イベント【雲間の花】 薔薇と誓いの言葉
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(ニキたちの乗った葉っぱの舟がゆっくりと停まり、森に戻ってきた) (すっかり夜が明けた森では、暖かな日差しが咲き誇る花たちを照らしていた) | |
ニキ | |
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森に戻って来たわね、次は何が起こるのかな? | |
ステラ | |
次は私が一番好きな場面よ。そしてもうすぐアイリーンも出てくるわよ! | |
モモ | |
わぁ、雲の精霊ってどんな姿なんだろう!楽しみだにゃ~。 | |
(すぐにジョルディが羽を震わせながら森へやって来た。何かブツブツ呟いている) (そしてその後、間を置かずにティナもやって来た) (ジョルディはティナの姿を見ると、緊張した面持ちになって、深呼吸をした) | |
ジョルディ | |
ティナ、僕……! | |
(ジョルディはその先を口にしない。風が彼の金色の髪を揺らした。彼は額にうっすら汗をかいているようだ) | |
ティナ | |
どうしたの?何か話があるの? | |
(また風が吹き、どこからともなく真っ赤な薔薇が一輪飛んで来て、ジョルディの手の中に落ちた) (その薔薇に背中を押されたのか、ジョルディはもう一度深呼吸すると、心に秘めていた想いを口にした) | |
ジョルディ | |
ティナ、君に出会ってから、僕は次の日が来るのが楽しみで仕方ないんだ。 毎晩、眠る前に、明日も君に会えるかな?会ったら、どんな話をしようかって。 君の笑顔を見るのが、君と過ごす時間が、とても楽しいんだ。 春の新芽、夏の蛍、秋の落ち葉……これから先の季節を、ずっと君と一緒に過ごしたい。 ティナ、どうか……僕の願いを叶えてくれないか? | |
ティナ | |
ジョルディ……ええ、喜んで。 | |
(頬を染めたティナがそう返事をすると、突然、近くの樹上から拍手の音がした) (ジョルディとティナが音のした方を見ると、音はピタッと止んだ) (葉がこすれ合うガサガサという音がして、雲のように真っ白な精霊が二人の前に現れた) (彼女はふわふわした長い髪で、折り重なった雲のようなロングスカートを履いていた) | |
ティナ | |
アイリーン!どうしてここに……もしかして葉っぱの舟やさっきの薔薇はあなたの仕業? | |
アイリーン | |
ええ……二人の気持ちを知ってたからついおせっかいをしちゃったの。ごめんね。 | |
ティナ | |
そんな……謝らないで。 | |
ジョルディ | |
僕は感謝してるよ。君のおかげで僕はティナに想いを告げる勇気が持てたんだから。 |
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