イベント【空の境 心の海】 パテール連邦へ
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あらすじ | |
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エリスは夢から目覚め、ニキと一緒にパテール連邦へと向かった。サクラの自宅を訪ねたところ、彼女は意識不明状態になっていて……。 | |
(エリスの手を引いて部屋から連れ出した瞬間、辺りは光に包まれて、ニキは目を覚ました) (ニキは、エリスの手を握ったままだった) | |
モモ | |
あっ!目を覚ました! | |
ニキ | |
ん……エリスは? | |
(エリスは軽く眉間に皺を寄せ、すぐに目を開いた) | |
エリス | |
……ニキ?私は……。 | |
ニキ | |
大丈夫、全部夢よ。もう終わったことだから気にしないで。 | |
エリス | |
……ありがとう。 | |
モモ | |
何の話?エリスはどんな夢を見ていたの? | |
ニキ | |
その話は後よ。まずは、私たちがどうしてここに来たか説明するわ。 | |
エリス | |
そうだ!ニキ、どうしてここに? | |
ニキ | |
エリス、もうわかっているでしょう?あれはただの夢でも、偶然でもないって。 | |
ニキ | |
こんなことを二度と起こさないため、そしてポポを助けるために……あなたの力が必要なの。お願い、助けて! 信じられないかもしれないけれど、今は時間がないの。次はサクラさんのところへ行かなくちゃ……詳しいことは道中で話すわ。 | |
エリス | |
ええ、喜んで力を貸すわ。 | |
(パテール連邦、ウィルトン) | |
ニキ | |
ジョブ・ルーニーさんによれば、サクラさんは一身上の都合で、数日間会社に来ていないそうよ。 | |
モモ | |
サクラ、最近忙しいのかな……。 | |
ニキ | |
サクラさんは仕事に対して自分勝手な人じゃないわ……家に行ってみましょう。 | |
モモ | |
わかったにゃ~! | |
(サクラの屋敷) (ニキとモモが客間で長い間待っていると、やって来たのは慌てた様子のサクラの秘書だった) | |
秘書 | |
ニキさん、ごきげんよう。お待たせして申し訳ないのですが、お嬢様は……只今お会いできない状態でして。 | |
ニキ | |
どうかされましたか?サクラさんに何かあったのですか? | |
秘書 | |
お嬢様は……。 | |
モモ | |
サクラが心配なんだよ!教えてよ! | |
(秘書は少し躊躇い、仕方がないというように溜息をついた) | |
秘書 | |
……わかりました。お嬢様は数日前に倒れてから、目を覚まさないんです。何人も医者を呼びましたが原因はわからずじまい……。 | |
モモ | |
ニキ……。 | |
ニキ | |
ええ、思った通りね……。 | |
秘書 | |
どうか口外なさらないように……私とジョブ・ルーニーさんで、公表しないことを決めたのです。会社やお嬢様に悪影響があるかもしれないので……。 | |
ニキ | |
そうね……あの、サクラさんに会わせてもらえませんか。目覚めさせる方法があるかも知れません。 | |
秘書 | |
本当ですか!?どうかお願いします! | |
(寝室で、静かにベッドに横たわるサクラ。顔色はやや青白いが、呼吸は安定している) (ニキはサクラの枕元に歩み寄ると、額を触って熱を確かめた) | |
ニキ | |
エリスと同じく、夢に囚われてしまったみたいね。 | |
エリス | |
ニキ、聞きたかったんだけど、どうやって私の夢に入ったの? | |
ニキ | |
細かいことは……私もわからないの……。 でも、これは思い出に干渉する夢だと思うの。神経を集中させていたら、いつの間にか夢に入っていて……。 | |
エリス | |
何だか……難しそうね。十分な思い出と信頼がなければいけないってことよね? | |
モモ | |
詳しいことは後でわかるよ。ニキ、早く始めよう! | |
ニキ | |
ええ。 | |
(ニキは枕元に座り、サクラの手を握って、目を閉じた) (そして、会いたいという気持ちを集中させ、サクラに向かって念じた) (目を閉じた闇の中に、ありありと浮かぶサクラとの記憶) (次の瞬間、ニキが感じたのは暖かい気配だった。意識が柔らかいものの中に落ちていく) (すると視界の中央にサクラが現れ、光の中に入っていくのが見えた) | |
(ニキが再び目を開けると、そこはサクラの自宅によく似た大きな屋敷の前だった) | |
ニキ | |
……サクラさん? | |
(風の音しか聞こえない) (ニキがドアを開けると、ガチャッという音が高い天井の室内に響いた) (部屋の間取りはサクラの屋敷とまったく同じだが、ドアはすべて閉ざされている) (ニキは無意識のうちに、玄関正面の部屋の前に進んでいた。ドアの取っ手を軽く下に動かすと、ドアは簡単に開いた) | |
(暖かい光がニキを包み込み、鈴の音のような少女の笑い声が聞こえた) | |
??? | |
お母様、ほら、綺麗でしょう! | |
??? | |
もちろんよ。あなたは我が家のお姫様なんですから。 | |
??? | |
そんな、お洋服のおかげよ!お母様のデザインが素敵なの! | |
(優雅な女性が、少女の頭を撫でている。二人の笑顔に、ニキも思わず口元がほころんでいた) | |
(親子の団らんを邪魔するのが忍びなくて、ニキはそっとドアを閉めた) | |
(ニキは全ての部屋を回って現在のサクラを探したが、ドアの向こうにあるのはサクラの過去の思い出ばかり) (広い部屋、華やかに飾られた部屋、美しい部屋――どの部屋も、サクラの幸せな思い出が詰まっている) (思い出は、その後の人生を彩る温もりだ) |
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