イベント【空の境 心の海】 白桜の夢
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| あらすじ | |
|---|---|
| 両親との幸せな思い出に浸るサクラはそこから動こうとしない。しかし夢は幻に過ぎない。苦しい現実にも立ち向かわなければならない……。 | |
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| (ニキが最後の部屋で見たのは、ワルツに合わせて踊るサクラの両親と、微笑むサクラだった) (だが、本物のサクラの姿はない) | |
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| ニキ | |
| (サクラさん……どこにいるの?) | |
| (隅々まで探し回ったニキは、ついに廊下の行き止まりでサクラの姿を見つけた) | |
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| (サクラは壁にもたれ、静かにそこに佇んでいる) | |
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| ニキ | |
| サクラさん? | |
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| (サクラは目を閉じ、返事をしない。まるで心を閉ざし、幸せな夢の中に浸っているかのようだ) | |
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| ニキ | |
| サクラさんっ! | |
| (ニキの声を聞いて、サクラは躊躇いがちに振り向いた) | |
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| サクラ | |
| ……ニキ?どうしてここに? | |
| ニキ | |
| 助けに来ました!事情は後で話しますから、まずはここから出ましょう! | |
| サクラ | |
| 出る?どういうこと? | |
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| ニキ | |
| サクラさん、ここは夢の中なんです。さあ、マーベル大陸に帰りましょう! | |
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| サクラ | |
| (小声で)……夢、全部夢なの? | |
| ニキ | |
| ええ。現実世界では大変なことになっているんです。早く帰りましょう! | |
| サクラ | |
| ……もう少しここに居させてくれないかしら? | |
| (サクラはわずかにうなだれ、ニキの視線を避けた) (ニキはサクラに歩み寄り手を取ろうとしたが、サクラは後ずさった。ニキの手が宙を掴む) | |
| ニキ | |
| ……サクラさん、これが夢だと認めたくないのはわかります、でも過去に縋っていても何も変わりません! | |
| (何か言おうとするサクラだが、言葉が紡がれることはなかった) | |
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| (顔を上げたサクラと、ニキの視線がぶつかった) (サクラの瞳の中には、言葉にできない想いがあった。ニキがそれを感じ取った瞬間、サクラの姿は忽然と消えてしまった) | |
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| ニキ | |
| サクラさん!? | |
| (サクラが消えると、周囲の景色もゆっくりと消えていった。ぼんやりとした白い空間の中にニキは残され、音も気配も感じられない) | |
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| ニキ | |
| ……サクラさん、どこへ行ったの? | |
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| (一面の空白が続いている) (白い世界には誰もいない。足元は無限に広がっており、手を伸ばしても触れるのは虚空だけ) (ニキはその中で方向もわからず長い間歩き続けたが、何も見つけることはできなかった) | |
| ニキ | |
| (何もない……) (これじゃ、サクラさんを連れ戻すどころか、自分も出られないわ……) | |
| (そよ風が、まるで遠くからの便りのようにニキの傍を吹き抜けた) | |
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| ニキ | |
| (……風?ん……この匂いは?) | |
| (空気中に一瞬立ち込めた香り。その正体をニキは嗅ぎ分けた) | |
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| ニキ | |
| (これは……桜の香り!) | |
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| (香りのする方へ向かったニキの前に現れたのは、白桜の巨木だった) (その時、月光と夜の帳が下り、目の前が果てしない空白から、心揺さぶる美しい景色に変わった) (風に撫でられ、はらはらと落ちる花びら) | |
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| (サクラは桜の木の下に立っていた。花びらがその下にある墓標に降りかかる) | |
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| ニキ | |
| (この墓標……何か変だわ!) | |
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| (サクラは手を伸ばし、墓標の上の花びらを払おうとしていた) | |
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| ニキ | |
| サクラさん、だめです!それは本物じゃありません! | |
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| (それでもサクラが墓標に触れようとしたその瞬間、桜吹雪で前が見えなくなった) | |
| (目の前の空間に、切り取られような景色が幾つも浮かび上がった。ねじ曲がったそれらは、悲痛な思い出の数々であった) (力なく崩れ落ちる母ユミリの手。父シラーは彼女を抱いて声なき慟哭を上げる) (母の葬礼で、サクラはリンジーの背後に隠れるようにして、困惑気味にモノクロ写真を見つめていた) (白桜の木の下で、父は白桜恋歌に最後の別れを告げる) | |
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| (場面が絶え間なく変わる中、サクラはよろよろと座り込み、とめどない涙を流した) | |
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| ニキ | |
| サクラさん……。 | |
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| (ニキはサクラに歩み寄り、身を屈めるとサクラの手を握った) | |
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| (眉根を寄せたサクラの顔は、苦悶に満ちている。溢れる涙で、その視界はぼやけて見えていた) | |
| サクラ | |
| お母様と約束したの。早く大人になって、お父様を守るって……私、頑張ったのよ。それなのに、お母様はもういない……。 | |
| (サクラの声はかすれ、嗚咽混じりになっている。強気な仮面の下に隠していた彼女の哀哭だった) | |
| サクラ | |
| もちろん、努力はこれからも怠らないわ……だけど時々、お母様が傍にいてくださればって思うの……。 私は一人で何でもできるようになったけれど……温もりと、一時でいいから全て忘れられる場所が欲しいの……。 | |
| (サクラの手を握り、ニキは真剣に話を聞いていた) (その涙を拭ってやり、まだおぼろげなサクラの瞳を見つめる) | |
| ニキ | |
| サクラさんは今まで、慰めの言葉なら何度も聞いてきたと思います。それでも言わせてください。 サクラさんの辛さを理解するには、私は力不足かもしれません。弱い私に言う資格はないかもしれないけれど……時々は私に甘えてくださいね。 私の前では、弱さを隠さないでいいんです。 | |
| サクラ | |
| ニキ……。 | |
| (サクラはニキをぼんやりと見つめ返した。その涙は既に止まっている) | |
| ニキ | |
| 何があっても、私はサクラさんの傍にいますからね。 | |
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