イベント【風林火山】 遠霞の峰
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あらすじ | |
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大晦日の雲上。遠霞峰は雲京の全貌を見渡すことができる。国土の大半を伺い知れる軍事的に重要な場所である。ここに招かれざる客がやって来て……。 | |
(大晦日、遠霞峰) (厳しい風がここの香りとは違う酒の匂いを運んでくる。酒気は寒風と共に散るどころか、ますます強くなる) | |
兵士一 | |
なんか酒の匂いがしないか? | |
兵士二 | |
何が酒の匂いだ、おまえが酒を飲みたいんだろうが! | |
??? | |
道を通してくれないか、俺は山に登りたいんだ。 | |
(左手に剣を持ち、右手に酒壺を持った白髪の男がいつの間にか彼らの前に現れた) | |
兵士一 | |
何者だ? | |
兵士二 | |
ここは立ち入り禁止だ、関係者以外山には登れん! | |
蕭縦 | |
チッ、愚かなまねはしないでくれ。 | |
(話す間にも、蕭縦は手に下げた酒壺からひと口酒を飲み、もう片方の手を剣の柄に置く) (この危険な動きで周囲の緊張は一気に高まったが、蕭縦はまるで気にせず、そのまま向かってきた) | |
兵士 | |
殺せ! | |
(蕭縦は酒壺で向かってきた刃を軽く払うと、相手お剣の柄を奪い、そのままもう一人に向けて投げる) | |
(兵士は一瞬の間に、仲間の剣が自分の胸を貫いたことが信じられないようだった。死ぬ間際、どうにか閃光弾を打ち上げ、救援を求める) | |
兵士 | |
敵……襲……。 | |
(閃光弾がまだ空に上がらないうちに、一振りの剣がさっとそれを止める。山麓の衛兵は蕭縦によって既に半分が負傷していた) | |
蕭縦 | |
そろそろ時間だ、私の邪魔をしてくれるなよ。 | |
(蕭縦は千鳥足に見えたが、衛兵は一人として彼には敵わない。彼は切り立った山に登っていった) (遠霞峰の頂に立ち、荒れ狂う風の中で酒を飲みつくす) (雲上の四方に燃える戦火が山河と城の形を映すと、まるで一匹の龍が身を裂かれて哀しみに鳴いているようだ) (雲錦城の戦況を一望すれば、宮中の争乱も彼の目には明らかだったが、雲上の空は変わらず美しく神々しい) (その時、一縷のまばゆい光が晋林宮から伸び、暗い雲海に差し込んで、巨大な渦を巻いた) (驚くべき光景を前にして、蕭縦は朗らかに笑いだす) | |
蕭縦 | |
やはり私の期待は裏切られなかった! | |
(狂ったような笑いは唸る風の中に消えていき、黒雲が渦巻く夜空が吹き止まない風を飲み込む) (新年最初の夜が明けた。だが本当の黎明はまだ遥か先のようである) |
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