イベント【夜影の古城の宴】 プロローグ
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(満月の夜、暗闇に浮かぶ絶壁) (海には煌めく銀河が映っている) (白い浜辺に、波が寄せては返し) (岸壁に打ち付ける波の音が) (心に沁みてくる) (黒い城が、絶壁の上にそびえ立ち) (黒薔薇の香りが辺り一面に漂う) (そして、部屋には微かな光が……) (仕組んだのは、いったい誰なのだろう?) (隠された伝説の宝を見つけるため、夜闇の幻影に包まれた、神秘の古城の探索が始まる……) | |
(ニキは手紙に目を落とした後、辺りを見回した) | |
ニキ | |
モモ? | |
モモ | |
ニキ、サクラ、こっちだよ!ここに宝箱があるよ!これって、手紙に書いてあった宝じゃないの? | |
(モモは、大理石の台の上にあった真鍮の箱に手を伸ばした) | |
ニキ | |
ダメ! | |
サクラ | |
待って! | |
モモ | |
えっ!? | |
(ガラ……ガラ……ガガガガ……ガチャン!) | |
ニキ | |
……? | |
(彼方からの轟音と共に、鍵が掛かったような音がした) | |
ニキ | |
…………。 | |
(古城の広間に緩やかな旋律が流れている。美酒に酔った人々が思い思いに語り合っている) (静かな書斎には、振り子時計の音が響いている) (突き当たりの寝室では、紫のベルベットのカーテンの向こうで、子供たちが楽しそうに古い物語を読んでいる) (温室では、黒薔薇がその蔓や棘を伸ばし始め、瞬く間に降り注いでいた月光を遮ってしまった) (「冷静で勇敢なる名探偵よ、ようこそ光降る夜影の古城へ。城の門を開けたければ、銀色の鍵を探すがいい」) |
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