イベント【9日間夜話】 雪のラリサ・下
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あらすじ | |
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吹雪の中、ニキとラリサは雪に埋もれそうになっていた。マーベル大陸の人々を救うことができずして、自分は本当にこの世界に選ばれた人間だと言えるのだろうか……? | |
(雪) (終わりの見えない雪原) (雪の上に力なく座るラリサの目には生気がなく、彼女が来た道には深い足跡が残されている) (この一帯は荒れ果て、視線を上げると枯れた樹木しかない。彼女は満身創痍だった) (傷口からの出血は止まっていたが、服に付着した大きな血の跡は消すことができない) (雪が彼女の体に降り積もり、髪を白く染め、まつげに霜がかかっていた) (頬に生温かい何かを感じて、すでに凍りついた両手を伸ばし……彼女は自分の涙に触れた) | |
ニキ | |
ラリサ……。 | |
(ニキは体をかがめて、ボロボロに疲れ果てたラリサを抱きしめた) (彼女の傷口はニキが手当てしたものだが、心の傷はニキには治しようがない) (ラリサは拳を強く握り、ニキの鼓膜が裂けてしまうのではないかというほど、空に向かって大声で叫んだ) (叫び声が止まった。ラリサが我に返ったのかと思った次の瞬間、彼女は泣きだしてしまった) | |
ラリサ | |
どうして!どうして私が全ての苦しみを受けなくちゃいけないの! 善人は報われるんじゃないの? どうして私から全ての希望を奪い取るの! どうしてまだ、私を生かしておくの……。 | |
(ニキはラリサをきつく抱きしめた。こうする以外、何もしてあげることができない) | |
ラリサ | |
何も起きなければよかったのに……忘れることができればいいのに……。 | |
ニキ | |
じゃあ……忘れようか? | |
(ニキはラリサの凍った髪を優しく撫で、自分がかつて受け入れようとしなかった言葉を発した) | |
ニキ | |
忘れよう……。 | |
(冷たい風がニキの涙を拭い去り、胸の中のラリサも連れ去った) | |
司会者 | |
第2回戦バトルスタート、テーマは……知的な女性/成長のプレゼント/華々しいデビュー/可愛い子供心/躍動のコート/一味違う上品さ/水着で競争/素早い追撃/麗しき佳人/風流な春の風! | |
コーデバトル | |
ニキ | |
つらい記憶を忘れるのは、悪いことではないのかも……。 モモ、今私がやっていることは本当に正しいのかな?諦めた方が……。 | |
モモ | |
ニキ……。 | |
(その時、暗闇の中からステージに上がり、ニキと対峙する者が現れた。一度落とされていた照明が、再び二人を照らし出す) | |
司会者 | |
ルールに従いますと、ポイントが最も高い選手が嵯耶王の遺作三点を獲得することができます。 しかし二名の選手がいずれも全勝し、12ポイントで第1位となっています。 審査委員協議の結果、明日1位同士による追加決勝戦を行い、嵯耶王の遺作がどちらの手に渡るかを決めていただくことになりました。 | |
(観衆のボルテージが最高潮に達する中、対戦相手の少女がじっとニキを見ている。紫色の腰よりも長い髪。頭上にはティアラが輝きを放っていた) | |
アイリ | |
あなたが全勝したというもう一人の選手ね?いいわ、手加減はなしよ。 |
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