イベント【夜影の古城の宴】 古城の主人の友人
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(ニキとサクラは箱を抱えたモモを連れて二階へと上がった。目の前と突き当たりに扉がある。どちらが書斎なのだろうか) (三人は顔を見合わせた。モモが視線で階下を示す。そこには黒マントの人物が……三人は慌てて一番近い扉を開けて中に滑り込んだ) | |
ニキ | |
誰かいるわ。 | |
(書斎の机の上には、船の模型や、精巧な造りの時計がいくつも置かれていた。そこで模型を手に取っていたのは冥水苑だった) (どの窓も、ぴったりと閉じられている。その窓辺に立ち、物思いに耽っているのは月下城の城主だ) (サクラは、本を読んでいるスーツ姿の男性に目をやった) (彼の足元では、一匹の黒猫がゆっくりと尻尾を振っていた。サクラはニキと共にその男性へ近づいた) | |
サクラ | |
オーランド? | |
ニキ | |
Mrランスロット? | |
(名前を呼ばれた一人と一匹が同時に振り向いた) | |
オーランド | |
やあ、君たちか。 | |
モモ | |
ねぇ、待って……この箱、ずっと持ってるの疲れるから下に置かせて~。 | |
(Mrランスロットがひょいと箱の上に飛び乗った。緑の眼で興味深そうに箱の紋様を見つめている) | |
オーランド | |
この中には何が?Mrランスロットが興味を持っているようだが。 | |
ニキ | |
地下室で見つけたんですけど、私たちにもわからないんです。さっき会った友人は、この中に夜影の古城の秘密が隠されてるって言ってました。 | |
サクラ | |
私たちはこの箱を開ける鍵が見つかったら、ここから出るつもりです。 | |
モモ | |
えっ!?宝はいらないの!? | |
ニキ | |
いまは宝より、ここから出ることの方が大事でしょ。 | |
オーランド | |
ふむ、夜影の古城の宝か。私もいくつか手がかりを見つけたよ。 | |
(オーランドはそう言いつつ、持っていた本をニキに渡した。それは本というより、薄いメモ帳のようなものだった) | |
ニキ | |
これは……? | |
オーランド | |
ここに閉じ込められた後、書斎に来たんだ。何か出る方法はないかと思ってね。そして、このメモ帳を見つけたんだ。 そのメモ帳にはこれまで真夏の満月の古城で開催されたパーティーの詳細が書かれている。準備についてや、各客人の様子なんかもね。 しかし地下室から箱を動かし、自動ロックのからくりを作動させることは、極めて稀なことのようだ。 | |
モモ | |
ちょっと!そこでボクを見ないでよ!わざとやったんじゃにゃいよ! | |
サクラ | |
そんなに稀なことなら、デーヴィーが言ったように、本当にモモは『縁のある者』なのかもしれないわ。 | |
モモ | |
うぅ……わかったよ……全部、ボクが悪いのさ……。 | |
オーランド | |
で、いまはその箱を開ける鍵を探している、ということだね? | |
ニキ | |
そうなんです!オーランドさん、他にこのメモ帳に書かれていたことはありませんか? | |
オーランド | |
鍵について、いくつか記述があった。鍵は本の間に挟まっていたこともあるし、油絵の後ろに隠されていたこともあったようだ。 他にも、古城の主人の友人がパーティーに参加した時に、その友人が主人の代わりに『縁のある者』に会えるように鍵を預けた、と記述してあった。 | |
モモ | |
でも、その友人がいまでも鍵を持ってるなら、ロックのからくりが作動した時にボクたちのところに来るんじゃないの? | |
ニキ | |
最初に地下室で私たちを発見したデーヴィーは、鍵を持っていなかったわ。もし持っていたら、あの場ですぐに渡してくれるはずよ。 | |
オーランド | |
待てよ……。 | |
(オーランドは何か思い出したらしくニキからメモ帳を受け取ると、あるページを開いた) | |
オーランド | |
ここに、雪の回廊についての記述がある。古城の主人は雪の回廊から来た人物を、とても気に入っているようだ。 | |
ニキ | |
(ニキはメモ帳を音読する)雪の回廊から、初めてあの方が満月のパーティーに来て下さった。私が用意したサプライズを喜んでくれるだろうか……。 | |
サクラ | |
あの方って誰なのかしら? | |
(Mrランスロットはまだ箱に興味津々だった。箱についている鍵に前足でじゃれついている) | |
オーランド | |
もしかしてルイか?パーティーで彼と会って少し話をしたんだ。彼は古城の主人は友人なのだと言っていた。彼も初めてこの古城に来たと……。 | |
ニキ | |
ルイもここにいるんですか? | |
サクラ | |
じゃあ下に戻って彼を探しましょう。彼が何か手がかりを知っているかもしれないわ。 | |
モモ | |
すぐに行こうよ! | |
(モモは箱を抱え上げた。Mrランスロットは不満げな鳴き声を上げ、箱から飛び降りて窓辺の城主の元へ行ってしまった) |
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