が鳴る。) (記憶が完全に戻ったら、その時、旧友にまた会えるのだろう。) | |
モモ | |
ニキ、風が強くなってきたよ。暖かい服に着替えて早く帰ろうよ。 | |
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