イベント【空の境 心の海】 漆黒の羽根
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あらすじ | |
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星々から生まれた光は、暗雲に遮られた。雷が轟き、空を埋め尽くすほどの黒い羽根が舞い落ちる。本当の嵐がやって来た……。 | |
(その星雲はわずかに煌めいて、沈黙したまま空に消えていくようだった) | |
ニキ | |
ポポ……。 | |
リンレイ | |
ポポはどうしてここにいないの? | |
(誰もリンレイの質問に答えようとしなかった。重苦しい空気が流れる) | |
モモ | |
ポポは……いなくなったんだ。 | |
リンレイ | |
え……いなくなった? | |
ニキ | |
私がいけないの。ポポを信じてあげられなかったから……ポポが今どうしているかもわからなくて、謝ることもできないの……。 | |
(ニキはうなだれ、声もだんだんと小さくなった) (リンレイは歩み寄ると、そっとニキの肩に触れる) | |
リンレイ | |
元気を出して。ほら、顔を上げて? | |
ニキ | |
うん……。 | |
(ニキは再び顔を上げ、その薄暗い星雲を見上げた) | |
リンレイ | |
ポポと過ごした楽しい時間を覚えているし、それに思い出もあるでしょう? | |
ニキ | |
ええ、ポポは私がマーベル大陸に来てからできた最初の友達で、沢山の大切な思い出を共にしたんだもの……。 | |
リンレイ | |
それを忘れずにポポを思っていれば、ポポはいつまでもあなたの心の中にいるわ。 | |
リンレイ | |
いつか、また会える時が来るわ。あなたと私みたいにね。 | |
ニキ | |
そうなのかな……。 | |
(ニキの目に光る涙。すると、遥か彼方のあの星雲も、わずかな光を懸命に放っていた) | |
ニキ | |
ポポ……。 | |
(その時、雷鳴を伴う分厚い雲が空を覆い、星を隠してしまう) | |
モモ | |
突然、一体何なのさ!? | |
ニキ | |
雨が……降るのかな。 | |
リンレイ | |
いいえ、奴が来たのよ。 | |
(リンレイは黒雲を見つめ、眉をひそめた) (激しく吹き荒れる風とともに落ちてきたのは、空いっぱいの漆黒の羽根) | |
モモ | |
ンレイ、ここはニキだけの場所じゃないの?どうして他人が入ってくるのさ!? | |
リンレイ | |
あれは私たちと違って、ニキの記憶が作り出した存在ではないわ……。 | |
サクラ | |
……侵入者よ。 | |
エリス | |
私が夢の中で感じた力に似ているわ……闇、狂暴、限りない野望……あの黒い触手みたいに。 | |
(嵐の中心に黒い渦が現れ、星々を呑み込んでいく。稲光と黒い羽根が辺りに撒き散らされた) | |
ニキ | |
……あれが、そうなの? | |
私の作った夢を壊しておきながら、こんな場所に隠れていたのね? | |
モモ | |
なにっ!?誰だ! | |
リンレイ | |
ニキ、すぐに逃げて! | |
逃げるの?せっかく会えたのに、みすみす逃がすなんてできないわ。 | |
(一瞬で黒い雲が天から下りてきて、空間を包み込んだ) (そして夢の中の虚無のように、全ての希望を呑み込んでしまう) | |
(虚無の闇は壁となり、鎖となり、城をその場に作り出すと、一同をその中に閉じ込めた。外の景色がガラス越しのように見える) | |
エリス | |
外と断絶されてしまった。私たちをこの闇に閉じ込める気だわ! | |
モモ | |
だけど、ここはニキの意識世界だよ。ニキの制御下にあるんでしょ?どうやってボクたちに手出しするつもり? | |
サクラ | |
ええ。だけど相手は、そのニキの意識に、力技で押し入ってきたのよ。 | |
リンレイ | |
このままではここが破壊されるわ!ううん、それだけじゃ済まない。ニキ本人にも大きな影響が! | |
モモ | |
ええ!?それはまずいよ!何とかして止めなきゃ! | |
私を止める?あまりにもおめでたい思考ね。 | |
(嵐の中心に集まった暗雲はますます漆黒に染まり、これから何が起きるのか予測もつかない) (次の瞬間、黒雲が割れ、その中から華奢な少女が姿を現した) | |
では、私が抗えない力というものを教えてあげるわ。 |
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