イベント【光の島】 海辺の小屋と男の子
最終更新日時 :
1人が閲覧中
(ニキとアイリは宝の地図に従い、もうずいぶんと長い時間、海岸線を歩いている) | |
アイリ | |
ええ、あそこが地図の示している場所みたいね。 | |
ニキ | |
行ってみましょう! | |
(アイリは頷き、二人は小屋に向かった) (ギギギ……) (二人が近付くと、小屋の扉が開いて小さな男の子が出てきた。彼は茶色い子鹿を抱えている) | |
海辺の男の子 | |
お姉ちゃんたち、誰? | |
ニキ | |
これって、嵯耶王の試練よね。どうして私たち以外の人がいるの? | |
海辺の男の子 | |
何言ってるの? | |
ニキ | |
まさか……嵯耶王が創った世界には、この子みたいに普通の人たちも暮らしてるってこと? | |
アイリ | |
普通の子供ならこんな場所にいないわよ。嵯耶王が創った世界とはいえ、ここは独自の世界として成立しているということでしょうね。 | |
ニキ | |
宝の地図がここを示しているということは……この男の子も何か宝に関係があるのかしら? | |
海辺の男の子 | |
お姉ちゃんたち、さっきから何を言ってるの?全然、意味が分からないよ。 | |
アイリ | |
(男の子の様子にはかまわず)君、宝のありかを知らない? | |
ニキ | |
……ストレートに聞いちゃうのね。 | |
海辺の男の子 | |
宝?どんな宝なの? | |
ニキ | |
えっと……これなんだけど、何か知らないかな? | |
(ニキは宝の地図を男の子に見せた) | |
海辺の男の子 | |
宝なんて、聞いたことないけど……あれ、この地図……。 | |
ニキ | |
この地図のこと、知ってるの? | |
海辺の男の子 | |
どっかで見た気がする……えーっと……あ!思い出した!友達の家で同じのを見たよ!アイツなら何か知ってるかも。 | |
ニキ | |
その友達はどこにいるの? | |
海辺の男の子 | |
島の反対側に住んでるんだ。ここからだと、密林を抜けなくちゃいけないんだ。 | |
アイリ | |
じゃあ、すぐに行きましょう。 | |
海辺の男の子 | |
ちょっと待って! | |
(男の子は連れていた子鹿を、ニキとアイリの足元に歩み寄らせた。子鹿は黒い瞳でニキを見つめている) | |
海辺の男の子 | |
ただ、聞いただけじゃ教えてくれないかも……この子を連れて行った方がいいよ。 | |
ニキ | |
わあ!可愛い! | |
(ニキが子鹿を抱え上げると、子鹿はニキの腕にそっと顔をすり寄せた) | |
アイリ | |
ねえ、どうして私たちを助けてくれるの?この子鹿を連れて行く意味は何? | |
(男の子は真っ赤になって、ニキやアイリの視線から逃れるように俯いた) | |
海辺の男の子 | |
その……今日は、アイツの誕生日なんだ。この子は誕生日プレゼントなんだけど、ボクは用事があって行けないから、二人に連れて行ってほしいんだ。 | |
ニキ | |
そうなの……? | |
海辺の男の子 | |
うん……ほら、早く行かないとアイツの家に着く前に暗くなっちゃうよ。 | |
(男の子はニキの腕の中にいる子鹿の頭を撫でると、そそくさと小屋に入ってしまった) | |
ニキ | |
何か、様子が変だったね……。 | |
アイリ | |
どうでもいいことよ……それより、こんなところで時間を無駄にしたくないわ。 | |
ニキ | |
うん……じゃあ、出発しましょう。 | |
(ニキとアイリは密林へと向かった) |
コメント (イベント【光の島】 海辺の小屋と男の子)
新着スレッド(【速報】ミラクルニキ攻略アンテナ)