イベント【9日間夜話】 寄り添って
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あらすじ | |
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ニキはサンサンという少女の記憶の世界に入った。彼女には幼い頃から寄り添っていたヨーヨーという犬がいて、自分とモモのように、彼女たちもずっと仲良しなんだと思った……。 | |
(4日目) (波が砂浜に打ち寄せては返し、透き通る太陽の光を一面に残していく) (海辺には二人の少年が寝そべっていた。その足元は裸足だ。暖かな日差しと柔らかな波を受け、ウトウトしている) | |
ニキ | |
砂浜と……波。 | |
(二人の少年の手には、何かがしっかりと握られていた) (近づいてよく見ようとした時、一陣の熱気が海風と共に吹いてきた) (カチ、カチ……) (オルゴールの音が響き始め、次第に波の音を覆っていく) (海面が油絵のようにぼんやりとして見えて、少年たちの顔も不鮮明になっていった) | |
「最も偉大なデザイナーになる?それはいい考えだ」 | |
「じゃあどっちが先になれるか勝負だ!」 | |
モモ | |
ニキ!ぼさっとしないで、早くテーマに合ったコーデをするんだよ! テーマはファッションショー/空中散歩/学内ダンスパーティー/親友との集まり/イタズラお姫様/スポーツ少女/エレガントな約束/柔らかな風だよ。あの司会者がまたニキを睨んでるよ! | |
ニキ | |
わ、わかったわ……。 | |
コーデバトル | |
モモ | |
今回も相手の記憶が見えたの? | |
ニキ | |
……モモが初めてうちの庭からいなくなった時のこと、まだ覚えてる? | |
モモ | |
一体いつの話をしてるの!どうして急にそんな猫の顔から火が出るような話を持ち出すのさ! | |
ニキ | |
あの時モモはまだうちの猫じゃなかったね。うちの庭に迷い込んだ小さな野良猫。 | |
ニキ | |
でも私は、毎日モモに話しかけていたわ。誰に話せばいいかわからない話をたくさん。モモは可愛い子猫で、私の親友でもあったの。 だからモモがいなくなった時、本当に怖くて心配だったの。 ずっと探し回って、道端でぐったりしていたモモを見つけた時……本当に嬉しくて……また会えて、そしてモモを失わなくてよかった。 | |
モモ | |
エヘッ、そのあとニキがこのフードをくれたんだよね!こうすれば他の白猫と区別がつくって! | |
モモ | |
でもニキ、どうして急にこんな感動的な話をするの……? | |
ニキ | |
対戦相手のサンサンの記憶を見たの……彼女と寄り添っていた犬がいなくなっちゃって、私も一緒に町中を探したの……。 | |
モモ | |
他の人の記憶に関わることができたの!? | |
ニキ | |
うん。 | |
モモ | |
それから?その後どうなったの? | |
ニキ | |
サンサンの犬は見つかったよ。ヨーヨーっていう名前で、小さくて黄色い可愛いワンちゃん……。 | |
モモ | |
それはよかったね! | |
ニキ | |
でも……ヨーヨーは……ヨーヨーはその時すでに……。 | |
モモ | |
……。 | |
ニキ | |
道端の汚れた水たまりからサンサンがヨーヨーを抱き上げて、優しく頭を撫でて「ヨーヨー、おうちに帰ろ」って言ったの。 そして、二、三歩進んだらまたぼんやりと立ち止まって、こう言ったの……「おうちがなくなっちゃった」って。 | |
モモ | |
どういうこと?サンサンには家がなくて、ヨーヨーも失っちゃったの? | |
ニキ | |
サンサンとヨーヨーは小さい頃からずっと路上で寄り添って生きてきたの。彼女にとってヨーヨーが「おうち」だったのね……。 | |
モモ | |
……サンサンが可哀想すぎるよ!あんまりだよ! | |
ニキ | |
サンサンの気持ちがわかるから、一緒に探している時にずっと彼女を慰めていたの。ヨーヨーはきっと見つかるよって……。 モモを見つけた時は全てに感謝して、嬉しくて、幸せで……きっとサンサンもヨーヨーを見つけて同じ気持ちになれると思っていたの。 ……少しでもサンサンの力になれると思ってた。 でも私は何もできなかった……サンサンは泣いてる時、少しも声を出さなかったんだよ。でも涙はずっと止まらなくて……。 | |
モモ | |
ニキ……。 | |
ニキ | |
私はモモを失うのがどういうことか想像できないから、彼女の気持ちも想像できないの。私は役に立てないし、私には何もできない……。 | |
(ニキが両手で目を覆うと、涙が指の隙間から伝い落ちてきた) |
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