イベント【夜影の古城の宴】 エピローグ
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(彼女は占いの結果を分析するのに集中しているようだ。三人が近付いても気が付かなかった) | |
モモ | |
ニキもサクラも、さっきから質問が直球すぎるからね?もうちょっと聞き方を考えてよ? | |
(ニキは頷いて、軽くステラの肩を叩いた) | |
ニキ | |
ステラ……。 | |
(ステラは顔を上げた。難しい顔をしている) | |
ニキ | |
占いに、何かおかしなところがあったの? | |
ステラ | |
ああ、ニキだったの……。 占いで箱を探してるの。この前、友人がこの城の中に宝物があるって言ってたの。手がかりは地下室の真鍮の箱にあるらしくて。 もし、その箱が持ち去られたら、この城が自動でロックされるからくりになってるらしいのよ。 | |
サクラ | |
……。 | |
ニキ | |
……。 | |
モモ | |
……。 | |
(モモは黙って、抱えていた箱をステラの前に置いた) | |
ニキ | |
ステラが探している箱って、これのこと? | |
ステラ | |
ええっ!? | |
ニキ | |
手紙が届いて、それを開いたら突然この城の地下室に飛ばされたの。で、モモがこの箱を動かしたら、からくりが作動する音がして……。 | |
サクラ | |
デーヴィーが古城の宝の伝説について教えてくれたわ。でも私たちは宝には興味がないの。ただ、ここから出たいだけ。 みんなだって、早くこんなおかしな場所から出たいはずよ。 | |
ステラ | |
……。 | |
ニキ | |
だからずっと箱を開ける鍵を探してたの。クロリス王子が、今回のパーティーの準備はステラがしたって。古城の主人のことを知ってるの? | |
ステラ | |
彼は私の友人なの。私、いつも一人でここに来てるの。一人で温室にいたり月や星を眺めたり、波の音を聞いたり潮風を感じたり……。 | |
モモ | |
じゃあ、古城の主人の友人ってステラだったのか……。 | |
ステラ | |
……。 | |
ニキ | |
いろんな人に聞いてみたけど、みんな主人のことは知らないって。無関係を装っていた人かもしれないって推理したりしたんだけど……。 それに、からくりのプロがいま調査してくれているの。この古城のロックを彼女が解除できればいいんだけど。 | |
サクラ | |
でも結局、鍵を持っている人を探すのが一番早いんじゃないかって思ったのよ。 | |
ニキ | |
いろいろ探し回って、やっとあなたを見つけたの。 | |
モモ | |
それで、この箱の鍵は……君が持ってるの? | |
(ステラは箱を一瞥した) | |
ステラ | |
その箱が、私が探しているものと同じなのかはまだわからないわ。この鍵を試してみてもいい? | |
ニキ | |
ええ、それで開けられるか、試してみましょう。 | |
(ステラは自分のバッグの中を探り、精巧な造りの銀色の鍵を取り出した) (彼女はその鍵を、箱に付いている鍵の鍵穴に差し込んだ) (カチッ……鍵が回り、箱が開いた) | |
モモ | |
やっと開いたよ!中には何が入ってるの!? | |
(モモはステラを急かした。箱の中には一秒ずつ減っていくタイマーと、黒地に金色の文字で書かれたメモが入っていた) | |
サクラ | |
カウントダウンは残り30分だわ。 | |
(ニキはメモを取り出した。そこに書かれていたのは……) | |
ニキ | |
『縁のある者』のパーティーへの参加に感謝します。カウントダウンが終わった時、古城のロックは自動で解除されます……。 | |
サクラ | |
ということは……もしかして、これってただのゲームだったってこと? | |
モモ | |
それって、宝もないってこと?一生懸命くじ引きの券を集めたのに、参加賞しか引けなかった時みたいに? | |
ステラ | |
うん……私も知らなかったわ。この伝説は本物なんだって思ってたから。まさか友人がパーティー用に企画したゲームだったなんて……。 | |
ニキ | |
はぁ……とんだサプライズね。 | |
モモ | |
ボク、どうなることかと生きた心地がしなかったのに……よし!早く広間に行こう!この疲れた心と体を焼肉に癒してもらうんだ~! |
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