イベント【空の境 心の海】 カルファへ
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あらすじ | |
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サクラは夢から目覚め、ニキと共にエリスを探しにカルファへ。イミランでデーヴィーはエリスの手がかりと、様々な情報を教えてくれる……。 | |
(眩しい光に包まれてニキが目を覚ます。サクラの手は握ったままだった) | |
モモ | |
ニキ!目覚めたんだね、どうだった? | |
ニキ | |
サクラさん!サクラさんは!? | |
(ニキに握られたサクラの手が僅かに震え、握り返してきた。そして、サクラはゆっくりと目を開いた) | |
サクラ | |
ニキ……。 | |
秘書 | |
信じられない!お嬢様が目を覚まされた! | |
サクラ | |
私、どのくらい眠っていたの……? | |
サクラ | |
一体何があったの?ニキ、あなたどうしてここに? | |
ニキ | |
実はポポも夢の中に囚われていて……彼女を助けるために、次はエリスの所に行かなくちゃいけないんです。 とても大切なことなんです。マーベル大陸全ての人々に関わる一大事なんです。 詳しい話は、道中でお話しします。 サクラさん、お力を貸していただけませんか? | |
(サクラはもう片方の手でニキの手を包み込むと、微笑みを浮かべた) | |
サクラ | |
もちろんよ。 | |
(カルファ王国、イミラン) | |
サクラ | |
なぜこんなことに……。 | |
モモ | |
サクラは、こんなヘンテコな話を理解できるの? | |
ニキ | |
……私は確かにサクラさんの夢の中に入って、一緒に脱出することができたんです。信じてくれますか? | |
サクラ | |
ええ、ニキ。もちろんよ。できる限りの手助けをするわ。 | |
ニキ | |
ありがとう、サクラさん。 | |
ニキ | |
それで、エリスとは連絡が取れないので、事情を知っていそうなデーヴィーと図書館で待ち合わせをしているんです。 | |
サクラ | |
もしかして、エリスも変な夢に囚われているのかしら? | |
モモ | |
その可能性は高いよ! | |
ニキ | |
私もそう思ういます……さぁ、図書館に急ぎましょう! | |
(カルファ王国連合図書館) | |
デーヴィー | |
おっそーい!待ったわよ! | |
ニキ | |
ごめんなさい。思ったより遠くて。 | |
デーヴィー | |
じゃ、早速本題に入りましょ。待っている間に色々調べておいたから。確かに、事態はかなりまずいことになっているようね……。 | |
サクラ | |
どういうこと? | |
ニキ | |
エリスについて、何か悪い知らせがあるの? | |
デーヴィー | |
そうじゃないけど……まずエリスの手がかりを見つけたの。きっと役に立つわ。他にも情報があって……。 | |
モモ | |
なになに?早く教えてよ! | |
デーヴィー | |
新聞の記事に書いてあったんだけど、ほとんどの人が奇妙な、深海の夢を見ているらしいの。 だけど、その他にもニキの言う奇妙な夢から目覚められない人もたくさんいるのよ。例えば……ブランシェとか。 | |
モモ | |
あのアイリ女王の手下のブランシェ? | |
デーヴィー | |
ええ……最近では精霊の王子とも連絡がつかないわ。何か関連があるのかもしれない。 | |
ニキ | |
クロリス王子も……。 | |
デーヴィー | |
広範囲に及ぶこの二種類の夢は、何か別々の二つの力の現れだと思うの。それが何かまではわからないけど……。 | |
ニキ | |
相手の目的はあらゆる人を操ることなの。例えば、夢で操られている程度が違うとか? | |
サクラ | |
それは有り得るわ。私が目を覚まさなかったんだから、相手は相当強力ということよね。 | |
モモ | |
そういうことは後まわし!まずはエリスの手がかりと、見つけ出す方法を考えようよ! | |
ニキ | |
そうね。まずはエリスを見つけなくちゃ!デーヴィー、早くその手がかりを教えてちょうだい。 | |
デーヴィー | |
もちろんよ。だけど、出発前に目立たない服に着替えて。女王から指名手配を受けている身で、のこのこオーレン市内に姿を見せちゃだめよ! | |
コーデバトル | |
(オーレン) | |
ニキ | |
デーヴィーによれば、この辺りのはず……。 | |
モモ | |
あのおチビちゃん、間違えたんじゃないよね? | |
サクラ | |
そんなことないと思うけど……この先みたいね。 | |
(サクラが指さす方向を見やると、小さくて素朴な劇場があった) | |
モモ | |
本当だ!見つけだぞ! | |
ニキ | |
エリスはよくここに来ているの? | |
モモ | |
デーヴィーが言うには、エリスはよくここに遊びに来るんだって。公演がない時でも、中にいるらしいよ。 | |
ニキ | |
じゃあ、さっそく中に入ってみましょう! | |
(ニキとサクラは劇場を探し歩き、ようやく休憩室の片隅でエリスを見つけた) (エリスはベンチに横たわリ、眠っている) | |
ニキ | |
エリス! | |
モモ | |
サクラと同じく、夢に閉じ込められちゃったみたいだね。 | |
サクラ | |
ニキ、聞きたかったんだけど、どうやって私の夢に入ったの? | |
ニキ | |
細かいことは……私にもわからないんです……。 でも、これは思い出に干渉する夢だと思うんです。神経を集中させていたら、いつの間にか夢に入っていて……。 | |
サクラ | |
何だか……難しそうね。十分な思い出と信頼がなければいけないってことよね? | |
モモ | |
詳しいことは後でわかるよ。ニキ、早く始めよう! | |
ニキ | |
ええ。 | |
(ニキはベンチの隣に座ると、エリスの手を取って目を閉じた) (そして、会いたいという気持ちを集中させ、心でエリスに語りかける) (目を閉じた闇の中に、ありありと浮かぶエリスとの記憶) (次の瞬間、ニキが感じたのは暖かい気配だった。意識が柔らかいものの中に落ちていく) (すると視界の中央にエリスが現れ、光の中に入っていくのが見えた) | |
(ニキが再び目を開けると、劇場の入口に戻っていた) (え……失敗しちゃった?) (ううん、そうじゃない。今、私は劇場から出てきたんだわ。つまりエリスの夢はこの劇場の中!) | |
(劇場から聞こえる楽しげな音楽。もうすぐ芝居が始まろうとしている) |
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