イベント【静謐な花園】 不思議な人
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(ステラは森の中を一日中歩き回っていたが、出口に繋がる道を見つけることができなかった) | |
ステラ | |
もう暗くなっちゃう……。 | |
(太陽はすっかり沈んでいたけれど、まだ完全に暗くなってはいなかった。だが光はどんどん弱くなっている) | |
ステラ | |
まさか、一生ここに閉じ込められたままなの? | |
(ステラはうな垂れ、窒息しそうな絶望と無力感が再び込み上げてきた。何年も前に、子供たちに騙されて森に迷い込んだあの晩のように) (永遠に抜け出すことのできないあの森に、再び引き戻されてしまったような感覚に囚われた) | |
ステラ | |
私って、やっぱり何もできないのね。占いの夜には間に合わないし、最後のチャンスも掴めなかった。 | |
(そう思うと、ステラは自暴自棄になって、木にもたれて座り込んだ) | |
ステラ | |
まさか一生この森を抜け出せないの?かと言って、メチャクチャに歩き回ってもまた笑われるだけだわ。 | |
??? | |
本当に可哀想な子だこと。 | |
(突然、頭上から声が降ってきた。ステラが顔を上げると、奇妙な黒い帽子を被った女性が、木の枝に座っているのが見えた) | |
ステラ | |
あなたは誰?どうしてそこにいるの? | |
星夜の占い師 | |
星を観察しているのさ。 | |
ステラ | |
星を観察……あなたも占い師? | |
星夜の占い師 | |
あなたもってことは、お前さんも占い師なのかい。 | |
(ステラはその言葉に、耳を赤くして恥ずかしそうに顔を伏せた) | |
ステラ | |
いいえ、占いなんてまだ全然……。 | |
星夜の占い師 | |
占いはそんなに難しいものじゃない。じっと観察していれば、星や自然の中に隠された秘密に気付けるだろう。 | |
ステラ | |
でも私、家に帰る道も忘れるバカなんです。何も覚えらなくて。 | |
星夜の占い師 | |
それは大したことじゃないさ。 | |
(その言葉に、よくわからない怒りがステラの心に湧き上がった。ステラは立ち上ると、木の上にいる女性を仰ぎ見た) | |
ステラ | |
何も知らないくせに。道に迷ったことも、人から笑われたこともないから、そんなことが言えるんだわ。 | |
(ステラに責められても、女性はまるで怒った様子を見せず、目を細めてステラに笑いかけてきた) | |
星夜の占い師 | |
可哀想な子だね。あたしが道に迷ったことがないって、どうしてわかるんだい? | |
ステラ | |
あ……あなたも道に迷うの? | |
(星夜の占い師は頷き、それから自分の隣、幹の上の空いている場所をトントンと叩いた) | |
星夜の占い師 | |
上がって星を見ないかい?だが、まずは'動きやすくて汚れにくい服''に着替えるんだよ。 | |
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